台風や落雷でアンテナが倒れた！テレビが映らない！対策方法を解説

この記事では、アンテナの台風対策や被害にあった際の対処法を解説しています。
正しい知識を身に着けることで、修理費用を抑えられたり、事前に不測の事態を回避できるメリットを得られます。
台風に耐性があるおすすめのアンテナについても紹介していますので、アンテナに関する不安を抱えている人はぜひ確認しておきましょう。

この記事を監修する専門家

台風がアンテナに及ぼす悪影響とは？

台風は強風や大雨・落雷にアンテナがさらされてしまうため、アンテナの電波受信機能に不具合を引き起こす原因になることも少なくありません。 また、アンテナ本体が強風によって曲がってしまったり、倒壊してしまう可能性もあります。

台風によって、アンテナが倒れてしまったら？

アンテナの倒壊・不具合をそのままにしておくと・・・

など、大きな危険にも繋がる可能性があるので、早めにしっかりと対応しておく必要があります。

アンテナの修理は自分でできる？

アンテナの修理作業は、高所作業になり素人が対処すると大きな事故に繋がる可能性があります。
自力で対処しないように注意しましょう。

また、アンテナが倒壊しているのか？曲がってしまっただけなのか？などの判断がつかない場合でも、アンテナの専門業者に現地調査を依頼することで、どういう状況なのか？どうのような対応が必要なのか？を案内してくれるので、まずは問い合わせをすると安心です。

また、 台風・強風によって、アンテナが倒壊してしまった場合は、火災保険が適用されることがあります。

保険に入っている場合は、以下の手順で適用することができますが、必要書類がしっかりとそろっていないと、対象外となってしまうことがあります。

必要な状況写真を用意したり、そもそも火災保険に適用されるのか？という判断も自分だけでは難しい場合がとても多いです。
必ず、保険会社に必要書類を確認し、アンテナ工事の依頼する前に業者に伝えておくようにしましょう。

火災保険を適用する流れ

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台風時にテレビが映らなくなる原因とは？

台風時にテレビが映らなくなる原因は4つあります。
原因を見極めることで、テレビが映らなくなった時の対処法を判断できます。
逆に、原因が分からずアンテナの対処をしてしまうと、効果が得られないだけでなく、無駄にお金が掛かってしまうケースも考えられるでしょう。
効果的な対処を行うためにも、自分でもある程度判断できるようにしておきましょう。

強風により、アンテナが曲がってしまう

台風が接近した場合、普段では発生しないような強風が吹き荒れます。
そのため、 アンテナが強風にあおられ、向きがずれてしまう・アンテナ本体が曲がり折れてしまう ことも考えられます。
特に屋根上にアンテナを設置している場合、強風の影響を受けやすく、劣化が蓄積しているアンテナだと折れてしまう可能性が高まるでしょう。

大雨により、配線や構造に不具合が生じる

また、台風は、強風だけでなく大雨・落雷が伴う事もあります。
アンテナが大雨にさらされると、固定しているビスやアンテナの配線に悪影響を及ぼす可能性が高まるので、注意しましょう。特にブースターを併用している場合には、大雨によりブースターがショートすることも少なくありません。
雨水の侵入は、電子機器に不具合を引き起こさせる原因 にもなります。

アンテナの向きがずれている

強風の影響でアンテナの向きがズレてしまい、電波の影響でテレビの映りが悪くなることがあります。
特にアンテナの金具が緩んでいると、アンテナの向きがずれやすいため、長年設置しているアンテナは向きがずれやすくなっています。
アンテナの向きがずれている際には、専門業者に相談して、適切な位置に直してもらうと良いでしょう。
業者に作業を依頼すると相場は5,000〜15,000円、作業時間は30分〜1時間かかります。

大雨や強風で電波が届かない

大雨や強風の影響で、中継局やテレビ局の電波が上手く受信できない可能性があります。
特に、BSやCSといった衛星放送は、大雨や強風の影響をより受けやすい傾向があります。
大雨や強風の影響で電波が悪い場合は、台風が過ぎ去り天気が良くなるのを待つと良いでしょう。
天気が良くなっても不具合が起きる際には、他の原因による可能性が高いと言えるでしょう。

台風による停電で中継局が停止している

大規模な停電が発生すると、電波を送信している中継局も停電になってしまい、電波を送れない状況になってしまうこともあります。
自宅だけではなく近隣の家でもテレビが映らないという場合は、中継局に問題が起きているケースは、台風による停電で中継局が停止している可能性が高いでしょう。
インターネットの公式サイトなどで情報を確認することで、中継局の状況を把握できます。

テレビが映らないときに試してほしい確認方法3選

ここでは、テレビが映らないときに試してほしい確認方法を3つ紹介します。
自分で実践できる方法をピックアップしたので、専門業者に相談する前に、自分で試して見てから業者に依頼するのがおすすめです。

