「旭川市旭山動物園」観光の魅力と基本情報まとめ。動物を身近に感じる展示の秘密

旭川市旭山動物園は、小さいながらも日本1、2位を争う人気の動物園です。一時は廃園も危惧されたほど来園者数が落ち込みながら、オリジナルの展示方法を工夫して集客に成功したことでも知られています。

日本で最も北にある動物園として、ホッキョクグマやアザラシ、ペンギンなど寒い地域の動物たちの飼育に長けています。冬の名物「ペンギンの散歩」は、雪道の上をよちよち歩くキングペンギンの姿を間近に見られる大人気のイベントです。

メディア等で注目された最盛期には年間300万人を超える来場者があり、その際には混雑がひどく落ち着いて見られない状態でした。しかし、現在ではブームが落ち着いて約半分ほどの来園者になったので、ゆっくり間近で動物を見るチャンスです。今回は旭山動物園の効率的な見方やアクセス方法などをご紹介しますので、北海道旅行の際にはぜひ動物たちに会いに行ってみてください。

旭川市旭山動物園観光の概要&魅力

北海道の雄大な自然に囲まれた旭山動物園は、旭川市初の動物園として1967年にオープンしました。以来、半世紀に渡る歴史は山あり谷ありで、メディアに注目されドキュメンタリーやドラマになったこともあります。一時のブームが落ち着いた現在も、ユニークで魅力的な動物園として市民や観光客に愛され続けています。

この動物園が大人気になったのは、行動展示という独特のアイディアを取り入れたことがきっかけです。動物園といえば檻や柵の中に動物がいるのが一般的ですが、こちらでは動物が本来の姿でいられるよう、自然に近い環境やスペースを用意し、さらに来園者がその動物たちの行動を近くから見られるよう工夫されています。そんな展示方法から、他の動物園では味わえない臨場感や動物の躍動感を身近で感じられるのが、この動物園最大の魅力です。

地元の動物の飼育はお手の物で、キタキツネやエゾシカ、エゾリスなど北海道産の動物たちをまとめて見られます。また、日本最北の動物園としてホッキョクグマやアザラシなどの、北国の人気者が揃っています。特に冬のペンギンが運動不足解消のために柵から出て歩くイベントは旭山動物園の目玉で、パンダやコアラのようなスーパースターがいないにも関わらず、不動の人気を保ち続ける理由のひとつとなっています。

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旭川市旭山動物園の基本情報

開園期間や時間はその年によって変更され、また夏と冬には時間を延長して夜の動物園を体験できるイベントが実施されることもあります。年末年始以外には定休日はないものの、時には数日続けて休みになることもあることもあるので、来園前にはホームページの情報をチェックするのがおすすめです。

旭山動物園の開園日時情報は こちら

【入園料】大人（高校生以上）820円　　小人(中学生以下)　無料
※2日続けて訪れたいという人には、1泊2日の「おもてなし券」がお得です。一日料金と同じ820円で、初日の正午以降の入園と、翌日は正午までの入園が可能なので、旭川への到着が遅くなる場合などに利用しましょう。

旭川市旭山動物園観光の見どころ①　ぺんぎん館

正門を入って鳥たちのゾーンを抜けると、右側に「ぺんぎん館」があります。こちらではフンボルトペンギンやキングペンギンなど4種類のペンギンを飼育しています。
館内の人気ポイントは、まるで自分が水の中にいるような感覚になれる「水中トンネル」です。ぜひ中に入って、上下左右を自由に泳ぎ回るペンギンたちを間近で見る貴重な体験を味わってください。

さらに、旭山動物園名物のペンギンの散歩も見逃せません。こちらは雪がある期間限定ですが、冬季に行くなら万難を排して見に行きたいおすすめイベントです。

通常、12月から3月ごろまで実施されますが、雪が多い年は延長されることもあります。2月までは午前11時ごろと午後2:30ごろの1日2回、3月は1日1回のスケジュールになることが多いですが、その年のコンディションにもよるので、事前にホームページや電話で確認しましょう。
なお、歩く距離は約500mで、40〜50分程度が時間の目安ですが、その日のペンギンの気分次第で多少前後します。

