日本の本州最北端に位置する青森県は、東に太平洋、西に日本海、北は津軽海峡や陸奥湾に面し、白神山地や八甲田山、十和田湖など美しい自然が豊富に存在する県です。県の面積は日本で8番目に広く、地域ごとに風土が異なります。各地域はそれぞれ独自の歴史や文化を持っているため、多彩に富んだ魅力を味わえるのが青森県の特徴です。2010年に東北新幹線が新青森駅まで全線開通した事に伴い、都心からのアクセスがグッと良くなりました。ここでは、青森に行ったら是非訪れたい、おすすめ観光地をご紹介します。是非、参考にしてみてください。
現存天守12のうち、最北部に位置している弘前城。津軽地方を統一した大浦為信が計画を立て、2代目藩主の信枚が1611年に築城し、その後260年もの間津軽藩の政治の中心となっていました。城内には国指定の重要文化財である天守や櫓、そして城門や橋など数多くの建造物が現存しており、国の史跡にも指定されています。東北を代表する桜の名所でもあります。
十和田・八幡平国立公園の北部に位置する八甲田ロープウェー。山麓駅と山頂公園駅を結び、定員100名の大型ゴンドラで約10分の空の旅が楽しめます。八甲田の自然豊かな四季折々の景色はもちろん、青森市街地や津軽半島、さらに遠くには北海道まで見渡せる日も。山頂には広場や展望台があり、360°見渡せる大パノラマ絶景も見られます。
奥入瀬渓流は、十和田湖の子ノ口から焼山までおよそ14kmの渓流のこと。十和田湖から流れ出る唯一の河川で、十数もの滝や四季折々の木々が織りなす景色と共に、奇岩や千変万化の水の流れが見られ、息を飲むほどの絶景自然美に出会える場所です。新緑や紅葉の時期が特に見もので、国指定の特別名勝かつ天然記念物でもあります。
かつての弘前城が基となった、約49万2000㎡もの巨大な敷地を有する弘前公園。園内に弘前城があり、日本を代表する桜の名所としても知られています。春には約2600本の桜の木が咲き誇り、秋には約1000本の楓の紅葉が見事なスポット。冬はライトアップされた150基の雪灯籠や約300基のミニかまくらなど、四季に応じた様々な景観が楽しめます。
標高1585mの大岳を主峰とし、高田大岳や井戸岳などの10山からなる北八甲田と櫛ヶ峰や乗鞍岳などの8山からなる南八甲田の合計18の火山から構成されている、八甲田山。大岳の山麓にある酸ヶ湯温泉の近くには、湧き出た温泉が爆裂火口跡にたまってできた地獄沼や噴気孔跡など、かつての活火山の面影が残るスポットが点在しています。
青森を丸ごと満喫できる、津軽藩ねぷた村。実物大の弘前ねぷたやねぷた祭りに関する資料の展示、津軽塗・こぎん刺しなどの民工芸品制作の見学や体験、さらに津軽三味線の生演奏も聴けます。地域最大級の店舗面積を誇るお土産コーナーもあり、お土産探しにもおすすめ。国の登録記念物にも指定された津軽独特の庭園「揚亀園」もあり、館内外共に津軽の魅力が詰まったスポットです。
青森駅の東口、ウォーターフロントエリアに隣接するA-FACTORY。地上2階建てのビルで、完熟した生食用のりんごを使ったお酒「シードル」を作る工房があり、ガラス越しに醸造工程の見学が可能。りんごを使ったスイーツや地元食材を使った料理が楽しめるお店、企画商品や地元直売所でしか手に入れられない希少商品を取り扱う市場も入っており、青森の味が楽しめるスポットです。
正三角形の建物が特徴的な、青森県観光物産館アスパム。日本最大級の360°3Dシアターがあり、青森県の四季や迫力満点のねぶた祭りの映像を見ることができます。また、青森の伝統工芸品や物産品を取り扱うお土産コーナーは県内最大級の品揃え。陸奥湾や八甲田山を見渡せる展望台や郷土料理が味わえるレストランもあります。
青函トンネルの誕生により廃止となった青函連絡船に関するミュージアム。最も長期に渡り活躍し、最終航行船でもある八甲田丸を係留展示しており、世界的にも珍しい鉄道車両を搭載している車両甲板や乗組員しか入ることのできなかったエンジンルームなど、当時のままの設備を見学できます。船内にある煙突展望台からは青森港の景色も楽しめます。
りんごに関する様々な楽しみ方ができる弘前市りんご公園。9.7haある敷地に、80種類・約2,300本のりんごの木が植えられており、りんごの摘花や摘果、収穫体験ができます。りんごにこだわった1200種類ものお土産販売コーナーやりんごを使った様々なオリジナルメニューが楽しめる軽食・喫茶コーナー、遊具のある広場などもあります。
