富士屋ホテル出典:Expedia
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富士屋ホテル

口コミ評価
4.7
ホテルランク
4

住所:神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下359

箱根登山鉄道宮ノ下駅より徒歩7分、純日本建築の落ち着いた佇まいの「富士屋ホテル」は、1878年(明治11年)創業以来、国内外から多くの賓客に愛され続けている日本を代表するリゾートホテルで、古き良き日本を残した安らぎの空間を提供しています。別館「菊華荘」では、純和風の少人数婚が叶います。宿泊施設は、耐震補強・改修工事中のため休館中で、2020年夏リニューアルオープン予定。別館「菊華荘」での日帰り入浴(総檜造りの贅沢な貸切風呂)と昼食プランは利用可能で、日本庭園を眺めながら個室で季節の会席料理を楽しめます。宮ノ下温泉の掛け流しの大風呂(4~5名)と小風呂(2~3名)を用意、タオル、シャンプー、リンス、ボディーソープ、化粧水、乳液、メイク落とし、シャワーキャップ、ブラシ完備。クラッシックカレーパンやアップルパイ、レーズンパン、人気のレトルトカレーなどを販売するベーカリー&スイーツ「ピコット」も営業中です。

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詳細情報

箱根・宮ノ下温泉のクラシックホテル

富士屋ホテル出典:楽天トラベル

「富士屋ホテル」は、日本のリゾートホテルの草分け的な存在です。1878(明治11)年に、神奈川県箱根町の宮ノ下温泉に開業した、日本を代表するクラシックホテルのひとつです。もともと箱根には温泉が七湯(7つ)あり、「箱根七湯(はこねななゆ)」と呼ばれていました。湯本(ゆもと)、塔之沢(とうのさわ)、堂ヶ島(どうがしま)、宮ノ下(みやのした)、底倉(そこくら)、木賀(きが)、芦之湯(あしのゆ)の7つで、現在は「箱根二十湯」といわれる、箱根でも最も古い温泉郷です。そのうち、木賀と底倉と宮ノ下の3つが中央部にあることから、このエリアは箱根温泉の中心地でした。箱根マラソンの中継でも登場するランドマーク的な存在なので、よくご存知ですよね。



その温泉地に、外国人専用ホテルとして造られたのが「富士屋ホテル」です。明治の文明開化の時代、開国した日本へやってきている外国人に向けたホテルとして、はじめから計画されました。外国人向けのため、建物も外国人から見た“日本らしさ”を意識した設計がなされています。和洋折衷の木造建築は、外観は和風でありながらも、より装飾的な意匠が施され、日本人が見ても圧倒されるような造形美を誇っています。内部にも日本の伝統を感じられる部屋がありますが、むしろ、宿泊の基本的なところは洋風で、レストランやバーなどでも洋式の本格的なサービスを提供しています。そうした中に、外国人が喜びそうな和のテイストを盛り込んでいるのです。



宮ノ下の天然温泉が楽しめる浴場や、日本の初のホテル室内プール、総檜造りの貸し切り風呂、そして、庭園も滝や池を配した日本庭園など、絶妙な和洋折衷スタイルを展開しています。外国人が箱根のリゾート観光を堪能するのに、これほど最適なホテルはありませんでした。



実際に宿泊した記録の残っている人たちも豪華です。戦前にはチャールズ・チャップリンやヘレン・ケラーが、戦後にはダグラス・マッカーサー、川端康成や三島由紀夫、昭和天皇、ジョン・レノンとオノ・ヨーコ夫妻など、著名人が数多く宿泊したことでも有名で、エヒソードに事欠きません。しかし、なぜそんな人気ホテルが、箱根の山奥に出現することになったのでしょう? その歴史を振り返ってみましょう。

