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ダマスカスは、シリアの首都である都市です。 「世界一古くから人が住み続けている都市」として有名で、紀元前2000年ごろから地中海やアラビア半島などを結ぶ交易の中継地点として栄えてきた都市になっています。世界最古のモスクとして知られる「ウマイヤ・モスク」や、アラブの英雄として有名なサラディーンが眠っている霊廟、聖書で知られるパウロにゆかりの「聖パウロ教会」、多くの人で賑わいを見せるスークなどがある城壁に囲まれた旧市街地があり、観光やお土産物選びなどを楽しむのにピッタリです。 一方新市街地には、たくさんのホテルなどの宿泊施設やレストラン、お洒落なカフェなどが立ち並んでおり、旧市街地とはまた異なる楽しみ方ができるのも魅力です。
アレッポは、シリアの北部に位置している都市です。 トルコとの国境近くに位置しており、シリア最大の都市としてしられています。シリア地方でも最古の都市の中の一つになっており、古代ギリシャ時代には、ユーフラテス川流域と地中海の中間に位置している戦略上の要地であったと言われています。街の中には、6世紀に建設されたビザンティン建築の「聖ヘレナ大聖堂」の建物でもある「マドラサ・ハラウィヤ」をはじめとする数多くの歴史あるモスクがあるほか、大規模で豪華なスークもあり、観光客に人気です。 シリア国内の各地を結ぶ鉄道のほか、トルコとを結んでいる鉄道も通っているので、トルコと合わせて旅行を楽しむ人も多いようです。
ラタキアは、シリア西部の地中海に突き出した半島にある都市です。ラタキヤ県の県都でもあり、人口は40万2000人です。フェニキア人の都市があったことで知られていて、天然の良港として古代より繁栄していました。オスマン帝国崩壊後はフランスに支配されていましたが、1946年に独立しました。ローマ時代に建てられた「凱旋門」はほとんど完全な形で残されていて、観光名所のひとつになっています。近郊には、1188年にサラーフッディーン(エジプト・アイユーブ朝の創始者)が攻略した「サラーフッディーン城」や十字軍時代の代表的な城「クラック・デ・シュヴァリエ」があって、どちらも2006年に世界遺産に登録されています。気候区分は地中海性気候で、温暖で冬に降水量が集中しています。シリアで30年ほど大統領を務めたハーフィズ・アル=アサドは、この都市の出身です。
パルミラは、シリアの中央部のホムス県タドモルに位置しているローマ帝国支配時の都市遺跡です。 シリアを代表する都市遺跡の一つとして知られており、ユネスコの世界遺産にも登録されています。21世紀のはじめまでは、ローマ式の円形劇場やローマ式の浴場、四面門をはじめとするローマ様式の建造物がたくさん残っていましたが、シリア内戦で破壊されてしまいました。現在は、シリア政府の文化財・博物館局と日本人考古学者などが協力して、遺跡の復元を図っています。 神殿や彫刻などは以前のような姿はなく一部が残るのみですが、現在もたくさんの旅行者から遺跡を巡るツアーが開催されており、世界中からたくさんの観光客が訪れています。
ホムスは、シリア西部のホムス県の西端にある県都です。標高は501m・面積は48㎢・人口は82万3000人(2008年)です。首都ダマスクスからは北に160kmほど離れています。ホムスは紀元前300年頃から文献に記されています。シリア騒乱では政府軍と反体制派との間でホムス包囲戦が行われて、2014年に反体制派が市街地からの撤退を完了しています。ホムスには国営製油所やイラクからトリポリ(リビア)に向かう石油パイプラインなどがあって、石油産業が都市の主要産業です。市内には多くの「スーク(市場)」や「モスク」があって、昔ながらの歴史的風景が観光客を魅了しています。近郊には円形劇場や浴場などローマ様式の建造物が数多く残っている「パルミラ」(1980年世界遺産に登録)があります。気候区分は地中海性気候で、温暖な気温と冬に降雨が集中することが特徴です。
