歴史情緒あふれる史跡からアルプスの壮大な自然、温泉やグルメまで様々な観光資源を有する長野県。戦国時代に真田氏の里であった上田市の「上田城跡公園」は桜の名所としても評判で、春に催される「上田城千本桜まつり」は地域の春の風物詩として知られています。期間中には桜で彩られた敷地内でスイーツフェアや花アート体験、ご当地グルメや特産品の市場など様々なイベントが催され、春のお出掛けやレジャーにも最適です。また、桜巡礼の里として有名な「信州高山村」には、集落に約20本ものシダレザクラが点在しており、シーズン中は「信州高山桜まつり」が催されます。数あるしだれ桜の中でも「水中のしだれ桜」や「黒部のエドヒガン桜」をはじめとする5本の見事な桜の古木を「信州高山五大桜」と呼び、桜まつり期間中にはこれらを巡るスタンプラリーや桜めぐりトレッキング、地元の特産品を扱う直売所などを楽しむことができます。
一度は見てみたい固有種「タカトオコヒガンザクラ」「高遠城址公園」では固有種である「タカトオコヒガンザクラ」が咲いています。「タカトオコヒガンザクラ」は小ぶりで赤みが強いのが特徴。「天下第一の桜」と名高く、日本三大桜の名所として人気のスポットです。毎年4月1日から「さくら祭り」も開催され、夜桜ライトアップなども行われています。本丸から見える桜と中央アルプスのコラボレーションは必見です。
満開の桜の中家族で楽しめる大型公園「城山公園(長野県)」は善光寺の東にあり、美術館や動物園などが併設された広大な公園です。自然豊かな公園で、四季折々の花々を楽しむことができます。園内には約470本ものソメイヨシノが咲き誇り、4月中旬から4月下旬の桜の見頃の時期には花見茶屋も並び、多くの人で賑わいます。夜にはぼんぼりによる夜桜のライトアップも行われています。
見所も満載の桜の名所小諸城址 懐古園は、「日本100名城」にも認定されている小諸城の跡に位置し、「日本さくら名所100選」にも選ばれている桜の名所です。特に、小諸が発祥の地といわれているコモロヤエベニシダレは素晴らしく、多くの見物客が訪れています。園内には、藤村記念館、小山敬三美術館といった施設や動物園、遊園地もあり、見どころが満載です。
残雪と桜のコラボレーション須坂市臥竜公園は、北アルプスや北信五岳を臨むことができる総合公園です。「日本の名松100選」や「長野の自然100選」にも選ばれている自然豊かな公園で、約600本の桜の木が植えられている桜の名所でもあります。4月上旬から下旬にかけて桜の見ごろを迎え、北アルプス・北信五岳に残る残雪と桜のピンク色との美しいコラボレーションを楽しむことができます。
自生の桜と北アルプスの絶景陸郷夢の郷(夢農場)は、池田町の東山に位置している地区です。「西の吉野 東の陸郷」と呼ばれるほどの桜の名所で、4月上旬から中旬にかけて、ヤマザクラやソメイヨシノ、ヒガンザクラをはじめ、さまざまな種類の数千本の桜が、山一帯を美しく染め上げています。高台からは、残雪の北アルプスとの美しいコントラストも楽しむことができます。
名城と桜の見事な饗宴国宝 松本城は、国の史跡にも認定されている日本を代表する名城で、松本を代表する観光スポットのひとつです。城のお堀を囲むように約300本の桜の木が植えられており、4月上旬から中旬にかけて彩りを添えています。期間中は、「夜桜会」や「国宝松本城桜並木光の回廊」が開催され、ライトアップされた天守と桜の幻想的な景色を満喫できます。
復元された名城と桜のコラボレーション松代城跡は、江戸時代には、松代藩主・真田家の居城であったことで知られており、明治時代に廃城となったものを、城郭を復元し、公園として整備したスポットです。城郭や周辺には、オオヤマザクラをはじめとする約100本の桜の木が植えられており、桜の名所としても有名です。桜の開花に合わせて、ライトアップもおこなわれており、夜桜見物も楽しむことができます。
桜の時期限定の「しあわせ桜まもり」が人気光前寺のシダレザクラは、光り苔と霊犬早太郎伝説で知られている光前寺にあるシダレザクラです。仁王門から大講堂付近を中心に、約70本のシダレザクラが植えられており、4月中旬ごろに見ごろを迎えます。開花期間中は、ライトアップがおこなわれるほか、期間限定の「しあわせ桜まもり」が販売されれており、お土産にもピッタリです。
古城と桜の美しい景観上田城跡公園は、大河ドラマ「真田丸」でも有名になった、真田昌幸によって築城された上田城跡を整備した公園です。園内には、ソメイヨシノやシダレザクラなど開花時期が異なるさまざまな種類の桜の木があり、4月上旬から中旬にかけて、いろいろな桜の花見を楽しむことができます。桜の開花時期には、「上田城千本桜まつり」も開催され、多くの人で賑わいを見せています。
古墳一面染め上げる見事な桜弘法山古墳は、東日本最古級の松本市並柳に位置している国指定史跡の古墳です。ソメイヨシノやオオザクラなどの約1,000本の桜の木があり、桜の名所としても有名。桜の満開時には、古墳全体がピンク色に染め上げられ、多くの花見客が訪れ賑わいを見せています。また、遠くには、北アルプス連峰を見渡すこともでき、絶景と桜の両方を満喫できるのも魅力です。
