屋根塗装っていつ頃すればいい？塗装の種類や相場価格を紹介

屋根は家の一番てっぺんの部分。直射日光や、雨、風、雪と一番負担がかかり劣化している場所です。変形、汚れ、ひび割れ、雨漏りなどが原因で、屋根の色が褪せてきた、苔のようなものが生えている、壁に雨水のシミがあるなどいろいろな症状がおこります。症状に気が付いてからでは、大掛かりな修理が必要になることがあります。屋根の塗装は、耐用年数から考えて早めのメンテナンスがよいでしょう。塗装材料やコーティング剤には高価なものもあるので、実際に費用相場はどれくらいなのかも気になります。屋根の種類や塗装材料のランク、屋根の面積などによって費用が算出されます。足場を組んでの作業になるので、外壁も一緒に塗装するのがよいでしょう。塗装専門の業者に相談するのがおすすめです。

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屋根にはどんな種類がある？

屋根の塗装は屋根の種類によって決まります。屋根には大きく分けて、スレート屋根、トタン屋根、瓦屋根があります。その他に、ガルバリウム鋼板や銅板を使った屋根もあります。家の屋根がどんな種類なのかを知って、自分の家に適した塗装の種類や時期を考えましょう。

スレート屋根

スレートの屋根には化粧スレートと天然スレートがあります。化粧スレートはセメントなどを板状にして作った屋根材です。工事価格が安く、軽くて耐震性が高いのが特徴です。日本では人気があるので、施工業者も多いでしょう。塗装が必要となり、耐用年数は20〜25年程度といわれています。天然スレートは岩石などを板状にした屋根材です。天然の美しさはありますが、重いため耐震性が低くなります。耐用年数は20年以上といわれています。

トタン屋根

トタン屋根は、薄い鋼板を亜鉛でメッキした屋根材で、鋼板よりも錆びづらい特徴があります。工事価格が安く、軽量なので耐震性に優れています。耐用年数は10～20年、断熱性が低い、防音性が低い、塗装が必要などのデメリットがあります。100年以上の歴史を持つといわれるトタン屋根、現在流通しているガルバリウム鋼板と見分けるのは不可能といわれています。

瓦の屋根

瓦には主に粘土を焼いて作る粘土瓦と、セメントやコンクリートを使って作ったセメント・コンクリート瓦があります。粘土瓦は耐用年数が長く50年以上といわれています。デザイン性、断熱性、防音性に優れ、結露もしにくく、塗装は不要です。セメント・コンクリート瓦は粘土瓦より安価で、デザイン性を取りいれられます。断熱性、防音性に優れています。耐用年数は30年程度で、重いので耐震性が低く、塗装が必要になります。

塗装の種類と特徴、単価相場

屋根は粘土瓦以外は塗装が必要です。屋根塗装の耐用年数を考慮し、自分の家にあった塗料を選ぶことが重要です。塗料は、溶媒と塗膜となる主成分の樹脂、色付けの顔料などで違ってきます。樹脂によって耐久性が異なります。塗料の耐用年数とは、防水性が保たれ、屋根の素材を保護できる期間の目安です。耐久性の高いものを選ぶと、ランニングコストが低くなるでしょう。また、最近では遮熱効果のある塗料が人気です。室温の上昇を防ぐので冷房代の節約になります。遮熱機能が必要かも考えましょう。今回屋根の塗装をしたら次回の塗装が何年後くらいになるかは、ライフプランに合わせて考えることもポイントです。

アクリル塗料

アクリル塗料の耐用年数は3～5年、単価相場/（㎡）は1,400～1,600円。他の塗料と比べて費用が安いので、比較的短い期間で外壁塗装を行いリフレッシュしたい方におすすめです。アクリル塗料の主成分はアクリル樹脂で、カラーバリエーションも豊富。自分の好きな色を見つけられるでしょう。

