ユースホステルは、80の国と地域に、約4000の施設を持つ世界最大級の宿泊施設グループです。国際ユースホステル連盟がまとめており、その下で各国のユースホステル協会が管理・運営を行っています。安心の品質で安く泊まれることから世界中の旅人に愛され、交流の場としても人気です。
各施設のオーナーは"ペアレント"と呼ばれることもあり、旅先での親代わりのように、親身になって助けてくれますよ。
ユースホステルが、自然や人、経験などへの予期せぬ出会いのサポートをしてくれ、より良い旅へと導いてくれるでしょう。
国が違えば宿泊施設の料金形態やシステムが大きく異なりますが、ユースホステルは、どこでもほぼ同じように使えることも人気の一因です。安心して利用できる価格面だけでなく、不安の多い海外旅行を精神的にも楽にさせてくれます。
施設が古いイメージを持っている人もいるかもしれませんが、最近の宿はどんどん新しく、きれいな設備を整えたところもたくさんあります。
モダンで芸術性すら感じさせる建物や、誰でも利用できるおしゃれなカフェを備えたところ、まるでリゾートホテルのようにプールや庭園を持つ施設も。ユースホステルだという魅力だけでなく、施設そのものでも泊まってみたいと思わせるものが増えていますので、ぜひ旅先の候補としても考えてみてください。
宿泊先のひとつとしてユースホステルという名前を聞いたことがある人も多いでしょう。ですがどういうところなのかよくわからないので、使うのが不安という人もいるかと思います。もし、そうだとしたら、今までもったいないことをしていたかもしれませんよ。 ユースホステルは世界中に広がるネットワークでつながっています。ユニークな宿も多く、泊まる魅力を知ってしまえば、間違いなくはまるでしょう。「旅をするならユースホステル」という人もいるくらいです。いったいどんな施設なのか、利用する前に知っておきたい基本のポイントを紹介します。
旅にかかる費用で欠かせない宿泊費を安く抑えてくれる、嬉しい宿泊施設のユースホステル。「安宿」とだけ聞くとあまりいいイメージを持てず、「そこまでして旅行に行かなくてもな」という印象を受ける人もいるでしょう。ですが、安いだけではない魅力がたくさんあり、ユースホステルを愛する人は安さ意外の部分を大切に思っていることも珍しくありません。一度泊まってみれば魅力を存分に味わえ、「旅はやっぱりユースホステル」となる人もたくさんいます。いったい何がそんなに旅人の心を惹きつけるのか? ただの旅とは違う、特有の面白さについて詳しく紹介します。
ユースホステルは、旅館やホテルに比べて安く泊まれることから、かつての旅行ブームを支えた宿泊施設です。1970年代に利用者数はピークに達し、当時は会員数が世界一を記録するなど、日本人の旅行の牽引役でもありました。しかし、バブル崩壊後は落ち込みを見せ、旅行も自体も下火に。ビジネスホテルの低価格化やインターネットカフェのような施設が増えたこともあって、ユースホステル利用者の減少は長らく続いていました。ところがここ最近、人気再燃の兆しが見えているのです。ユースホステルの歴史とともに、再びブームになるかもしれないユースホステルの魅力に注目してみましょう。
ユースホステルの魅力のひとつに、温かく受け入れてくれるペアレントの存在や施設内での交流が挙げられます。
相部屋を基本とするユースホステルでは、同室になった人同士で仲良くなることも珍しくなく、施設の談話室では積極的に旅人同士の情報交換が行われています。同じ部屋で仲良くなって、次の日一緒に観光を楽しむ人や、その後も連絡を取り合い親密な国際交流を続ける人もいます。
ペアレントは、旅で困ったときに助けてくれるだけでなく、その土地での旅行を楽しんでもらおうと、現地ツアーを開催していたり、特別なイベントを企画していたりすることもあります。
ユースホステルは一人だけの旅では味わえない、ユニークな体験がたくさんできます。ユースホステルに泊まるということだけでも、きっと面白い経験になるでしょう。
一人旅をするとなると、宿泊施設は悩みどころですよね。一般的なホテルや旅館のなかには、1人宿泊を受け入れていない宿もありますし、受け入れていたとしても2人で宿泊したときに比べて割増の料金になることもあります。面倒も多い一人旅だからこそ、ぜひおすすめしたいのがユースホステルです。もちろん1人でも宿泊でき、料金もほかの宿泊施設と比べて割安なので、活発に動き回りたい旅人にぴったり。忙しくあっちこっち動き回る旅だけでなく、のんびりとした1日を過ごしたい人にも合っています。一人旅にユースホステルが合っている理由や、おすすめの過ごし方をお教えしましょう。
