エクアドルといえばコーヒーやバナナが日本では馴染みがありますが、それ以外にも多くの魅力であふれています。 エクアドルは南米の西海岸、赤道直下に位置する国です。珍しい野生動物が生息することで知られるガラパゴス諸島をはじめ、アマゾンのジャングル、アンデスの山々など太陽と緑、そして豊かな水に恵まれた美しい自然。高低差のある国土はまさに自然美の宝庫、多彩な動植物があふれ、訪れる人々を魅了します。 また、標高2850mに位置する首都キトはかつてスペインの植民時代の中心として発展。16世紀や17世紀の華やかな宮殿や宗教遺跡がほぼ当時のままの姿で残されています。旧市街自体が世界遺産に登録され、インカとヨーロッパの文化が融合した独特の文化も特徴的です。
ガラパゴスは南米エクアドルの西へ約1,000km、なさに赤道直下の太平洋上に浮かんでいる火山群島になります。 総面積は、ガラパゴス諸島がおよそ7,880km2、ガラパゴス海洋保護区は約138,000km2にもおよび、風や潮流、あるいは鳥によって運ばれてきた生物は完全に隔離された状態で環境に適応していき独自の進化を遂げています。1978年に世界自然遺産の第1号の一つとして登録されて、2001年には周辺海域、ガラパゴス海洋保護区も含め拡張登録されています。ガラパゴスだからこそ生存している生き物、他では見られない生き物が数多く存在していますので、とても魅力的な島です。
キトはもともとインカ帝国第2の都市で、そこからインカ帝国はキトを中心に北部、南部とに分裂しました。後に北部の皇帝が南部の皇帝を打ち倒したことで、キトがインカ帝国の首都となりました。しかし、1533年にスペイン人のフランシスコ・ピサロがインカを征服し、キトが灰燼に帰したのです。 1534年、キトはスペインによって再興されることになり、サン・フランシスコ・デ・キトと名付けられます。現在も残っている旧市街は、これ以降に建設されたもので、キトはスペインの植民地支配拠点の一つです。19世紀初頭には人口1万を数えるほどにまで発展しました。ラ・コンパニーア聖堂はイエズス会の教会で、エクアドル国内のバロック建築のなかでも最高傑作であるといわれています。
グアヤキルはエクアドルの経済や商業の中心地となっています。首都のキトに比べて規模も大きく、国内でも最大の都市として非常に重要な役割を担っています。山間にある標高2800mのキトとはことなり、グアヤキルは海にほど近い港町です。新鮮なシーフードが食べられるグルメの街としても人気があります。 グアヤキルを訪れれば、キト、ガラパゴス諸島とはまた異なるエクアドルの魅力を知ることができます。グアヤキルでメインとなる観光スポットのひとつがグアヤキル歴史公園です。1900年代のグアヤキルを忠実に再現しているテーマパークで、ワイルドライフエリア、都市建築物エリア、伝統エリアとに分かれています。ワイルドライフエリアはまるでアマゾンのような密林で、インコ、オウム、バクといった動物たちにあえます。
マドリードから約170kmのところにあるカスティーリャ=ラ・マンチャ州クエンカ県の県都。名前の由来は「川の盆地」を意味するラテン語に由来する、または廃墟となったアラブ人の城「クンカ」に由来する、など諸説があります。丘上に建つことから「鷲の巣」の異名があり「歴史的城塞都市クエンカ」として世界遺産に登録。建造物ではウエカル川の上の絶壁の断崖の上に建てられている「宙吊りの家」が有名。この城塞都市は西側に面しているため、夕暮れ時になるとレトロな建築群がオレンジ色に光り輝き、幻想的な雰囲気に満ち溢れます。独特な郷土料理やスイーツ・お酒があるのも特徴で、アーモンドとハチミツを使ったアラブに起源をもつお菓子「アラフ」・ジャガイモ、オリーブオイル、卵、タラ、ニンニクを煮込んだ「アホ・アリエロ」・アニス、コーヒー、シナモンをベースにしたお酒「レソリ」などは是非味わいたいところです。
キト - 観光
