BEAUTIFUL VILLAGES
スペインの最も美しい村
2011年に設立された「スペインの最も美しい村」協会では、スペインの村の中から人口や村内の環境、宿泊施設や案内板などについての厳正な審査をクリアした「スペインの最も美しい村」を選出。2021年08月の時点で104の村が認定を受けています。協会は様々なメディアを通してこの美しい村々を世界に発信しており、知る人ぞ知るスポットとして旅行者からも注目されています。
白亜の家並みが美しい「白い村」は、主にアンダルシア地方に点在しています。白い漆喰の壁はこの地方の強い日差しを反射し、屋内に熱がこもらないようにするための工夫と言われています。その中でも美しいとされるのが「フリヒリアナ」。イスラム時代からの街並みが残っており、白い家々と青い空、庭先の花々のコントラストが絵のような美しさです。
近くに世界遺産の「アルタミラの洞窟壁画」がある、スペイン北部のカンタブリア州に位置する村「サンティジャーナ・デル・マル」。フランスの哲学者であるサルトルが「スペインで最も美しい村」だと称賛したとも言われており、中世の趣ある雰囲気が色濃く残っています。
スペインには他にも個性あふれる美しい村が点在しています。
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WINE TOURISM
ワインツーリズム
ブドウ畑やワイナリーを訪れて、ワインの作り手やその地域の人々との交流を楽しむ「ワインツーリズム」。土地の文化や風土、人々、歴史、景観など、ワインの産地ならではの魅力があり、ワインに詳しくなくても存分に楽しむことができます。スペインにおいてはワイナリー建築も大きな見どころ。斬新で革新的なデザインの建物は、どれも一見の価値があります。
スペインワインは紀元前1100年から紀元前500年頃、古代ギリシャ人やフェニキア人がブドウの樹と醸造技術を持ち込んで始まりました。原産地呼称制度「D.O.」があり、ワインが7つのカテゴリーに分けられているため、選ぶ際の参考になります。スペイン全土でワイン造りが盛んなため、その土地独特の個性豊かなワインを楽しめます。
スペインのワイナリーといえば、「マルケス・デ・リスカル」のシャンパンゴールドとピンクの日本製チタンを使った奇抜な建物が有名です。波打つ曲線が印象深い建築のデザインワイナリー「ボデガス・イシオス」も足を運びたい名所。スペイン最高の「カバ」の造り手と名高い「マスティネル」のワイナリーホテルや、モダンな設備が特徴のワイナリー「プロトス」など、たくさんの見どころがあります。
「スペインのワインツーリズム」についてPR:スペイン政府観光局
FOOD
グルメ
スペインを訪れたら必ず食べたいのが本場のパエリア。ジャバニカ米の産地であるバレンシア地方の郷土料理です。野菜、魚介類、肉などのスープと具材を合わせて米を炊いたものが一般的ですが、ショートパスタを使ったパエリア(フィデウワ)もあります。 地中海の海の幸はもちろん、ウサギやカタツムリが入っているものもあるので、日本では見たことのない具材にチャレンジしてみましょう。
スペインでお酒を飲もうと思ったら、ぜひ訪れたいのが本場のバル。ビールやワインを気軽に飲むのに最適です。 小皿料理を指す「タパス」が有名ですが、串に刺さっていたりオープンサンドイッチになっている、指でつまめる「ピンチョス」もおすすめ。伝統的なものから斬新なものまで、お店によりさまざまなものが楽しめます。
スペインのローカルな食を求めるなら「メルカド」と呼ばれる市場で買い物をしてみましょう。肉、魚、野菜はもちろん、ハムやチーズ、パン、花などさまざまなお店が並んでいます。 マドリードならサン・ミゲル市場、バルセロナならサン・ジョセップ (ボケリア) 市場やサンタ・カテリーナ市場、アンダルシアならセビージャのアレナル市場が有名です。
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ARCHI
TECTURE
世界遺産・建築
