自己破産できないのはどんな場合？対処法なども紹介！

どうしても借金の返済ができなくなってしまった場合に取られる債務整理の手段としては、自己破産が一番よく知られています。しかし債務整理の最終手段であるため、そう簡単には認められない場合も。自己破産できないとなると、どうしたらいいのかわからないと絶望的に思われるかもしれませんが、そういった方にも対処法は必ずあります。そこで、今回は自己破産ができない場合の理由をはじめとして、自己破産できない場合にどんな対処方があるのかを紹介します。自分のケースなどに照らし合わせてみると、自己破産でなくても債務整理ができる方法があるかもしれません。借金にお悩みの方はまず読んでみてください。

自己破産できないのはどんな場合？

どうしても借金の返済に困ったら自己破産してやり直そうと思っている方もいるでしょう。しかし、自己破産をするということは借金をすべて帳消しにするということなので、もちろん諸々の条件があります。そこでまずは自己破産ができないとされている条件を知っておく必要があります。ここでは自己破産が認められない場合のメインの理由を紹介します。

借金の支払い能力がある

例えば借金額が200万円で預金がゼロ、返済額が6万円という場合、収入が50万円ある人と10万円の人とでは状況が全く異なります。世帯の人数や状況にもよりますが、収入から生活を差し引き、返済にいくら回せるかなどを考慮して支払い能力を見られますので、この場合収入50万円の方は自己破産が認められない可能性が非常に高いといえます。

資格制限に該当する職業に就いている方

自己破産をすると一定期間、職業制限があります。保険募集人や警備員、古物商、旅行業務取扱管理者、調理師、会計士、税理士など就くことができない職業が存在します。すでにこのようなお仕事をされている場合には退職するか転職したうえで自己破産を検討するなど、実質的に難しい状況となります。そのため、自己破産以外の方法を検討する方が多いようです。

免責不許可事由がある場合

過大な浪費やギャンブル、過大な投資、悪質な財産隠しやクレジットカードの現金化、裁判所への非協力的な態度などがこれにあたります。また過去7年以内に破産して免責を受けている場合にも不許可事由となります。せっかく破産手続きまで行っても、こういった事由に該当していると自己破産をすることができないので、ご自身の行動をよく見直しましょう。

こんな場合でも自己破産は認められる？具体的なケースを紹介！

先ほどの項目では、自己破産が認められない主な場合を紹介しました。しかし実際の状況はそれに当てはまらない場合があったり、例外があるのも当然です。またご自身の状況も様々なので、ここでは例外的な場合の事例を紹介します。自己破産の目的としては経済的な再生を図ることなので、ある程度は裁量が加えられて認められることもあります。

年金や生活保護受給者はどうなる？

年金や生活保護を受給していても、借金の支払いができるとは限りません。また、年金や生活保護を受給していることが不許可事由には含まれていないため、自己破産が認められない理由とはなりませんので安心してください。むしろ生活保護を受給している方こそ、最低限の生活費しか得ていないため自己破産を検討すべきと言えます。

奨学金の支払いができなくなった場合には？

奨学金の返済額が多く困難な場合もあるでしょう。奨学金の場合でも自己破産は認められます。しかし奨学金は一般的に親や親族が保証人となっていることが多く、自己破産をした場合には保証人が代わりに返済することになり迷惑をかけてしまいます。奨学金が理由で自己破産を考えている場合は、保証人の方とまずはよく話し合いましょう。

免責不許可事由がある場合でも認められることがある！

先の項目で触れた免責不許可事由のうちの過大な浪費は、何を基準に浪費と判断するか難しいのも事実です。例えば破産が初めてで、本人が反省している場合や借金額はよほど高額でない場合、借金に至った経緯などを考慮して自己破産が認められるケースは実際に多くあります。経済的な再生を図るという自己破産の目的に則ったものと言えます。

自己破産できない場合の対処法その1、個人再生

支払い能力があったり、破産が7年以内に2回目以降であったりとどうしても自己破産が認められない場合もあります。そういった場合は自己破産以外の債務整理を検討する必要があり、個人再生という方法もよく利用されています。借金の元金を5分の1程度まで減らして3年程度で返していく方法。個人再生のメリットとデメリットを知っておきましょう。

個人再生のメリットは？

財産を失ってしまう自己破産とは違い、住宅ローン以外の借金を元金ごと大幅に減らすことができるというのが最大のメリット。原則は3年ですが、最長で5年で借金を返済していけばよいので、月々の支払いもこれまでと比較して非常に負担が軽くなります。業者からの督促もなくなるため精神的な負担も軽減できると言えます。

