国内一の総面積を誇る北海道は、四季折々の景色や味覚が楽しめると年間通して人気の旅行先。そして日本最北部にある北海道は、国内で一番早く秋が感じられる場所。美瑛にある「青い池」は神秘的な池の色と鮮やかな色合いの紅葉とのコントラストが美しく、北海道屈指の紅葉の名所「定山渓(じょうざんけい)」では国有林の紅葉や水面に映る紅葉が見られます。「藻岩山(もいわやま)」では登山・ドライブ・ロープウェイと様々な楽しみ方ができ、「能取湖(のとろこ)」では日本一の天然記念物サンゴソウが黒みがかった赤に染まる紅葉が見られます。
神秘的なオンネトーの紅葉を堪能阿寒摩周国立公園の最西端にある周囲約2.5kmの湖、オンネトー。北海道三大秘湖のひとつで、見る角度により色が異なることから五色沼とも呼ばれています。紅葉は例年9月下旬から10月上旬ごろにかけて見頃を迎え、湖周辺の木々が湖面に映る景色を堪能できるのがポイント。オンネトー展望台では湖と山を一望できます。
日本で最も早い紅葉スポット北海道の中央部に位置する広さ22万6千haの国立公園、大雪山国立公園。黒岳にはロープウェイとリフトが整備され、7合目付近では日本で最も早い紅葉が見られます。ナナカマドやミネカエデ、ウラシマツツジなどが紅葉し、色づきはじめは9月初旬ごろ、9月中旬から下旬ごろまでが見頃。層雲峡付近の峡谷が見どころのひとつです。
湯気の上がる温泉地帯の紅葉大湯沼は日和山が噴火した際の爆裂火口跡にお湯が溜まった湯沼で、沼底には130度の硫黄泉が噴出しており、表面温度は40〜50度ほどです。周囲1kmほどのひょうたん型の沼の周辺にはナナカマドやヤマウルシがあり、例年10月中旬から下旬ごろに紅葉の見頃を迎えます。南側には大湯沼展望台が設置され、沼の全容を眺められます。
駒ケ岳や湖沼と紅葉を鑑賞大沼、小沼、じゅんさい沼のある大沼国定公園。大沼公園駅より徒歩5分ほどのところにある公園で、周辺にあるカエデやヤマモミジ、ナラなどは例年10月中旬ごろから色づきはじめ、11月上旬ごろまで見頃を迎えます。大沼周辺には湖月橋や駒ケ岳を望む島巡りの路、大島の路、小沼周辺には夕日の道という散策路があり、絶景を楽しめます。
赤や黄色に包まれる別荘と庭園の公園見晴公園・旧岩船氏庭園(香雪園)は約4万3千坪の広さ。園内には約150種類の樹木があり、明治中期に別荘として造成された風景式庭園「香雪園」は北海道で唯一国の文化財庭園に指定されいるのが特徴です。ヤマモミジやイタヤカエデなどの紅葉の見頃は例年10月下旬から11月上旬ごろで、ライトアップも開催されるのがポイント。
秋景色を映すコバルトブルーの湖屈斜路湖畔は日本最大のカルデラ湖の景色が望める絶景スポットのひとつ。例年見頃となる10月上旬から中旬ごろまではナナカマドやカエデなどの紅葉が見られます。紅葉のドライブコースとして知られる砂湯付近の屈斜路湖畔線は直線が続き、紅葉のトンネルを車窓から眺められるのがポイント。湖に突き出た和琴半島の散策コースも見どころ。
秋の羅臼岳を眺める知床峠は斜里町ウトロと羅臼町を結ぶ知床横断道路の頂上。標高738mに位置し、7月下旬でも残雪が見られることも。羅臼岳の紅葉を眺められるのもポイントで、条件が合えば北方領土国後島も望めます。ハウチワカエデやナナカマド、エゾヤマザクラなどが紅葉し、例年では色づきはじめが9月下旬ごろから、10月上旬から中旬ごろが見頃です。
色づく木々と湖を眺める阿寒湖は、周囲約26km、海抜420mのカルデラ湖。天然記念物のマリモが生息する淡水湖で、湖畔には雌阿寒岳や雄阿寒岳がそびえ立ちます。例年の見頃は9月下旬から10月下旬ごろで、ヤマモミジやナナカマド、イタヤカエデなどの紅葉が見られるのがポイント。遊覧船も運行しており、一周約1時間ほど。湖面からの紅葉を眺められます。
湖畔で楽しむ秋の紅葉狩り支笏湖は、約4万年前に支笏火山の噴火によりできた周囲約40kmのカルデラ湖。国内で2番目に深い湖で、透明度が高いのが特徴です。例年10月中旬から下旬ごろに紅葉の見頃を迎え、展望台や遊覧船などでナナカマド、イタヤカエデ、シナノキなどが色づく様子を眺められます。恵庭岳や風不死岳、樽前山などの眺望も見どころのひとつ。