シリア南部にあるダマスカスより北東へ約キ60キロにある小さな村で、現在は内戦状態にあるので渡航が禁止されています。東京のように四季がある気温の変化はあるものの、年間を通してほとんど雨が降らず乾燥しています。アンチ・レバノン山脈の東側に位置していて、標高約1,500mを超えた山の麓にある村は、かつて中東で使われていた西方アラム語が現在も使われている貴重な場所です。住民のほとんどがキリスト教徒で、崖のくぼみにある聖テクラ教会や、現存する最も古い教会の1つといわれている聖セルギウス教会など、歴史ある教会が街の中に多数あります。巨大な岩壁を取り巻くように住居が密集していて、岩山には小さな人口の洞窟がたくさんあるなど、街の歴史を物語る美しい景色です。
ボスラは、シリアの南部のヨルダン国境近くに位置している古代都市です。 古代エジプト時代からの古い歴史を持つ都市で、鉄を含んだ玄武岩で造られた全体的に黒っぽい建物が立ち並んでいます。ローマとイスラムの2つの文化が残る都市になっており、ユネスコの世界遺産にも登録されています。観光拠点となる都市はダルアーで、シリアの首都のダマスクスからはバスで約2時間のアクセスになっているほか、ヨルダンの首都であるアンマンからならばもう少し早くアクセスすることができます。ダルアーからは、タクシーやバスで訪れることができます。 そのほかにも旅行会社からのツアーもたくさん開催されているので、ツアーを利用して訪れるのもおすすめです。
タルトゥースは、シリア西部にあるシリアで2番目に大きな港湾都市です。タルトゥース県の県都でもあります。首都ダマスクスからは北西に200km・上に挙げたシリア第一の港湾都市ラタキアからは南に90kmほど離れています。人口は11万8000人(2008年)です。フェニキア人により植民都市が建設されて以来、多くの国々に支配されてきました。ソ連時代からのロシア海軍の拠点があることでも知られています。タルトゥースの旧市街は、十字軍時代のテンプル騎士団の城塞の上に建っていて、そこには聖母教会などの建造物が今でも保存されています。聖ヨハネ騎士団のマルガット城と並んで、この都市の観光スポットとなっています。気候区分は地中海性気候で、穏やかな気温と冬季に集中して雨が降るのが特徴です。海岸沿いにあるため、降雨のほとんどない夏季でもよく湿っています。
テリゾールは、シリアの北東部のデリゾール県の県都である都市です。 ユーフラテス川中流域の南岸に位置しており、トルコ東部やイラク北部に近い場所になっています。アレッポなどとを結んでいる鉄道のほか空港も有しており、ジャズィーラ地方の主要都市の一つであると同時に、交通の要所にもなっている都市です。県立の博物館やアラブ文化センター、大学をはじめとする教育機関が充実しており、学生の姿も良く見かけます。 また近郊には有名な遺跡や観光地が多く、街の中にはたくさんのホテルなどの宿泊施設やレストラン、カフェなどが立ち並んでおり、宿泊やグルメ、ショッピングなどを楽しむのにも最適。海外からの観光客にも人気があります。
ハマは、シリア西部のハマ県西部にある県都です。トルコに流れ込むオロンテス川の中流に位置しています。首都ダマスクスからは北に200kmほど離れています。シリア第三の都市ホムスからは北に80kmほどの場所にあります。人口は32万5000人(2005年)です。ハマはフェニキア語で「要塞」という意味で、その名は旧約聖書にも記されています。シリア北部を紀元前8世紀に征服したアッシリアの碑文にも、ハマとの戦いの様子が詳しく説明されています。ハマはシリアの農業の中心地で、ジャガイモやピスタチオは国内の半数以上が収穫されています。川沿いには合わせて17基の大型水車(ノーリア)が備えられていて、農地への灌漑用に使われていました。現在では主に観光用に保存されています。なお、気候区分はステップ気候に属しています。降水量は少ないですが、雨季に比較的多くの雨が降るのが特徴です。
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