【屋根修理】板金とは？種類によって修理方法が違う？おさえておくべきポイントを解説

金属製のパーツである板金は、木材などの屋根の部材を保護し、腐食を抑える役割を持ちます。しかし、板金を含め、屋根部材は経年劣化が進めば不具合が生じる可能性が高いため、定期的なメンテナンスが必要です。
この記事では板金の基礎知識と屋根修理の方法について詳しく解説しています。板金の種類や屋根修理を行う際のポイント、修理が必要になる劣化症状、失敗しない板金業者の選び方などをまとめました。
屋根の板金における基礎的な情報の把握は、雨漏りや屋根の剥がれなどの心配の軽減に役立ちます。安心して生活するためにも、メンテナンスの必要性や劣化症状について知識を深めてみてください。

板金の種類と屋根修理のポイント

屋根の板金とは、屋内への雨水の浸入を防ぐために取り付けられた金属製のパーツのことです。金属の性質上、劣化が進むと錆びの発生や付近の木材の腐食などの危険があります。劣化した状態の板金を放置しておけば、地震による倒壊リスクが高まったり、暴雨による雨漏りが発生したり、とても大変です。
ここでは、板金の種類について詳しく解説しています。自宅で採用している板金の種類と特長を学び、適切な屋根修理を行うための参考にしてください。

棟(むね)板金

棟とは、屋根の頂点に取り付けられている部材のことを指します。スレート瓦（粘板岩などを薄く加工した部材）や金属屋根といった金属製の素材を用いているため棟板金と呼ばれています。
棟板金の下には、貫板（ぬきいた）という屋根と板金や垂木を固定する部材が入っており、修理をする際は貫板の材質に注意が必要です。防腐処理された木材や樹脂製のものを採用すると、普通の木材よりも腐食による劣化を抑えられます。

水切り(みずきり)板金

水切り板金とは、屋根の軒先や壁側に設置する板金です。雨水の流れを変えるためのもので、雨水の屋内侵入を防ぐ役割があります。劣化すると雨漏りの原因となってしまうため、塗料が剥がれたり、錆びが発生したりしていたら、早急に修理すべきでしょう。
錆びなどの症状が出ていなくても、経年劣化により耐久性が低下する恐れがあるため、定期メンテナンスの実施も必要です。

谷樋(たにとい)板金

谷樋板金とは、屋根上に凹みを施し、雨樋としての機能をもたせている板金です。屋根に降り注いだ雨水は谷樋板金に集まるのですが、屋根の上にあるため、目視による点検が難しい箇所といえます。
谷樋板金はすべての屋根に設置されているものではありません。屋根を真上から見たときに、一部が凹んだ形状の屋根の場合、谷樋板金が設置されていることがほとんどです。
錆びや穴開きによる交換修理が必要になり、部分交換か全交換を施します。ただし、部分交換だと錆びが交換した部分に移る可能性があるため、全交換がおすすめです。

屋根修理が必要な状況とは？チェックすべき板金の劣化症状

劣化が進んだ板金は、雨水の浸入を防ぐという大きな役割を果たせなくなってしまいます。屋根板金は常に風雨にさらされているため、劣化して当たり前です。しかし劣化のサインを正確に見抜くことで、被害が拡大する前に屋根修理を施せます。ここで解説している板金の劣化症状は、屋根修理のタイミングを図る重要なポイントになるため、要チェックです。

釘が浮いている

板金を固定している釘が浮いたり、抜けたりしている場合、釘穴が雨水の浸入経路になってしまいます。すると、板金内部の部材が腐りかねません。部材まで腐食すれば余計や費用がかかったり、工期が延びたりするため注意しましょう。
釘は日光があたると膨張する性質をもち、経年により少しずつ劣化します。釘が完全に抜けると、板金のめくれや剥がれに繋がるため、早急に修理が必要です。

