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デュッセルドルフはどんな街？
ライン川沿いの大都市・デュッセルドルフ
デュッセルドルフはノルトライン＝ヴェストファーレン州の州都で、ドイツの西の端、ルール工業地帯の南西部にあります。人口は60万人を超える大都市で、ドイツ経済に大きく貢献をしている商業都市です。60万人少々というと、千葉県の船橋市の人口と同じくらいです。経済的に重要な意味を持っていたため、二度の世界大戦では空襲が続き街は荒廃しました。ですが二次大戦後、デュッセルドルフは州都に選ばれ、驚異的なスピードで復興を遂げていまに至ります。
また、デュッセルドルフは、経済だけでなく芸術の街としても知られています。デュッセルドルフ芸術アカデミーは優れた芸術家を輩出していることでも有名で、作家であり詩人でもあったハインリヒ・ハイネの生地でもあります。
デュッセルドルフはライン川沿いにあり、夏も冬も厳しすぎない、観光しやすい土地と言えます。比較的治安もよく、夜でも多くのバーが賑わっています。女性の一人旅でも問題ありませんが、ほかの国と同じように、スリには十分注意しましょう。
デュッセルドルフは日本人と日本食がたくさん！
デュッセルドルフで人気のラーメン ※写真はイメージ
デュッセルドルフ＝日本人街というイメージを持っている方も多いかもしれません。デュッセルドルフには多数の日本企業が進出しており、イマーマンシュトラーセという、いわゆる「日本通り」もあります。
イマーマンシュトラーセ沿い、またその付近には、ラーメン屋をはじめとした日本食屋、カラオケがある日航ホテル、日本語の本を扱った本屋、日本人対象の旅行代理店などが立ち並んでいます。そのためデュッセルドルフでは日本人に遭遇する可能性が高く、街の人も日本人に慣れているので、親日家が多い都市でもあります。
「海外の日本食を楽しみたい！」という方がいらっしゃるかもしれませんが、デュッセルドルフの日本食料理屋は日本人による運営がほとんどなので、いたってふつうの日本食です。むしろ日本人としては割高なので、せっかくならドイツ料理を味わうことをおすすめします。
デュッセルドルフの観光名所
ライン川沿いの遊歩道とラインタワー
デュッセルドルフのシンボル・ラインタワー
デュッセルドルフ観光といったら、やはりライン川沿いの遊歩道散策です。旧市街を抜けたらそのままライン川の方に出ることができるので、中央駅→中心街でショッピング→旧市街を歩いてライン川、という流れがおすすめです。ライン川沿いに約2キロほどの遊歩道があり、連日多くの人が行きかっています。イベントなどが開かれることもあります。遊歩道のとなりには芝生があり、夏は多くの人が芝生に寝転んで日光浴を楽しんでいます。夏のドイツを楽しむのであれば、思い切って芝生に寝転がって、ビールを片手にのんびりしましょう。
また、遊歩道の先にはラインタワーがあります。デュッセルドルフのシンボル的な存在で、展望台からはデュッセルドルフの街並みを一望できます。ラインタワーにはレストラン（地上172,5メートル）とバー（地上168メートル）が入っているので、デートや記念日旅行の際にもぴったりです。
美しい並木道のKönigsalle
デュッセルドルフには、「ケー」という相性で親しまれ、美しい並木道として人気のKönigsalleという通りがあります。「ケーニヒスアレー」と表記されることが多いのですが、発音をカタカナで表せば「クォーニックスアレー」と読みます。Königは「王」、alleは「小道」という意味で、その名の通り道沿いには高級ブランドショップが立ち並んでいます。
実はこの並木道はかの皇帝ナポレオンが作った道であり、通り沿いからは活気あふれるドイツのモダンな風景を楽しめます。ドイツでショッピングをする予定の方は必見の通りです。写真撮影にも向いています。
アルトビールで有名な旧市街
ドイツには「旧市街」と呼ばれる、昔ながらの街並みが残っている地区があります。デュッセルドルフも例外ではなく、旧市街は中世ヨーロッパを彷彿とさせる歴史ある街並みが残っています。ヨーロッパの雰囲気を味わいたい方は絶対に外せないスポットです。
デュッセルドルフの旧市街には260件以上のレストランやバーが立ち並んでいるため、「世界一長いバーカウンター」と呼ばれています。飲食店は特に夜ににぎわうので、夜のデュッセルドルフは活気が溢れています。夜が遅いドイツは店が完全に閉まって閑散とする街が多いので、ナイトライフを楽しみたい方にはおすすめの街です。
また、デュッセルドルフはアルトビールと呼ばれる地ビールが有名です。ドイツを周遊している方は、ぜひデュッセルドルフの地ビールを味わいましょう。たいていどこのレストラン、バーでも注文できます。
ドイツの文豪・ゲーテ博物館
