このページでは中近東にある世界遺産を紹介しています。ユネスコ世界遺産は「国や民族を超えて人類が共有すべき財産」と認められた遺跡や自然、景観を指します。文化遺産と自然遺産、複合遺産の3つがあります。世界遺産の多くは、地球の神秘や、人類の歴史を体感することができる観光名所になっています。ほかの地域では見られない絶景や、希少な生物が生息する自然環境、人類の歩んできた歴史・文明を知ることができる遺跡など、いずれも高い存在価値が認められたところばかりです。代表的な世界遺産には、ギリシャのメテオラ修道院群や、アメリカのイエローストーン国立公園、オマーンのバハラ城塞などがあります。日本では、法隆寺一帯の仏教建造物や、広島の原爆ドーム、“信仰の対象と芸術の源泉”として富士山などが世界遺産に登録されています。
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タブリーズ - 文化遺産,市場・夜市
タブリーズのバザールは、イランのタブリーズにある世界最長のバザールです。中東最古の歴史をもち、2010年にはユネスコの世界遺産に登録されました。 タブリーズは、絹のみちとも呼ばれるシルクロードの途中に位置しており、ヨーロッパとアジアを結ぶ交易地となってきた場所です。またバザールとは屋根がついているアーケードのことで、15世紀に建てられたレンガ造りの建物が一つながりにならんでいます。 さまざまなものが取引されており、香辛料から食料品、靴や装飾品、宝石、じゅうたんなどがエリア別に分かれている特徴を見せています。
イスファハン - 寺院・教会,文化遺産
イスファハンの金曜モスクは、イラン中部イスファハンにある最古のモスクです。8世紀に造られたジャーメ・モスクは、イスラム教徒が金曜日に集団礼拝を行う場になっており、金曜モスクと呼ばれ地元の人々に親しまれています。 建物は何度も増築され、現在の形になっています。中庭の周りに4つのイワンと2つの大きなドームを持つ姿はイスラム建築様式の原型ともいわれ、2012年には世界遺産にも登録されています。建物全体にタイルやアラベスク文字などさまざまな時代の装飾が見られ、イスファハンの中でも興味深い建造物のひとつです。 イスファハンの中心のイマーム広場には徒歩で簡単にアクセスできるので、周辺観光やショッピングなども楽しめます。
アッコ - 旧市街・古い町並み
地下に眠る"十字軍の街" フィニキア時代から港町として栄えたイスラエルにある街で、世界遺産に登録されている。城壁に囲まれた旧市街には、アル・ジャッザール・モスクをはじめ、 当時の建築物を観ることができる。地下には十字軍が築いた要塞があり、さらにその奥に、当時の町がそっくり残されている。十字軍の建造物がまとまって残されているのは、世界でも他に例がないという。
イスファハン - 広場・公園,文化遺産
イスファハンのイマーム広場は、イラン中部イスファハンの中心にある広場です。 2層の回廊に囲まれた中央に、北南512メートル、東西159メートルの長方形の広大な広場があります。マスジェデ・イマーム、マスジェデ・シェイフ・ロトフォッラー、アリー・カプー宮殿などが四方にあり、別名・王の広場とも呼ばれる場所です。1979年にはその美しさから世界遺産に登録されています。 多くの歴史的建造物の中に、大きなバザールがあり、観光客が集まるショッピングスポットになっています。イスファハンの特産品である絨毯やピスタチオのお店から、装飾品、日用品などさまざまなお店が軒を連ねています。レストランやカフェも多いので、ゆっくりと観光を楽しめます。
その他の都市 - 史跡・遺跡
"危機遺産"に登録された遺跡 イランにある、パルティア時代に作られたと思われる要塞都市の遺跡。アドベ(砂、砂質粘土とわら等で構成された天然建材)を使って建てられた最大の遺跡である。モスクや市場、学校、浴場など様々な種類の建築物から構成されている。2003年12月26日のバム地震で大きく崩壊し、現在は地震に関する検証に役立っている。