ウレタン塗料

ウレタン塗料の耐用年数は8～10年、単価相場/（㎡）は1,700～2,200円。ウレタン樹脂（ポリウレタン）を主成分としていて、現在の主流はアクリルウレタン塗料です。ウレタン塗料の大きな特徴は弾性があること。軽度なひび割れなどを防げるでしょう。密着性があり、ベースとなる下地と塗料がしっかりと密着するのもポイントです。現在は屋根の塗装にはあまり使用されていないが、対摩擦に優れているので、鉄製の階段や手すり、雨どいなどに使われることが多いです。

シリコン塗料

シリコン塗料の耐用年数は10～15年、単価相場/（㎡）は2,300～3,500円。アクリルシリコンが主成分で、耐候性、耐熱性、耐水性など機能面で優れています。価格と機能のバランスがよく、外壁塗装の中で最もよく使われている塗料です。長持ちし、コストパフォーマンスがよい塗料を使いたい方におすすめ。

フッ素塗料

耐用年数は15～20年、単価相場/（㎡）は3,800～4,800円。合成樹脂の中にフッ素が含まれている塗料です。光沢感があり耐久性や撥水性、防カビ性、防藻性などの機能も抜群。汚れにくく色あせに強いのも嬉しいポイントですね。高価で取り扱っていない業者もあるので確認が必要です。

無機塗料

単価相場/（㎡）は4,300～5,500円。塗料は「有機塗料」「無機塗料」の2つに分類され、無機塗料は無機物を成分としていて、劣化などの原因になる樹脂が含まれていません。耐用年数は20年以上持つといわれていて、対候性、耐用年数が高いのが特徴です。

屋根塗料を選ぶポイント

屋根の塗料は、耐用年数が長いと単価も高くなります。屋根の塗り替えは1回すればよいわけではなく、耐用年数に応じて数回塗り替えることになります。長期間で比べると、耐用年数が長い塗料を選んだ方がお得になるでしょう。屋根の塗料は、どれくらいの予算をかけられるか、どれくらい家を持たせたいか、約30年のメンテナンス費用はどれくらいになるかが選ぶポイントになるでしょう。

屋根塗装の見積もりチェックポイント

屋根の塗装は塗料を塗る前の作業があります。最初に足場を組みます。その後に高圧洗浄をします。痛んでいるところは養生や補修をし、下地調整をします。塗り工程は下塗り、中塗り、上塗りとなります。屋根の塗料は種類により価格が決まっています。屋根の塗面積と塗料の単価で塗料にかかる費用が算出されます。その他に足場や人件費がプラスになり、工事費用の見積もりが出るでしょう。また、スレート屋根にはタスペーサーという部材が必要になるので要チェックです。火災保険が使える場合もありますので、塗装の専門業者に相談しましょう。

見積もりは塗面積で算出してもらう

見積もりの塗料価格は、塗料の単価に屋根の塗面積をかけて算出してあるでしょうか。坪で計算していたり、一式となっていると塗料が足りなくなったりすると、あとで追加請求になってしまいます。予算に合わせて計画的にメンテナンスするには、正確に塗面積で見積もりを取りましょう。

スレート屋根にはタスペーサーの見積もりがセットに！

スレート屋根の塗装にはタスペーサーという部品がセットになっているか確かめましょう。タスペーサーとは、屋根と屋根の間に隙間を作り、水の流れを作る部品です。タスペーサーをはめ込んでいないと、屋根に塗料を塗った際に隙間を塞いでしまいます。雨の抜け道がなくなると、雨漏りの原因になってしまいます。スレート屋根の塗装にはタスペーサーが必須とおぼえておきましょう。

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屋根塗装のメンテナンスで気持ちよく暮らす

屋根は家を守る大切な役割を担っています。一度の塗装ではなく定期的なメンテナンスが必要です。足場を組む作業なので、屋根ばかりででなく、外壁などもあわせてメンテナンスすると、リフォーム費用を抑えられるでしょう。屋根の塗装はリフォーム会社や住宅の施工会社に依頼しても、最終的には塗装専門業者の工事になります。火災保険を使った工事が可能な場合も。無料で見積書を出してくれる業者もあるので、塗装の専門業者に相談するのがおすすめです。ライフプランに合わせて計画的なメンテナンスを行い、安心した生活を送りましょう。

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