完成には300年かかると言われた、世界的に有名な教会、サグラダ・ファミリア。その設計者がアントニ・ガウディです。グエル公園、ミラ邸などと合わせ、彼の作品は世界遺産として登録されています。 設計図を描かずに模型を使うという特徴的な手法を用い、自然の構造を賛美して作品に取り入れました。
カスティージャ-ラ・マンチャ州の古都トレドは、かつて西ゴート王国の首都であった場所。そしてキリスト教徒、イスラム教徒、ユダヤ教徒が長らく共存してきた歴史ある街です。二千年間のあらゆる時代の痕跡が残っているため、旧市街全域が世界遺産に登録されています。 スペイン・カトリックの総本山といわれる大聖堂や、軍事博物館のアルカサルなどが見どころ。
アンダルシア州のコルドバにも、世界遺産に登録された歴史地区があります。紀元前から都市であったコルドバは、8世紀から11世紀まで続いた後ウマイヤ朝の都でもありました。 最大の見どころであるメスキータは、スペイン語で「モスク」の意味。欧州における最も貴重なイスラム芸術であり、イスラム教とキリスト教が融合した世界的にも珍しい建築物です。
現代の建築物にも素晴らしいものがたくさんあります。サンティアゴ・カラトラバとフェリックス・キャンデラによる芸術科学都市は、バレンシアにある科学教育と芸術のための複合施設。ヨーロッパ最大級の現代建築群です。人の目や動物の脊椎をモチーフとしたデザインが斬新で近未来的。 バスク州南部にあるフランク・ゲーリーによる「マルケス・デ・リスカル」のホテルは、メタリックな波打つ屋根が強いインパクトを与えています。
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PILGRIM
サンティアゴ巡礼
キリストの十二使徒のひとり聖ヤコブの遺骸が奇跡的に見つかった、サンティアゴ・デ・コンポステーラ。現在ではローマやエルサレムと並び、キリスト教三大聖地のひとつに数えられています。 ピレネー山脈付近から西へ約800kmの道のりがサンティアゴ巡礼の道と呼ばれ、フランスルート、北ルート、古代ルートなどいくつものルートがあります。
サンティアゴ巡礼の手段は、徒歩だけに限られません。自転車や馬、さらにヨットで進むこともできます。 自転車では道中にある多くの魅力的なスポットを回りやすく、道も整備されていて快適です。騎馬では休息場所の予約や飼料の準備は必要ですが、その行程は特別な体験となるでしょう。ヨットの巡礼の道は12世紀に開かれました。17のヨットハーバーを巡り、聖地を目指しましょう。
宗教的・精神的な目的だけでなく、自然観察、歴史や芸術、自分への挑戦などのために巡礼の旅に出る人もいます。 道中には国立公園や切り立った崖などがあり、自然と触れ合える機会がたくさん。また、古城や大聖堂などの文化遺産が点在しており、スペインの歴史や文化、芸術を目の当たりにできます。世界中から集まった巡礼者たちとの交流も特別な思い出となるでしょう。
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STAY
リゾートアイランド・パラドール
イビサ島やマヨルカ島が属するバレアレス諸島は、1年のうち300日ほどが晴天という魅力的な観光地です。クラブカルチャー、ダンスミュージックの聖地として人気のあるイビサ島は、地中海一と称される美しい海も魅力。実は世界遺産や歴史的見どころも有しています。 マヨルカ島はショパンやジョアン・ミロの縁の地でもあり、エンサイマーダという渦巻状の甘いパンのようなご当地グルメも有名です。
スペイン本土からは離れた、アフリカ大陸近くにあるカナリア諸島。大航海時代に発展したテネリフェ島には、サン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナの旧市街や古都オロタバといった、歴史的建造物が残るエリアがあります。一方で世界遺産にもなったテイデ国立公園もあり、魅力満載の島です。 東端のランサローテ島は、火山島ならではの美しさが特徴。それを生かした建築を多数残した、セサール・マンリケの美術館も必見です。
