東北南部の日本海に面した、自然豊かな山形県。流れゆく時代とともに、自然が創り上げてきた奥深い風土です。全国生産量のうち7割をも占める「さくらんぼ」は有名ですが、それを支える豊で鮮やかな四季、そして忘れては行けない歴史建造物が、山形県の魅力といえるでしょう。こちらではそんな山形で定番の観光スポットをご紹介します。はっきりとした季節の色があり、四季折々で魅せる雄大な風景のすばらしさを是非身近で味わってみて下さい。上杉氏を始めとする名高い戦国武将ゆかりの地や、温泉や樹氷の見られる山、城跡など、見所満載です。スキー場や水族館など、ご家族連れにも嬉しい情報もチェックして素敵な旅にしてください。
1900年に開湯した日本屈指の古湯。山形県内でも最も歴史のある温泉地で、泉質は「美人づくりの湯」とも呼ばれる強酸性の硫黄泉。温泉街には共同浴場や日帰り温泉施設、足湯もあるので宿泊せずとも温泉ごとに異なる名湯が楽しめます。周辺にはスキー場やロープウェイもあり、東北地方最大のリゾート地としても有名です。
JR山形駅から徒歩15分、霞城公園東大手門の近くにある美術館。江戸時代以降の日本美術作品や山形ゆかりの作家による作品、ピカソやモネ、シャガールなどの名だたる作家によるフランス近代美術作品を収蔵・展示しています。その中には与謝蕪村が描いた国の重要文化財である「奥の細道図屏風」もあります。企画展も開催されており、様々な美術作品が楽しめます。
蔵王ロープウェイは、蔵王温泉にある蔵王山麓駅と樹氷高原駅、そして地蔵山頂駅を結んでいます。合計17分の空中散歩が楽しめ、360°に広がる大自然のパノラマ景色が見られます。使用されているゴンドラはゆれや振れ幅が少なく、プラットホームや搬器の間には段差も隙間もないため、安心して乗車可能。春・夏は観光や登山に訪れた人、冬はスキーや樹氷を見に来た人で賑わいます。
1878年に病院として建設された「旧済生館本館」。その後、1966年に国の重要文化財に指定され、霞城公園内へ移転・復元保存されました。その建物を活用し、現在は館内で郷土資料や医学関係資料を展示しています。日本の大工職人が欧米の建築を真似して作った擬洋風建築となっており、外観内装共に和洋折衷の美しい建築様式が見られます。
山形市の市街地にある霞城公園は、山形城跡を復元整備した公園です。現在も残る城郭は最上義光が原型を築いたとされる国内有数規模の平城で、復元工事が着々と進められています。1986年に国の指定史跡を受け、日本100名城にも選定されているお城。城内の敷地には1,500本の桜の木が植えられており、山形市を代表する桜の名所としても有名です。
米沢城の御本丸跡にある、戦国武将・上杉謙信が祀られている神社。開運招福や諸願成就、学業成就、商売繁盛の御利益があると言われています。参道の橋には上杉謙信が厚く信仰していた毘沙門天の「毘」と突撃の合図として掲げられていたという「龍」の旗が掲げられています。さらに敷地内には、上杉謙信の遺品をはじめとした収蔵品が展示されている「稽照殿」もあります。
米沢城の二の丸跡地に建設された「伝国の杜」内にある博物館。上杉氏や米沢にゆかりのある2万点超の貴重な品々が収蔵されています。上杉家の歴史や文化を中心に展示している常設展示室と、置賜や上杉文化の歴史などを展示する企画展示室とがあります。織田信長から上杉謙信へ送られたとされる「上杉本洛中洛外図屏風」や上杉家に伝わる古文書群「上杉家文書」などの国宝も見られます。
現在は松が岬公園として、市民憩いの場となっている米沢城址。現在は水濠や土塁の一部が残っているだけですが、米沢城で生まれた伊達政宗の記念碑や上杉謙信、上杉鷹山などの像があります。敷地内には上杉謙信を祀る「上杉神社」や上杉家ゆかりの宝物品が展示されている「上杉神社稽照殿」が点在。歴史好きには嬉しいスポットです。
上杉謙信の御遺骸がある墓所。米沢藩の歴代藩主である初代上杉謙信公から十二代上杉斉定公までの廟が杉木立の中に整然と並んでいます。凛とした空気に包まれており、今なお多くの人が訪れる国の指定史跡です。2月中旬に開かれる「上杉雪灯籠まつり」では廟所内にも雪灯籠や雪ぼんぼりが灯され、幻想的な空間が広がります。
東北地方最大級の酒造りに関する資料館。米沢を代表する日本酒「東光」を作っている410余年の歴史を持つ酒蔵・小嶋総本店が運営しています。1棟140坪もある東北最大と言われる土蔵を改修し、昔ながらの酒造りの様子や道具を展示。蔵元直営店も併設されており、直営店限定酒や麹、酒粕、そして一般流通が難しい数量限定酒に出会えることもあります。