富士屋ホテル出典:http://tadkawakita.sakura.ne.jp/db/?p=410

その歴史は戦国時代にまで遡る

そもそも「富士屋ホテル」のある場所には、もともと別の旅館がありました。時を遡ること戦国時代、1590年に豊臣秀吉が小田原攻めの際に泊まったと言われている「藤屋旅館」がそれです。現在も箱根では、秀吉の小田原攻めの歴史にちなんで「太閤ひょうたん祭り」など、太閤秀吉ゆかりの行事が多く行われています。その秀吉が泊まった「藤屋旅館」を、明治期になって買収したのが、「富士屋ホテル」の創業者・山口仙之助(やまぐちせんのすけ)でした。



山口仙之助(1851-1915)は、とても魅力的な人物として知られています。江戸時代末期の嘉永(かえい)4年5月5日、相模国橘郡大根村(現在の神奈川県横浜市神奈川区青木町)に、漢方医・大浪昌随の五男として生まれました。その後、10歳で横浜・高島町の遊女屋「神風楼」(幕末は「伊勢楼」)の経営者・山口粂蔵の養子となりました。ここから仙之助の人生は大きく展開していくことになります。というのも、この「神風楼」は、当時外国人居留地のあった横浜で、外国人向けに営業していた遊廓だったのです。仙之助は11歳で江戸・浅草の小幡漢学塾に学びながら、養家の家業にも従事しています。外国人とのコミュニケーションを通して英語に親しみ、その後の「富士屋ホテル」で展開することになるホスピタリティやビジネス感覚を、10代の頃から身につけたとも考えられるのです。



成人後に「剛直一徹の奇士」と評された山口仙之助は、行動力にも優れていたようです。1868年(明治元年)の明治維新に際し、仙之助は漢学塾を辞め、横浜に出て、商業を研究するようになります。時代の大転換期をリアルタイムで感じ取り、将来日本の社会がどちらに向かうのかを、当時の国際感覚とともに理解していたのでしょう。そして、この年、日本最初のハワイ移民149人の渡航に通訳として、若干17歳で随行しています。

富士屋ホテル出典:楽天トラベル

最初は牧畜業を目指した創業者・山口仙之助

1871(明治4)年、20歳となった山口仙之助は一念発起して、アメリカへの留学を決意し、サンフランシスコへ渡ります。同じ船には、後に津田塾を起こす津田梅子や福沢諭吉も乗船していました。しかし、民間人は仙之助ただ一人だけでした。当然、平民出の仙之助には身寄りも頼りもなく、渡航した異国の地では勉学どころか、ホテルの皿洗いまでやって糊口をしのぎ、苦労の連続だったといいます。それでも諦めなかったのは、仙之助には大きな目標があったからです。その目標とは、「これからの日本に必要なのは牧畜業」という壮大な夢でした。



そうして3年間、寝食を惜しみ、苦労して稼いで貯めた資金をすべて投じて、種牛7頭を購入し、横浜に帰国しました。しかし、いくら開港地とはいえ、当時の横浜で牛乳の需要はほとんどなかなったそうです。ましてや、牧畜業を志したものの、きちんと学んだわけでもなかったため、乳牛2頭がたちまち死んでしまいました。途方に暮れていたところへ、内務省駒場勧業寮(後の駒場農学校=東大農学部)が外国産の繁殖用牛を求めていることを聞きつけ、残った5頭を売り払いました。国の買い上げ価格は1250円で、当時の巡査の初任給が6円、現在の世田谷区や新宿区あたりの土地が3.3㎡当たり20銭だったということですから、かなりの大金を手にすることができました。



牧畜業を志したものの、失敗してしまった山口仙之助は、すぐに慶應義塾(現・慶應義塾大学)に入学して、アメリカ行きで同船した福沢諭吉に師事します。しかし、福沢は仙之助の人柄を見抜いていたようです。「今後勉強せんよりは寧ろ實業界に入りて一旗擧ぐるに適せり」と、学問の道よりも実業界入りを勧めたのです。それと同時に、今後の国際観光の重要性を説きました。このアドバイスが、山口仙之助にホテルを開業させる決意につながったといいます。

富士屋ホテル出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E5%85%89%E9%87%91%E8%B0%B7%E3%83%9B%E3%83%86%E3%83%AB

