八木式・デザイン・ユニコーン…どのアンテナがおすすめ?失敗しない選び方を徹底解説!
更新日: 2024年12月12日
アンテナは、テレビを視聴するのに電波塔から送信されている空中の電波を受信します。
日本では主に、
八木式アンテナ・デザインアンテナ・ユニコーンアンテナ
などの種類が主に使われています。しかし電波状況や設置場所を検討すると、アンテナの種類が多くどれを選んでいいのか迷いますよね。
設置費用以外にも、ランニングコストも変わってくるので、しっかり吟味して決めないと後々後悔します。
そこで今回は、アンテナの種類や選び方を詳しく解説。
人気のアンテナもあわせてご紹介します!生活に欠かせない機器なので、特徴や性能を比較検討しながら、ベストなアンテナを選びましょう。
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テレビアンテナは地デジとBS・CSに分けられる
テレビアンテナは地上デジタル放送受信用アンテナと、BS・CS放送受信用のアンテナに分けられます。
それぞれ電波の受信方法が異なるため、地上デジタル放送とBS・CS放送を見たい場合には、別々の専用アンテナを用意しなければなりません。
また、設置方法や注意事項にも違いがありますので、両方のアンテナを設置する際には、それらの違いを把握してから、設置するように心がけましょう。
地上デジタル放送のアンテナとは?
「地上デジタル放送」は、高画質・高音質のデジタル信号を地上波で送信するテレビ放送です。
東京スカイツリーを初めとする電波塔から電波を発信しており、多くのエリアで番組を視聴できます。
日本各地に電波塔や中継局があり電波が受信しやすいため、多くの種類のアンテナが存在します。
山間や高層建築が密集しているエリアでは、電波が不安定なことも少なくありません。
そのため、エリアや電波状況に即した種類のアンテナを選ぶ必要があります。
BS・CS放送のアンテナとは?
「BS・CS放送」は、人工衛星を利用してテレビ放送を行うサービスです。
BSは放送衛星、CSは通信衛星を使用し、高画質・高音質の映像を広範囲に提供します。
多チャンネルや専門チャンネルが多く、視聴エリアが広いのが特徴です。
BS・CS放送で使用されるアンテナは、パラボラアンテナが一般的です。
パラボラアンテナは、皿型の反射鏡を持つアンテナで、衛星からの電波を一点に集めることで高感度な受信を実現しています。
そのため、屋外に設置されることが多く、多くの場合には南方向に向けて設置されます。
地上デジアンテナの種類は主に4つ
主な地上デジアンテナの種類は以下の4つです。
- 八木式アンテナ
- デザインアンテナ
- ユニコーンアンテナ
- 室内アンテナ
アンテナの種類によってメリットやデメリットが異なりますので、エリアの特性や設置場所のシチュエーションによって選択することが重要になります。
以下の紹介ではアンテナの基礎的な情報と、メリット・デメリットを解説していますので、アンテナを選ぶ際の参考にすると良いでしょう。
八木式アンテナ
「八木式アンテナ」は、特定の方向からの電波を効率的に受信するために設計された指向性アンテナです。
金属製の棒が複数並んで配置され、中央のドリブンエレメントと、前方に配置されたディレクター、後方に配置されたリフレクターから構成されます。
八木式アンテナのメリットは以下の通りです。
- 受信感度が高いため、設置できるエリアが広い
- 構造がシンプルで費用が安い
- 設置場所の選択の自由度が高い
八木式アンテナのデメリットは以下の通りです。
- 外観を損なう恐れがある
- 強風や積雪で倒壊する恐れがある
八木式アンテナはコストパフォーマンスが秀でているアンテナであると言えるでしょう。
デザインアンテナ
「デザインアンテナ」は、外観を重視して設計された次世代のテレビ用アンテナです。
住宅の美観を損ねないよう、スタイリッシュでシンプルなデザインが施されており、
薄型や箱型など、建物の外観に溶け込みやすい形状が多いです。
デザインアンテナのメリットは以下の通りです。
- スタイリッシュなデザインで家の外観を乱さない
- 強風や積雪などで倒壊するリスクが少ない
- 設置場所の選択の自由度が高い
デザインアンテナのデメリットは以下の通りです。
- 価格が高い
- 設置する場所によっては、ビスを打たなければいけない
デザインアンテナはデザイン性と機能面を両立させているアンテナであると言えるでしょう。
ユニコーンアンテナ
「ユニコーンアンテナ」は、マスプロ電工Ⓡが2017年から販売している地上デジタル放送の受信を目的とした全方向性アンテナ(無指向性)です。
コンパクトでスタイリッシュなデザインが特徴で、形状は従来のアンテナとは異なり、柱状や筒状のものが多いです。