テレビを再起動させる

テレビの接続が悪いことで、電波が上手く受信できていない可能性があります。
そのため、電波が上手く受信出来ない際には、テレビを再起動してみると良いでしょう。
再起動の手順は以下の通りです。

1. 電源コードを抜く：テレビの電源をオフにし、電源コードをコンセントから抜きます。テレビの内部に残った電力を放電させるため、約30秒〜1分程度待ちます。
2. 電源コードを再接続：電源コードを再度コンセントに差し込みます。
3. 電源をオンにする：テレビの電源ボタンを押して、テレビを再起動します。

なお、メーカーやテレビの種類によって方法が異なりますので、テレビの説明書を確認することをおすすめします。

ケーブルを再接続する

テレビのケーブルが壁に設置されているアンテナ端子の接続が不十分だと、電波が上手く受信できません。
そのため、電波が上手く受信出来ない際には、ケーブルの再接続をしてみることも効果的です。
テレビのケーブルの再接続方法は以下の通りです。

1. テレビと機器の電源をオフにする：安全のため、テレビと接続機器（ブルーレイプレーヤー、ゲーム機、セットトップボックスなど）の電源をオフにし、可能であればコンセントからプラグを抜きます。
2. ケーブルの確認：再接続するケーブルの種類を確認します。
3. ケーブルを接続する：ケーブルをテレビに再度差し込みます。HDMIケーブルやアンテナケーブルなど、ケーブルの種類によって差し込むプラグが異なるので注意しましょう。

チャンネルを再設定する

チャンネルを再設定することで復旧する場合もあります。
チャンネルの再設定方法は以下の通りです。

1. 設定メニューを開く：リモコンの「メニュー」ボタンや「ホーム」ボタンを押して、テレビの設定メニューを開きます。
2. チャンネル設定またはチューニング設定を選択：設定メニューの中から「チャンネル設定」、「チューニング」、「放送設定」などの項目を選びます。これらの名前はテレビのメーカーやモデルによって異なることがあります。
3. チャンネルスキャンを開始：「チャンネルスキャン」や「自動チャンネルスキャン」、「自動調整」といったオプションを選択します。この機能を使用することで、テレビが自動的に利用可能な地上波デジタル放送やケーブル放送のチャンネルをスキャンし、再設定します。
4. アンテナの種類を選択（必要な場合）： 一部のテレビでは、アンテナの種類（「地上波」、「ケーブル」など）を選択する必要があります。お使いの環境に応じて、適切なものを選びます。
5. 動作確認：リモコンのチャンネルボタンを押して、各チャンネルが正常に映るか確認します。

台風で壊されたアンテナを修理するのにかかる費用とは？

台風で壊されたアンテナを修理するのにかかる平均費用は、以下の通りです。

修理の項目によって費用が変わってくるので、自分である電波が映らなくなった原因を推測することで大まかな費用を計算できるでしょう。
アンテナ交換はアンテナの種類はもちろんのこと、アンテナのメーカーやブースターなどの追加工事などで費用が変わってくるので、事前に見積りを貰っておくと良いでしょう。

台風による被害は火災保険が適応できるか確認する

台風が原因のアンテナの修理は、火災保険が適応される場合があります。
火災保険を利用することで、アンテナの修理費が安く済むため、火災保険に加入している場合は、積極的に利用すると良いでしょう。
なお、火災保険の保証を受けるには、様々なルールがあり、アンテナの壊れ方によっては、火災保険が適応されない場合があるので、注意しましょう。

火災保険の補償範囲

アンテナを火災保険を使って修理する際には、アンテナが破損した原因が重要になります。
原因が自然災害による損害や火災による損害などに関係していれば、火災保険を利用することができるでしょう。
補償される可能性がある具体的なケースは以下の通りです。

• 風災：台風や強風などの風災によってアンテナが損壊した場合、火災保険の「風災補償」が適用されることがあります。申請すれば、アンテナの修理や交換費用が補償される可能性があります。
• 雷災： 雷による直撃や落雷による過電流でアンテナが損壊した場合も、補償の対象となることがあります。
• 雪災：大雪や雪崩による損害も、火災保険の「雪災補償」でカバーされることが多いです。
• 火災：アンテナが火災によって損壊した場合は、火災保険の基本的な補償範囲に含まれます。申請すれば、修理や交換費用が補償される可能性があります。

なお、以下の原因だと保証されない場合も少なくありません。

• 経年劣化や老朽化：長年の使用によるアンテナの劣化や老朽化、通常の摩耗による損害は、火災保険では補償されないのが一般的です。上記のケースは、保険の「免責事由」とされることが多いです。
• 自己過失：意図的または不注意による損壊、例えばアンテナを誤って破損させてしまった場合などは、補償の対象外となることが多いです。
• 地震による損害：地震による損害は、通常の火災保険ではカバーされません。地震保険に加入している場合に限り、補償される可能性があります。

