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【栃木】足尾銅山の観光ガイド:日本の産業発展を支えた光と陰を学ぶ

栃木県日光市にある「足尾銅山」は、世界遺産に登録されている「日光東照宮」から車で30分ほど離れた場所に位置します。1610年から1973年まで銅山として多くの銅を産出してきました。360年もの長い間活躍し、日本の工業発展の礎を築いてきた「足尾銅山」ですが、日本の銅産業を支えながらも、公害で人々が苦しんだ「足尾鉱毒事件」が起こった地としても知られています。 現在は、銅の発掘作業の様子が身近に感じられる観光施設となっており、まるで冒険するように銅山内を見学することができます。時代ごとに分かれた人形は当時の様子を再現しており、アナウンス付きで学ぶことが可能です。ライトが光る少し薄暗い坑内を歩きながら昔の厳しい労働環境などをより身近に知ることができます。そこで今回は、当時の掘削の様子や歴史を学ぶことができる「足尾銅山」の魅力についてご紹介いたします。

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https://ja.wikipedia.org

更新日: 2024年4月18日

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「足尾銅山」の歴史

https://www.photock.jp

「足尾銅山」は江戸時代から長い間、銅が産出された場所であり、現在は実際の鉱山内で当時の作業風景や、「足尾歴史館」で、より深い「足尾銅山」の歴史を知ることができます。日光駅から約45分、一日に4本運行されているバスで訪れることが可能です。

「足尾銅山」では、1610年に農民が鉱床を発見してから本格的に銅の発掘が行われ始めました。幕府直轄の鉱山となり、当時の代表的な通貨である「寛永通宝」が鋳造されたことでも知られています。江戸時代のピーク時には年間1,200トンもの銅を掘削していました。一度は生産量が落ちたものの、20世紀初頭には、日本の銅産出量の40パーセントの生産をするなど、日本の経済発展を支えてきた銅山でもあります。

足尾銅山炭鉱

しかし、この「足尾銅山」が発展すると同時に、山の木々が伐採され、工場からの排気ガスや鉱毒ガス、そして排水には銅イオンなどの金属イオンを含む鉱毒が排出され始めました。この森林伐採や鉱毒排出が原因となり、山は次々と崩れ、洪水がたびたび起こり、稲が枯れ始める公害の原因となりました。この「足尾鉱毒事件」は、田中正造が国に問題提起したことでも知られていますが、当時の銅を多く産出したい政府の考えから十分な対策は行われませんでした。

足尾銅山は、1773年に閉山しましたが、2011年に基準値を超える鉛が検出されるなど現在でも影響が残っています。現在は緑化運動を行うなど、自然と人間が共存していく取り組みが行われています。「足尾銅山」の周辺には足尾の自然や緑化運動を伝える「足尾環境学習センター」も見学することが可能です。

「足尾銅山」の見どころ1:足尾銅山見学

足尾銅山の観光地では、実際に掘られていた坑内を見学できます。山の中に掘った道はまるで迷路のようになっており、掘られた距離はおよそ1234km、すべての距離を合わせると東京から博多までの距離に匹敵します。現在すべてを見ることはできませんが、開放されてある一部分の見学が可能です。

Ashio Copper Mine Sightseeing 足尾銅山観光 旧ステーション

まず、足尾銅山に入るための入坑券を購入し、待合室に向かいます。この待合室では展示物の見学だけでなく、ここからトロッコ列車に乗ることが可能です。足尾銅山内に着くまでトロッコ列車に乗り、ゆっくりとした約5分の乗車を楽しむことができるでしょう。鉱山内に着いたらトロッコから降り、ライトが光る700mの坑道見学が始まります。

トンネル内には、所々に人形があり時代ごとの作業風景や、人々の様子を知ることができます。人形近くのボタンを押すと、ガイダンスや人形のセリフと同時に人形が動き出し、当時、暗闇の中で行われた過酷な作業を想像することができるでしょう。

足尾銅山

少しずつ歩いていくと、展示されている模型が、江戸時代から明治大正時代、そして昭和時代と移り変わります。はじめは薄暗く大変な作業から、徐々に機械化が進んでいることがわかるでしょう。中には鉱山内に神社も設けられており、当時の坑夫達が辛く厳しい環境の中でも、安全に作業できるように祈っていたことがわかります。

少しひんやりとした鉱山内は、冒険のようなワクワクした観光スポットですが、当時の過酷な作業風景や、日本を支えた銅産業の場を知ることができる場所です。

「足尾銅山」の見どころ2:足尾歴史館

申し訳ありませんが、該当のツイートが見つかりませんでした。

銅山内観光に隣接している「足尾歴史館」では、入場料大人350円、子供250円で足尾についての歴史を知ることができます。実際に銅の発掘で使われていた道具や、鉱害被害、そして再び山に緑を増やす活動についてなど、足尾の銅で栄えた光の部分と公害の影の部分を知ることができます。また、昔の街の風景や、生活用品なども展示してあり、当時の暮らしぶりも想像することができるでしょう。申し込みすればガイドの話を聞きながら詳しい話を聞いて学ぶことができ、知識を深めることができます。

また二階には、「サロン松木」というカフェが併設されています。古峰ヶ原水系の水で沸かしたコーヒーや、こどもも飲みやすいリンゴジュースなどを味わうことができ、休憩にちょうどよいでしょう。また、足尾銅山に関する本も購入することができるショップもあります。