藻岩山を染める紅葉を眺める標高531mの藻岩山の麓から中腹までを結ぶ札幌もいわ山ロープウェイ。例年10月中旬から下旬ごろにはモミジやカエデ、ブナ、ナナカマドなどが紅葉し、色づく木々を眺める空中散歩を楽しめます。山頂まで運行するミニケーブルカーを利用すれば頂上から札幌の景色を眺められるのがポイント。夜には日本新三大夜景の札幌の夜景を望めます。
渓谷の岩肌を彩る紅葉を眺める定山渓温泉は国立公園に指定されている紅葉の名所のひとつ。札幌の湯の杜とも呼ばれる地で、渓流沿いには紅葉狩りを楽しめる散策路が用意されています。二見吊橋からは二見岩やかっぱ淵が望め、例年見頃となる10月中旬ごろには紅葉との景色を楽しめるのがポイント。ガイドによる案内で紅葉スポットをめぐる紅葉かっぱバスも運行します。
秘境を彩る紅葉を堪能アイヌ語で「神のいるところ」を意味する神居古潭(カムイコタン)。旭川八景に選定された紅葉の名所で、石狩川の激流と紅葉を眺められるのが特徴です。奇岩やおう穴群が点在し、旭川市指定文化財の神居古潭おう穴群も見られます。周辺にはナナカマドやミズナラ、カエデなどの樹木があり、例年10月上旬から中旬ごろまでが紅葉の見頃です。
カルデラ湖の大パノラマを望む周囲43kmのカルデラ湖、昭和新山や有珠山を借景にする洞爺湖のほとりぶ位置する洞爺湖温泉。明治43年(1910年)、四十三山の噴火をきっかけとし、7年後に開湯されたと言われています。湖では遊覧船が運行され、湖上から山々の紅葉を眺められるのがポイント。噴火記念公園沿いの遊歩道や有珠山ロープウェイからの景色も見どころです。
【2020年版】北海道でおすすめの紅葉スポット:見頃の時期を紹介
北海道の紅葉は日本で一番早く見ることができ、9月中旬から10月の下旬が紅葉の時期です。特に10月の中旬は見頃で、色鮮やかな木々を眺められますよ。本州に比べると紅葉期間が短いとも言われており、北海道の紅葉を一目見ようと多くの人で賑わいます。時期によっては山頂に雪が積もり始め、紅葉の色彩色鮮やかな緑色、黄色、赤色、オレンジ色と雪の白さのコラボレーションが起こる、北海道ならではの絶景が楽しめます。日本一の面積を誇る北海道は、数え切れないほどの絶景紅葉スポットがあり、その中でも北海道 道産子ライターが教える、一度は行ってみたい絶景紅葉スポットを紹介します。どこに行くか迷ったら是非参考にしてみて下さい。
【北海道】日本一早い紅葉を日本一のスケールで見る大雪山登山ツアー
夏の暑い盛りを過ぎ暑さがひと段落してくると、楽しみになるのが山々が赤や黄色に色づく紅葉の景色。なかでも北海道は8月下旬に色づき始める場所もあり、日本一早い紅葉が見られるので、先物好きな方や北海道らしい大自然を感じたい方に人気です。今回はそんな北海道の中でも山の大自然を存分に感じられ、北海道の山を象徴する大雪山へのツアーを紹介します。方々に伸びる山脈は見どころも多く、気持ちのいい時間を過ごせることは間違いありません。北海道に行くというだけでも、少しハードルの高さを感じるものですが、ツアーなら諸々の苦労もなく、気軽に参加できます。しっかりとした登山を楽しみたい方も、気持ちの良いハイキング程度で楽しみたい方にもおすすめ。気持ちの良い9月の北海道で絶景の紅葉を満喫してくださいね。
【北海道】息をのむほど美しい北海道のおすすめ紅葉スポット5選
涼しい夏に、さらっさらパウダースノーの冬、北海道の2大トップシーズンといえば夏と冬ですが、紅葉に染まる秋にも息をのむ絶景を求めて多くの人が訪れます。雄大な山々の大自然が、赤、黄色、オレンジにダイナミックに染まる秋。なかでも北海道を代表する山である大雪山は、日本で一番早く紅葉が始まるスポットとして知られていて、秋の訪れを早く実感することができます。早いところは8月下旬から色付きはじめるので、夏休みの終わりに旅行に行くのにもいいかもしれません。残暑を忘れて涼やかな旅が楽しめるでしょう。市街地から鉄道などを使用し日帰りで見に行けるスポットや、札幌のど真ん中でみられる紅葉スポットを紹介します。北海道は広大なので、紅葉スポットを巡ろうと思ったら綿密な移動計画が必要ですので、注意してくださいね。