日本のインバウンドの先駆け

乳牛を売った大金を元手に何をやろうかと考えていた仙之助は、福沢諭吉の訓戒により、外国人客専門のリゾートホテルの開業を目標に掲げ、走り始めます。ちなみに当時の日本には、すでに外国人向けのホテルはありました。1869(明治2)年に英国人シメッツが開設した横浜の「クラブホテル」や、1870(明治3)年に東京築地に建てられた「精養軒」、1873(明治6)年には米国人ドクトル・ヘボンの指導で栃木県日光に外国人向け民宿「金谷カッテージ・イン」(現・日光金谷ホテル)が開業していました。そのため、「富士屋ホテル」は、日本で第4番目の外人専門ホテルとされています。また、1872(明治5)年には滋賀県大津に西洋旅館「開化楼」が開業して、外国人を誘客したりもしていました。



しかし、山口仙之助の着想がユニークだったのは、先行するホテルとは違う業態を目指したこと、つまり外国人客専門のリゾートホテルがまだ無いことに着目したのでした。ホテルの開業にあたっては、以下の3つの条件を検討したといいます。

自分の育った横浜から遠くなく、外国人にとって魅力的な場所であり、避暑地として最適な場所であることを考慮し、富士山の見える箱根の温泉地を開業の候補地としました。当時、幕末から明治初めの箱根は「日本のバーデン・バーデン」といわれていて、外国人の間ではかなり有名になっていました。幕末から維新後の日本にいたイギリス人写真家フェリーチェ・ベアトの写真アルバムの解説にもそのように書かれていて、当時の横浜の居留地にいた外国人の間では、「箱根は温泉バカンスの楽しめる地」として知られていました。しかし、条約によって開港場・横浜から十里四方が遊歩区域と決められていて、旅券なしにはそこから外には出られませんでした。



ところが、「温泉に行く」という目的であれば、温泉行の免状を県が交付するようになりました。こうした法規的な諸事情を、山口仙之助はよく知っていたようです。当時の外務省へ報告されている免状の発行枚数は、1877(明治10)年の6月から8月で200人、富士屋ホテルが開業した1878(明治11)年も同じくらいでした。「ひと夏で200人からの外国人が箱根へバカンスに訪れる」という目算もあり、経営的に成り立つ考えたのではないでしょうか。



「ひと夏で200人」という宿泊数は、現在の感覚からすると、ちょっと少ないように思えるかもしれません。しかし、実は単価が違うのです。当時の温泉旅館では、日本人客なら一泊2食付きでせいぜい50銭というところ、外国人なら黙って2〜3円はもらえるというのが相場でした。明治政府のお雇い外国人は、巡査や小学校教員の初任給が6円という時代に、月給300円から1000円という高給取りでした。ですから、超一流のリゾートサービスでもてなしてくれて、宿泊代が2〜3円というのは、少しも高く感じなかったのでしょう。つまり、高単価で商売できる外国人客に的を絞った方が、経営上は有利だという考えもあったようです。



さらに、当時の日本の経済の状態も背景にあります。その頃(明治10年後)の日本経済の状態は、西南戦争等の要因もからんで、政府不換紙幣等紙幣価格の暴落していました。物価の激騰に、租税の重加、農民の窮乏化など、経済的破綻が引き起こされ、紙幣の消却、正貨準備高の増加など財政整理が進められたものの、金融の状況は常に滞っていました。当然、過去に実績もない未知数の外国人専用ホテルの企画に、金融機関から融資など得られません。 山口仙之助は「これからの日本は外貨を獲得して国が繁栄する」「箱根に外国人が泊まれるホテルを造る」という考えを、こうして推し進めることになったのです。

富士屋ホテル

「外国人にはフジヤマだ」

箱根で物件候補を探しまわった仙之助は、1877年、創業500年を経過していた宮ノ下の旅館「藤屋」の敷地建物、温泉の権利をそっくり買収します。温泉が出て首都圏から近いことに着目し、富士山にも近く、「外国人には何といってもフジヤマだ」ということで、屋号も「藤屋」から「富士屋」に改名しました。