板金素材が腐食している・錆びている

板金内部の木材が腐食したり、板金自体が錆びたりしているのは、あまり良い状況ではありません。腐食を放っておくと、板金と部材を留める釘の固定力が低くなるため、台風の時などに板金が飛ばされて通行人が怪我をする恐れがあります。
劣化状況が悪ければ屋根の葺き替えや防水シートの交換といった工事が必要なため、板金の塗装が色あせていたり、剥がれていたりしたらすぐに屋根修理業者に連絡しましょう。

下屋根（げやね）に苔が生えている

下屋根とは、大屋根（一番上にある屋根）とは別に、1階部分などに設置された屋根のことです。塗装を施した屋根の場合、劣化が進み塗膜が剥がれると、屋根の部材がもつ防水機能自体が低下して苔が生えてしまいます。
下屋根に苔が生えると、大屋根にも苔が生えている可能性が高く、屋根修理が必要です。下屋根は2階の窓から覗ける位置にあるため、比較的劣化状況をチェックしやすいでしょう。

ひび割れや欠けている箇所がある

通常、屋根塗装により板金の防水性能を高めるのですが、塗膜の剥がれが生じると、錆びによる欠けやひび割れが発生するリスクが高まります。塗膜の剥がれがあまりひどくなく、屋根材にほとんど影響がなければ、板金塗装を施して防水機能を復活させることが可能です。
一方、ひび割れや欠けなどの不具合が見つかった場合、屋根材の一部交換や葺き替え、コーキング補修などが必要になります。

落ち葉が溜まっている

谷樋板金に隣接した屋根は、傾斜を伴っていることがほとんどです。そのため、傾斜した屋根から滑り落ちてきた落ち葉やゴミなどが溜まりやすくなっています。
谷樋板金の役目は雨水の適切な排水です。排水経路にゴミや落ち葉が溜まってしまうと、雨漏りの原因になります。雪が降る時期や雨が多い時期は、特に谷樋板金の機能が必須です。秋が終わるころなど、定期的にメンテナンスするように気をつけましょう。

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屋根修理が必要ならどうする？板金業者の選び方

屋根修理では高額な費用が発生することもあるため、失敗したくないと考えている人が多いでしょう。適正価格で適切な修理をしてもらうには板金業者選びが大切です。業者のなかには、高額な費用を請求しておきながらいい加減な修理しかしない悪徳業者もいます。ここで紹介している業者選びのポイントをしっかり理解し、悪徳業者に引っかからないように注意してください。

地域密着型の業者を探す

地域密着型の屋根修理業者は、迅速かつ柔軟に対応していることがメリットです。フットワークが軽く、屋根修理が必要な場合にすぐ駆けつけてくれます。強風により板金が飛散したり、板金の劣化により雨漏りが生じたりした際は早期修理が必要です。このような場合は、スピーディに対応してくれる地域密着型屋根修理業者を頼ってみてはいかがでしょうか。
対応しているエリアの気候風土にあった施工方法を熟知しているため、土地に応じたメンテナンス対応や板金を長持ちさせるアドバイスなども期待できるでしょう。

資格の有無を確認する

建設業許可と道路使用許可の資格をもっていることに加え、建築板金や建築における塗装技能士の有資格のいる業者を選びましょう。ほかにも、建築士施工管理技士、建築士、足場の組立て等作業主任者といった資格をもつスタッフが在籍していると、より安心して依頼できます。
気になる業者の公式ホームページから資格の有無をチェックできることがほとんどです。ホームページを確認する際に屋根修理の実績も一緒に確認すると、経験や知識の豊富さを知ることができます。

相見積もりで適正価格を知る

屋根業者を選ぶとき、必ず複数の業者を比較検討しましょう。屋根修理業者のなかにはいい加減な修理を施して大金を要求する悪徳業者もいます。
悪徳業者に引っかからないためにも、複数の屋根修理業者の見積もり書を比べて、適正価格の発見が重要です。適正価格を知ることができれば、業者の提案が適切か否かの判断に役立ちます。