1400年以上前に開山された山岳修験の聖地・羽黒山。月山、湯殿山と共に出羽三山との総称もあります。「西の伊勢参り、東の奥参り」と古くから言われるように、霊験あらたかな山です。羽黒山三神合祭殿がある山頂へは2,446段の石段があり、その数なんと日本一。ミシュランの三ツ星を獲得した参道に立ち並ぶ樹齢350~500年の杉並木や、国宝の五重塔などがあります。
昭和期の写真家・土門拳が自身のふるさとである酒田市の名誉市民第一号に選ばれた際、すべての作品を酒田市へ寄贈したことから作られた日本初となる写真専門の美術館です。建物や庭、彫刻までもが周囲の自然とマッチするように作られており、2009年のミシュラングリーンガイドジャポンでは二つ星を獲得。国内外から多くの人が訪れる記念館です。
JR酒田駅から車で約5分、最上川と新井田川の中洲にある、港町・酒田ならではのスポット。1893年に建てられた米貯蔵庫が立ち並んでおり、今もなお現役で活躍。倉庫の表は白壁、裏は黒板塀と見る角度によって建物の放つ雰囲気が異なります。樹齢150年以上のケヤキ並木とが織りなす景観も美しく、ノスタルジックな雰囲気が漂います。
レトロな雰囲気漂う山形を代表する温泉地。銀山川の両脇に立ち並ぶ木造の温泉旅館と川に架かる幾多もの橋の景観は、この銀山温泉ならではのもの。ガス灯に火が灯る夕暮れ時や雪が積もる冬は、より一層ノスタルジックな雰囲気が味わえます。足湯やカフェやお土産屋さんもたくさんあり、近くの滝にも歩いて行けるため、食べ歩きも大自然も楽しめるスポットです。
銀山温泉街の奥には整備された散策コースがあり、温泉街と合わせて大自然を満喫することもできます。その散策コースの入口にあるのが、白銀の滝です。落差22mもある美しい滝で、水しぶきが感じられるほど滝つぼのすぐ近くまで行くことが可能。新緑や紅葉の季節はもちろん、夏の暑い時期に涼しさを求めて訪れるのもおすすめです。
1983年に放送されたNHK連続テレビ小説「おしん」の舞台として一躍脚光を浴びた「銀山温泉」。山形県尾花沢市にある温泉地で、国内は言うに及ばず海外からの観光客も数多く訪れています。その一番の魅力とも言えるのが、温泉街の大正ロマンを感じるノスタルジックな街並みです。リピーターが多いのもうなずけるその素敵な光景は、非日常的でどこか温かみのある懐かしい気持ちにさせてくれます。そこで今回は「銀山温泉」の魅力的な街並みと、おすすめの宿をご紹介します。
米沢市は山形県の最南端に位置し、山形の母なる最上川の源流、吾妻連邦のすそ野に広がる米沢盆地にあります。冬は寒さが厳しく特別豪雪地帯に指定されていますが、スキーと温泉が楽しめます。その他の季節は恵まれた大自然をたっぷりと楽しめますし、イベントも多く開催され、1年を通して人気の観光エリアです。 現在のまちの原型は上杉家臣の直江兼続によって作られました。戦国のスーパースター上杉家ゆかりの地としても有名ですね。伊達正宗も米沢で生まれ、24歳までこの地で過ごしたそうです。人気の観光名所も上杉家と米沢城が中心となっています。ゆかりの人物のファンも満足のスポットが多くありますし、戦国時代を知るにはとても良い処だと思います。もちろん田んぼアートと温泉でただただまったりするのもお勧めです。
山形屈指の人気観光地として知られる蔵王温泉は、開湯1900年を迎える歴史ある温泉です。白濁している強酸性の硫黄泉は殺菌作用があって、「美肌の湯」としても注目されています。近くにはユートピアゲレンデなどバラエティに富んだゲレンデが揃っている蔵王温泉スキー場があり、スキーと温泉を一度に楽しめるのが人気の理由でもあります。 そんな蔵王温泉の素晴らしさが詰まった、一度は行っていただきたい蔵王温泉の温泉スポットを、厳選してご紹介します。日帰りでも十分楽しめる温泉ばかりなので、温泉のはしごもおすすめです。
俳聖 松尾芭蕉が「せみの句」を詠んだ東北を代表する「山寺」。芭蕉のゆかりの地であり思い入れがあるこの神聖な山寺は、趣があり落ち着いた雰囲気。そんな恵まれた環境で俳句を詠んだ芭蕉の様々な思いを想像しながら感じ取ることができるスポットです。いま日本はパワースポットの神社やお寺などを巡るのがブームな中、実在した人物の歴史ある土地に触れてみてはいかがでしょうか? 山寺を代表する立石寺はもちろん、山寺名物の和菓子の老舗やお蕎麦屋、芭蕉記念館やおみやげ処など、一度訪れた際に全部行きたいおすすめスポットをご紹介します!豊かな自然に恵まれ、春・夏・秋・冬と四季折々の雰囲気を楽しむことができる「山寺巡り」を体感して心機一転フレッシュな気持ちになってみては?
