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国立西洋美術館:建物が世界遺産に登録された美術館の魅力

東京都台東区の上野公園内にある「国立西洋美術館」は西洋の美術品を専門とする美術館です。近代建築の三大巨匠と称されるル・コルビュジエが設計した本館は「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献」という名称で2016年に世界文化遺産登録されました。日本で20世紀以降の建築物が世界遺産に登録されたのは「国立西洋美術館」が初めてだったので、大きな話題となり注目を集めています。本館、新館、企画展示館からなる「国立西洋美術館」には実業家の松方幸次郎が収集した印象派の絵画やロダンの彫刻を中心に版画や工芸など約5,500点の作品が収蔵されています。ここでは、そんな「国立西洋美術館」について詳しく紹介します。

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更新日: 2024年4月19日

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「国立西洋美術館」の概要&魅力

https://www.photo-ac.com

「国立西洋美術館」は東京都台東区の上野公園内にある美術館で、実業の松方幸次郎が20世紀初めに収集した西洋の美術作品を中心に展示されています。松方幸次郎が収集した美術品は第二次世界大戦で日本が敗戦したあと、敵国資産としてフランス政府に差し押さえられ、返還のための条件として「松方コレクションや他のフランス文化財を特別な美術館に保管、展覧することを確約する」ことが挙げられたため「国立西洋美術館」が建設され1959年に完成しました。

The National Museum of Western Art

「国立西洋美術館」は近代建築の三大巨匠と称されニューヨークの国際連合本部ビルの原案などに携わったル・コルビュジエが無限に成長する美術館をコンセプトに設計しており、2016年に「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献」という名称で日本における20世紀の建築物として初めて世界文化遺産登録されています。ル・コルビュジエが手がけた建物は世界各国に残っていますが、その多くはフランスやスイスにありアジアでは日本とインドにしか存在しておらず、非常に貴重な日本唯一のル・コルビュジエ建築が「国立西洋美術館」なのです。

展示品の増加に合わせて増床できる無限合点美術館の構造を実現した館内は、自然光を利用した照明やらせん状回廊などが特徴的な作りになっており、「国立西洋美術館」は外観や内観のいたる所で巨匠の技を感じることができるようになっています。

「国立西洋美術館」の見どころ:国内有数の充実度を誇る常設展示

「国立西洋美術館」の常設展示は松方幸次郎が収集した中世末期から20世紀初頭にかけての西洋絵画、フランス近代彫刻をメインに本館、新館、前庭で展示されています。1959年の開館後も18世紀以前の画家による作品の購入を続けたため、現在では西洋美術史の流れに沿って鑑賞できるようになっており、時代ごとに変わる作品の変化を楽しむことが可能です。

展示室

絵画の常設展示が行われている展示室は間仕切りがなく壁の絵画を見ながら回遊する構造になっています。天井の高さに特徴があるので、空間の変化を楽しむことが可能です。そんな展示室にはエル・グレコの「十字架のキリスト」やモネの「睡蓮」、パフロ・ピカソの「アトリエのモデル」など誰もが一度は目にしたことがあるような有名な絵画が展示されています。

世界遺産をバッグに美術品を鑑賞できる前庭

国立西洋美術館

本館をバッグに広がる自然豊かな前庭にはいくつものフランス近代彫刻品が立っています。多くが「考える人」や細かな彫刻が施された「地獄の門」、その左右に配置された「アダムとエヴァ」など19世紀を代表する彫刻家のオーギュスト・ロダンの有名な作品です。他にもブーテルの名を不朽のものとした「弓を引くヘラクレス」などのブロンズ像もあり、どれも躍動感溢れ今にも動き出しそうなほどの迫力があり見応えがあります。明るい日差しの中で見る美術品は屋内の美術館とは違った魅力があり気持ちよく鑑賞することができるでしょう。

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「国立西洋美術館」の見どころ:常設展示以外にも見どころ満載

企画展

「国立西洋美術館」の企画展示館では年に数回、世界の名作が来日する企画展が開催されています。過去にはミケランジェロやラファエロ、ゴッホ、ピカソなど世界の傑作美術品が展示されてきました。最近では日本初のアルチンボルド展の来場者が30万人を超えたことでも話題になりました。

美術トーク

「国立西洋美術館」ではボランティアスタッフによるギャラリートークが第1・第3・第5土曜日と毎週日曜日に開催されています。常設展示室に転じされている作品の中から5点から7点ピックアップし解説を聞きながら一緒に鑑賞するツアーです。ボランティアスタッフがトークのテーマや内容を企画準備しているので、初めて来館する方や美術品に詳しくない方でも分かりやすく楽しめるようなユニークな内容になっています。