南信州屈指の桜の名所大西公園は、1961年の災害によって崩落した大西山を復興した公園です。悲劇が二度と起こらないように願いを込めて、桜を植えたことが始まりとなり、現在では約130種・約3,000本の桜の木が美しく花を咲かせる桜の名所になっています。桜の見ごろには、ライトアップがおこなわれるほか、「大鹿さくら祭り」も開催され、多くの人で賑わいを見せています。
長野への交通手段は、飛行機や鉄道、バスなどがあります。東京からならば、東京駅から新幹線を利用して長野駅まで約1時間22分でアクセスが可能。大阪からならば、新幹線を利用して約4時間13分でアクセスすることができます。福岡からならば、飛行機を利用して約1時間30分のフライトでアクセスすることができます。
長野旅行の費用は、出発地点や利用する交通手段、宿泊日数、宿泊するホテル、訪れるシーズンなどによって大きく異なります。東京発の新幹線利用、1泊2日のツアーの格安プランは、11,200円からになっています。これに、食事代や観光費用、お土産代などが必要になってくるので、20,000円は用意しておくのがよいでしょう。
長野旅行は、どこを訪れたいか、何をしたいかによってベストなプランが異なります。長野市内観光であれば、1泊2日がおすすめですし、松本と上高地を巡るプランも1泊2日で楽しむことができます。また、リゾート地で人気の軽井沢は、観光目的ならば1泊2日、リゾート目的ならば2泊や3泊でゆっくりと過ごすのがおすすめです。
長野は、春や秋の観光シーズンはもちろんのこと、夏は避暑地として、冬はスキーなどのウィンタースポーツの聖地として楽しむことができ、1年を通じて人気となっています。ただし、上高地は、冬になるとホテルなどが閉鎖し、初夏から秋にかけての営業になっているため注意が必要です。温泉地などは1年を通じていつでも楽しむことができます。
長野旅行で、比較的人が少ないシーズンを狙うのであれば、春休みや夏休み、冬休み、ゴールデンウィークといった学校が休みになるシーズンを避けるのがおすすめ。また、平日のほうが土日祝日よりも人は少ない傾向にあります。季節としては、6月の梅雨のシーズンと冬休み明けの1月や2月が人があまり訪れないシーズンです。
長野は、北信・中信・東信・南信の4つのエリアに分けることができ、それぞれ見所があります。各エリアに美しい自然の景色や歴史あるスポット、温泉などがあり、楽しむことができます。北信では、善行寺や志賀高原、中信では、松本城や上高地、白馬、東信では、軽井沢や上田城、南信では、諏訪湖や昼神温泉などが有名です。
長野は、東京や大阪に比べて1年を通じて気温が低くなっています。夏でも涼しく避暑にピッタリな反面、朝晩の気温が低く、半そででは寒く感じることがほとんど。夏でも長袖の羽織の用意が必要です。一方、冬は厳しい寒さのため、厚手のコートやマフラー手袋など防寒対策をしっかり行いましょう。山へ訪れる場合は、紫外線対策も特に念入りにおこなうのがおすすめです。
パッケージツアーの一番のメリットは、交通機関と宿泊施設を別々に予約するより、合計金額が安くなることです。移動手段は旅行会社にもよりますが、JR(新幹線)、飛行機、高速バスなどがあります。移動時間を短縮したければ飛行機、コスパ最優先なら高速バス、本数が多く遅延も少ないため予定が立てやすいのが新幹線です。また、現地での過ごし方によって観光付きにするのか、自由行動のみのフリープランにするのかも変わります。こだわりのホテルでおこもり旅行をするならフリープラン、桜や雪など季節による観光地を楽しむなら観光付きのプランがおすすめですが、人気が高いので早めに申し込みましょう。パッケージツアーはこのように、日程と予算、目的に合わせて選ぶことが大切です。
JR(新幹線)とホテルがセットになったパック旅行とは、新幹線の切符とホテルの宿泊を同時に予約することで、切符とホテルを別々で予約するよりも格安で利用できるプランです。利用する新幹線のルート、ホテルなどの宿泊施設を手配してあらかじめコースを決め、日程,人数などを定めて予約をします。予約の際は、往復の新幹線とホテルがセットになっている関係上、片道だけの利用や日帰りはできないこと、予約した列車より早く乗ることができない点も注意が必要です。ちなみに、新幹線に乗り遅れた場合は、原則として後続列車の自由席に乗車できます。
航空券とホテルがセットになったパック旅行とは、飛行機の航空券とホテルの宿泊を同時に予約することで、航空券とホテルを別々で予約するよりも格安で利用できるプランです。飛行機利用の場合は、搭乗手続き等の事前準備の時間がかかること、空港は都市中心よりやや離れた場所にある場合が多いため中心部へのアクセスに時間がかかることを考慮しても、飛行機の移動時間は他の交通機関に比べて最も短い場合が多くあります。また、早い段階で出発日時が決まっている場合は特に、飛行機は料金面の優遇を受けやすく費用を抑えられる交通手段で早期予約などによる割引が多いのがポイントです。