個人再生のデメリットは？

債務整理にはついてまわるブラックリストの存在は、個人再生でも影響があります。最長で10年程度、信用情報に個人再生の記録が残るためクレジットカードの契約やローンを組むこともできなくなります。また、一般の方に見られる可能性は低いですが官報に氏名と住所が掲載されるため周囲の方に知られるリスクがないわけではありません。

こんな場合には個人再生がおすすめ

自己破産の場合には処分されてしまう資財を守ることができるため、とくにマイホームは絶対に守りたいという方におすすめです。住宅ローンの支払いができれば自宅を維持することができます。また職業制限に該当するお仕事をすでにされている方にもおすすめ。個人再生なら仕事に影響はないので、退職や転職の必要がなくなります。

自己破産できない場合の対処法その2、任意整理

次に紹介する対処法は任意整理。裁判所は関与せず、弁護士が代理人となり債権者に借金の減額交渉をする方法です。毎月の返済額や利息を見直していく方法なので、クレジットカードの使用が嵩んでしまった場合にも利用でき、多くの方が利用している債務整理方法。しかしこれにもメリットデメリットがあるので、把握しておきましょう。

任意整理のメリットは？

借金がなかなか完済できない大きな理由は利息と言われています。任意整理ではその利息をカットして、3年～5年で借金を返済していくため、月の返済額も軽くなり完済しやすくなります。そして自己破産や個人再生とは違い、債権者を選ぶことができる、つまり整理する借金を選ぶことができるので迷惑をかけたくない保証人などがいる場合にも安心です。

任意整理のデメリットはある？

任意整理のデメリットはやはりブラックリストに任意整理の記録が追加されること。これによりクレジットカードの利用やローン契約ができなくなるため、生活に不便を感じることが増えるかもしれません。また将来利息のカットはできるものの、元金の減額には応じてもらえないことが多く、債権者の対応によっては思ったほど返済額が減らないという場合もあります。

こんな場合には任意整理を選ぶのがおすすめ

借金についての考え方は人それぞれなので、時間をかけても返していきたいと考える方に任意整理は向いていると言えます。またどうしても返したい債務がある場合にもおすすめです。もちろん安定した収入があり、返済に回せる金額がある程度見込める方に限定されますが、返済額は今までよりも減額されるため返済は比較的楽になると言えます。

人気のおすすめ弁護士・司法書士事務所を3社厳選！

無料診断後にキャンセルしても、費用のかからない事務所3社のサービス比較表から確認してみましょう。 できるだけ費用を抑えて債務整理を活用したい人は、相見積もりをとるのがおすすめ。

*相談内容によって異なる場合があります。

トラベルブックおすすめの法律事務所はこちら！

青山北町法律事務所

https://aokita-law.com

メディアでも活躍している弁護士が代表を務める法律事務所。 『親しみやすさ』と『説明のわかりやすさ』 を大切に考えてくれています。
代表弁護士が大手金融機関に勤務した経験があることから、 借金問題といったお金にまつわるトラブルにも精通 していることが特徴。債務整理、過払いについては （何度でも）相談無料 となっておりオンラインでの相談も可能です。
青山北町法律事務所では話し合いにより任意整理のケースで和解が成立しなかった際、事務所側に原因がある場合は着手金を全額返金しています。

特徴・おすすめポイント

特長その1： 着手金0円～ 、交渉力に自信あり
特長その2：代表弁護士に メディア出演実績があり安心
特長その3： 企業法務から芸能関係など 幅広く対応している

*管財人に支払う費用は別途発生します。
*税込価格

青山北町法律事務所の口コミ

着手金・相談料無料の司法書士事務所はこちら！

司法書士法人みどり法務事務所

過払い金請求を中心に、任意整理や個人再生といった借金問題全般の手続きを請け負っている法務事務所です。 過払い金の返還累計は200億円以上と実績も豊富 。東京・名古屋・高知・愛媛・札幌の5か所に事務所を設けています。 全国に対応しているフットワークの軽さが強み で、遠方の方や来所が厳しい方も対応が可能。外出が難しい依頼主のために、近隣や病院への訪問も行うなど、困っている人に寄り添う対応力を有しています。借金問題に関する相談料は無料で着手金0円～で受け付けており、 費用面に不安のある人でも相談しやすい体制 が整っています。