ユニコーンアンテナのメリットは以下の通りです。
- スタイリッシュなデザインで家の外観を乱さない
- 縦長なデザインのため、設置場所のスペースがコンパクト
- 高所に設置できるので、デザインアンテナが受信できない場所でも設置できることもある
ユニコーンアンテナのデメリットは以下の通りです。
- 工事費用が高い傾向がある
- 純和風の住宅にマッチしにくい
ユニコーンアンテナは住宅密集地や新築の家と相性の良いアンテナであると言えるでしょう。
室内アンテナ
「室内アンテナ」は、テレビの地上デジタル放送やFMラジオ放送を屋内で受信するためのアンテナです。
インテリアに溶け込むように設計され、平面型、棒状、ループ型など、さまざまな形状があります。
室内アンテナのメリットは以下の通りです。
- 価格が安い
- 自力で設置できる
- 家の外観を乱さない
室内アンテナのデメリットは以下の通りです。
- 電波を受信できないエリアが多い
- テレビごとにアンテナが必要
室内アンテナは他のアンテナにない強みを持ったアンテナであると言えるでしょう。
地デジアンテナの選び方とは?
地デジアンテナは複数の種類があり、地域の特性や自分のニーズに合ったアンテナを選択する必要があります。
そのため、ここでは地デジアンテナの選び方のポイントを5つ紹介します。
事前調査やアンテナの特性を把握せずに、アンテナを選択してしまうと、テレビの映りが悪くなってしまったり、再度アンテナを交換する事態に陥ってしまうことも少なくありません。
「アンテナの選び方が分からない」と悩んでいる人は、以下のポイントを参考にしてみてはいかがでしょうか。
受信感度
地デジアンテナは種類によって受信感度が異なります。
受信感度が高ければ高いほど、電波塔から距離が遠い・障害物が多いなどの電波が弱いエリアでも電波を受信できます。
アンテナごとの受信感度は以下の通りです。
- 八木式アンテナ:受信感度が高い
- デザインアンテナ:受信感度は平均並み
- ユニコーンアンテナ:受信感度は平均並み
- 室内アンテナ:受信感度が弱い
専門業者に相談することで設置できるアンテナの種類を明確にできるので、電波の環境が悪いエリアで設置を試みている人は、専門業者に相談してみると良いでしょう。
電波を受信する性能
電波を受信する性能は「動作利得」と呼ばれ、数値が大きいほどアンテナの感度が良く、受信性能が高いです。
動作利得は素子(エレメント)数という数値に比例するため、アンテナの性能を確認する際には素子数を確認してみるとよいでしょう。
なお、アンテナの性能が低くても、電波を増幅する装置「ブースター」を併用することで電波を安定して受信できる可能性もあるため、気に入ったアンテナのデザインがある場合でも諦めずに、専門業者に相談してみると良いでしょう。
電波塔の偏波の種類
偏波とは、電磁波が進行する方向に対して電場や磁場がどのように振動するかを示す特性のことを指します。
水平偏波と垂直偏波があり、アンテナ設計や通信の品質に影響を与えることも少なくありません。
なお、日本各地に存在する中継局のうち、95%以上が水平偏波を送信しており、垂直偏波を送信するのは残りの5%以下の中継局になっているため、大抵のエリアは水扁偏波であると言えるでしょう。
持ち家であるか賃貸であるか
アンテナの設置ではアンテナの種類だけでなく、設置する建物が持ち家であるか賃貸であるかも重要です。
持ち家である場合は、自由な箇所にアンテナを設置できます。
一方、賃貸である場合、管理会社や大家さんからの許可が必要になります。
勝手に外壁にビスを打ち込んでアンテナを設置したり、屋根上に八木式アンテナなどを設置してしまうと、修繕費用を要求される恐れがあるでしょう。
管理会社や大家さんからの許可をもらうのが難しい場合は、室内アンテナを検討してみることをおすすめします。
費用
アンテナの種類によって工事費用や本体費用の相場が異なるため、アンテナを選ぶ際には相場価格を把握しておくことが重要になります。
種類別のアンテナ本体の相場価格は以下の通りです。
- 八木式アンテナ:2,000円〜
- デザインアンテナ:5,000円〜
- ユニコーンアンテナ:7,500円〜
- 室内アンテナ:1,000円〜
種類別のアンテナ工事の相場価格は以下の通りです。
- 八木式アンテナ:15,000〜30,000円
- デザインアンテナ:20,000〜35,000円
- ユニコーンアンテナ:33,000円〜
- 室内アンテナ:0円(自力で設置できるため)
なお、設置箇所やエリアによっては、高所作業費や出張費も掛かる場合がありますので、専門業者に見積りを取ってもらうように心がけましょう。
アンテナの設置場所とは?