歴史的に価値のある城や宮殿、領主などの館、修道院などを改装した国営の宿泊施設、それがパラドールです。スペイン特有の施設のため、宿泊すれば良い記念になるでしょう。 9世紀の古城を利用したパラドール・デ・カルドナや、15世紀の美しい王立病院を改装したサンティアゴ・デ・コンポステーラのパラドールなど、観光に便利な場所にも見つけることができます。
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ART
芸術
スペインには他国の様々な文化が流入したため、芸術もその影響を受け、個性豊かな才能を生み出しました。 宗教画で知られるエル・グレコも、スペインの黄金時代に活躍した芸術家。ベラスケス、ゴヤと並んで三大巨匠の一人とされています。その名を知らしめた傑作『聖衣をはぐ人(聖衣剥奪)』は、彼の縁の地でもあるトレド大聖堂にあります。
17世紀はフェリペ4世が芸術に莫大な富を費やした時代です。ディエゴ・ベラスケスは24歳の若さで宮廷芸術家になった逸材。マドリードのプラド美術館には『ラス・メニーナス(女官たち)』や『ブレダの開城』が所蔵されています。 フランシスコ・デ・ゴヤはタペストリーの下絵描きから宮廷画家に。『カルロス4世の家族』『裸のマハ』以降、「黒い絵」と呼ばれる作品群も描きました。
「20世紀最大の画家」と呼ばれるパブロ・ピカソ。画家、彫刻家、陶芸家、版画家、舞台デザイナー、そして詩人や劇作家でもありました。多角度から対象をとらえて描くキュビスムを創始した一人で、時代ごとに新しい作風を生み出しています。 フランスで長く生活しましたが、バルセロナにも「ピカソ美術館」があり、幼少期から「青の時代」までの作品群などが展示されています。2023年はピカソ没後50年を迎えます。
ジョアン・ミロは無意識を作品として表現するのが特徴のシュルレアリストの一人。しかし他の画家の作風とは一線を画し、鳥や人物などを自由にデフォルメし、原色を激しく使った独特の作品を生み出しました。 ミロの出身地であるバルセロナと、晩年を過ごしたマヨルカ島にはそれぞれ「ミロ美術館」があり、彼の絵画や彫刻などが展示されています。
作品はもちろん、メディアへの露出でも知られているサルバドール・ダリ。長く跳ねさせたひげがトレードマークです。彼もシュルレアリスムの代表的な画家の一人で、イメージを他のイメージに重ねる「偏執狂的批判的方法」で夢の中のような風景画を描きました。 出身地フィゲラスには、ダリが情熱をかけてオープンさせた「ダリ劇場美術館」があり、1万点以上の作品が収蔵されています。
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LAND
SCAPE
自然・絶景
どこまでも続く一面のひまわり畑。その景色を写真ではなく実際に眺めるなら、アンダルシア地方を訪れましょう。特に有名なのはセビージャからも近いカルモナという小さな町。 花の絶景は他にもいろいろ。一面ピンク色に染まるムルシア県シエサの桃畑、マヨルカ島のアーモンドの花畑も、一度見たら忘れられない美しさです。
深さ100m以上の峡谷によって旧市街と新市街に分断されているロンダ。その二つの街を繋いでいるのは、18世紀に建造された迫力満点の石橋「ヌエボ橋」です。橋の上に立てば、足がすくんでしまうような谷、崖の上の街、遠くに緑の大地が見渡せ、これぞまさに目を見張る絶景です。
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ENTER
TAINMENT
フラメンコ・祭り・スポーツ観戦
スペインの伝統芸能といえば、誰もがフラメンコを思い浮かべるでしょう。フラメンコは南部アンダルシア地方を中心に伝わる芸能で、歌とギターと踊りが三位一体となり、魂を揺さぶるような情熱的な舞台が繰り広げられます。 曲のテーマには、生活の中の喜びや孤独、またはロマ(移動型民族)の苦悩や怒りを表現したものなどがあります。