1200年の歴史を持つ岩木山神社。津軽富士との呼び名もあるご神体・岩木山の麓に下居宮、山頂に奥宮があり、これらの神社が一直線の配置になっているという珍しい作りの神社。開拓の神、農海産物の神として古くより地元の人々から信仰されており、縁結びや金運などのご利益があるとされています。国の重要文化財に指定されている本殿や拝殿などもあり、建造物も見どころ満載です。
弘前市出身の藤田謙一氏が弘前に別宅を構える際に江戸から庭師を呼んで作った庭園で、その後弘前市が整備し、市制施行100周年を記念して1991年に開園しました。園内では美しい庭園が楽しめるだけでなく、屋久杉の一枚板を使って作られた和館や、大正浪漫喫茶室や藤田謙一資料室などを有する洋館、事務所倉庫を改装したクラフト&和カフェもあります。
目を引く美しい外観が印象的な青森銀行記念館。1879年に青森県初の銀行・旧第五十九銀行本店本館として建てられた建物で、太宰治の生家「斜陽館」をも手掛けた弘前を代表する堀江佐吉が設計・施工しました。館内では建物の歴史や魅力を紹介する資料を展示。柱や建具には青森県産のけやきやひば、天井には金唐革紙が使われており、クラシカルな内装も見ものです。
弘前駅からバスで15分ほどの所にある、金剛山最勝院。このお寺の中に、国指定の重要文化財に登録された本州最北部にある五重塔があります。敵味方区別なく戦死者を供養するため、10年の歳月をかけて作られました。春は桜、秋は紅葉の名所としても知られていますが、冬の晴れた日にしか見られない空の青さと雪の白、そして塔の朱色といった3色のコントラストは絶景です。
八角形のドーム型の屋根が可愛らしい旧弘前市立図書館。青森銀行記念館も手掛けた堀江佐吉が設計・施行、ルネサンス様式を基調とする3階建ての建物です。1階は当時の資料の展示や旧市立図書館の形態復元、2階は地方出版誌の紹介や文学碑巡りコーナーがあります。レトロな雰囲気漂う外観と館内で、まるで明治時代にタイムスリップしたかのような感覚が味わえる貴重なスポットです。
地元の人たちからも愛されている、八戸を代表する市場。全長170mの建物の中に、郷土料理などが味わえる飲食店や、新鮮な魚介類や青果、お菓子やお酒などを取り扱うお店など、約60ものお店が立ち並んでいます。市場で購入ばかりの食材を炭火焼で楽しめる七厘村や子供達が遊べる広場などもあり、様々な過ごし方が楽しめるスポットです。
種差海岸の最北にある、蕪島。国の天然記念物に指定されたウミネコの繁殖地であり、毎年3月上旬頃に島へ飛来します。その後4月頃に産卵、6月頃に雛が孵り、8月頃には旅立っていき、その数は3万羽から4万羽と言われ、島全体をウミネコで埋め尽くすほどです。陸続きの島なので、気軽に立ち寄ることが可能。ウミネコの繁殖がすぐ近くで見られる、国内唯一の場所です。
八戸市の中心街に位置する八戸ポータルミュージアムはっち。八角形の5階建てビルで、八戸の観光と地域文化の振興を行い、八戸を活性化させることを目的にオープンしました。八戸市民向けの施設もありますが、市民作家や市民学芸員が芸術作品を通して八戸を紹介する観光展示ブースや伝統工芸が体験できるブースなどもあり、観光客も楽しめるスポットです。
JR八戸線・陸奥湊駅にある駅前通りで開かれている、陸奥湊駅前朝市。戦後から八戸周辺の街の台所として愛されてきている朝市で、新鮮な魚介類や手作りの惣菜品などを格安で手に入れられるお店が200~300並んでいます。月曜日から土曜日まで、夜明け前の3時頃から露店は8時頃、常設店舗は12時頃までの営業となっているため、朝早く訪れるのがおすすめです。
種差海岸を代表する景観地・種差天然芝生地にある種差海岸インフォメーションセンター。環境省の施設で、三陸復興国立公園に指定された種差海岸・階上岳地域やみちのく潮風トレイルの自然や文化の紹介・解説の展示がされています。ガラス張りの館内からは美しい芝生と海の景色を見ることができ、休憩所も隣接されているため、旅の途中で休憩がてら立ち寄るのもおすすめです。
ウミネコの島・蕪島にある蕪嶋神社。1706年建立ですが2015年に発生した火災により社殿が全焼。その後寄付金をもとに再建を行い、2020年から再び一般参拝ができるようになりました。弁財天を祀っており、商売繁盛や漁業安全の御神徳があると言われています。春には菜の花が咲き乱れ、ウミネコの白と青い空、そして神社の朱色が美しい景色を織りなします。