しかし、実際の「富士屋ホテル」の建設は、そんな簡単な話ではありませんでした。本当は、同じ箱根でも、もう少し高台にある浅間山の方に富士山のよく見られる良い場所がありました。そのあたりなら、箱根湯本の栄えている温泉地にも近く、小田原にも足を伸ばせます。しかし、高い山の上に建築資材を運び上げるだけでも大変なために、そこを諦めて、次善の策として宮ノ下の「藤屋」を買ったそうです。


とはいえ、その宮ノ下とても、当時はとても不便なところで、箱根湯本からアクセスできる道らしい道もありませんでした。それでも仙之助は、横浜から洋館建築に慣れた大工や職人を引き連れ、資材を運び込んで、なんとか3階建ての洋館ホテルを造ります。また、あれだけ「フジヤマ」にこだわったものの、実は「富士屋ホテル」の敷地からは直接富士山を見ることはできません。そこで、やはり徒歩15分くらい登ったところに富士山の見えるポイントを探し出し、「フジビュースタンド」という展望スポットも造りました。こうして、「藤屋」を買収し、旅館を洋風に改築して、翌1878年に「富士屋ホテル」として開業したのでした。

富士屋ホテル出典:http://konjaku-photo.com/

外国人向け本格リゾートホテルの誕生

1878年(明治11年)7月15日、山口仙之助が箱根山中に開業したのは、外国人客を対象にした本格的リゾートホテルでした。当時の日本でリゾートホテルはほとんどなかったため、「富士屋ホテル」は日本のリゾートホテルの草分け的な存在と言われています。また、外国人専用ということも、やはり珍しいことでした。開業すると、当然在留外国人の間で話題となり、大繁盛となります。錚々たる人物たちが続々と来訪しました。東京帝国大学で日本語学・言語学を教えていたチェンバレンや医学博士のベルツや、作家のラフカディオ・ハーン(小泉八雲)、「日本アルプス」の名付け親で登山家のウエストンらが訪れた記録が残っています。そして、「箱根へ行く外国人は富士屋」が常識になっていきました。



しかし、その一方で、外国人ではない日本人の宿泊は認めませんでした。岩崎弥之助(三菱財閥総帥)や古河市兵衛(古河財閥総帥)など、たとえ相手が明治の財界を代表する富豪や名士であっても、仙之助は宿泊を断わりました。「富士屋ホテルは、外国人の金を取るを以って目的とす。日本人の金を取るは恰(あたか)も子が親の金を貰ふに等し、自分は純粋なる外国の金貨を輸入するにあり、日本人の客には来てもらはずともよい」という信念でした。「剛直一徹の奇士」という仙之助の人物評は、こうした言動に由来しています。

富士屋ホテル

開業後も艱難辛苦の連続

しかし、 オープンしたからといって、すべてが順調だったわけではありません。むしろ、苦難の連続でした。交通の不便さはやはり想像を絶するほどで、パンや肉類は横浜から馬車で一度小田原へ運び、朝の食卓に間に合わせるため、小田原まで毎朝人夫を出して運搬させました。



そして、5年後の1883(明治16)年12月には、宮ノ下を大火が襲います。それにより「富士屋ホテル」は全焼してしまうのです。建物も財産もなくし、従業員の焼死という痛ましい災難にも見舞われました。莫大な借金だけが残されたものの、それでも仙之助はめげずに横浜に舞い戻って養父から金を借り、裸一貫となって再起します。



翌1884(明治17)年7月には、12室の木造平屋の洋館「アイリー」(“鷹の巣”の意)を新築し、復興させました。鍋島直大侯爵などからの借入金により、客室その他の整備も行いました。それ以後も、1886(明治19)年には10室の洋館「ハーミテイジ」(隠者の庵)、1887(明治20)年には2棟15室の日本館(後の「フォレスト・ロッジ」)を竣工し、次々と建物を増築して、ホテルの規模を拡張させました。



何よりすごいのは、この時(1887年)、塔ノ沢から宮ノ下までの山を切り開き、総距離約7kmの人力車道を開通させたことです。総工費1万882円のほとんどは借入金でしたが、完成後に歩行者からは1銭5厘、人力車・かごは3銭の通行料を徴収し、弁済に充てました。これが現在の国道1号で、私費でつくった私道が、後に国道になってしまったわけです。