特徴・おすすめポイント

特長その1：相談料 無料 ・着手金 0円～ 　
特長その2：過払い金返還実績 累計200億円以上
特長その3： 全国で無料相談を実施中

*着手金は残債額によって異なります。お問い合わせの際に詳細をご確認ください。
*自己破産、個人再生の費用については別途ご相談ください。
*税法の改正により消費税率に変更があった場合は、税法改正後の税率の消費税がかかります。

司法書士法人みどり法務事務所の口コミ

無料相談ができるおすすめの法律事務所はこちら！

弁護士法人みやび

債務整理や過払い金の受任実績が4,000件以上ある法律事務所。複雑な法律問題にも 丁寧に寄り添い、それぞれの状況に応じた専門的かつ適切なサポート を提供してくれます。債務整理、過払いに関して何度利用しても相談無料となっており、 お客様にあった債務整理の案内、手続の流れを納得するまで十分に説明 してくれます。

平成21年に開所以来、15年にわたり多くの方々の借金問題解決のお手伝いをしてきています。
弁護士法人みやびの特徴は、早く』『的確』に解決策を打ち出す対応をしてくれることと、弁護士業界に見られる『固い』『重い』という堅苦しいイメージを払拭し、サービス業としての姿勢を大切にしている点も注目されており、多くの依頼者から支持を集めています。

特徴・おすすめポイント

特長その1：相談料 何度でも無料
特長その2：着手金 0円～

*1) 任意整理の費用が捻出できずに借金問題が解決できない事態を防ぐため、また借金が少額の場合に費用倒れにならないよう、柔軟な費用設定を行っています。詳細についてはご相談ください。
*2) 自己破産、個人再生などの法的整理についての費用についてはお問合せください。
*3) 消費税については、税法の定めにより変動する場合があります。
*4) 税込価格

弁護士法人みやびの口コミ

あなたの借金はいくら減額できる？おすすめの法務事務所はこちら！

アヴァンス法務事務所

アヴァンス法務事務所は、債務整理を専門に行っている全国対応の司法書士事務所。相談件数は2007年の創立以来23万件以上を誇っています。債務整理の進捗状況はパソコンやスマホでいつでも閲覧可能。和解ではなく完済をゴールとしており、 手続き完了後は債権者への支払いを代行・管理する「アヴァンス・アシスト」を用意 しています。 女性専用窓口 があるのもうれしいところ。

特徴・おすすめポイント

特長その1： 月々の返済額 を減額
特長その2：ご家族に 内緒 で手続き
特長その3： 車や住宅 などの財産を残すことが可能

*上記に加えて事務手数料・諸経費が発生する場合があります

アヴァンス法務事務所の口コミ

【おすすめ】匿名OK・無料相談できる司法書士事務所！

司法書士法人はたの法務事務所

債務整理や過払い請求の相談実績20万件以上という数字を誇る法務事務所。東京と大阪の2拠点に事務所を構えており、 全国どこでも出張無料 で相談を受け付けています。相談料や着手金は無料なので、初期費用はかかりません。 債権者との和解後は司法書士事務所が返済を管理する代行弁済サービスが利用可能。支払う窓口が一本化できるので精神的にも楽になります。

特徴・おすすめポイント

特長その1：相談料 無料
特長その2：着手金 無料
特長その3： 全国無料 出張

*管財人に支払う費用は別途発生します。
*税込価格

はたの法務事務所の口コミ

こがわ法務事務所

「司法書士」という枠を超えて、関わる人を幸福にしたいという理念をもっている「こがわ法務事務所」。知識がなくても理解できる説明で悩んでいる人と同じ目線に立って対応してくれるため、気軽に相談しやすい事務所です。 こがわ法務事務所は実績も多く、多数の事例を紹介しているため自分と照らし合わせて相談するか決めることも可能。 対応方法次第で周りにバレずに借金問題を解決することができるのも魅力的なポイントです。

特徴・おすすめポイント

特長その1： 誰にも知られず 借金問題を解決
特長その2：対応後の支払いは 分割払いが可能
特長その3：電話やメールの相談は 何度でも無料

こがわ法務事務所の口コミ

司法書士法人赤瀬事務所

司法書士法人赤瀬事務所は大阪府を中心に債務整理・相続・成年後見などを専門に行っています。債務整理にあたっては依頼者の債務状況を綿密に調査し、法律相談から交渉、訴訟などをサポート。個人事務所ならではの スピーディーで丁寧な対応と豊富な専門知識 を生かしながら、スタッフ間で連携・相談を行い、相談者ひとりひとりの問題を根本的解決につなげてくれます。
費用についても無理のないプランを提案してくれるため安心して相談できます。また、一部大手業者との間で和解を拒否されている事務所もありますが、 赤瀬事務所では和解ができない業者はありません。

