サンドーム福井：展示場やコンサート、ものづくり施設など多様な目的で親しまれるビッグホール

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「サンドーム福井」は、「福井県産業振興施設」の愛称で、福井県の丹南地区にある越前市と鯖江市の市境に建っている施設です。8,000㎡のイベントホールや、管理会議棟の2つの施設で構成され、入り口には広い「屋外広場」もあります。イベントホール施設の規模は非常に大きく、可動式の客席は日本でも最大級です。

すり鉢状で音響の質も高いことから、展示会場やスポーツ大会だけでなく、アーティストによるイベントやコンサートが行われています。東京や大阪からも新幹線を利用して2～3時間半ほどで訪れることができるため、遠方から訪れる人も多い施設です。
ホールだけでなく、隣の管理会議棟はものづくりの拠点としニューアルしました。デザインについての勉強や、ものづくりの展示を行うこともでき、注目を浴びています。今回は福井県の「サンドーム福井」の魅力について徹底解説してきます。

「サンドーム福井」の概要&魅力

サンドーム福井

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「サンドーム福井」は、正式名称を「福井県産業振興施設 」といい、敷地内には「イベントホール棟」、「管理会議棟」の2つの建物と広場があります。日本海側最大級の規模を誇るイベントホールでは、コンサートやスポーツまたその他イベントが行われています。客席は、一階・二階ともに3,000席づつ電動可動席を取り入れており、全国でも最大規模です。

同敷地内にある管理会議棟は、2016年にリニュアルオープンをし、新しいものづくりの拠点施設として話題になっています。今まで活用されていた会議室だけでなく、3Dプリンタで実際に作ったり、デザインに関する図書館などで勉強したり、意見を交換する場としても利用できます。
他にも施設内には、有名スイーツ店のケーキが食べられるおしゃれで落ち着きのあるカフェがあり、ゆっくりすることも可能です。

「サンドーム福井」は、1995年にアジアで初めて開催された世界体育競技選手権のために建設されました。ホールの設計は福井出身の大学教授が考案した構法が取り入れられ、作業をする人の安全性や精密さ、経済的・効率的な面を重視して作れました。また、この地域には毎年冬には多くの雪が降るため、ホールの屋根は積雪が多い場合にも耐えられる工夫がなされています。

「サンドーム福井」の名前にある「サン」とは、太陽（SUN）や、「産業」、「参加」の3つの意味が込められており、福井の人々に親しまれている施設です。

「サンドーム福井」の見どころ①：イベントホール棟

サンドームのイベントホール棟は、展示会や、コンサートが行われる鉄筋コンクリートの多目的ホールで、地下一階から三階までの構造となっています。高さが55m、直径116mの屋根付き円形ホールで、総面積約8,000㎡の広さです。

一階の展示フロアは5,100㎡、二階は2,900㎡の面積を誇り、日本海側最大級の広さでドーム内はすり鉢状になっています。イベントホール棟の建設では、福井出身の法政大学教授である川口　衛氏による「パンタド－ム構法」が採用されました。雪が多く降る気候から、イベントホール棟は、豪雪時の2mの積雪にも耐えられるような設計で、屋根から膨大な雪が滑り落ちないよう凸凹をつけた工夫がなされています。

客席は、アリーナを囲むように作られており、全国でも最大規模である電動可動席が設けられています。一階と二階にそれぞれ3,000席づつ、計6,000席が設けられている他、一階フロアの平土間や、三階には仮設の椅子を4,000席ほど設けることができます。可動席と仮設席を合わせると、全部で10,000席もの設営ができ、多くの人員収容が可能です。
コンサートなどの際は、アリーナとスタンドの段差が少ないため、コンサート観覧の際はどの席からもステージが見やすく、近く感じるという声もあるようです。

「サンドーム福井」の見どころ②：管理会議棟

イベントホール棟の南側に位置し、スプーンのような独特の形をしている建物は、「管理会議棟」です。2016年には、同建物を「福井ものづくりキャンパス」としてリニューアルし、ものづくりの拠点施設として利用されていることもあります。
2階建ての建物になっており、さまざまな会場や、図書館、デザインをするための機械や、カフェが併設されています。会議室では、研修の場として利用することができま、机と椅子の他にも、イベントホールと連動したテレビカメラなどをモニターに映し出すこともできるため、ホールと合わせての利用も可能です。

「オフィス・デザインライブラリー」では、デザインの専門書や、情報誌が取り揃えてあるため、勉強する場や、意見を出し合う場としても使用できます。実際のものづくりをメインとした「デザインラボ」では、3Dプリンターや、レーザーカッターなどを機器を使用した制作作業が行えます。

マーケティングやマネジメントの人材育成講座も始まり、より親しまれる施設となっています。日によって伝統工芸品や、地元企業の開発商品などの展示会も行われているため、ものづくりを身近に感じることかできるでしょう。