旭川市旭山動物園観光の見どころ②　あざらし館

ぺんぎん館の向かいにあるあざらし館も見逃せない人気スポットです。屋外はアザラシが自然の状態にいる雰囲気に近づけるため、テトラポッドなどを置いて北海道の漁港に似せており、餌やりが行われる「もぐもぐタイム」もこちらで行われます。

また、屋内にはこの動物園自慢の「マリンウェイ」という円柱水槽があります。これは、アザラシが呼吸のために頻繁に水面に顔を出す修正を利用したもので、アザラシが上下に泳ぐ姿を間近で見られます。一緒に写真も撮れる（フラッシュは禁止です）とあって、子供から大人まで大人気のスポットです。
なお、もぐもぐタイムの間はみんな餌を食べに屋外に出ていて、マリンウェイは通りません。ただし、餌の時間が終われば戻ってきますので、混んでいる日にはあえてもぐもぐタイムにここで場所取りをしておくのも一案です。

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旭川市旭山動物園観光の見どころ③　ほっきょくぐま館

あざらし館の隣はほっきょくぐま館です。館内に入ると水槽があり、タイミングが合えばホッキョクグマがダイブしてくる場面を見られます。巨大なテディベアのようなクマがガラスのすぐ向こう側を泳いでくれる姿は迫力満点です。
ちなみに、氷の上を歩くホッキョクグマは保護のため手のひらにも毛が生えているが特徴ですが、ガラス越しにその様子が見られるのも面白いポイントです。

さらに、屋外エリアでは、地面からシールズアイ（アザラシの目）というカプセル型のドームが顔を出しています。ホッキョクグマがウロウロしている時を狙って、ぜひ中に入って見ましょう。アザラシが海中から顔を出して、天敵のホッキョクグマの様子を伺っている時の気持ちを味わえます。珍しくてちょっとスリリングな、旭山動物園ならではの体験です。

旭川市旭山動物園観光の見どころ④　かば館

一般的に動物園のカバといえば、プールに体を浸してのんびりしている姿が思い浮かびます。しかし、旭山動物園のカバは、ラッキーなことに水深3mの巨大なプールを持っているので、いつでものびのびと泳ぎまわることができます。

陸上の重たげな様子からは想像できないほど軽やかに泳ぐ姿は、「空飛ぶカバ」というニックネームを生みました。それを見たら、それまでのカバのイメージが一変するかもしれません。また、水槽を下から見上げられる箇所もあるので、滅多に見られないカバのお腹や足の裏もよく観察してみましょう。

旭川市旭山動物園観光の見どころ⑤　もうじゅう館

旭山動物園では、猛獣も間近で臨場感たっぷりに見られます。動物と同じ目線になるよう見学場所が配置されていたり、上から見られるようになっていたりと、他の動物園とは違った視点で楽しめます。

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こちらで飼育されているのはライオン・アムールトラ・ユキヒョウ・アムールヒョウ・クロヒョウ、そしてエゾヒグマです。なお、ユキヒョウとアムールヒョウの檻には空中にせり出した部分があり、下からも見学できます。

旭川市旭山動物園での食事情報

園内には複数の軽食が取れるレストランや売店があります。代表的なものを紹介しますので、ランチや休憩の際の参考にしてください。なお、無料の休憩所もありますので、お弁当の方はそちらを利用しましょう。

ZOOキッチンCoCoLo（ココロ）

正門前にあるレストランで、2016年にリニューアルオープンしました。地ビールメーカーの「大雪地ビール」がプロデュースしており、地元北海道の食材を使った料理を提供して観光客に喜ばれています。

ユニークなメニューとしてはエゾシカ肉を使ったウィンナーやメンチカツがあります。また、山地放牧で牛を育てている斉藤牧場の生乳を使ったソフトクリームもおすすめです。もちろん地ビールも飲め、カレーやラーメン、焼きそばなどスタンダードな軽食メニューも揃っています。

GARDEN TERRACE LION（ガーデンテラス ライオン）

着席して落ち着いて食事を取りたいなら、こちらのレストランがおすすめです。東門建物の中にあり、テラス席からは市内と動物園を一望できます。

こちらの目玉は、ライオンプレートというハンバーグ・かにコロッケ・骨つきチキン唐揚げが一度に楽しめるランチセットです。加えて、北海道ホワイトカレーがメインのペンギンプレート、北海道が発祥と言われるスープカレーのあざらしプレートなど、おいしいものを少しずつ食べたいという人にぴったりなメニューが並びます。
その他、道産豚丼や道産小麦粉を使ったラーメンなど気軽な料理もあるので、気分に合わせて選びましょう。