ユースホステルは、発祥の地であるドイツをはじめとしたヨーロッパの国々や、北アメリカ、オーストラリアなどでは、宿泊費を安く抑えられる宿泊施設として広く認知されています。東南アジアやアフリカでは、ほかにも安宿がたくさんあるため、安さだけがメリットにはなっていないのですが、世界的なグループであることから、安全に寝泊まりできる安心感も魅力です。 不安の多い海外旅行を安心して思いっきり楽しむのにおすすめな、ユースホステルのメリットや魅力を紹介します。
北海道を代表する山の大雪山は、夏の登山や冬のスキーなど自然の中で過ごせるアクティビティがたくさんあり、日本人にも外国人にも人気の観光地です。主峰旭岳(2291m)の西側の麓に、"世界一のユースホステル"とも呼ばれる、大雪山白樺荘ユースホステルがあります。安く泊まれることや登山道への入り口となる旭岳ロープウェイにも近いアクセスの良さが魅力ですが、多くの人に愛される理由はそれだけではありません。 人気の要因はどこにあるのか、大雪山白樺荘ユースホステルを運営しているペアレントの神林泰子さん(写真中央)に聞いてみました。神林さんが言う「ユースホステルの原点を大切にし、各々の自由な旅を温かく支える」とは、どのようなものなのでしょうか?
沖縄県内で2番目に大きな面積を持つ、八重山諸島の西表島(いりおもてじま)。亜熱帯気候に属し、島の9割が自然林に覆われています。"日本のガラパゴス”とも呼ばれており、イリオモテヤマネコやサキシマハブなどの固有種が生き残る独自の生態系を残しています。 観光資源が豊富な西表島で「いるもて荘ユースホステル」を運営しているのが、かつて東京で幼稚園の先生をしていた関 紀代子さんです。旅行で訪れたことをきっかけにユースホステルを始めたという関さんが感じた西表島の魅力や、訪れる人に味わって欲しいことを聞きました。「のんびり」を大切にしているという関さんの魅力にも触れ、西表島に遊びに行ってみてくださいね。
ユースホステルには、価格の安い宿泊施設ということだけでない魅力がたくさんあります。ペアレントが特別に行っている面白い取り組みもあれば、立地を活かして自然と触れ合うプログラムや、伝統文化を感じる体験プランなどもあります。特別な体験を目的に訪れるのも、ユースホステルの魅力ですね。普段接することのない多彩な人々との交流もあり、子どもへの教育的観点からも家族旅行におすすめです。家族で一部屋占有して使うこともでき、小さいお子さんがいる家庭でも、周囲に気を使わず安心して過ごせます。現地の情報が大切な登山などのネイチャーアクティビティでは、交流によって得られる情報交換が大きなメリットになるでしょう。ユースホステルはホテルに泊まる個人旅行とは違った側面があり、上手に使えば何倍も楽しい旅行にできますよ。
家族旅行の際、宿泊先の選択肢のひとつにユースホステルを加えてみませんか? ユースホステルは、若者の一人旅のためだけの宿ではなく、だれでも泊まることができ、家族で一緒に泊まることもできます。以前に比べて規則もゆるくなっており、ホテルや旅館などと比べたギャップもそれほどありません。 なによりも宿泊料金が安いのが大きな魅力で、旅行費用のやりくりに苦労している人には大いに助かります。あまり旅行に行けていなかった人は、気軽に行けるようになり、もともと旅行に行っていた人はさらにたくさん旅行が楽しめます。宿ごとに行っている体験プログラムや、宿泊者同士の交流なども楽しめます。家族旅行でおすすめしたいユースホステルの魅力を紹介します。
ユースホステルは世界最大級のネットワークを持つ宿泊施設グループですが、チェーンホテルのように一様ではなく、宿ごとに様々な特色を持っています。旅行者を応援したいという目的は一緒ですが、運営しているペアレントによってスタイルが様々。宿泊者同士の交流が広がるように積極的にイベントを企画しているところもあれば、旅人が自由に過ごせるようにあえてなにもしないところもあります。 好みの旅のスタイルはそれぞれですが、今回は旅先で面白い経験がしたいと思う人のために、そこでしかできないような特別な体験やサービスを提供しているユースホステルをピックアップしました。ユースホステルに泊まってみたいけれども、どこにすればいいのかよくわからないという人は、ぜひ参考にしてみてください。