この塔ノ沢・宮ノ下間道路の敷設には、実は背景があります。福沢諭吉は、宮ノ下の手前にある塔ノ沢温泉の「箱根福住楼」(現「萬翠楼福住」)にもよく湯治に行っていましたが、その際「この立地でのホテルビジネスにはインフラ整備が必要だ」と説いたのです。このアドバイスに箱根の実業家たちが動かされ、道路造りを始めることになりました。そして、1875(明治8)年から1880(明治13)年に「福住旅館」の主人・福住正兄(ふくずみまさえ)たちが「小田原-箱根湯本間」の道を完成させたのです。



横浜から小田原→箱根湯本→塔ノ沢→宮ノ下といった物流ラインが、「富士屋ホテル」の成功する鍵だということを仙之助も理解していたのでしょう。こうした努力の甲斐もあって、ようやく「富士屋ホテル」の経営は軌道に乗っていったのです。

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観光地・箱根の近代化に尽力した生涯

さらに、1891(明治24)年には、現在も現役で活躍する唐破風の玄関を持つ木造洋風建築「本館」を竣工します。小田原の棟梁・河原兵治郎に指揮を執らせ、自らのアイデアを存分に盛り込んだきらびやかな御殿「富士屋ホテル本館」を完成させたのです。



この本館に電燈を灯すため、火力発電機を導入し、自家発電によって箱根の山に初めて電灯を点しました。そして、翌1893(明治26)年には水力発電機を開発して、本館裏に発電所を設けました。渓谷の水流を利用して自家用電燈を燈るようにしたということですが、これが関東において電燈の使用された始まりとも言われています。



加えて、1895(明治28)年には、宮内省により宮ノ下御用邸を竣工し買い上げとなったことで、たちまち巨額の資金が入りました。なお、この建物は後に払い下げとなったのを受け、それが現在の「菊華荘」となりました。



1904(明治37)年には、宮ノ下に水力電気所を設置して宮ノ下水力電気合資会社を設立、水力電気事業を開始しました。そして、「富士屋ホテル」はもちろんのこと、地域全体に電力を供給しました。また、宮ノ下の沿道に苗木を植付け、周辺の景観も良くしました。数々の公共事業に関わるかたわら、大日本ホテル業同盟会(現在の「日本ホテル協会」の前身)を結成し、会長にも就任。唐破造りの大きな屋根を持ち、和洋折衷の雰囲気を併せ持つ西洋館も竣工しました。



かつては箱根の一寒村でしかなかった宮ノ下は、明治が終わる頃には、毎年1万数千人の外国人を集客できる一大観光地となりました。箱根の発展に寄与した仙之助は、その功績に対して藍緩褒章を授けられました。



1914(大正3)年3月、仙之助は病気のため社長を辞任し、後任社長には長男・脩一郎、専務取締役に山口正造を充てました。経営を任された正造は仙之助の長女の娘婿で、富士屋ホテルと並ぶ日本リゾートホテルの草分けである「日光金谷ホテル」の創業者・金谷善一郎の次男でした。18歳でアメリカへ渡り、ホテルのコックや貴族家庭のボーイをしながら各地を放浪したという、仙之助と似たような経歴の持ち主でした。ただし、正造はその後、英国へ渡り、柔道の師範として知られるようになり、見事成功を手にした経験があります。



こうした後継者に恵まれたことは、後年のホテル経営に多大な影響を及ぼしました。正造は、その後「富士屋ホテル」のサービスの充実に努めました。本館の裏に広がる日本庭園の滝を見渡せる場所に広大な舞踏場「カスケードルーム」を造ったのを手始めに、温泉熱を利用した大きな温室を設けるなど、宿泊客を楽しませました。



「富士屋ホテル」の行く末に安心したのか、山口仙之助は、1915(大正4)年3月25日に死去しました。享年64歳でした。日本におけるリゾートホテル業のパイオニア、観光地・箱根の近代化に尽力した実業家の葬儀には、宮ノ下の田園風景に長い葬列がどこまでも続いたということです。

