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尾瀬の概要&魅力
尾瀬の魅力
新潟県・群馬県・福島県にまたがる高原「尾瀬」ですが、もっとも多くの人が約1万年前に形成された盆地状の湿原である、「尾瀬ケ原」を思い描くことでしょう。しかし、尾瀬の魅力は湿原だけでは決してありません。
ミズバショウや、リュウキンカなどの美しい植物や、季節が訪れるとやってくる野鳥たちのさえずりさえも、尾瀬の魅力なのです。1989年には、
日本の秘境100選
に選ばれ、また、日光国立公園の一部とされていましたが、2007年には独立した
尾瀬国立公園
として新たに選定されました。
雄大な自然のイメージがある尾瀬ですが、近年は鹿の食害などに悩まされている現状があります。限りある自然をどう残すのかも、今の尾瀬の課題となっています。
尾瀬の歴史
尾瀬は登山家の間でも大変人気なスポットですが、登山中に遭遇する貴重な植物を求めて訪れる登山家が多いと言います。それは、氷河期の植物が、今なおその地に残っているからなのです。
なぜ氷河期の植物が、氷河期が終了した現在でも生き残っているのかというと、
高山
であることと
盆地
であることが関係しています。
特徴的な地形のため、氷河期終了後も温暖植物が入って来ず、そのまま氷河期植物が現存することになったようです。
自然が残してくれた貴重な植物たち
を目の当たりにする、それが尾瀬の歴史からくる魅力と言えるでしょう。
尾瀬観光の見どころ:季節ごとに違う顔を見せる尾瀬
ここからは尾瀬のみどことろをシーズンごとにまとめていきます。尾瀬に魅了された人々は、年に一度のみならず、季節ごとに尾瀬を訪れ、普段は忘れがちな 四季 のある素晴らしさを感じます。冬は多くの雪が積り、熟練の技術と入念な装備を必要とする過酷な場所へと変貌します。観光として気軽に楽しめる、尾瀬の春・夏・秋の魅力をみていきましょう。
春の尾瀬
春の尾瀬は、私たちが普段感じている暖かく過ごしやすい春とは違います。高山地域ですから、5月でもまだまだ雪が多く残っています。
5月下旬から6月に入るころには雪は溶け温かい季節が到来します。このころの
至仏山
や
燧ケ岳
には、雪が残り未だ入山することは出来ません。5月下旬ごろからミズバショウの見ごろになってきますが、尾瀬沼は尾瀬ヶ原よりも標高が高い為、6月初旬ごろから見頃になっていくでしょう。
6月に入れば、登山道は雪が解け、本格的なハイキングシーズンになっていきます。
夏の尾瀬
夏になると避暑地としても魅力の出てくる尾瀬は、8月から9月でも日中には15度から25度と大変過ごしやすくなります。朝晩は10度を切ることになるので、宿泊を兼ねている場合には、寒暖差に注意が必要です。
7月に登山がスタートし、至仏山は多くの花が咲き広がり、まるで花畑のような風景に出会えるでしょう。7月上旬が、1年を通して最も多くの植物が生息する時期で、30種類以上もの植物を見られるでしょう。尾瀬一帯が美しい緑に囲まれるこの季節は、青空と共に一枚の写真に収めてみてくださいね。
秋の尾瀬
夏に緑で囲まれていた尾瀬の風景は、秋になると一気に秋の情景に移り変わります。黄色からオレンジ、赤へ移り行く景色は、秋の訪れを感じさせてくれますね。
ハイキングもこの時期を迎えると終わりを迎えます。それでも、最終のこのシーズンが、登山家の間ではハイキングのベストシーズンと言われています。紅葉の中を抜ける登山道、空気が澄んだ涼しい時期はハイキングにぴったりなのです。
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尾瀬での食事情報:尾瀬の食事のポイントは「山ならではの味わい」
尾瀬での食事を楽しみたいのであれば、「山でしか味わえない食事」を楽しんでみてください。まず一つ目が、山小屋での食事です。山小屋と言ってあなどってはいけません。季節の食材をふんだんに使用した料理は、山小屋の域をはるかに超えてきます。もう一つは、ハイキング中の自炊です。これもまた、自然スポットへの観光ならではの楽しみ方でしょう。
山小屋休憩所の絶品料理
尾瀬の山小屋は全部で22ありますが、そのすべてで宿泊も可能です。また、宿泊はできませんが休憩だけなら休憩所もたくさんありますよ。中でも食事がおいしいと人気が高いのが、
食事処 交流センター「水芭蕉」
です。
ここでは、尾瀬の伝統料理である「山人料理」が味わえることで、尾瀬好きには人気のスポットになっています。メニューも豊富で、季節ごとの食材を使った料理が楽しめるので、尾瀬観光に来たのなら絶対に立ち寄ってもらいたいレストランです。大清水休憩所では、新鮮な岩魚の塩焼きを堪能しましょう。腹ごしらえをしたら、いざハイキングへ出発です。
