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MRT桃園空港線の車両について
日本同様、台北のMRTも路線ごとにシンボルカラーが設定されていますが、桃園空港線はパープルです。(正確には快速車がパープルで、普通車がブルーという区別がありますが、観光で桃園空港を利用される方の多くが利用するのは台北駅まで快速車になるため、桃園空港線=パープルと覚えるのがよいでしょう)
桃園国際空港 第1ターミナルからMRT改札へのアクセス
今回編集部は桃園空港の第1ターミナルに降り立ちました。台北駅へ空港連絡バスで向かう場合には、到着ロビーに入ってすぐに右方面へ向かいますが(以下のアクセス解説記事を参照)、MRTを利用する場合は左方面へ。案内掲示板の「Taoyuan Airport MRT」の示す方向へ向かえばOKです。
到着ロビーから連絡通路を進んでいくと、一旦出発カウンターのあるエリアに出ます。一瞬案内掲示がなくなるので戸惑うかもしれませんが(編集部は戸惑いました…)、気にせず直進しましょう。台北駅からの空港連絡バスを利用したことがある方は、高速バスが到着するエリアへ向かうイメージをすると分かりやすいかもしれません。
出発カウンターを抜けると、MRT改札へ続く地下エスカレーターが出現します。
そのままエスカレーターを降りていきます。この日は市民に一般公開された無料の試乗期間だったため、その旨が書かれた掲示がされていました。
長いエスカレーターを抜けるとMRTの改札フロアにたどり着きます。台湾に入国した際はここまでやや距離がありますが、反対に出国の場合は、改札通過後にこのエスカレーターを上がればすぐ各航空会社の出発カウンターという構造なので、帰国時のMRT利用時はより快適にアクセスできそうですね。
MRT桃園空港駅の改札に到着
MRT空港第1ターミナル駅の改札に到着しました。台北のMRT駅はどこも清潔ですが、桃園空港線は開業したばかりの最新設備とあってピカピカ。空間デザインも無機質でスタイリッシュなトーンで統一されていました。
試乗期間だったこの日は、係員が試乗チケットを配布していました。台湾版Suicaの悠遊カード等を持っていればそれで改札を通過し、降車時の料金精算はナシという設定になっているようでしたが、海外からの旅行者等、カードを持っていない人が主な配布対象となっていた模様。
今回もらった試乗用のチケット(このあと改札ですぐに回収されましたが)。
券売機です。左が発券専用、右が発券とカードにチャージができるタイプでしょうか。券売機にもシンボルカラーのパープルが配色されています。そういえば係員がまとっているベストもパープルでしたね。
こちらがMRT桃園空港線の路線図。台北駅〜空港間は快速相当の「直達車」と各駅停車の「普通車」があります。料金はいずれも同額で、第1ターミナル駅から終点の台北駅までは大人1名で160元(約560円)。高速バスの場合は125元(約440円)なので若干割高ですが、所要時間はバスが55分のところ、MRT快速ではなんと35分! この料金差であれば、今後はMRTがメインの選択肢になってきそうです。
試乗期間中は改札機前で複数名の係員が対応していました。先ほどの試乗チケットはここで回収され、代わりに手にスタンプを押してもらいます。ゲートを開けてもらい、そのままゲート内へ。
押してもらったスタンプ。なにかの絵柄のようですが、不鮮明で認識できず(笑)。台北駅で降車時にもこのスタンプを見せることで通行証になりました。
改札機を内側からみた様子。
駅構内にはフライトの状況が分かるよう時刻表も設置されています。
このあといよいよホームへ。次ページでは桃園空港駅、台北駅の各ホームとMRT車内の様子を紹介します。
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空港第1ターミナル駅のMRTホームへ
エスカレーターを降りてホームに到着しました。安全ゲート付きで最新鋭のMRT駅というかんじ。
ホームの路線図はすこし違ったレイアウトのものが設置されていました。こちらの方が、現在位置や路線の全貌が直感的に分かりやすいですね。