種差海岸の北端にある、葦毛崎展望台。幕末期には異国船の監視が行われ、太平洋戦争末期には旧日本軍が軍事施設として活用していたと言われる場所で、太平洋が一望できる見晴らしの良い場所です。種差天然芝生地まで続く約5.2kmの種差海岸遊歩道の起点地でもあり、ハマナスやニッコウキスゲなどの原生花も楽しめます。
八戸市の中心街、三日町と六日町にまたがる場所に位置する八戸屋台村みろく横丁。青森の食が楽しめるお店が26店舗集まっており、まるでテーマパークに訪れたかのような雰囲気です。各店舗一坪ほどの広さのため、地元客のみならず観光客やビジネスマンも多く訪れる場所で、店主とのコミュニケーションも楽しめるお店が立ち並んでいます。
蕪島のすぐ近くにある、八戸市水産科学館マリエント。八戸近海の魚が泳ぐ大水槽や、八戸を代表する海の生物・ウミネコやイカについて詳しく展示されているコーナー、地球深部探査船「ちきゅう」に関するコーナーなどがあります。デンキウナギの実験やエサやり体験、深海水圧実験などもあり、体験型のイベントも充実しています。
八戸は青森県東部にある南部地方の中心都市で、東北有数の港町としても有名なエリアです。その美しい海岸線から臨む海の絶景と、新鮮な魚介類を手軽に楽しめる食の充実から観光地としても非常に人気があります。また夏のお祭の八戸三社大祭は豪華で迫力のある山車が素晴らしく、一見の価値あり。天然記念物のうみねこの繁殖地や、キリストの墓などの珍しいスポットもあり、こちらも一度は訪れてみたい名所です。 何よりもその海沿いの景色は壮大で、まるで本当に遠くに来たような錯覚に陥るかもしれません。こちらでは、国内ながらも非日常の時間を体験できる、そんな八戸の魅力あるスポットをご紹介します。
下北半島はマサカリに似ているそのユニークな形から「マサカリ半島」とも呼ばれています。国内有数の景勝地で、半島自体が下北国定公園として指定されています。その中でも本州最北端で大間マグロで有名な大間崎から、日本三大霊山として知られる厳かな山、恐山までおすすめの観光スポット5選とその見どころを詳しくご紹介! 下北半島にはきらびやかな観光地とは違い、厳しい気候だからこそもたらした他に類を見ない美しい風景と自然と共に生きる人々の独自の文化や温かさがあります。一度行けば必ずまた行きたくなる、心洗われる下北半島の魅力を是非体感してください。
太宰治は、「人間失格」や「斜陽」など数々の名作を残しており、昭和初期ではカリスマ的な作家だったと言っても過言ではありません。「太宰治検定」と言う試験があるぐらい、彼のファンも多いです。彼の作品は「暗い」「重い」「ネガティブ」と言うイメージがありますが、彼がどこでどのように育ち、何を思い悩み、名作を生んできたのか。 育った環境や周囲との人間関係など、太宰の不思議は魅力をたどるのに、ぜひ足を運んでおきたい太宰ファン必見の4スポットをご紹介します。旅行会社によっては、太宰治ゆかりのツアーがあったりしますが、個人でも十分廻れるスポットです。
青森県南西部から秋田県北西部にかけて、約13ヘクタールの原生林が広がる白神山地。立ち入り禁止のエリアなどには手つかずの大自然が残され、世界最大級の規模を誇るブナの原生林が分布しています。その中には多種多様な動植物が生息し、貴重な生態系が保たれています。1993年には屋久島と並んでユネスコの世界遺産にも登録されました。 今回は、そんな白神山地に初めて行かれる方が安心して白神山地を訪れられるよう、基本的なことを紹介します。珍しい動植物も見ることができ、トレッキングをしながら、美しい3つの滝や壮麗で神秘的な青池など人気のスポットも紹介しています。
黒石駅から10分ほど歩くと中町こみせ通りがあります。一歩踏み入れると江戸時代と錯誤してしまいそうな街並み。こみせというのは、雪よけの屋根のことです。所謂、雁木造と言われるものでアーケードに似ています。夏は熱い日差しを避け、冬は積もる雪から守ってくれる、そんな先人たちの思いが詰まっています。 この中町こみせ通りは、黒石藩政時代から残る歴史的な通路です。そしてこの通りには国の重要文化財の『高橋家』をはじめ造り酒屋、住家などもあります。ほんの数100mの長さに凝縮されている歴史が伝わります。浴衣を着てふらっとお散歩なんて情緒がありますよね。