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老舗の品格とモダンの新生高級リゾート

富士屋ホテルは、140余年の歴史を持つ老舗の高級ホテルです。2020年夏にリニューアルオープンし、歴史的価値のある建造物は残しつつも、スパや宿泊者専用ラウンジ、ホテルミュージアムなどを新設し、伝統とモダンを兼ね備えた新たなリゾートとして注目を集めています。宮ノ下の天然温泉を楽しめるスパのほか、全客室のバスルームに温泉が引かれ、温泉浴を楽しめるのも魅力。代々受け継がれてきたレシピのフランス料理や、伝統的な日本建築で味わう日本料理などの食事は、ホテルの自慢のひとつです。

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広がる世界、物語の主人公になる非日常空間

明治11年創業の老舗クラシックホテル・富士屋ホテルは、箱根のおしゃれな女子旅に最適です。まるで過去へタイムスリップしたような空間では、物語の主人公になったような気分。クラシックな本館、創建当初の面影を残す西洋館、花の名がついたエレガントな花御殿、近代的な要素を採り入れたフォレストウイングと、4つの宿泊棟はどれも魅力的な部屋ばかりです。宿泊者のみが入浴できるスパでは、箱根外輪山を望みゆっくりと温泉が楽しめます。

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老舗ホテルの新たなスイートルーム

富士屋ホテルは140余年の歴史を持つ老舗ホテルです。約2年間に及ぶ耐震補強及び改修工事を終え2020年夏に新生富士屋ホテルとして生まれ変わりました。約7,600坪の敷地内に「本館」「西洋館」「花御殿」「フォレスト・ウイング」の4つの宿泊棟が設けられていることが特徴です。各宿泊棟にヒストリックジュニアスイートやフォレスト・ウイングプレミアスイートなど多彩なスイートルームが完備されています。施設内には屋内プールや天然温泉の大浴場も完備されています。

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明治創業の日本初の本格的リゾートホテル

「富士屋ホテル」は明治11年に創業した日本初の本格的リゾートホテルです。箱根・宮ノ下にあり、明治から大正、昭和、平成と時を経て、令和2年には新しくリニューアル。伝統と新生が融合したクラシカルホテルです。建物の多くは登録有形文化財に指定されており、一歩足を踏み入れるとまるでタイムスリップしたかのような感覚に。約7,600坪もの広大な敷地には4つの宿泊棟があり、すべてのお部屋に箱根・宮ノ下の天然温泉がひかれています。各棟にはスイートルームが設置されており、箱根外輪山を望む部屋、半露天風呂がついたお部屋、2つのベッドルームを有する広々とした部屋などどのお部屋もおすすめです。屋内プールやゴルフコース、宿泊者専用ラウンジなどの施設も充実しており、箱根を満喫するのにぴったりのホテルです。

富士屋ホテル出典:Expedia

登録有形文化財に宿泊できる老舗ホテル

「富士屋ホテル」は1878年創業の老舗リゾートホテルです。約7,600坪もの敷地には「本館」「西洋館」「花御殿」「フォレスト・ウイング」の宿泊棟があり、全室に宮ノ下の天然温泉が引かれています。「本館」は富士屋ホテル最古の建物で、和洋融合した雰囲気の客室が12室あります。「西洋館」は明治時代の洋装建造物で全12室、「花御殿」は多彩な間取りの客室が40室、高台にある「フォレスト・ウイング」は景観が楽しめる客室が47室あり、40平米を超える広さの客室も多くあります。

富士屋ホテル出典:一休.com

老舗ホテルでタイムスリップ気分を

箱根には色々な宿がありますが、その中でも歴史あるホテルが「富士屋ホテル」です。明治11年創業、日本初のリゾートホテルで登録有形文化財にも指定されています。館内はタイムスリップしたような気分になれるクラシカルな内装で、客室も明治期建築の歴史を感じさせるアンティーク調の部屋から、昭和建築の和テイストを取り入れた部屋まであり、全室に温泉風呂付でタオルやバスアメニティも備わっているので気軽に名湯・宮ノ下温泉を満喫できます。メインダイニングでは伝統的なフレンチを堪能できます。