北海道へは、飛行機を利用して北海道の各空港へ訪れるのが一般的です。青森からならば新幹線を利用するのも便利。東京から羽田空港を利用して新千歳空港までは、約1時間30分のフライト時間、大阪の伊丹空港から新千歳空港までは約1時間50分のフライト時間になっています。新青森駅から新函館北斗駅までは、新幹線で約60分になっています。
北海道旅行の費用は、どこから訪れるのか、北海道のどこを訪れるのか、日数、訪れる時期によっても大きく異なっています。東京から飛行機を利用して平均的な北海道旅行の3泊4日の道南周遊コースで150,000円以上の予算は必要になっています。ただし、1泊2日の激安パッケージツアーなどでは1,000円台から用意されていることもあります。
北海道旅行は、広い北海道の中のどこを訪れたいのかによって必要な日数も異なります。一番人気の道南の札幌・小樽・函館コースであれば、3拍4日程度。札幌から富良野や帯広などまで足をのばしたいのであれば、4泊5日程度。北海道周遊コースを楽しみたいのであれば、7泊8日程度おすすめです。スキーなどなら10日ほどの長期滞在なども人気です。
北海道は、本州に比べて涼しいため、観光がしやすい気候の初夏や初秋が観光のベストシーズン。真夏も本州よりは過ごしやすく、人気です。また、寒さは厳しいものの、冬は、クリスマスシーズンにはイルミネーションが各地で開催されており、2月には札幌雪祭りが開催されるなどのイベントが多く、たくさんの人が訪れています。
北海道旅行を空いている時期に行きたいのであれば、人が最も少ない時期は、12月の上旬や2月の中旬から3月の初旬になっています。寒さが厳しいため、スキーなどのウィンタースポーツを楽しむか、イルミネーションなどを楽しむ、冬の魚介グルメなどを楽しむのがメイン。寒くても冬休みは混みあうので避けるようにしましょう。
北海道には、たくさんの観光スポットがあります。札幌時計台や大通公園などがある札幌に、運河やガラス館などが人気の小樽、五稜郭や夜景が人気の函館のほか、ホッキョクグマなどが人気の旭山動物園、世界遺産の知床やラベンダーなどが美しい富良野、広大な大地の帯広、美しい自然と海産物を楽しめる礼文島や利尻島などがあります。
北海道は、本州に比べて気温が低いため、普段よりも温かい服装を心がけるようにしましょう。訪れる場所によっても大きく気候が異なるため、週間天気予報などで気温を確かめてから訪れるのがおすすめです。夏でも、朝夕は涼しいことも多いので、羽織を用意しておくのがおすすめ。冬は、手袋やマフラーなどしっかりとした防寒対策が必要です。
北海道旅行で、自然豊かな場所を観光するのであれば、歩きやすいスニーカーや動きやすい服装の用意がおすすめ。また、突然雨に降られても、雨具を購入することができない場合も多いので、折り畳み傘やレインコートなどの雨具をもっていくと良いでしょう。タウンを観光するのであれば、普段と同じような持ち物で大丈夫です。
北海道といえば、グルメの宝庫。豊富な海産物に農産物、ラーメンやジンギスカンなどのご当地グルメがたくさんあります。また、近年は、札幌を中心に、〆パフェが流行っており、さまざまなお店で飲んだ後の〆にピッタリの大人のためのパフェが販売されています。北海道旅行の思い出に、〆パフェを楽しむのもおすすめですよ。
北海道では、コロナウイルス感染症拡大防止対策に取り組んでいます。密をさけるために、観光スポットの運営時間を変更したり、人数制限をおこなっていることも多く、事前にホームページなどで確認してから訪れるのがおすすめです。マスクや消毒などの基本的な対策をきちんと行いながら、安全に旅行を楽しむようにしましょう。