アンマン - 文化遺産,城・宮殿
砂漠の中の"離宮" ヨルダンに3つある世界遺産のひとつ。8世紀に、ウマイヤ朝の王が離宮として建設させたものと推測されている。世界遺産のイメージからすると、かなり小ぶりな城だ。しかしながら、砂漠の中で最も美しい城と言われている。城の内部にはフレスコ画があり、1970年代にスペインの考古学者グループによって、近年はフランスの援助で修復された。天体図や砂漠の動物、裸婦などの壁画を見ることができる。
ヤズド - 広場・公園,文化遺産
ヤズドのドラットアバッド庭園はヤスドの中心にある、1750年頃にモハマド・タギ・カーン・バフギによって建てられた庭園です。1965年に国立公園に認定、2011年にユネスコの世界遺産に登録されています。 広大な敷地を誇るティンには、ステンドグラスの装飾が美しいカリム・カーン・ザンドの邸宅やイランで最も高いとされる約34メートルの風車塔があることでも知られています。 また、邸宅の周りでは、オレンジやザクロ、ローズなど四季折々の草花を見ながら散策が楽しめます。敷地内にコーヒーショップがあり、ドリンクや軽食を楽しみながらゆっくりとくつろげます。庭園前の工芸品店でイランならではの手作りアイテムをお土産に買うこともできます。
ペトラ - 複合遺産,史跡・遺跡
犠牲祭壇は、ペトラ遺跡内にあり、エル・ハズネを抜け、ローマ円形劇場の手前にあるWhy Not Shopの横にある階段を上った先にあります。いけにえの儀式が行われたといわれる場所であり、祭壇にはいけにえの首を置く台などもあり、生々しい雰囲気を感じます。 急な階段を20分ほど登る必要があり、見るものもあまり多くないため、観光客によっては登るのをやめて通り過ぎてしまう人も多く見られますが、登った先にある犠牲祭壇からの眺望は素晴らしいです。犠牲祭壇へと続く階段は急なうえに、表面を砂でおおわれているため、滑りにくい靴は必須です。
ニズワ - 文化遺産
バハラ城塞は、オマーン最古の砦で、1987年にユネスコの世界遺産に登録されました。 バハラ城塞は、12~15世紀にオマーン中心部を支配したナブハーニ朝の都として築かれたものとされ、ナブハーニ朝は1624年にヤアーリバ朝が興るまで続き、ヤアーリバ朝が都をニズワに遷す、少し前にバハラ城塞は破壊されたと言われています。 その後ほとんど顧みられることはなく、世界遺産に登録された時にはぼろぼろの状態。30年以上の歳月をかけて、注意深く修復作業が行われて安定、2004年には危機遺産リストから外れました。 要塞、オアシス、周囲を取り囲む13kmの市壁は、ナブハーニ朝の権力を示しています。約110m×115mの要塞からは、オアシスの都市バハラの街を一望できます。
ヤズド - 文化遺産,旧市街・古い町並み
ヤズド旧市街はイラン中央部、イスファハンの南東270 kmの砂漠地帯にあります。ヤスドはシラーズ国際空港から車で約7時間のところに位置しています。 ヤスドの街は日干しレンガで作られた住宅やモスク、寺院、神殿などの伝統的なペルシア建築が並びます。建物に風よけのためのタワーを作るなど、砂漠気候に合わせた独特な建築スタイルから、ペルシャ語でウィンドキャッチャーの街と呼ばれています。2017年にはヤスドの歴史地区がユネスコの世界遺産に登録されています。 旧市街のほとんどの場所は、徒歩で簡単にアクセスできるので観光に最適。レストランやショップ、ホテルも多く集まっているので、数日滞在してゆっくり観光を楽しむこともできます。
ペトラ - 複合遺産