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「足尾銅山」の見どころ3:レストハウス足尾

レストハウス足尾

足尾銅山には、駐車場のすぐ隣にお土産屋と喫茶店が一緒になっている建物「レストハウス足尾」があります。「銅もありがとう また銅ぞ」と書かれている看板を通ると、お土産屋が所狭しと並んでいます。のんびりとした雰囲気の懐かしさを感じる雰囲気で、「足尾銅山」に銅に関するおみやげもここで購入できます。二階にある、レストラン「ヒロ2世」で食事をすることも可能です。

「足尾銅山」でのグルメ:レトロな雰囲気や、特産品を味わう食堂

ヒロ2世

レストハウス内にあるのは、ラーメンののれんを掲げている「ヒロ2世」です。ラーメンやスパゲッティなどの麺類や、ハンバーグ定食や焼肉定食、サンドイッチなどの軽食を食べられます。席は15席ほどでこじんまりとしていますが、レトロな雰囲気に昭和の時代へ戻ったかのような気分になります。奥の窓からは、流れる川やそびえる山々を見渡すことができ、のんびりとした時間を過ごすことができるでしょう。

食事処 さんしょう屋

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通洞駅から118mの場所にある「さんしょう家 」は、黄色い看板が目印のセルフサービスの食堂です。4月から11月までの夏季営業を行っているお店となっています。店内は木のぬくもりを感じられる雰囲気で、テーブル席やテラス席も用意されています。多くのメニューに特産品である山椒を使用している料理が多く、定食や、うどんや、そばなどの麺類など種類が豊富です。少しピリッとした山椒の味付けが絶妙で、郷土の味を楽しむことができるでしょう。

「足尾銅山」へのアクセス

車で訪れる場合には、北関東道伊勢崎ICから国道122号線経由で1時間半ほど、日光宇都宮自動車道の清滝ICから同じく国道122号線経由で45分ほどです。100台収容可能の無料駐車場を利用できます。

Watarase Keikoku Line Tsudo Station

公共交通機関の場合、足尾銅山の最寄り駅は通洞駅となり足尾銅山まで徒歩5分ほどです。栃木駅から訪れる場合には、JR両毛線桐生駅で乗り換え、わたらせ渓谷鐵道通洞駅下車となり、2時間半ほどかかります。JR日光駅や東武日光駅から訪れる場合には、市営バスで50分で訪れることができます。しかし、市営バスは一日4本の運行のため、訪れる際には時間の確認を行ったほうが良いでしょう。「足尾銅山」の営業時間は9:00~16:30で、入坑料は大人820円、小・中学生は410円です。

「足尾銅山」の周辺観光情報

足尾環境学習センター

足尾環境学習センター

http://www.jalan.net

足尾銅山や、問題になった足尾の環境問題についてより深く知りたい方は「足尾環境学習センター」がおすすめです。足尾銅山から車で10分の場所にあり、2000年に建てられた施設で、「足尾鉱毒事件」や、足尾の自然についてより深く学ぶことができます。4月から11月まで開館しており、入場料は200円です。

松木地域の歴史から、鉱害、そして緑を広めるための緑化事業についての展示物を見られます。マジックビジョンやミニシアターの映像で学習することも可能です。足尾銅山の良い部分だけでなく、「負」の部分、そして今後の取組を知りたい方は訪れべき場所と言えるでしょう。

古河掛水倶楽部

足尾銅山の隆盛期に、足尾に訪れた華族や官僚を招いた迎賓館が「古河掛水倶楽部(ふるかわかけみずくらぶ)」です。およそ100年前に建てられた古河掛水倶楽部は、外観は洋風の建物で、改築を行いながらも現在まで美しい姿を残しています。接待や宿泊をするために使用されてい他場所で、現在でもその華やかな様子を見学することができ、ピアノやビリヤード台が展示をしてあります。銅山電話のミニ資料館」で、日本発の民間電話の体験を行うことも可能です。

日光東照宮

Nikko Toshogu Yomeimon gate

同じ日光市にある「日光東照宮」は世界遺産に登録されており、見逃せません。徳川家康が祀られた神社で、その豪華絢爛な美しさはおもわず立ち止まって見とれてしまうほど。建物のほとんどは、家光による「寛永の大造替」で建て替えられたもので、柱や壁には極彩色の美しい彫刻が彫られています。

日光東照宮では動物の彫刻も有名で、「見ざる言わざる聞かざる」の猿や、平和を意味する「眠り猫」なども見応えがあります。境内には国宝8棟、重要文化財34棟を含む55棟の建造物があり、日光に訪れたら見学したい歴史的建築物です。

「足尾銅山」のまとめ

足尾銅山

「足尾銅山」と聞くと教科書で学んだ暗い事件のあった場所として認識されがちですが、日本の近代産業の発展に大きく貢献した場所でもあります。実際に「足尾銅山」に訪れることで当時の作業風景や労働環境などを知り、より知識を深めることができるでしょう。公害問題も「足尾鉱毒事件」で終わったものではなく、現在も緑化運動など現代にも続いている問題として捉えることができます。

日光は世界遺産や大自然がスポットを浴びがちですが、日本発展を支えた「光」と、それによって公害を引き起こした「負」の部分を感じられるこの「足尾銅山」に訪れてみてはいかがでしょうか。

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