アンテナの設置場所の候補はいくつかあり、設置できるアンテナは種類によって異なります。
アンテナが設置できる箇所と設置できるアンテナの種類は以下の通りです。
- 屋根上:八木式アンテナ、デザインアンテナ、ユニコーンアンテナ
- ベランダ:八木式アンテナ、デザインアンテナ
- 外壁:八木式アンテナ、デザインアンテナ、ユニコーンアンテナ
- 屋根裏:八木式アンテナ、デザインアンテナ
- 室内:室内アンテナ
アンテナの設置する場所によって、アンテナの平均寿命や倒壊のリスクが大きく変わるので、注意が必要です。
また、屋根裏のスペースや室内にアンテナを設置する場合、電波の受信環境が良好である必要があるので、事前に専門業者に電波調査を依頼してみると良いでしょう。
テレビアンテナの4大メーカー
国内でテレビアンテナを扱っている大手メーカーは以下の4社です。
- DXアンテナ株式会社
- 日本アンテナ株式会社
- サン電子株式会社
- マスプロ電工株式会社
メーカーによって扱っている商品が異なることはもちろん、強みや価格帯も変わってきます。
各メーカーの特徴を把握しておくことで、アンテナをスムーズに決められますので、アンテナ選びに困っている人は、参考にしてみてはいかがでしょうか。
マスプロ電工株式会社
マスプロ電工株式会社は1953年に設立されたメーカーで、業界トップシェアの実力を持つ企業です。
高利得を追求した製品をラインアップしており、顧客満足度も高い傾向があります。
展開している商品ラインナップは以下の通りです。
- 高性能型アンテナLSシリーズ
- ユニコーン
- スカイウォーリー
八木式アンテナやデザインアンテナ、室内アンテナ、パラボラアンテナまで幅広い商品ラインナップを取り揃えていることも強みとして挙げられます。
DXアンテナ株式会社
DXアンテナ株式会社は1956年に設立されたメーカーで、業界シェア2番目を誇る企業です。
地上デジタル放送やBS/CS放送に対応した各種アンテナやブースター、分配器などアンテナに関連する製品を多く取り揃えています。
展開している商品ラインナップは以下の通りです。
- USシリーズ
- UAHシリーズ
- UAシリーズ
クラウド録画サービス「Antenna-eye」やネットワークカメラソリューションなども展開しているなど、他業界の進出も積極的に行っています。
日本アンテナ株式会社
日本アンテナ株式会社は1953年に設立されたメーカーで、業界シェア3番目を誇る企業です。
テレビアンテナだけではなく、無線通信用のアンテナや自動車用のアンテナなどの製造・販売も展開しており、薄型ながら高利得の製品が人気です。
設置性にも優れており、ベランダの物干などに設置可能な製品も販売しています。
展開している商品ラインナップは以下の通りです。
- アトレディア
- F-PLUSTYLE
- AUシリーズ
海外進出を積極的に行っており、アメリカ、フィリピン、中国などにビジネス領域を拡大しています。
サン電子株式会社
サン電子株式会社は1960年に設立されたメーカーで、4大メーカーの中では一番新しく設立された企業です。
屋内用のアンテナを中心に、安価でカラーバリエーション豊かな製品ラインアップを展開していることが特徴として挙げられます。
展開している商品ラインナップは以下の通りです。
- WAVE GATE
- SDA-20-3-W
- SDA-20-1-W
他にもケーブルテレビの受信システム機器や光ネットワーク機器、LAN配線機器などを販売しています。
地上デジアンテナには多くの種類がある
この記事では、地デジアンテナに関する情報を紹介しました。
地デジアンテナにはいくつか種類があり、適切なものを選ぶことで快適にテレビを視聴できるでしょう。
アンテナ選びに不安がある人は、専門業者に相談してみてはいかがでしょうか。
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