ヨルダンにある世界遺産ペトラ遺跡にあるシーク。入り口近くから、中心部にあるエル・ハズネ(宝物殿)へと導く、川の浸食によってできた岩の峡谷のことです。 長さは1.5㎞も続き、両側にそびえ立つ絶壁は90~180mもの高さがあり見上げると圧巻です。日が当たると、場所によって色が変わるのも神秘的です。シークを抜けるには30~40分かかりますが、シークの途中に2000年前の水路の跡やキャラバンの像、祈祷用の碑など歴史を感じる見どころスポットも満載です。 シークを抜けた先にエル・ハズネの姿が見えたとき、感動を覚えるでしょう。
ペトラ - 複合遺産
ペトラ バイ ナイトは、ペトラ遺跡で行われる、エル・ハズネのライトアップイベントです。20:00にゲートが開き、入り口から会場まで40分以上歩く必要があるため、昼間歩き回った人にとっては、少々足が辛いかもしれません。 エル・ハズネ前に係員がいて、地面に敷物が敷いてあるため、指示された場所に座り、見学します。キャンドルの光がぼんやり灯され、幻想的な世界が広がります。 ショーの途中でエル・ハズネがライトアップされると歓声が上がり、民族楽器の演奏や歌で盛り上げます。シンプルな演出であるため、満足度によって口コミ評価が分かれるところも。
ペトラ - 文化遺産
アル・ディール(修道院)は、ペトラ遺跡の一番奥にあり、エド・ディルとも呼ばれます。最奥にあるため、ペトラ遺跡を観光する人が一番に目指す場所ですが、行きつくまでの道のりは長くて険しく、かなりの労力を必要とします。 800段以上の石段を上ったのちに現れるアル・ディールは、高さ45m、幅50mの大きさを誇るヘレニズム様式の修道院です。外観はシンプルですが、大変美しく、ここまでたどり着いた達成感とともに感動すら覚えるでしょう。 アル・ディールからさらに頂上まで登ると、アル・ディールの後ろに砂漠が広がり、絶景が見られます。
ペトラ - 文化遺産,史跡・遺跡
ヨルダン観光のハイライトともいえるペトラ遺跡。アンマンからジェット(高級バス)を利用すればリーズナブルで早く着きます。 紀元前1世紀ごろから住み着いた古代ナバテア人がつくった街といわれており、1812年スイス人ヨハン・ルートヴィヒ・ブルクハルトによって再発見されました。 広大な敷地に広がるペトラ遺跡は見ごたえがたっぷりで、細かく観光スポットをまわるには1日では足りません。ゲートから入ったら、シークと呼ばれる岩の間を進み、荘厳なエル・ハズネを目にしたら、いくつかの墳墓群を抜け、ローマ円形劇場や列柱通り、凱旋門と続きます。一番奥にある修道院エド・ディルは必見、見る価値ありです。
ペトラ - 複合遺産
The Royal Tombsは、ペトラ遺跡にある墳墓群のことです。シークを抜け、エル・ハズネ(宝物殿)を過ぎたら、ローマの円形劇場があり、その向かい側の山の岩肌に掘られた岩窪墓群です。 そびえたつ山の岩を削って作られた墓は巨大で、壺の墓、シルクの墓、コリント式の墓、宮殿の墓、セクスティウス・フロレンティヌスの墓と順に並びます。墓というより、まるで神殿のようなこの遺跡は、中に入れるものもあり、内部にある大理石の模様や天井画などが見られます。壺の墓は上段まで登ることができ、眺望がすばらしいですよ。 ペトラ遺跡の中ではあまり目立たない存在ですが、目の前に広がる巨大な墳墓群は一見の価値ありです。
イスファハン - 世界遺産 ,建築
ジャーメ モスクは色鮮やかな青の外観と、精巧なデザインに圧倒されるでしょう。8世紀に建てられた、石造りの重厚なモスクです。2012年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。礼拝者が絶えず、長年にわたり、地元のイスラム教徒にとっての大切な存在であり続けています。建設経路を図解した案内などが用意されているので、建築方法などを学びながら中を回ることができるようになっています。カフェが併設されており、中庭もあるので、のんびりと過ごすことができます。
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