約800もの巨大な張り子人形が設置され、最終日に火を付けて燃やすという豪快で独特なお祭りが、バレンシアの火祭りです。セビージャの春祭り、パンプローナの牛追い祭りとともに三大祭りに数えられています。 毎年3月15日から19日までの5日間、イエスの養父・ヨセフ(サン・ホセ)を祝う祭りで、爆竹ショーやイルミネーション、聖母マリア象への献花など見どころが満載です。
4月後半頃の6日間、セビージャが1年で最も盛り上がるのが春祭り。会場にはカセタと呼ばれるテントが1,000以上も並び、そこでは企業や協会などのパーティーが催されています。観光客も公営のカセタでお酒を飲んだりでき、移動遊園地やフラメンコショー、闘牛などを楽しめます。男女ともに身につけている伝統的な衣装にも目を引かれるでしょう。
サッカー通でなくても「レアル・マドリード」「FCバルセロナ」と言われれば、スペインのサッカーチームだとピンと来るでしょう。スペインのサッカーは歴史も古く、世界的に有名なスター選手が活躍しています。 人気の試合は売り切れ必死で、夜遅くまでかかる場合もあるので、送迎付きのオプショナルツアーを申し込むのがおすすめです。
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VIRTUAL
TOUR
オンラインツアー
オンラインツアーとは、インターネットを介して家に居ながら世界旅行を楽しめるバーチャルツアーのこと。現地のインストラクターやガイドが配信する映像を視聴し、実際に観光しているような気分を味わえます。 特に生配信のライブツアーは、現地の「今」を見られる臨場感と感動があって人気です。ガイドに質問できたり、他の参加者と交流できるツアーもあります。
オンラインツアーの一番の魅力は、インターネット環境さえあれば、どこからでも参加できるという手軽さにあります。1回1時間程度のものが多く、実際の旅行より時間や費用、体力を使うことなく参加できるので、簡単に世界旅行を楽しむことが可能です。 また、実際の旅に出るきっかけ作りにも最適。現地の情報や予備知識を学んでおくことで、旅行をより有意義に楽しむことができます。
現在実施されているオンラインツアーの特色をご紹介します。オンラインツアーを選ぶときの参考にしてみてくださいね。
HIS:フラメンコ、スペイン料理などの体験系も豊富。
MYBUS(JTB):貸し切りプランも充実。ガイドの指名ができる場合も。
ベルトラ:現地人ガイドが参加者のレベルに合わせたスペイン語で行うライブツアーも。
ユーラシア旅行社:一つのテーマを数回に分けて探求する講座形式が魅力。
みゅう(ミキツーリスト):マイナーな企画もあり、スペインに詳しい人にもおすすめ。
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SHOPPING
ショッピング
伝統的な工芸品や名店は、スペイン各地に存在します。マドリードで100年以上続く、カパ(マント)専門店「Capas Seseña(カパス・セセーニャ)」が扱うのは、高級メリノウールで職人たちが作った粋なアイテム。糸のように細い銀で模様を作り、溶接でつないで形造る、コルドバの「銀線細工(フィリグリー)」は、レース編みのように繊細で美しいジュエリーです。
スペインには美味しい名産品もたくさん。オリーブ生産量が世界一のスペインでは、オリーブオイルも世界の約半分を生産しています。専門店「Orolíquido (オロリキド)」では、可愛い缶入りの商品も人気です。クリスマスの伝統菓子「トゥロン」は、実は一年中手に入る、お土産にぴったりな一品。150種類以上を扱うお店もあるので、食べ比べて選ぶのも楽しいですよ。
スペインならではの品を探すなら、マドリードの中心地、マヨール広場の一角に立つ「Casa de la Panadería(カサ・デ・ラ・パナデリア)」がおすすめ。かつて王室御用達のパン屋さんだったこの建物の1階は、今ではマドリード観光局の観光案内所になっており、ギフトショップも併設されています。伝統的なキャンディー「ビオレタ(すみれ)」もこちらでどうぞ。
「スペインのショッピング」についてPR:スペイン政府観光局