台北駅方面(2番ホーム)の反対側ホーム(1番ホーム)に電車が到着しました。高鐵(台湾版新幹線)の桃園駅等へ向かう場合はこちらを利用するかたちのようです。乗る電車を間違えないようにしましょう。
台北駅行きの電車が到着しました。奥の方まで、多くの人が各入口で並んでいるのが分かります。
車内の様子です。桃園空港線では、普通車は他路線のMRTと同様に、両側に向かい合わせの席が並ぶ座席配置(東京でいう山手線や東京メトロと同じレイアウト)ですが、快速車両では各列4席ずつ進行方向(一部は逆向き)を向いて並ぶスタイルになっていました。
第1空港ターミナル駅で乗車した時点で席はほぼ埋まっており、台北駅まで座れないことは覚悟した方がいいかもしれません。その点はバスに対するデメリットですが、35分という所要時間は数字以上に、体感上バスよりも明らかに速く、フライトで座りっぱなしの状態に飽きていたこともあり、個人的にはさほど苦になりませんでした。
MRT車内から見た景色。台北市内から桃園空港へ向かう高速道路と併走、途中で道路上方を横切るかたちで線路が敷かれていることが分かりますね。
MRT台北駅に到着
終点のMRT台北メインステーションへ到着すると一斉に乗客が降りました。エスカレーター前には長蛇の列ができ、少々待ち時間ができます。
その間に車内を見学。車両の広さ的には、おそらく市内を走る主要な車両と同等レベルと思われますが、座席がみっちりと配置されている分、通路や空きのスペースが少なく、体感的には狭く感じます。各座席はもちろんキレイです。
出入口の脇には荷物置き場もあり。足元部分にわずかな段差が設けられているので、スーツケースが動いても通路部分にははみ出さないような仕組みになっています。今回は台北市民向けの試乗期間ということもあり、この設備を利用している人はあまりいませんでした。
開業直後ということもあり、記念撮影をする方もちらほら(台湾人は自撮りや記念撮影がほんとうに大好き)。
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ホームからのエスカレーターは2箇所あり、一方はレッドライン・ブルーラインと台北駅ビルの方面に、もう一方はグリーンラインと隣駅のMRT北門方面へ向かうエスカレーターです。
MRT台北駅の改札と他路線への乗換について
こちらはグリーンライン方面の改札フロアの様子。改札を抜けて正面に直進すれば、台北駅ビル方面に合流することもできます。
また北門駅寄りの改札を出たすぐのところには「インタウン・チェックイン」の設備が並んでいました。インタウン・チェックインは、桃園国際空港利用時に台北駅で事前のチェックイン(搭乗手続き)と受託手荷物の手続きを無料で行なうことができるサービスです。
通常のチェックインは空港で飛行機出発の2~3時間前から座席指定の手続きを開始しますが、インタウン・チェックインサービスではフライトの当日午前6時から出発3時間(180分)前の間に済ませることができ、桃園空港でチェックインに並ぶ時間を省くことができます。受託手荷物はMRT空港線の直通列車で直接桃園空港まで運ばれ、飛行機に載せてくれるという優れもの。現時点で対応している航空会社はチャイナエアラインとエバー航空のみですが、LCCも対応したときには本当に便利になりそうですね。
さきほどの改札から台北駅ビルの方へ合流し、エスカレーターを登ったあたりの様子です。
連絡通路をさらに進んでいくと、段々見慣れた駅ビルの風景に近づいてきます。駅ビル方面へ向かいながら振り返ると、写真のように桃園空港線の案内表示が大きくされているのが分かります。
そしていつもの駅構内に到着。空港へ向かう際は、この場所からM1出口へ行けば高速バスが、紫の矢印方向へ向かえばMRT桃園空港線を利用できる分岐点になります。
まとめ
台北駅〜桃園空港間のMRTのレポート、参考になったでしょうか? MRTの登場で確実に影は薄くなった高速バスですが、ほぼ確実に座れる点や、車内の無料WiFiに各座席でUSB充電可能な設備、なにより料金の安さとMRTにはないメリットもまだまだあります。
ともあれ、便利で快適なMRT桃園空港線は大いに乗車してみる価値ありです! ちなみに正式開業後1ヶ月目の4月2日まで、運賃は半額。次回台北を訪れる際には、ぜひいちどお試しくださいね。