アフリカの北西部に位置しているモロッコは、ラバトに首都を置く立憲君主制国家です。北大西洋と地中海に面しており、国土には山脈も多く自然豊かな環境が特徴。アラビア語とベルベル語が主に話されていて、フランス語やスペイン語もちらほら使用されます。宗教としてはイスラム教が国教ですが、そのほかの宗教徒も存在。モロッコ料理は様々な食文化の影響を受けているのが特徴であり、スパイシーな味付けや小麦粉から作られるクスクスなどがよく知られています。 近年人気のある観光スポットとしてはシャウエンという街があり、街全体が青色に塗られていて独特の美しい景観を生み出しています。サハラ砂漠ではラクダの背中に乗って巡ったり、世界遺産のマラケシュ旧市街などもおすすめ。
シャウエンは、モロッコ北部のリフ山脈の奥深くにある都市。山間の青色の建物群の町は、「おとぎの国」と称される世界中の旅行者の憧れ。 旧市街(メディナ)は、城壁に囲まれ、路地が複雑に入り組み、家の壁から道の道路まで、水色や深い青色など、多彩な青で染められています。街が青い理由には諸説ありますが、最も有力なのが、スペインから追われて、ここに住み着いたユダヤ人が、ユダヤ教で神聖な色とされる青色で、街を青く染め上げたという説。他にも、夏の暑さを紛らわせるためなど、現実的な説もありますが、今でも街を青く塗る習慣が残っており、世界中の旅行者を魅了し続けています。 また、猫が多いことでも有名。モロッコ各地にある、噴水や中庭を囲むように部屋が造られた人気の宿泊施設「リヤド」もあるので、一泊してみるのもおすすめです。
マラケシュは、モロッコ中央部に位置するモロッコ第4の都市。マラケシュとは、独自の文化を持つベルベル人(北アフリカ先住民)の言葉で、「神の国」を意味します。 マラケシュは、ムラービト朝により1061年~1107年に造られた街ですが、砂漠の入り口という土地柄、いくつもの王朝が繁栄と衰退を繰り返したため、様々な様式の建築を一度に楽しめるのが魅力で、その街並みの美しさは「南の真珠」と讃えられるほど。東西に2km、南北に3kmの城壁に囲まれた旧市街と新市街はまるで別世界。アラベスク模様が施された宮殿や庭園など歴史的建造物が多く残る、旧市街地は、世界遺産に登録されています。 旧市街の一番の見所は、蜘蛛の巣のように入り組んだ世界最大規模のスーク(市場)で、絨毯や貴金属など様々、歩くだけで楽しめます。
フェズは、モロッコ王国北部に位置する「世界一の迷宮都市」と称される、かつて首都だった都市。フェズは、789年にベルベル人のイドリース1世により建てられた都市で、イドリース朝の首都となりました。 フェズの最大の見所は、旧市街。敵の襲撃から防御するために城壁の中に造られた、2.2km×1.2km程の広さの街には、自動車さえ入れないような細い路地が網の目のように張り巡らされています。多くの観光客は、独自のモロッコタイルの細工が見事なブー・ジュルード門を通り旧市街に入ります。 旧市街には、他にも、アラベスクやステンドグラスが美しいマドラサ(神学校)やモスクなど、中世そのままのイスラム都市が残されていて「フェズ旧市街」として世界遺産に登録されているのです。旧市街には様々なスークがありスイーツなどの露店がいっぱい。また、なめし革職人街のタンネルも有名です。
エルフードは、モロッコ東部、サハラ砂漠の中にあるオアシスのような都市です。1917年にフランス軍の駐屯地として築かれた町で、道路は碁盤の目のようにまっすぐに通っています。建物もどことなく、四角形の画一的な印象。 周囲のサハラ砂漠と、町のオアシスの美しさから、1997年の映画「マーチ・オア・ダイ」など多くの映画の撮影場所にも使われました。サハラの中で最も美しいとされるメルズーガ大砂丘に近いため、ホテルやレストランなど観光客向けの施設が発達、ラクダに乗って砂漠を訪れ日の出を鑑賞する早朝砂漠ツアーなどを楽しむこともできます。 また、エルフードは500年ほど前、付近は海であったため、海の生物の化石が採掘される場所としても知られており、化石工房ではアンモナイトなどの化石を見学できます。
