日本有数の大都市の一つ神戸にある、日本屈指のウォーターフロント都市であるポートアイランド。1981年に開かれて以降、世界最先端の取り組みを続けている「21世紀の海上都市」であるこの人工島において自然と親しみ、世界中の生き物たちと触れ合うことができる場所、それが神戸どうぶつ王国です。
今回は、色鮮やかな花々が咲き乱れ鳥たちが飛び交うこの神戸どうぶつ王国の魅力を紹介していきます。
目次
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花と動物に触れ合う広大な施設
神戸どうぶつ王国は、花と鳥とのふれあいのための場所として2004年に「神戸花鳥園」として開園されました。2014年には「神戸どうぶつ王国」としてリニューアルし、花と鳥のみならず世界中の動物たちを集めた施設として生まれ変わっています。
約20000平方メートルの敷地が室内型の「インサイドパーク」と屋外の「アウトサイドパーク」に分かれており、多種多様な動物たちと楽しく触れ合うことができる充実の設備が整えられています。
全天候型で快適なインサイドパーク
フラワーシャワー
インサイドパークの南エントランス付近はグラスハウスとなっており、天井には一面色とりどりの花々が咲き乱れています。その下にはレストランやカフェなどが立ち並び、落ち着いて休息のできるエリアとなっています。
ビーバークリーク
2017年4月に公開されたばかりの「ビーバークリーク」。「ロッキーバレー～北アメリカの動物たち～」と題するエリアに位置しています。ここではアメリカビーバーをはじめ、臭い液体を噴出することで有名なシマスカンクに、首輪のような白い模様が特徴的なクビワペッカリーなどが展示されています。アメリカのロッキーバレーに生息する動物たちの生態を観察しましょう。
アジアの森
アジアに生息する生き物たちを限りなく自然の姿のままに観察することができる「アジアの森」には、人気の高いレッサーパンダや、ジャコウネコ科の一種ビントロング、イタチ科のコツメカワウソといった生き物たちが生息しています。レッサーパンダについて学ぶことができ、エサやりもできるイベント「レッサートーク」もこのエリアで毎日開催されています。
アフリカンウェットランド
アフリカの湿地帯をイメージした「アフリカンウェットランド」一番の目玉はなんといってもハシビロコウ。その眼付きの悪さやまったく動かないところなどが受けて、今全国的にとても注目を集めています。長い耳をしたアカカワイノシシや、胸の部分が白いムナジロガラス、顔の黒いアフリカクロトキといった、珍しい生き物たちも見ることができる場所です。
熱帯の森
熱帯雨林のジャングルを再現した「熱帯の森」では、オニオウハシやコンゴウインコのような色鮮やかな鳥たちに加え、のっそりとした動きがかわいいナマケモノ、3メートル以上にまで成長する世界最大の淡水魚ピラルクの姿を見られます。オオハシや、硬い甲羅を持ったアルマジロとのふれあいイベントもここで開催されています。
熱帯の湿地
熱帯の湿地帯を再現した「熱帯の湿地」の注目はスナドリネコ。スナドリネコのスナドリとは「漁する（すなどる）」からきています。つまり、水辺で魚やカエル、貝といった水生生物をとって食べるさまから付けられた名前なんです。英語名もfishing catとなっています。スナドリタイムでは、スナドリネコが実際に獲物をとるところをばっちり目撃できるショーとなっています。
ウォーターリリーズ
およそ100種類の睡蓮が生育されている「ウォーターリリーズ」には、その他にも古代エジプトの紙の原料として知られるパピルスや、人を乗せることができるほどの大きさに育つオオオニバスといった珍しい植物が池の各所に植えられています。
ここで開催されているバードパフォーマンスショーではオオフクロウやベニコンゴウインコ、ルリコンゴウインコ、ハヤブサといった様々な種類の鳥たちが睡蓮の咲き乱れる池の上を飛び交うさまをすぐ傍から見られます。バードショーの後には専用グローブを付けてフクロウを腕に乗せて記念撮影ができる「フクロウふれあい」も行われています。池の北側には「ふれあいフィッシュコーナー」があり、足を入れると古くなった角質を食べてくれます。楽しむついでに健康も増進できる一石二鳥ぶりです。
ペリカンフライトとワオワオトーク
「ペリカンラグーン」で開催されるペリカンフライトでは、モモイロペリカンたちが一斉に飛ぶさまを見られます。体長160cmにもなるモモイロペリカンが飛び交う姿はまるで水上飛行機のよう。ド迫力の光景を楽しむことができるでしょう。同じく「ペリカンラグーン」ではワオキツネザルの解説やエサやりを楽しめる「ワオワオトーク」も開催されています。
コンタクトアニマルズ
動物たちとのふれあい体験ができるエリアである「コンタクトアニマルズ」は3つのコーナーに分かれており、それぞれ猫や犬と遊べる「ワンタッチ・ニャンタッチ」、ウサギやモルモットに触ったりエサをあげたりできる「ピョンタッチ広場」、インコやオウムと触れ合える「コンタクトパロッツ」となっています。かわいい動物たちと触れ合って癒されること間違いなしです。