板金の屋根修理にかかる費用を抑える方法

板金の屋根修理では費用が高額化する可能性があります。一般的には予算を決めてその予算内で修理しなくてはいけません。しかし、予算を大幅に超える高額な費用が必要となる場合は、屋根修理自体が難しくなることも考えられます。ここでは、板金の屋根修理費用をできる限り抑える方法を紹介しています。適切な修理を予算内で行いたい人は、ぜひ参考にしてください。

価格の安い塗料を選ぶ

屋根修理における予算を大幅に超えそうな場合は、板金塗装に使用する塗料のグレードダウンも視野に入れましょう。塗料にかかる費用を抑えられます。
しかし、グレードが低い塗料の耐用年数は短い場合が多いため、費用と性能のバランスの良いものを選ぶべきです。
高いグレードの塗料は費用が高くなりますが、耐用年数が長く、メンテナンス頻度を少なくできます。そのため長期的に見ると、将来的にかかるメンテナンス費用を抑えることが可能です。

自社施工を行う業者を選ぶ

足場の組立てや屋根修理を自社一貫施工している業者は中間マージンが生じません。中間マージンの支払いを回避することは、屋根修理のコストダウンに繋がります。大手業者への依頼は信頼性が高いというメリットがある反面、業務を下請け業者に依頼しているため、中間マージンがかかり屋根修理の費用が高くなるのです。そこで、自社施工を行っている業者に相談すると、余計な費用をかけずにニーズに応じた工事をしてくれます。

火災保険を活用する

風や雪、ヒョウなどの災害による屋根の破損は、基本的に火災保険の対象です。加入している火災保険の規定内の自然災害が発生し、屋根修理が必要になったケースであれば費用を補償してくれる可能性があります。
ただし、保険会社によって規定内容や補償内容が異なるため、加入している火災保険をしっかり確認することが大切です。

自治体の補助金制度を利用する

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自治体によっては、省エネ性や耐震性の向上に役立つリフォーム工事を行う際に補助金を申請できます。
省エネリフォームの具体例としては、太陽光パネルの設置や、断熱性・遮熱性の高い塗料の採用です。省エネ効果が期待できるリフォームであれば、補助金の対象になる可能性があります。家全体の耐震性を向上させるために、瓦屋根のような重量がある部材から、金属製の屋根に交換して軽量化を図るのもひとつの手段です。
自治体ごとに補助金制度の内容や交付条件が異なるため、要綱を丁寧にチェックしましょう。

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リペアルーフ

雨が降ると雨漏りする、雨どいが壊れた、屋根がひび割れた、瓦が壊れたなど 屋根や瓦のトラブルに対応 しています。難易度が高く、 他社に断られた案件 にも対応可能。相談や出張費、お見積りなどはすべて無料です。見積もり以外の追加費用の発生は一切ない明朗会計を心がけています。全国にたくさんの拠点があるので、加盟スタッフが迅速にトラブル解決に向かいます。条件が揃えば、お問合せ後、 最短5分 で到着することもできます。24時間365日いつでも対応しています。万全の アフターフォロー体制 も整っているので、修理後に問題が発生してもしっかり対応してもらえます。お支払には各種クレジットカードが利用できます。

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まとめ

金属製である板金の劣化症状を見逃すと、屋根全体の葺き替え工事に発展しかねません。修理の規模によって必要費用は異なりますが、多くの場合70～250万円ほどの多大な工事費用が必要です。
定期的にメンテナンスを実施したり、屋根部材の劣化症状をチェックしたりすることで、大がかりな工事をしなくても済みます。メンテナンスはもちろん、確かな劣化状況を知るためには、屋根修理業者との連携が必要不可欠です。板金や屋根修理における基礎知識をしっかりと理解し、安心して屋根修理を依頼できる業者を探してみてください。

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