富士屋ホテル出典:Expedia

天然温泉を利用した贅沢な屋内プール

2020年に老舗ホテルである「富士屋ホテル」が新しく生まれ変わり、古き良き歴史ある建物の中に滞在を彩る新たな施設を新設。そんな新旧交わる雰囲気の良いホテル館内には、スパやラウンジ、フィットネスジムなどの設備の他、天然温泉を利用した屋内プールもあります。日本初と言われる贅沢な天然温泉プールは、季節や天候にとらわれず利用でき、旅の疲れを癒しながら楽しめる施設です。ノスタルジックな雰囲気のある屋内プールで、上質なひと時を味わえます。

富士屋ホテル出典:Expedia

山の自然と過ごす充実リゾート

富士屋ホテルは、1878年創業の箱根のクラシックホテルです。充実したホテルライフを叶えてくれるさまざまな施設のひとつが、プール。夏季限定の屋外プールになっており、降り注ぐひかりのもと、爽やかな山の水を使用したプールで泳いだり、プールサイドで山の風を感じながらゆっくりとくつろいだりと、思い思いのリゾートライフを楽しむことができます。シャワー室も完備、宿泊者は無料で利用できるのもうれしいポイントです。

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複数箇所に無料駐車場完備

明治11年(1878年)に誕生した歴史あるホテル、富士屋ホテル。2020年7月にリニューアルオープンし、スパや宿泊者専用ラウンジ、ホテルミュージアムが新設されたのがポイントです。駐車場はホテル敷地内のほか、国道1号線沿いに複数箇所用意されているのが特徴。敷地内は48台、ホテル専用駐車場は38台、「旧御用邸 菊華荘敷地内」は15台、「ベーカリー&スイーツ ピコット横」は7台分完備しています。電気自動車用普通充電器も備わります。

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名湯宮ノ下温泉を堪能

ノスタルジックな設えが印象的な老舗ホテル、富士屋ホテル。4つの宿泊棟のうち、高台に建つフォレスト・ウイングの最上階にスパ&リラクゼーションが完備されています。天然温泉のお湯は効能豊かなナトリウム塩化物泉。男女別の内風呂、半露天風呂が設えられ、浴槽からは箱根外輪山の景色を望め、四季の移ろいを感じる贅沢な時間を味わえるのが魅力です。同階にある寺院をイメージしたリラクゼーション施設「禅」では、さくら、ゆずといった日本特有の厳選成分を使用したトリートメントメニューなどが体験できます。

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箱根の伝統と革新のラグジュアリーリゾート

富士屋ホテルは、1878年に創業した箱根の老舗ホテルです。富士屋ホテルの歴史を今に伝える歴史的価値のある建物群は残しつつも、新たな魅力をプラスした現代的な施設とサービスがそろうラグジュアリーリゾート。宿泊者のみが利用できる大浴場は、宮ノ下の天然温泉を箱根外輪山の雄大な景色と四季折々の自然を眺めながらゆっくりと楽しむことができ、大変好評です。食事は、フランス料理と日本料理、洋食レストランがそろい、バーやラウンジも完備。好みやシーンに合わせて存分に楽しむことができます。

基本情報

チェックイン15:00
チェックアウト11:00
総部屋数120
電話番号0460-82-2211
住所神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下359
ホテル設備駐車場あり,プール,屋内プール,屋外プール,送迎バス,売店,レストラン,会議室,宴会場,バーラウンジ,エステ,ルームサービス,マッサージ,ランドリーサービス,コピー,FAX,車椅子受け入れ,車椅子(貸出),英語,電気自動車の充電スポット,フロント24時間営業,洗浄機能付きトイレ,スパ,サウナ,ジム/フィットネス,コンシェルジュ,両替サービス,託児所/ベビーシッター
お風呂温泉,大浴場,露天風呂,貸切風呂,サウナ

写真

アクセス

神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下359

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  • レストラン
  • 会議室
  • 宴会場
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