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広いスペースで動物と親しむアウトサイドパーク
カンガルーファーム
カンガルーファームでは、広々としたスペースでオーストラリアのシンボル的動物・アカカンガルーや、南アジア原産でオーストラリアにも分布しているアキシスジカと触れ合い、えさを与えることができます。春から夏の間はゾウガメもこのエリアにやってくるので、見逃さないようにしましょう。
ドッグパフォーマンスショー
「ドッグステージ」では、羊の本場・ニュージーランドから来た羊飼いによる牧羊犬と羊のパフォーマンスショーを見られます。犬が羊たちを集めて柵の中に入れていく様や、羊の上に乗っかってお澄まししている姿はとてもかわいいものです。その他にも、フリスビードッグパフォーマンスも披露。ショーの後は、出演した犬とふれあうこともできるようになっています。
羊ケ丘
ニュージーランド原産のコリデール種の羊たちが生活している羊ケ丘では、羊たちと触れ合ったり、エサを与えたりできます。ここにいる羊たちは前述のドッグパフォーマンスショーにも出演。ぜひ応援してあげましょう。
アルパカスペース
南アメリカ大陸原産で、羊のような体毛を利用するために畜産されていることで知られるアルパカ。日本ではそのとぼけた表情が人気を博し、多くの動物園で展示されています。アルパカスペースではそのアルパカと触れ合えるほか、毎日神戸どうぶつ王国内を歩き回る「アルパカお散歩タイム」が実施されています。
乗馬・ラクダ体験
「キャメルコーナー」と「ホースライド」では、それぞれフタコブラクダと馬にまたがって歩くことができます。小さなこどもでも、小さなポニーに乗ることができるようになっており、貴重な体験を家族そろって得ることができるでしょう。
多くのイベントが開催中
カピバラスパ
「アクアバレー」エリアにいる世界最大のげっ歯類カピバラ。のっそりと動くさまがかわいく、人気の高いカピバラのために、11月23日から2018年2月28日までは「カピバラスパ」がお目見えします。年末年始（12月30日（土）～1月8日（月））にはスパに花弁が浮かべられ、あたかも南国リゾートのような風情になることでしょう。また、12月22日（金）～24日（日）には冬至にちなんでゆず湯に。ぽかぽかのお風呂に浸かってくつろぐカピバラたちの姿を存分に楽しめます。
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おやつタイム
神戸どうぶつ王国では、園内の各所で動物たちにおやつを与えることができるイベントを日々開催しています。多くのペンギンたちが生活する「ペンギンウォーク」にいるペンギン、「アクアバレー」にいるゴマフアザラシ、「熱帯の湿地」にいるブラジルバクに直接おやつをあげましょう。
園内各所に充実のレストラン
バイキングレストラン「フラワーフォレスト」
きれいな花々が咲き乱れるフラワーシャワーに位置している「フラワーフォレスト」は季節の食材を活かした和洋中のメニューが売りのバイキングレストランです。子どもからお年寄りまで、誰でも楽しむことができるように豊富な種類のメニューが用意されています。
ハヤシ&カレー「JOEY」
感がるファームにあるJOEYでは、特製のハヤシライスとカレーを提供しています。じっくりと煮こまれたルーの味を楽しみましょう。
「アルパカフェ」
フラワーシャワーに位置しているアルパカフェでは、コーヒーやハーブティーなどのほか、パスタやホットドッグなどといった食事も提供しています。インテリアとしても人気のハーブ「アロマティカス」のハーブティーが人気の商品です。
バーガーショップ「レトリバー」
コンタクトアニマルズ内に位置するレトリバーでは、ハンバーガーに加えてうどん、ポテト、ナゲットといった手軽につまめるメニューが豊富に用意されています。
駅すぐそば、三ノ宮から14分の好アクセス
神戸どうぶつ王国の最寄り駅は「京コンピュータ前(神戸どうぶつ王国)」駅。京コンピュータとは世界最高のスーパーコンピュータの一つで、このポートアイランドに設置されています。駅から神戸どうぶつ王国の北エントランスはすぐそばです。
最寄り駅まではポートライナーを利用しましょう。神戸のターミナル駅である三ノ宮駅から発着しており、「京コンピュータ前(神戸どうぶつ王国)」駅まで約14分です。新幹線の新神戸駅から三ノ宮駅までは神戸市営地下鉄で約2分で到着します。
「神戸どうぶつ王国」のまとめ
人工的に造られた広大な島ポートアイランドに、自然の潤いをもたらしてくれる神戸どうぶつ王国。三ノ宮駅から近く、神戸市内のどこからでもアクセスのしやすい立地条件も大きな魅力です。多くの動植物が生き生きと生活し、楽しく触れ合うことができるこの神戸どうぶつ王国へぜひ足を運びましょう。動植物たちをその手で触れ、その眼で見て、癒されることができるはずです。
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