いわずと知れたドイツの文豪ゲーテ。そのゲーテの生涯や作品を紹介している博物館です。イェーガーホーフ城をそのまま博物館にしたため、博物館というよりはまさに「お城」といった感じの雰囲気です。約5万点もの収蔵品があり、ゲーテの肖像がをはじめ、「イチョウ」という詩の原稿を間近に見られます。文学に興味がある方はぜひ立ち寄りましょう。
中央駅から707番のトラムで4駅目のイエーガーホーフ城(SCHLOSS JAEGERHOF)停留所で下車してすぐ、中央駅から約6分の乗車時間なので、アクセスのよさも魅力的です。
古都・ハイデルベルグでゆっくり観光しよう！
ドイツの南西に位置し、町にはライン川の支流ネッカー川が流れている。ハイデルベルク城址やドイツで最古の大学があり、落ち着いたたたずまいの学園都市です。アーチ形の石橋、カール・テオドール橋や哲学者の道など見どころも多い。「アルト・ハイデルベルク」という作品をはじめ、多くの芸術家に愛された街でもあります。学生が多く、また、国際色豊かでもあり、町には活気がある。旧市街は歩いて回ることができ、フランクフルトからも電車で1時間程で行くことが可能です。
素敵な建物や文化があふれる街・フランクフルトに行こう！
ドイツ第5の都市フランクフルトは、ライン川の支流であるマイン川の河畔に位置し、正式名称はフランクフルト・アム・マインと言います。かつて東フランク王国や神聖ローマ帝国の都市として栄えたフランクフルトは、現在ではドイツの商業・金融の中心地。街の中心部には銀行や証券／保険会社など、金融会社が本社を置く高層ビルが群立し、近代的な大都市の様相を呈しています。その一方で、中世の趣を残す旧市街の歴史的建造物や、世界的なイベント会場のメッセ、マイン川南側のザクセンハウゼン地区、ドイツ最大級のクリスマスマーケットなど、金融都市として以外の魅力も多く、国内外から多くの観光客が訪れる街でもあります。
一度でたくさん楽しめる、周遊ツアーはこちら！
ドイツを隅々まで楽しみたいと言う方はこちらの周遊ツアーがおすすめです。都市によって様々な文化が独自の発展をしていて、見所が満載です。
都会的な佇まいのベルリンから、中世の街並みを残したローデンブルグなど、場所によっては自然が楽しめる場所もあるのでどんな旅にしたいか、自分の目的に合わせて
行くとしを選ぶのも良いでしょう。ドイツ初心者の方には色々なところへ行ける周遊ツアーがおすすめです。
世界遺産・ケルン大聖堂を見に行こう！
デュッセルドルフ市内を堪能しよう！
廃墟の城カイザースヴェルト
独特な魅力があるカイザースヴェルト城
「せっかくドイツに行くのだからお城を見たい！」という方も多いのではないでしょうか。デュッセルドルフへ行くなら、カイザースヴェルトという廃墟の城がおすすめです。デュッセルドルフの北西約10キロほどのところに、カイザースヴェルトという、1時間あればぐるりと見て回れてしまうほどの小さな町があります。古い街並みと城址を観光できる穴場スポットとして、多くの人が訪れています。カイザースヴェルト城は、いまは部分的に外壁などが残っているだけになっており、独特な雰囲気が漂っています。廃墟マニアにはたまりません。すぐそばにある皇帝バルバロッサの居城跡（Kaiserpfalz）も必見です。
カイザースヴェルトにはミシュランの星つきレストランや、ライン川を渡った先にあるメアブッシュまでを結ぶ船も運航しています。市内だけではなくマイナースポットも楽しみたいという方におすすめです。
カイザースヴェルトへは、デュッセルドルフの中央駅から地下鉄の79番デュイスブルク行きに乗りましょう。約22分でKlemensplatzという駅に着きますので、そこで下車して徒歩5分から7分ほどで到着します。
デュッセルドルフの便利な交通公共機関
デュッセルドルフは交通公共機関でも観光しやすい
デュッセルドルフ内の交通網は比較的時間通りに運行されており、夜も比較的多くのトラムやバスが走っています。特に便利なのが、地下鉄、もしくはトラムでの移動です。移動が多い場合は、一日券を買うといいでしょう。基本的に治安がいいドイツではありますが、夜は地下鉄よりトラム、トラムよりバスを利用することをおすすめします。また、サッカーの試合がある日やカーニバル、ハロウィーンなどのイベントの日だと、交通網がマヒしたり酔っ払いに絡まれることもあります。しっかり注意しておきましょう。
旧市街やショッピング、ライン川散策などは、Heinrich-Heine-Alleという駅の利用が便利です。ホテルもHeinrich-Heine-Alle駅付近だと観光しやすいでしょう。
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日帰りできる周辺のおすすめ観光地
人気観光地ケルンは電車で30分
デュッセルドルフを拠点として、いくつかの都市に周遊旅行することも可能です。近い有名観光地としては、電車で30分のケルン、1時間で行けるボンがおすすめです。