青森市の南側にそびえる複数火山の総称で日本百名山の一つ、八甲田山。こちらでは、トレッキングやハイキングなどを楽しむことができることで有名です。もちろんそれらの見どころと言えば、絶景ですよね。ロープウェイで頂上まで登り、そこから見渡す山々の景色、または火山活動でできた不思議な沼や、湖など、まさに日本の自然の絶景を眺めることができます。 こちらでは、八甲田ハイキングにて見どころ・オススメのスポットを紹介します。梅雨が明けた晴れた日にカメラを持って行きたくなるようなハイキングコースであること間違いないです。
A青森への交通手段は、飛行機や鉄道、フェリー、高速バスなどがあります。東京から青森へは、飛行機を利用して約1時間15分のフライトでアクセスすることができます。東京から新幹線を利用すると、約3時間30分でアクセスが可能です。大阪から青森へは飛行機を利用して約1時間40分のフライトでアクセスすることができます。
A青森旅行の費用は、出発地や宿泊日数、交通手段、宿泊するホテル、訪れるシーズンなどによって大きく異なります。東京発で新幹線利用、1泊2日の青森市内宿泊プランの格安ツアーが、19,900円からになっています。これに食事代や観光費用、お土産代などをプラスして考える必要があるので、30,000円ほど用意しておくのがおすすめです。
A青森旅行を楽しむのであれば、2泊3日はほしいところ。津軽海峡や青森市内、弘前などの中心部のほか、十和田湖や奥入瀬などの内陸部の大自然もあり、どちらもしっかりと楽しみたいというのであれば、3泊4日がおすすめです。交通の便が悪いところも多く、効率よく巡るのであれば、レンタカーを借りるのがおすすめになっています。
A青森旅行のベストシーズンは、春、夏、秋です。本州の最北端に位置している青森は、東京などと比べて気温が低く、夏でも涼しいのが特徴。特に八甲田などは、夏のリゾート地として人気があります。一方冬は、厳しい寒さになっており、観光を楽しむのには向いていませんが、スキーなどのウィンタースポーツが目的であればおすすめです。
A青森旅行で比較的人が少ないシーズンを狙うのであれば、7月初めの梅雨のシーズンや、冬休み開けの1月中旬から2月ごろになっています。梅雨のシーズンは、雨が降ることが多く雨傘が手放せないですが、雨に濡れて色鮮やかな新緑を楽しむことができるのでおすすめです。まだ暑くないので、温泉が気持ち良い季節でもあります。
A青森の観光スポットと言えば、弘前城やねぶた会館をはじめ、八甲田山、奥入瀬渓流、十和田湖、白神山地などの美しい自然、酸ヶ湯温泉をはじめとする温泉などが有名です。そのほかにも田んぼアートで有名な田舎館村、太宰治ゆかりのスポット、津軽三味線会館、リンゴのシーズンにはリンゴ農園でのリンゴ狩りもおすすめです。
A青森は、本州の最北端に位置しており、東京や大阪などに比べると1年を通じて気温が低いのが特徴です。いつもよりも1枚多く着込む感覚で服装を用意していくのがおすすめです。八甲田や白神山地をはじめとする山間部は、特に昼と夜との寒暖差が激しいので、夏場でも少し厚手のパーカーなどを用意しておくのがおすすめです。
A青森旅行には、動きやすい服装や履きなれた靴を用意しておくのがおすすめです。人気の観光スポットは、自然豊かな場所や舗装されていないところも多いので、スニーカーと、女性であればスカートではなくパンツで訪れるのがおすすめ。また、梅雨の時期はもちろんのこと、山は天気が変わりやすいため、折り畳み傘などの雨具も用意しておきましょう。
A青森と言えば、大間のマグロや八戸のサバ、青森のホタテなどの海産物に、シャモロック、リンゴなどが有名です。また、十和田バラ焼きや味噌カレー牛乳ラーメン、つゆ焼きそばなどのB級グルメに、貝味噌焼やせんべい汁、いちご煮などの郷土料理まで幅広いグルメがそろっています。リンゴを使用したお菓子やジュースはお土産にもおすすめです。
A青森では、コロナウイルス感染症拡大防止対策を徹底しています。密を避けるために、観光スポットの入場制限や飲食店の営業時間短縮、イベント開催の中止などがおこなわれており、事前にホームページなどで確認してから訪れるのがおすすめです。マスク着用やアルコール消毒、会話を控えめにするなどして安全に旅行を楽しむようにしましょう。