建築ツアー

「国立西洋美術館」は展示されている美術品だけでなく、ル・コルビュジエによって設計されて建物も非常に貴重で見応え十分です。第2、第4日曜日に開催される建築ツアーではボランティアスタッフがル・コルビュジエによって設計された本館や前庭を歩きながら詳しくない方でも分かりやすいように解説してくれます。ピロティー(柱)や骨組みと壁の分離、自由な平面、自由な立面、屋上庭園、スロープで登っていく渦巻き型の導線など、気づかずに素通りしてしまいそうなル・コルビュジエ建築の特徴を堪能し、世界文化遺産に登録された理由を詳しく学ぶことが可能です。

常設展示は撮影可能

一般的な美術館は撮影禁止なことが当たり前となっており作品の美しさや素晴らしさを頭の中に留めるしか思い出に残す方法がありませんが、「国立西洋美術館」は常設展示に限り撮影が認められているため写真に残しいつでも美術品を眺めることができるようになっています。作品保護や他の鑑賞者の邪魔にならないようにする目的でフラッシュと三脚の使用は禁止とされているので、マナーを守って楽しく写真撮影をしながら美術品を楽しみましょう。

リーズナブルな入館料

「国立西洋美術館」にはモネやピカソ、ゴッホなど世界的に有名な作家の美術品が多数収蔵され常設展示されています。有名な作品が展示されているから入館料が高そうとイメージするかもしれませんが、実はリーズナブルで気軽に入館可能です。大人は500円、大学生は250円で高校生以下及び65歳以上は無料で入館できます。また、毎月第2・第4土曜日と11月3日文化の日は誰でも常設展示が無料で鑑賞できるので、今まで美術品に興味がなかった方も試しに訪れてみるのもおすすめです。

ミュージアムショップ

モネの代表作である「睡蓮」やロダンの「考える人」、ゴッホの「バラ」など「国立西洋美術館」に収蔵されている作品をモチーフにしたオリジナルグッズを販売しており、お土産としても人気になっています。名画をそのままパッケージにして貼り付けるだけでなく、一部をトリミングしてモチーフにしたりデフォルメやアレンジを加えたりオリジナリティのあるグッズが多いのが特徴です。また、約3,000種類の書籍が並ぶ書籍コーナーは美術の研究者から子供まで楽しめる品揃えになっています。

「国立西洋美術館」での食事情報:カフェすいれん

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「国立西洋美術館」の1階には西欧料理を中心とした食事が楽しめる「カフェすいれん」があります。中庭に面した明るい開放感のあるカフェレストランで、本格的な西欧料理をリーズナブルに楽しむことが可能です。ランチコースやディナーコースなど時間に合わせたコース料理が人気で、ワインやビールとともに味わうことができます。ケーキセットの用意もあるので、美術品を見たあとや休憩にもぴったりです。窓からは美しい木々が見え、ガラス越しに入ってくる光が気持ちよく館内にいながらピクニックにきているかのようなのんびりとした時間を過ごすことができるでしょう。

企画展の混雑状況

世界の名作が来日する企画展は長蛇の列となり、長時間並んでやっと入ることができても目当ての作品は一瞬しか見られなかったということも少なくありません。企画展にもよりますが、会期前半の平日や開館直後の午前9時30分頃、金曜日の夜間開館時午後6時以降が空いていることが多いので、できるだけ並びたくない方やゆっくり作品を見たい方におすすめです。

「国立西洋美術館」へのアクセス

東京都台東区にある「国立西洋美術館」はJR上野駅が最寄り駅になっています。JR上野駅公園口から約5分で到着し、出るとすぐに「国立西洋美術館」が見えてくるので迷う心配もありません。また、京成上野駅と東京メトロ銀座線、日比谷線上野駅7番出口から徒歩約10分で到着するのでJR以外を利用して訪れるのにも便利な立地になっています。

車で訪れる場合は首都高速上野ICを降りて約5分で到着します。「国立西洋美術館」には専用駐車場がないので、上野恩賜公園第一駐車場を利用するのが便利でおすすめです。ただし、上野公園には「国立西洋美術館」以外にも動物園や博物館など多くの観光スポットがあるので駐車場が満車になっていることも少なくありません。周辺には民間の駐車場もあるので予め場所を確認しておくと安心です。

「国立西洋美術館」のまとめ

国立西洋美術館

今回紹介した美術品や見どころ以外にも「国立西洋美術館」には巨匠の作品が数多く収蔵されています。期間が決まっており、名作が来日すると長蛇の列になる企画展とは違い、誰もが耳にしたことのある巨匠の作品をいつでもゆっくりと見られるのが「国立西洋美術館」の大きな魅力です。また、年に数点ずつ新しい収蔵品が増えており常に進化を続けているため、何度訪れても飽きることはありません。「国立西洋美術館」は誰でも気軽に訪れることができるよう工夫されているので、美術館に行ったことがない方や詳しくない方も安心して訪れてみてください。新しい発見があるはずです。

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