カサブランカはモロッコ最大の都市。カサブランカとはポルトガル語で白い家を意味し、モロッコ様式とヨーロッパの建物がミックスされた異国情緒あふれる風景を見ることができます。 市内はムハンマド5世広場を中心に、モロッコ最大のモスクといわれるハッサン2世大モスクや王宮など歴史的手建造物が建ち並び、おしゃれなカフェやお土産屋さんも多いので街歩きを楽しむのに最適です。 海沿いのコルニッシュ通り沿いには、リゾートホテルやレストラン、大型ショッピングセンターなどが並び、多くの人で賑わっています。モロッコ名物のタジン鍋や新鮮な海の幸を使ったシーフード料理が味わえるのもカサブランカならでは。海を眺めながらゆったりとリゾート気分を満喫できます。
モロッコ - 観光
近年少しずつ注目を浴びている旅行先の1つにモロッコがあります。モロッコ雑貨やアルガンオイルなどが女性の人気を集めてきていることや、美しい青の都市・シャウエン、迷宮都市・フェズなど魅力ある都市が多いことで人気となっています。そんなモロッコですが、日本から行くと遠いイメージがあるのも事実です。しかし、ヨーロッパのスペインからとても近いことをご存知ですか? 飛行機で行くことも可能ですが、実はフェリーでもモロッコに行くことができます。今回はあえてスペインからモロッコにフェリーで行くべき理由をご紹介します。
カサブランカ - 観光名所
モロッコでは、アラブ世界とヨーロッパ世界が融合した風景を楽しむことができます。国内には、旧市街地や古代遺跡など多くの世界遺産があるだけでなく、アフリカ最大級のショッピングモールがあったり、世界中から大勢の人が訪れる人気の観光地のひとつになっています。 特にモロッコ最大の都市カサブランカは高層ビルの建設が次々となされながらも、伝統的な街並みが現代でもしっかりと残っている街で、日本人にも人気の都市です。カサブランカで現代文化と歴史を体感できるおすすめの観光スポットを14か所紹介します。アフリカ大陸では最も治安の良い街のひとつでもあるので、家族やカップルでぜひ訪れてみてください。
モロッコ - ツアー・旅行
アフリカ大陸北部にあるサハラ砂漠は大陸の3分の1もの面積を占め、その大きさはなんとアメリカとほぼ同じ。面積は約1000万平方キロメートルあり、世界で2番目に広い砂漠ですが、気候学的には世界最大の砂漠として扱われています。約2500万人の人が住んでいますが、そのほとんどはモロッコやアルジェリア・モーリタニアで暮らしています。 モロッコは世界遺産が8つもあり、いろいろな見どころを求めて多くの観光客が訪れますが、サハラ砂漠への旅はそのなかでも人気です。ラクダに乗ったり、テントに宿泊して夜の星空を眺めるなど、広大な砂漠の様子を存分に感じられます。 そんなサハラ砂漠の見どころやおすすめのシーズン、アクセス方法などをまとめてみました。初めてサハラ砂漠へ観光に行く人やちょっと興味があるという人は、ぜひ参考にしてくださいね。
周辺スポット
カサブランカ - バル・バー
リックスカフェはカサブランカにあるカフェで、映画「カサブランカ」でハンフリー・ボガードが演じたリック・ブレインの名前が由来であると言われている。店内のインテリアのセンスはすばらしく、お客はおしゃれな服装の欧米人が多く、ピアノの生演奏もあるので、素敵な雰囲気で食事が楽しめる。
シャウエン - 旧市街・古い町並み
モロッコ北部のリフ山脈の奥深くにある人口4万人程の小さな都市である。「青の迷宮」とも呼ばれるほど細い路地が入り組んでいる。そもそも青く彩られた訳は諸説あるが、その昔、スペインから追われたユダヤ人が居を構えたことが始まりとされる。ユダヤ人にとって神聖な色である青で街中を染め上げ、それが今もなお残っているのだ。旧市街の東には街を俯瞰出来る丘があり荘厳な風景を楽しむことが出来る。
カサブランカ - 広場・公園
ムハンマド5世広場は、カサブランカの新市街の中心地にあり、ハッサン2世通りに面しています。中央には噴水があり、観光客が訪れるのはもちろん、地元の人たちの憩いの場ともなっています。 そしてこの広場の名物となっているのが水売り。赤い衣装を身にまとい、金色のコップで水を売り歩いており、チップを渡せば一緒に記念撮影もOK。旅の思い出に1枚撮ってみるのいもいいでしょう。 また広場の周辺にはカサブランカ市庁舎、裁判所、税務署などがあり、カサブランカの官公庁街を形成しています。そのほか、イスラム様式でありながら、モダンなデザインの映画館やショッピングセンターなども立ち並んでいます。
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