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■野鳥の楽園
首都のチュニスから北西に約70kmにある、樹木が生い茂る大湿原は、動物たちの楽園でもあります。雄大なイシュケル山を望み、色とりどりの花が咲くのを見られます。そしてなにより、ガチョウやフラミンゴ、コウノトリなど数多くの野鳥をウォッチングできる場所としても人気を呼んでいます。
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■中世の王家の狩猟地
美しい景観に囲まれ、数多くの鳥たちが生息するこの地は、1705年から約250年の長きにわたり、チュニジアのフサイン朝王家の狩猟地でもありました。今でも冬ともなればヨーロッパから25万羽の渡り鳥がやってきます。またビゼルト湖やイシュケル湖には海水も流れ込むため、海の生物たちも生息しています。周辺には多種多様な植物たちの姿を見られます。
■危機遺産にも登録
©UNESCO/Jean-Jacques Gelbart
密猟者の存在や周辺の干拓地からの汚水の流入、湖にそそぐ河川の河口に水門を設けたことなどが、美しい大湿原の存続に黄色信号を灯しました。世界遺産に登録されると同時に、湿原を保護するためのラムサール条約にも登録され、1996年～2006年までは危機遺産リストに登録されるなど、自然保護の努力がさまざまに行われています。
王家の狩猟地だったころの歴史に思いを馳せつつ、繊細で美しい自然風景を眺めに出かけることをおすすめします。
©UNESCO/Jean-Jacques Gelbart
■チュニスからイシュケル国立公園へのアクセス
難易度：★★☆☆☆（公共交通機関で行けます）
車
所用時間 1時間15分
チュニスからA4経由で約84kmです。
©UNESCO/Marc Patry
イシュケル国立公園／Ichkeul Natinal Park
- Ichkeul National Park Tinja Bizerte Tunisia
- ※名称は、データ部分のみユネスコ日本サイトの表記に合わせています
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