山形県の日本海沿岸南部に位置する鶴岡市。市街地には現在も城下町の雰囲気がそのまま残っており、東北地方で唯一残っている藩校建造物や明治時代の洋館、文化財などを見学することができます。優れた人材育成を目的として酒井家九代目藩主によって建てられた「庄内藩校致道館」や、明治維新後に藩士たちが刀を鍬に持ち替えて開墾した場所として知られている「松ヶ岡開墾場」など現存するスポットもたくさんあります。ここでは、庄内藩の歴史や文化を学べる建造物を5ヶ所ご紹介します。次回の旅行の参考にしてみてください♪
A東京から山形県に行く場合、新幹線を利用することが出来ます。山形新幹線を利用すれば最短2時間45分で山形駅に到着します。新幹線以外だと飛行機を利用するルートもあり、羽田空港から山形空港までは約1時間5分となっているので所要時間を短縮したい場合は空路がおすすめです。その他にも高速バスや、マイカーでアクセスするルートもあります。
A出発地や滞在期間によって費用が異なりますが、1泊2日で交通費と宿泊費を含めた費用は20,000円から30,000円となっています。現地での飲食代やお土産代、バス代及びタクシー代を含めて50,000円前後用意しておくと山形旅行を楽しむことが可能です。高級旅館や高級ホテルを利用したり、滞在日数が増えたりすると費用が高くなるので注意が必要です。
A山形県は1泊2日でも楽しむことが出来る旅行先です。週末電車や飛行機に乗り込んで非日常を体感したい人にもおすすめです。山形全域の観光スポットをのんびり巡りたい場合や温泉でゆっくり体を休めたい人は2泊3日以上のスケジュールを組んでみてください。目的やスケジュール、休みの都合に合わせて滞在日数を選んでみてください。
A山形県は四季を通して楽しむことが出来る地域です。春夏秋冬を通して違った趣のある山形県を満喫することが出来るのですが、果物狩りを楽しみたい場合は夏から秋にかけてがベストシーズンとなっています。6月上旬から7月中旬にはサクランボ狩り、8月下旬から11月上旬にはブドウ狩りを楽しむことができます。旅行の目的に合わせて選んでみましょう。
A空いている時期や混雑を避けたい場合は春休みやGW、夏休みなどの旅行シーズンを外した時期がおすすめです。山形県は果物狩りに訪れる人も多いので、果物の旬の時期を外すと比較的空いています。ベストシーズンの旅行を考えたいのであれば、金曜日、土曜日、日曜日を避けた平日に出かけると混雑をさけてゆっくり旅行を楽しむことが可能です。
A山形の観光スポットと言えば蔵王温泉や羽黒山、上杉神社といった観光スポットが人気です。そのほかにも土門拳記念館、米沢市上杉博物館といった文化的な観光スポットも人気となっています。美しい情景を楽しみたい場合は.最上公園や最上峡芭蕉ライン観光もおすすめです。その他には鶴岡市立加茂水族館も魅力的な観光スポットです。
A基本的には季節に応じた服装を準備しておけば間違いありません。ただし、冬場は寒さが厳しくなることもあるため温かい恰好をして旅行に出かけるようにしてください。ヒートテックなどを着用するのがおすすめです。アクティビティやレジャーを楽しむプランの場合は動きやすい服装、動きやすい靴、履きなれた靴を準備しておくと安心です。
A山形旅行で特別必要な持ち物はありませんが、移動時間が長くなる場合は時間を潰すことが出来るタブレットや本を用意するのがおすすめです。突然の悪天候に備えて折り畳み傘やカッパを用意しておくと安心です。その他には現地で買ったお土産などを入れておけるエコバッグや手提げ袋を用意しておくと買ったものを整理しやすくなります。
A山形県と言えば米沢牛や山形牛が名物で、外すことが出来ないグルメとなっています。ステーキやすき焼きなどで楽しんでみてください。海鮮が美味しいことでも知られているので、岩牡蠣や地魚も味わってみましょう。芋煮は山形県のソウルフードなので県内全域で味わうことが可能です。果物や日本酒、お米なども味わいたいグルメとなっています。
A現在、旅行に出かけるにあたって新型コロナウイルス対策が必須となっています。マスクの着用やアルコール消毒を心がけて、現地の方々に迷惑がかからない行動を取ってください。公共交通機関を利用する際や観光地に訪れる際、飲食店を利用する際には3密を避けるようにしましょう。観光地や飲食店に出かける前には営業時間の変更や臨時休業情報の確認も忘れないようにしてください。