旭山動物園中央食堂

こちらはあざらし館内の無料休憩所に併設している軽食のテイクアウトコーナーです。「もぐもぐランチパック」というジンギスカン唐揚げやいも豚を使った丼が人気を集めています。また、あざらしの顔がついたかわいいパンケーキなど子供が喜ぶメニュー、蕎麦やうどん・ラーメンといった麺類も充実しており、家族全員で楽しめます。

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旭川市旭山動物園のイベント案内

こちらの動物園では、動物への理解を深めてもらうために、さまざまなイベントを開催しています。気楽に見物できるものから参加型のイベントまであるので、興味のあるものをチェックしてみましょう。

もぐもぐタイム・なるほどガイド

動物園の動物が最も元気になる時と言えば、餌の時間です。「もぐもぐタイム」には飼育員が餌を与えながら、その動物について解説してくれます。また、「なるほどガイド」は餌の時間以外に説明してくれるサービスです。お目当ての動物がいたら、どの時間に開催されるのが最初にチェックして見学スケジュールを立てましょう。

こども牧場・動物ふれあい体験

こども牧場では、うさぎやモルモットを抱っこできます。毎日開催しているので、ぜひお子さんと一緒に立ち寄ってみてください。かわいい小動物と触れ合えば、動物好きのお子さんが大喜びすること間違いありません。

とことん旭山・三度のメシより旭山

こちらは事前申し込みが必要な参加型イベントです。カバの寝床やキリン舎の内側といった動物園の裏側が見られたり、掃除や餌作りをする飼育員体験ができたりと、よりディープに動物園を楽しめます。
内容によって対象年齢や募集人数が変わりますが、毎回すぐにいっぱいになってしまうので、希望する人は早めに申し込みましょう。

イベントの年間スケジュール・申し込み方法などは こちら からどうぞ

旭川市旭山動物園へのアクセス情報

公共交通機関でのアクセス方法

北海道旅行と組み合わせて訪れる人も多い動物園だけに、主要都市や駅、空港からのバスでのアクセスが充実しています。

【路線バス利用の場合】
①JR旭川駅から　東口の6番乗り場から、旭山動物園行き（41・42・47番）利用で所要時間は40分ほどです。 料金:大人440円
旭川電気軌道の平日の時刻表案内は こちら からどうぞ。ページ右上のリンクから土日祝日の時刻表も見られます。

なお、JR旭川駅の旭川観光物産情報センターではバスで旭山動物園を訪れる人限定で、荷物の預かりサービスを行なっています。その他、駅の中にはコインロッカーもあります。

②旭川空港から　旭川電気軌道の直行バスを利用できます。所要時間は約35分です。料金;大人550円
時刻表は こちら から検索してください。

【高速バス利用の場合】
札幌からJR旭川駅まで高速バスの「高速あさひかわ号」が30分おきに出ています。旭川駅で乗り換えて、3時間少々で到着します。こちらは一日入園券付きの「旭山動物園往復バスセット券」を購入するとお得です。

往復バスセット券の詳細や時刻表は こちら をどうぞ

【車の場合】
高速道路利用の場合、旭川ICを下りて道道37号線を左折して旭川空港方面へ向かいます。その後工業団地1条1丁目交差点で左折、直進2kmで到着します。

●無料駐車場　正門（180台）　東門（520台）
●有料駐車場　正門・西門・東門周辺に民間の有料駐車場があります。一日の利用料は500円です。

駐車場案内図は こちら

旭川市旭山動物園観光のまとめ

今回紹介したもの以外にも、旭山動物園にはまだまだたくさんの魅力的な動物たちがいます。アフリカからきたキリンなどの動物も、北海道の寒さに負けずに元気に頑張っている姿が健気でかわいいと好評です。北海道旅行の際にはぜひ旭山動物園を訪れて、動物たちの生き生きした姿を間近で感じてください。

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