ハイキングでの自炊
登山家では今や定番の自炊ですが、尾瀬の自然の中での食事はよりおいしく感じることでしょう。山小屋での食事ももちろんおいしいのですが、こうした楽しみ方も是非してみてくださいね。
尾瀬でのホテル情報:夜の尾瀬を楽しめる「尾瀬沼ヒュッテ」
尾瀬での観光の宿泊には、疲れを癒せる
尾瀬沼ヒュッテ
がおすすめです。男女別の風呂、ふかふかの布団、おいしい料理、山小屋のグレードから行けばかなり高い宿舎と言えるでしょう。
食事に関しても、ご飯・味噌汁はお替り自由で、焼き魚はテーブルで七輪で焼きます。宿舎で焼き立てを食べられるなんて山では最高の贅沢ですよね。尾瀬沼ヒュッテでは、施設の前に大きなウッドデッキが設置されており、そこからは大自然の大パノラマが眺められ、夜には綺麗な星空も堪能できます。
尾瀬を楽しむなら、夜までしっかり楽しんでみましょう。都会では見ることのできない数の星が、目の前に広がっているはずです。
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尾瀬での観光の注意点
尾瀬は、何度も記述したように現存するものすべてが貴重なものばかりです。これから先も尾瀬の自然を守る為に、入山する者にはいくつものルールが設けられています。そのルールを守ってこそ、尾瀬観光の第一歩です。尾瀬を守る為にも十分熟知しておいてください。また、このルールを守ることは自然での思いがけない危険からあなた自身を守ることにも繋がります。
自然を守る為のルール
1.湿原への立ち入りは禁止
湿原はこれまで何千年もの間守り抜かれてきた歴史ある貴重なものです。いかなる理由があっても立ち入りは禁止です。
2.採取厳禁
尾瀬は特別保護区や天然記念物に指定されています。動物や植物の採取は、規制の対象になります。落ち葉などでもやめておきましょうね。
3.入山前のマナー
これまで尾瀬の自然はその他のものに邪魔されずに守られてきました。それを人間の入山によって生態系を乱してはいけません。入山前には、靴の裏の土を十分マットで払い、外来種の種子の侵入を防ぎましょう。
4.シャンプーなどの禁止
使用した水は尾瀬に流れていきます。シャンプーや歯磨き粉を使うことは自然に化学物質を流すことにつながります。
ハイキングの注意点
尾瀬に流れる時間はとてもゆるやかに感じ、自然の危険性をつい忘れてしまいがちです。しかし、れっきとした山岳地域です。写真に夢中になっていたり、歩きながら何かをすることは転倒や落下の危険性を高めます。その危険性を忘れずハイキングを楽しみましょう。
尾瀬へのアクセス
尾瀬は3つの県にまたがっているので、アクセスについて詳しく紹介しておきましょう。実は、尾瀬については大変アクセスが良いので、公共交通機関を使えば簡単に到着します。しかし、尾瀬は入山口が多数ありますので、各方面から最も単純なルートで到着するアクセス方法をピックアップしていきます。
群馬県 沼田口からのアクセス
群馬方面から向かう場合には、上越新幹線上毛高原駅から関越交通バスで2時間で入山口 大清水 に到着します。バスの料金は2650円です。上越線沼田駅からも同様のバスで1時間40分で到着します。料金は2250円です。
福島県 会津口からのアクセス
福島方面から向かう場合には、野岩鉄道会津高原尾瀬口駅から会津バスで1時間40分ほどで入山口 御池 に到着します。料金は2140円です。
新潟県 越後口からのアクセス
新潟方面から向かう場合には、上越新幹線浦佐駅から南越後観光バスに乗って1時間15分で奥只見湖遊覧船乗り場に向かいます。そこから船に乗り換え40分、そこから会津バスに10分乗ると、入山口 小沢平 に到着します。南越後観光バスは940円、遊覧船は1180円、会津バスは640円です。
尾瀬へのマイカーでのアクセスの注意点
尾瀬は大変貴重な自然が現存する場所ですので、かなり厳重にマイカー規制が張られています。順調に進んでいたらその先に進めない・・・なんてことにもなり兼ねませんので、マイカーで向かう際には規制区間をしっかり把握してから向かいましょう。駐車場に関しては、1日1000円で停められる駐車場が5つありますので、ぜひ利用してくださいね。
尾瀬のまとめ
尾瀬は素晴らしい景観、そして氷河期から時の止まったその空間は多くのハイカーたちを魅了しています。あなたもそのハイカーたちと共に、尾瀬の魅力に触れてみませんか?