火災保険の請求方法

火災保険の請求方法は以下の通りです。

1. 損害の確認：アンテナの損害状況を確認し、写真を撮って記録します。
2. 保険会社への連絡：すぐに保険会社に連絡し、損害状況を報告します。必要な書類や手続きについて指示を受けます。
3. 修理業者の手配：保険会社の指示に従い、修理業者を手配します。修理見積もりを提出し、保険会社の承認を得ることが求められる場合があります。
4. 保険金請求：修理が完了したら、請求書や修理証明書を保険会社に提出して、保険金を請求します。

なお、多くの火災保険には風災や雪災などの補償には「免責金額」が設定されていることがあります。
免責金額とは、保険が適用される前に自己負担しなければならない金額のことを指します。
免責金額が設定されている保険だと、全ての金額を保証してくれる訳ではないので、注意しましょう。

事前にできるアンテナの台風対策方法

台風が来る前に実践しておきたい、アンテナの台風対策方法を3つ紹介します。
強風や大雨の対策をアンテナに施すことで、アンテナや電子機器の破損を防げます。
準備には期間を要するケースが多いため、「大型台風にアンテナが耐えられるか不安」と感じている人は、直ぐに以下の対策方法を実施してみると良いでしょう。

台風に強いアンテナに取り替える

雨風の影響を受けやすい八木式アンテナを使用している場合は、雨風の体制が強いデザインアンテナなどに取り替えると台風の対策になります。
八木式アンテナは横長の形状をしており、尚且つ仕組みがシンプルであることから、強風や大雨に弱い性質があります。
また、形状の性質上、屋根上に設置することが多いため、より台風の影響を受けやすいです。
そのため、壁面に設置しやすいデザインアンテナや、縦長の形状で風に耐性あるユニコーンアンテナに取り替えることをおすすめします。
なお、場所によってはデザインアンテナやユニコーンアンテナが設置できないことも考えられるので、専門業者に相談すると良いでしょう。

強風や大雨にさらされない場所にアンテナを移動する

屋根上にアンテナを設置している場合は、強風や大雨にさらされにくい場所にアンテナを移動すると良いでしょう。
移動先としておすすめの場所は以下の通りです。

• 屋根裏：強風にさらされたり風による飛来物にぶつかったりするリスクを低減できる。また、アンテナの劣化を避けられる点や家の外観がすっきりする点のメリットもある。
• 外壁：屋外でも台風の影響が受けにくい強みがある。また、電波環境も比較的良好なため、外壁設置が可能なエリアが広い傾向もある。

なお、それぞれの場所に設置するためには、適するアンテナのタイプやある程度の電波環境の良さが必要になるため、専門業者に相談すると良いでしょう。

アンテナを新しくして、台風に備える

アンテナを10年以上使用している場合は、アンテナを新しくして台風に備えることも効果的 です。
アンテナの平均寿命は10年程と言われています。
10年以上使用している場合は、アンテナの経年劣化がひどくなっていることも少なくありません。
経年劣化がひどいと、強風や大雨でアンテナが破損しやすくなってしまうので、新しいアンテナに交換することをおすすめします。

台風に強いアンテナとは？

ここからは、アンテナを交換・新設をする際におすすめの台風に強いアンテナについて解説します。
アンテナには多くの種類があり、それぞれ強みや性質が異なります。
アンテナの性質を理解することで、台風に耐性があるアンテナを設置できるので、以下の解説を参考にしてみてはいかがでしょうか。

デザインアンテナ

「デザインアンテナ」は、住宅の外観を損なわないように設計されたテレビアンテナの一種です。
従来の魚の骨のような形状の八木アンテナと異なり、スリムでフラットな形状を持ち、建物の壁や屋根に取り付けても目立ちにくいのが特徴です。
壁面に設置しやすく、外部に設置されることを前提とした箱型の形状であるため、雨や雪に対して耐性があります。
なお、デザイン性が高いため、通常の八木アンテナよりも価格が高めである傾向が強いので、注意が必要です。

ユニコーンアンテナ

ユニコーンアンテナは、テレビの地上デジタル放送を受信するためのアンテナの一種です。
その名の通り、ユニコーンの角のような細長い円柱状の形状が特徴であり、全方向（360度）からの電波を受信できます。
ユニコーンアンテナはコンパクトな形状をしているため、耐風性や耐候性にも優れており、長期間使用できるでしょう。
ただ、電波の弱い地域や山間部、電波障害が多いエリアでは、受信性能が不十分になることがあります。

台風による修理や立て直し工事はアンテナ専門業者に依頼しよう！

この記事では、アンテナの台風対策や被害にあった際の対処法を紹介しました。
対策をきちんと講じることで、事前に不測の事態を回避できるでしょう。
対策には専門的な知識が必要不可欠になりますので、専門業者に相談してみると良いでしょう。

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