ユネスコ世界遺産に登録された最初の街として知られるエクアドルの首都キト。赤道直下にありながらも、標高2千メートル以上の高地にあるため、涼しくて過ごしやすく、観光客にも人気の都市のひとつになっています。キトの市街地は、新市街と旧市街に分けられ、聖堂や修道院などの古い街並みの残る旧市街が「キトの市街」という登録名で、1978年にユネスコ世界文化遺産に指定されました。ほかにも独立広場をはじめとする有名な観光スポットはまだまだあります。どれも徒歩圏内にあるので、短い時間の中でも十分に観光することができます。特に独立広場周辺のライトアップは必見です。キトに行くなら、絶対訪れるべき定番観光地を5つ紹介します。
ガラパゴス - ツアー・旅行
動物が好きな人なら、いつかは動物園ではなく自然のコロニーで、野生のままの生き物たちを見たいと憧れるもの。その中でも“生涯で一度は訪れたい地”と人気なのがガラパゴス諸島です。世界遺産にも登録されているガラパゴス諸島は、南米エクアドルの沖合に点在する島々で、そのほとんどが無人島です。日本で「ガラパゴス化」という造語が生まれるほど特殊な環境を持ち、ここにしかいない生物が数多く生息していることで知られています。巨大なゾウガメをはじめ、アシカやイグアナなどエキゾチックな動物たちがうろつきまわる姿は、野生動物好きにはたまりません。 とはいえ、都市部の観光地と違って簡単に行ける場所ではないため、二の足を踏んでいる人も多い旅行先でもあります。でも実はガラパゴス諸島は観光地としても発達していて、年間約17万人もの観光客が訪れているのです。もちろん環境を守るためのルールはありますが、それさえ守れば誰でも訪れることができます。今回の記事では、そんなガラパゴスに行ってみたいという方のために、見どころや基本情報、また観光の際の注意点をまとめています。
ガラパゴス - 世界遺産
ガラパゴス諸島は、太平洋の赤道近く、南米エクアドルの本土から西へ約1千キロの太平洋に浮かぶ絶海の島々です。スペイン語で「カメ」の意味をもつこの島々には、島ごとに異なる進化を遂げた動物が生息しています。生物学者ダーウィンが、自然淘汰説の「種の起源」を書くきっかけになったことでも有名です。大きな島ではイサベラ島やサンタ・クルス島、フェルナンディナ島、サン・サルバドル島、サン・クリストバル島などの13島があり、ガラパゴスゾウガメ、ガラパゴスウミイグアナなどが住んでいます。1978年に世界遺産(自然遺産)に登録され、2001年にガラパゴス海洋保護区を含めて再登録されました。ちなみに、独特の進化をした日本の携帯電話を「ガラケー(ガラパゴス携帯)」と呼ぶのは、この島々がもとになっています。 (写真:ガラパゴス諸島 ©YUNESCO/Marc Patry)
キト - 観光名所
パネシージョの丘は、エクアドルの首都キトの市街地南西部郊外にあります。市街地からは車で30分ほど。丘の高さは約180mあり、市街地を一望できる景観の良さが魅力です。 頂上に建つ高さ約43mもの聖母像はサン・フランシスコ寺院博物館所蔵の「キトの聖母」をモデルにしたもので、1975年に完成しました。入場料を払って聖母像の中を上ることもできます。またこの広場はメグ・ライアン主演の映画「プルーフ・オブ・ライフ」のロケ地となったことでも有名。 丘からの眺めは必見ですが、このあたりは強盗が多く治安があまりよくありません。特に夕方から夜にかけては近寄らないほうが無難です。
キト - 寺院・教会
サンフランシスコ教会 修道院はエクアドルの世界遺産にも登録されている「キト市街」にあります。この教会はその中でも代表的な歴史的建築物で、1537年にローマカトリック施設として建てられました。 キトで最も愛されている「キトの聖母」があることや、およそ3,500点という芸術作品の所蔵でも知られています。また祭壇は黄金の輝きに満ちており、目を見張るほどの荘厳さ。撮影はフラッシュなしなら可能です。 1770年の地震により倒壊した部分もありますが、設立当初そのままの姿を残すところも多く充実した見ごたえ。どことなくインカを感じさせる雰囲気もぜひ感じたいところです。
広告