ケルンはケルン大聖堂が有名で、ドイツでもトップクラスで観光客が訪れる大人気観光地です。夜の大聖堂は特に美しいので、できれば夜に立ち寄りましょう。ケルンの地ビールであるケルシュはケルン以外ではお目にかかれないレアビールで、多くのビール愛好家から愛されています。アルトビールと比較してみるのもいいでしょう。
かつての西ドイツの首都・ボン
ボンはベートヴェンの生まれ故郷として有名であり、西ドイツの首都でもあった歴史ある街です。ベートーヴェン・ハウスはふつうの民家と民家に挟まれ街中に溶け込んでいるので、見逃さずに立ち寄ってみてください。ボン大学の校舎としても使われているホッペルスドルフ城はバロック様式の美しい城で、中央駅から歩いて行ける観光スポットです。また、ライン川沿いの遊歩道が美しくしつらえてあるので、のんびりと散歩するのにもぴったりです。
サッカーに興味がある方は、ドルトムントもいいでしょう。ドルトムントには大きな動物園や植物園、美術館もあるので、サッカー観戦以外の時間も楽しめます。
デュッセルドルフはドイツの西の端の方にあり、車で1時間走ればオランダに行ける位置にあります。そのため、日帰りでベルギーの首都・ブリュッセルやルクセンブルクなどに行くことができるのも魅力のひとつです。中央ヨーロッパ観光の際、デュッセルドルフを基点にすると便利です。
デュッセルドルフ観光をたっぷり楽しもう
デュッセルドルフは工業都市でありながら芸術の街でもあり、夜にぎわう繁華街もあります。ライン川の風景を楽しみ、旧市街を散策し、ショッピングをしてビールを飲む。そんな「ドイツらしい観光」ができるのが、デュッセルドルフの魅力です。
ドイツの基本情報はこちら
日本とドイツの時差
ドイツの天気
ドイツの為替
※2024年4月25日の為替価格です
ドイツの言葉事情は？
ドイツの公用語は、ドイツ語です。ドイツ語はドイツ国内のみならずオーストリアやスイスなどでも公用語として広く使われている言語です。ドイツ国内でもドイツ語が主流です。ですが、心配は不要です！世界的な観光大国であるドイツは、大都市ならば必ず英語表記の看板やホテルなどの英語対応など、英語が通じる環境が整備されています。近年のドイツでは英語教育にも力を入れており、小学校に上がると同時に英語の授業を受けています。ドイツの若者世代では、英語が広く通じます。観光地でない田舎町などに行かなければ、英語で十分コミュニケーションが取れます。
ドイツ観光の移動手段は目的別で使い分けよう！
ドイツ国内での交通手段で最もポピュラーなのが、鉄道です。ドイツ鉄道はドイツ全土を網羅している、ヨーロッパ第一と称される鉄道です。豪華寝台列車のシティナイトライン、ドイツ国内の主要都市を結ぶICEも広く利用されています。ドイツ鉄道を多く利用する場合は、期間内無制限で利用できるジャーマンレイルパスをぜひ購入しましょう。路面電車であるトラムや地下鉄・Uバーンも本数が多く便利です。長距離移動の場合は、バスもおすすめです。荷物の多い時にはタクシーが便利ですが、街中を走る流しのタクシーはいないので、乗り場を見つけて並びましょう。
ドイツのオススメグルメは？ 食事のマナーにも気をつけよう！
ドイツグルメといえば、何といってもソーセージとドイツビールが有名！肉料理が多いのがドイツ料理の特徴です。南ドイツの伝統料理であるシュパンヘルケルは、離乳前の子豚の丸焼きです。長時間塩漬けにされた豚肉の塊料理はアイスバイン。ボリューミーな料理が多いですが、白アスパラがメインのシュパーゲルなど野菜をふんだんに使った料理もあります。レストランではサービス料が含まれているので必ずしもチップは必要ではありませんが、一般的には支払いの10％ほどをテーブルでの支払い時に渡すのがマナー。ドイツでは挨拶も大切です。入店時やサービスを受けた際にはスタッフに声を掛けましょう。
ドイツの気候は？季節に合わせて服装を選ぼう！
ドイツは冬の寒さが厳しいことで知られる国。南ドイツに位置するミュンヘンでさえ、北海道より北に位置しているからです。冬にドイツ旅行をする際には防寒対策を万全に。イヤーマフやトレッキングシューズなど、洋服以外の装備も万全にして向かいましょう。春もまだ夜には冷え込むことも多々あります。寒暖差に備えて羽織り物は必須です。夏も最高気温は20℃ほど。それでも近年は温暖化の影響で一時的に30℃ほどまで気温が上がることもあるので紫外線対策ができる服装がおすすめです。高級レストラン以外ならカジュアルな服装でOKですが、ちょっといいお店に行く予定があるなら靴はスニーカー以外にしましょう。
日本から直行便も出ており、デュッセルドルフ内の交通網も発達しているので、快適に観光したい方におすすめの街です。ドイツへ行く際は、ぜひデュッセルドルフに立ち寄ってみてください。
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