登山を楽しむときにセットで考えるのがどこに泊まるかですよね。近場の山を登るのであれば自宅からの日帰りも可能ですが、遠くの山まで行く場合や大きな山に登る場合は、近くに泊まっておかないと登山に挑戦できないこともあります。朝早くに歩き出すことも多い登山で使いたい、立地のいいユースホステルを紹介します。道具や移動、宿泊などと登山にはたくさんのお金がかかりますので、安く泊まれることは大きな魅力です。ユースホステルは交流を深めやすい宿形態であるので、同じように登山を目的に来た人同士での情報交換にも最適ですよ。
基本的に男性と女性とで別の部屋になるので、女性の一人旅でも女性だけのグループでも大丈夫です。
男女混合のグループで泊まる場合も、女性専用の部屋になりますので、安心してください。
部屋が空いている場合は、家族での一室貸出に対応してくれるユースホステルが多いです。混雑状況により利用できない場合もありますので、予約の際に確認しましょう。 友達グループでの利用の場合、規定人数に達していれば一部屋そのまま使えることもありますが、男女混合の場合はそれぞれ別の部屋になります。家族利用でも、同性のグループ利用でも部屋の定員未満の人数で一室借りる場合は、割増料金がかかることもあるので予約時に確認しておくといいでしょう。
素泊まりとは、夕食・朝食ともに付かない、宿泊利用だけの形態です。宿泊料金を抑えたい場合や、宿以外の場所で食事を楽しみたい、自炊をしたい場合によく利用されます。 当日の宿泊予約の場合は、食事の準備の都合上、素泊まりでしか受け入れられない場合もあります。
初対面の人と話すのが苦手な人は無理して交流を持つ必要はありません。各々自分のスタイルで過ごしています。 ユースホステルの利用者は、基本的は交流が好きな人が多いので、積極的に話しかければすぐに打ち解けられますよ。施設内の談話室では、和気あいあいと過ごしています。 自分から話しかけるのが苦手な人でも、夕食後にミーティングやティータイムと呼ばれる交流の時間を設けているユースホステルもありますので、そうした機会に参加するだけでも楽しく過ごせます。 各部屋では静かに寝たい人もいますので、横になっている場合はあまり話しかけないほうがいいかもしれません。
かつては、掃除や皿洗い、禁酒など細かな規則がありましたが、現在は緩和されています。 多くのユースホステルでは、チェックイン・アウトや門限、消灯時間を守る、部屋内では飲食禁止、食器は片付けだけ行う、シーツはチェックアウトのときに返すといった程度に変化しつつあります。 ユースホステルは、相部屋で他者と接する時間も長く、同じ共同の場を使うことが多くなるので、お互いに気持ちよく使えるような配慮が必要です。
チェックインは午後3時から9時頃、チェックアウトは午前10時までのところがほとんどです。 夕食を頼んだ場合は、食事の時間(目安は午後6時頃)までに到着しましょう。遅れる場合は、予約時や遅れることがわかった段階で連絡しておきましょう。素泊まりでも、到着が遅れる場合は電話で連絡しておくのがベターです。無連絡で夜遅くになるとキャンセル扱いになってしまうことも。
ユースホステルは、施設もペアレントもバラエティに富んでいます。文化財になっている宿や野鳥観察会を行っているところなど、特徴が異なりますので、興味を持てる宿に泊まってみるのが一番です。 歴史のある宿や人里離れたところに建っている宿では、トイレやお風呂の設備が古いこともありますので、気になる人は予約時に確認するといいでしょう。
ユースホステル協会の会員でなくても宿泊可能ですが、非会員料金がかかります。年間5泊程度利用するなら、会員になっておいたほうが良いかもしれません。 会員になると、宿泊料金の割引や近くの観光施設を割引料金で利用できるなどの特典が受けられます。
ユースホステル協会のHP からのオンライン入会、大学生協や規模の大きな複合施設にある入会案内所、各ユースホステルで会員登録ができます。入会案内所とユースホステルでは、免許証や学生証等の身分証明書を提示し、その場で会員証を発行してもらえます。