他にも一階には、カフェ、車椅子でも入れる多目的トイレ、外には喫煙所もあります。リニューアルされたことで、無料Wi-Fiが使用できるようになり、コインロッカーや、自動販売機なども設置されました。そしてベビーベッドや、ベビーチェアの設置や、イベントホールへつながる二階通路には授乳室などもあり、さまざまな人が快適に過ごせるような心配りがしてあります。

「サンドーム福井」の見どころ③：屋外広場

「サンドーム福井」敷地の左側には、大きな広場があります。福井県と交友提携している中国にある淅江省の温州から持ってきた白の御影石が使われており、足元から美しく白く光るように輝く様子を楽しむことができるでしょう。
また、この野外広場では、イベントを行うこともでき、仮設舞台や、テントを設置することも可能です。通常、広場の貸し切りはかなりの金額がかかりますが、この広場では、一平方メートル一時間に付き5円のため、自分の活動するスペースだけを利用できます。

「サンドーム福井」での食事情報：ほっと落ち着くカフェ

モノカフェ・パール・エスポワール

「サンドーム福井」施設内の「管理会議棟」内には、「モノカフェ・パール・エスポワール」というカフェがあります。福井で人気のあるスイーツ店「エスポワール」の商品やパンも味わえるカフェです。多目的ホールの一角にあり、喫茶メニューや、ケーキ、パンを楽しめます。対面式カウンターのようになっており、開放的な雰囲気です。

パンの種類が多く20種類以上から選ぶことができ、パンもケーキもおいしいと人気を集めています。毎週月曜と第二火曜日が定休日となり、営業時間は10時から18時までです。ほっと一息つきたいときや、おいしい軽食を食べたい時に利用できるカフェでしょう。

ここる

鯖江駅2階には、「ここる」というカフェがあります。図書館やライブハウスがある「えきライブラリーtetote」内にあり、トーストやカフェメニューを楽しめます。木を基調とした落ち着きを感じる店内で、マカロンや焼き菓子は甘くおいしいと評判です。

8時から18時45分までの営業で、火曜日は定休日です。施設内には、鯖江図書館の書架が一部あるため、コーヒーを飲みながら本をじっくり読むことも可能ですよ。コンサート前に事前に軽食を済ませたい方や、ゆっくり落ち着きたい時に便利なカフェです。

「サンドーム福井」へのアクセス

「サンドーム福井」は、福井県の越前市と鯖江市の市境に建っています。最寄り駅はJR鯖江駅、もしくは、福井鉄道サンドーム西駅（上鯖江）です。どちらも「サンドーム福井」までは徒歩圏内で約15分ですが、タクシーを利用すると約3分です。徒歩の場合、冬は雪が多く積もり、凍結の可能性もあるためブーツや、長靴で訪れたほうが良いでしょう。

東京駅から訪れる場合には、東海道山陽新幹線ひかりに乗り米原駅のりかえで鯖江駅まで所要時間は3時間半です。大阪駅からの場合、サンダーバード特急で鯖江駅まで2時間ほどで訪れることができます。

遠方から訪れる場合、石川県の小松空港が一番近く、車で50分、連絡バスとJR利用で一時間半ほど。遠くから訪れる場合でも乗り換えが少なく、アクセスしやすいのも「サンドーム福井」の魅力です。
しかし、最寄り駅を含め、福井県では交通系ICカードには対応していないため、現金での支払いが必要となります。スムーズの乗車ができるよう小銭などを多めに準備しましょう。車で訪れる場合、北陸自動車道鯖江ICから8号線を右折して約5分ですが、武生ICから約7分で訪れることも可能です。
駐車場は1800台収容可能であり、無料で利用できます。

「サンドーム福井」の周辺観光情報

めがねミュージアム

福井県は、日本で作られためがねフレームの9割のシェアを持ち、日本の優れたものづくり技術を持っている地域の一つです。そのため、めがねの聖地としても有名で、100年以上もの歴史があります。

サンドーム福井から車で5分の場所にある「めがねミュージアム」では、福井のめがね作りだけでなく、世界各地のメガネブランドメーカーのものが見ることが可能です。福井県内で生産されているめがねのフレームを選んでピッタリのメガネを購入することができるショップはもちろん、メガネ型のストラップや、メガネを実際に自分の手で作る体験コーナーもあります。
昔使われていた眼鏡や展示物で知ることができるため、めがねの歴史を感じることができるでしょう。

「サンドーム福井」のまとめ

福井県にある「サンドーム福井」には、10,000人を収容できるイベントホールだけでなく、ものづくりの楽しさやおもしろさを発見できる管理会議棟もあります。冬の日の訪問は服装や靴に気を付ける必要がありますが、遠方からもアクセスしやすいため、イベントが開催されるホールや、ものづくりキャンパスの管理会議室で楽しく利用することができるでしょう。

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