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■長さ4kmの城壁がある要塞都市
「インディアスの真珠」とよばれたほど栄えていたカルタヘナは、海賊にそなえて石灰岩で城壁を作り、大砲を並べた要塞を築きました。最初の城塞は16世紀末にスペイン王に仕えていた築城家ペドロ・デ・エレディアが作りました。旧市街を取り巻く城壁は、補修・増築が繰り返され、高さ12m、長さが4kmという現在の姿になりました。
城壁の上は歩くこともでき、聖人の名前がつけられた稜堡や、地下道も整備され、市民が避難できるように造られています。城壁の建設には、およそ30万人の黒人奴隷が働かされたといいます。旧市街の中心はボリーバル広場(Palza de Bolivar)で、南側には異端審問をした旧宗教裁判所(Inqusicion)があり、現在は博物館になっています。
■エリザベス女王の愛した「海賊」
映画で描かれる海賊は悪党そのものですが、本物の海賊は、植民地支配を狙うフランスやイギリスの軍艦でした。イギリスの女王エリザベス1世から「私の愛する海賊」といわれたフランシス・ドレークもその一人です。
1586年、彼はカルタヘナを占領して、莫大な補償金をせしめています。1735年に完成したサン・フェリペ要塞は、旧市街から東に1kmほど行った高さ40mの丘にあります。1741年にイギリスが襲撃してきたとき、ブラス・デ・レソたちが2カ月も守り抜きました。それゆえ、「南アメリカにスペイン工兵が造った傑作」といわれた堅固な要塞で、片方の眼と片手と片脚を失った英雄レソの像が、要塞の前に立っています。
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■奴隷たちの奴隷になった聖人
旧市街の中心のボリーバル広場付近には、大聖堂(Catedral de Santa Catalina de Alejandria)や宗教裁判所(Inquisicion)などがあります。大聖堂は、1575年から1612年にかけて建造されましたが、1586年にドレークによって破壊され、1923年に修復されました。スペイン王家の紋章がある宗教裁判所は、1601年に建てられました。キリスト教の異端審問を200年も続けましたが、現在は博物館になっており、拷問の道具やギロチンなどを展示しています。
広場の南には、屋根のドームと2基の尖頭が目立つサン・ペドロ・クラベール修道院(Claustro E Iglesia De San Pedro)があります。1603年に建てられたイエズス会の教会で、「私は奴隷のための奴隷です」と黒人奴隷のために活動して、聖人と認められたクラベール神父の遺骸が安置されています。
■カルタヘナへの行き方
難易度:★☆☆☆☆(飛行機をおりれば世界遺産到着)
日本からカルタヘナ、ボゴタなど、コロンビアへの直行便はありません。ボゴタのエル・ドラード国際空港までは19時間から24時間くらいかかります。ボゴタからカルタヘナへは直行便が朝から夜まであって、所要は約1時間30分です。
■カルタヘナの旅
馬車ナイトドライブ&ディナーツアー<カルタヘナ発>
カルタヘナの歴史地区を馬車に乗ってドライブします。細い石畳の路地を馬車でめぐったあとは、市内のレストランでディナーを楽しみます。毎日催行で、所要は2時間です。
馬車ナイトドライブ&ディナーツアー<カルタヘナ発>
- 1-7561867(コロンビア)
- 催行:毎日/料金:$80 /問合せ:VELTRA
カルタヘナの港、要塞群と建造物群/Port Fortresses and Group of Monuments Cartagena
- Cartagena - Bolívar Department Colombia
- ※名称は、データ部分のみユネスコ日本サイトの表記に合わせています
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