司法書士法人赤瀬事務所の特徴・おすすめポイント

特長その1： 相談者への迅速な対応には自信あり
特長その2： 大阪府吹田市を中心に、大阪府全域、日本全国で多数の実績
特長その3： 和解できない業者なし

グリーン司法書士法人・グリーン行政書士法人

グリーン司法書士事務所は、東京・大阪債務整理・自己破産相談センターを運営する司法書士事務所。相談は無料で着手金もなく、秘密厳守でプライバシーにもしっかり配慮しています。取り立ての即日ストップも可能で、債務整理にかかった費用は分割払いが可能です。各種メディアにも紹介される信頼と実績がある事務所で、借金を今すぐどうにかしたい方におすすめ。任意整理、自己破産、個人再生、時効援用の無料相談で安心できる日常を取り戻してください。

*上記に加えて事務手数料・諸経費が発生する場合があります

全国対応の弁護士事務所で匿名診断！

弁護士法人 イージス法律事務所

東京メトロ「銀座駅」より徒歩3分の場所に立ち、信頼できる上質なリーガルサービスを提供している法律事務所。債務整理や離婚問題、消費者問題、顧問契約など個人・法人問わずあらゆるトラブルを解決に導いています。初回相談は30分無料で、着手金の後払いや分割払いにも対応。また依頼者の不安をできるだけ解消するため、進捗状況は随時報告しています。

ベリーベスト法律事務所

約350人の弁護士がいる大規模法律事務所。
債務整理の経験豊富な弁護士を中心に、弁護士以外のスタッフも含めて、ご相談者さまのお悩み、
課題に対してチームで対応いたします。 秘密厳守 で相談や手続きを行うので、
家族や勤務先に知られる心配がありません。 債務整理のご相談は何度でも無料。
北海道から沖縄まで全国73拠点あるため日本全国どこでも相談しやすい法律事務所です。

ベリーベスト法律事務所の特徴・おすすめポイント

特長その1： 豊富な実績※1
特長その2： 北海道から沖縄まで国内73か所※2に拠点、日本全国どこでも相談しやすい
特長その3： 拠点数全国No.1の法律事務所、弁護士は、約350名在籍※3

※1 2011年2月～2022年12月末までの全ての債務整理（任意整理、過払い金返還請求、個人再生、自己破産）の相談件数の累計36万8091件
※2 2023年11月現在
※3 2023年8月現在

借金減額の無料シミュレーターとは？

弁護士事務所や司法書士事務所の公式サイトや、民間の借金問題に関するサイトで、無料シミュレーターサービスを公開しているところもあります。借入額、借入日、借入件数などの情報を入力すると、どのくらい借金が減らせるか、概算がわかるサービスです。
実際に弁護士や司法書士に直接相談するよりは精度は落ちますが、おおよその額を知りたい時に便利でしょう。また、匿名で手軽にサービス利用できることが多いので、本名を明かしたくない、すぐに借金減額手続きをするつもりはないけれどとりあえず額が知りたいような場合にもおすすめです。

借金減額シュミレーターは、自分のスマホのみでも今の借金をいくらまで減額できるか調べることができます。そんな借金シュミレーターの特長は以下です。

特長その1 ：1分診断で借金がいくら減るか分かる
特長その2 ：名前や住所などの個人情報が不要なので身バレしない
特長その3 ：診断料は一切かからず完全無料
特長その4 ：人によっては借金が0円になる可能性も

などのメリットがたくさんあります。なんと言っても、 家族・身内へ知られる心配無用！ 更に、 毎月の引き落とし額が半分以下に なるかもしれません。まずは、無料で借金減額シュミレーターを試してみましょう。

自己破産できない場合でも対処法はあります！まずは弁護士に相談して

自己破産は債務整理の最終手段であるため自分だけの考えで安易に選択しないようにしましょう。総合的に見れば、他の債務整理の方がメリットが大きい場合もあるので、まずは弁護士や司法書士などの専門家に相談して意見を求めることをおすすめします。債務整理にはメリットとデメリットが必ずあるため、しっかりと理解したうえで検討しましょう。

自己破産に関連する記事