このページでは世界中にある複合遺産を紹介しています。複合遺産は、ユネスコが登録する世界遺産の分類の1つで、自然遺産と文化遺産を兼ねそなえた遺産のことです。一帯の自然環境と、その地域での文化的な営為がともに高い価値があると認められた場合に指定され、1031件ある世界遺産のうち複合遺産の登録はわずか32件です。複合遺産に選ばれるものは、他の場所では見ることのできない特異な景観や文化、希少な生態系が見られる場所が多く、世界的な観光スポットになっています。ペルーにあるマチュ・ピチュの歴史保護区、スペイン・イビサの希少海草ポシドニアなどの生物多様性と文化、少数民族サーミ人が伝統的な生活を営むスウェーデンの山岳地帯・ラポニアンエリアなどが登録されています。
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カランバカ - 複合遺産
ギリシャにある「メテオラ(Meteora)」とは、標高600mの断崖絶壁の頂上に建設されたメテオラ修道院郡の総称です。メテオラという名の語源は、ギリシャ語の「空中に浮かぶ」という意味のメテオロスからきていて、岩山と一体となってそびえるその姿は、まるで空中に浮かぶ幻を見ているかのようですね。 1988年にはこれらの地形とギリシャ正教の修道院文化の価値が認められ、文化・自然複合遺産として世界遺産に登録されました。奇岩の上に建つ修道院は24を数えますが、そのうちの6つは今でも活動を続けており、観光客も中に入ることができます。 今回はまさに「一生のうちに見たい絶景」の一つ、メテオラ観光の見どころを紹介します。麓から見上げる修道院郡も趣がありますが、実際に絶壁から眺める光景はとても現実とは思えない世界観に包まれていますよ。
その他の都市 - 複合遺産
美しいエーゲ海に突き出したアスト半島、そこには1988年に登録された世界遺産の「アトス山」があります。エメラルドの海からそびえ立つアスト山と、山の緑と切り立った岩肌の崖は、美しさと同時に迫力さえも生み出しています。 今回はそんなアトス山についてご紹介しましょう。実はこの山、多くの修道院が所存する聖山と呼ばれる山なのです。山の中腹にびっしりと建てられている修道院は、20にもなり、キリスト教の正教会の聖地にもなっています。またギリシャ領内にありながら、大幅な自治が認められていることでも珍しい、宗教共和国でもあるのです。
周辺スポット
マチュピチュ周辺 - 複合遺産
一度は訪れてみたい世界遺産に、ペルーの険しい山の頂に築かれた空中都市「マチュピチュ」を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。マチュピチュの魅力はさることながら、実は遺跡への玄関口として、山麓にある「マチュピチュ村」も見どころ満載の観光スポットなのです。マチュピチュ村はとても小さな村ですが、観光で成り立っており、観光客向けのレストランや土産物店が充実しています。村はもともと、「熱い湯」という意味の「アグアス・カリエンテス」という名前でした。現在でも、その名のとおり村には温泉が湧いており入浴もできるんです。今回はマチュピチュ村滞在中の観光の楽しみ方を紹介します。
武夷山 - 複合遺産
1999年に世界遺産に登録された「武夷山(ふいざん・ウインシャン)」は、中国福建省の景勝地です。南北約12km、東西約5kmの広さを有し、四方は渓谷に囲まれています。 年間350万人が訪れるというこの「武夷山」には、観光すべき36つの峰と72つの洞窟、そして99の岩があり、風光明媚な姿を魅せつけています。自然と珍しい動物たちにも出会える場所で、自然の偉大さを身を持って感じられるでしょう。中国人にとっても一生に一度は訪れたい観光地として位置づけられています。また「武夷山」には香り高き茶樹が茂り、おいしいお茶が飲める“茶の名産地”としての顔もあります。毎年春になると深緑と赤茶色の美しい茶の木が姿を見せ、お茶好きにはたまらないスポットです。 今回は「水墨画のようだ」とも、「天然の美術館のようだ」とも称される「武夷山」のみどころをまとめてみました。中国文化も自然をも堪能できる美しき山に出かけてみましょう。
イビサ島 - 複合遺産,ビーチ・砂浜,海岸・海
スペインの「イビサ(Ibiza)島」は、地中海にある有名なリゾート地の一つですね。島の至るところにビーチがあり、海の美しさは地中海で一番とも言われています。また、イビサと言えばやはり“クラブ”が有名ですね。ここには巨大なクラブがいくつもあり、世界各国の有名DJや世界的VIPたちも訪れることから“クラブのメッカ”とも言われています。 しかし、そんな派手なリゾート感とは打って変わって、実はイビサは独自の文化を持ち、守り続けてきた歴史のある島でもあります。1999年には島全体が世界遺産に登録され、現実とは思えないようなメルヘンチックな街並みが魅力的です。 今回は、そんな海も、クラブも、歴史も一気に堪能できる「イビサ島」観光の見どころをまとめてみました。「イビサ島」は行きづらいと思っている人も多いようですが、マドリードやバルセロナなど観光で訪れる機会の多い場所から飛行機で1本です。ぜひスペイン観光の際は合わせて足を運んでみてください。
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マチュピチュ周辺 - 史跡・遺跡,複合遺産
マチュピチュの歴史保護区 (Historic Sanctuary of Machu Picchu)はペルーのクスコ県にあるマチュ・ピチュ遺跡と、その周辺で、ユネスコの世界遺産に登録されています。マチュ・ピチュ遺跡は、インカ帝国時代の遺跡の中でも特に保存状態が良く、絶滅危惧種・危急種をはじめとする動物や植物などが存在する優れた自然環境の中にあることから、世界的にも有名な絶景スポットになっています。
その他の都市 - 文化遺産,複合遺産
タッシリ・ナジェールは、アルジェリアにある世界遺産です。アルジェリア南東部、サハラ砂漠に約500㎞にわたって広がる山脈。タッシリ・ナジェール国立公園として生物圏保護区やラムサール条約の登録地にも指定されています。 タッシリ・ナジェールはほとんどが砂岩の山で、山脈には美しい壁画が描かれています。かつてこの土地に水が豊富だったことや1万年以上も前の人々の生活の様子を垣間見ることができます。キリンや象、牛、馬などの様々な動物たちの絵が描かれていて、考古学的にも貴重な壁画となっています。 砂漠の中に立地している為、昼は50度、夜は氷点下まで気温が下がることもある厳しい環境。個人ではなく、ガイド付きのツアーなどで安全にはしっかりと配慮して訪れるようにしましょう。
パムッカレ - 史跡・遺跡,複合遺産
ローマ帝国の“温泉保養地” パムッカレは自然が創りだした奇観として有名で、数千年もの時間をかけて地面から湧き出た温泉水によってできた石灰棚は美しく、その一番上にあるのがヒエラポリス遺跡です。ローマ帝国の温泉保養地として栄え、劇場や神殿、浴場などの古代遺跡が残っています。
エアーズロック - 広場・公園,複合遺産
大きな一枚岩“エアーズロック” オーストラリア大陸にある世界で2番目に大きい一枚岩ウルルは、カタジュタ国立公園内にありエアーズロック(英語名)として世界的に有名です。陽の当たり方によって刻々と表情を変えるウルルのサンライズツアーやサンセットツアーが人気で、間近で見る力強く迫力のある岩に感動します。
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