福岡県の福岡市といえば、古代から商業で栄えた博多や九州最大の繁華街である天神、歓楽街として名を知られる中州、黒田家の居城・福岡城、プロ野球の新たな盟主・ソフトバンクホークスの本拠地である福岡ヤフオク!ドームなど、様々な名所が位置する日本有数の大都会のひとつです。
そんな福岡市の中心において、50年以上も昔から福岡市動物園は動物や植物との触れ合いを通して、福岡の人々の癒しや学びの場所であり続けています。今回は、そんな福岡市動物園の魅力を紹介していきます。
目次
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歴史とともに、さらに前に進む福岡市動物園
最初に紹介する福岡市動物園の情報は「歴史」。福岡市動物園の前身は1933年に開園した御大典記念福岡市動・植物園です。当時は動物が189種664点、植物が温室と花壇を合わせて100種ほどでした。しかし1944年には戦争状態の悪化によって閉園を与儀なくされることに。終戦後に再び新しい動物園を建設する計画が始動し、1953年に展示動物数67種134点の福岡市動物園として再スタートを切っています。
1980年には隣接していた平尾浄水場の跡地を植物園として整備し、福岡市植物園として公開を開始。動物園と共通料金で利用できる施設となりました。
福岡市動物園の現在の飼育動物数は、ほ乳類が38種228点、鳥類が61種262点、は虫類が14種58点合計113種548点。繁殖技術の向上にも貢献しており、キリンやチンパンジー、ジャガーといった人気動物の繁殖に日本で最初に成功するなど、研究分野にも力を入れています。
現在は20年の長期計画で段階的なリニューアルを進行中。その一環で2013年にはゾウやオランウータンといったアジアの熱帯地方に生息する動物たちの飼育展示エリア「アジア熱帯の渓谷エリア」をオープン。
今後はキリンやシマウマ、ライオン、カバといったアフリカに生息する動物たちの飼育展示エリア「アフリカの草原エリア」に、日本の身近な動物や日本古来の動物を展示するエリア「日本の自然エリア」、植物園エリアに広がる「バードガーデンエリア」、そして「動物行動、環境への適応エリア」の建造が順次進められていく予定となっています。
福岡市動物園は数多くの動物に充実の施設内容
アジア熱帯の渓谷エリア
次にに紹介する福岡市動物園の見どころは「アジア熱帯の渓谷エリア」。20年の長期リニューアル計画における新しい5つのエリアの第1弾として、2013年にオープンした「アジア熱帯の渓谷エリア」。
動物園の正門入ってすぐの所に位置し、動物本来の生態にあった空間を創り上げているのが特長です。空中観覧デッキなどといった異なる視点から動物たちを見ることができる設備を整えており、動物たちの生態をよりよく観察することができるエリアです。
ここにいる動物はアジアゾウにオランウータン、シロテテナガザル、コツメカワウソ、ビルマニシキヘビ、ベンガルヤマネコ、ビントロング、シシオザル、サイチョウ、ヒョウ、マレーグマなど。アジアの熱帯にする生き物たちの生活ぶりを楽しみましょう。
遊戯施設
3番目にに紹介する福岡市動物園の見どころは「遊戯施設」。動物園の西門近く、正門から入った場合は動物園の一番奥のあたりに、子どもにうれしい遊戯施設が設置されています。その中でも、ぜひ注目したいのは観覧車。小高い丘の上にあり、福岡市内の景色を一望できます。
この観覧車はかつて福岡の百貨店である岩田屋の旧本館の屋上に置かれていたもの。子どものころに乗ったことがあるという人も福岡市には多いのではないでしょうか。幼い日の懐かしい思い出が蘇ってくることでしょう。その他にも王朝風の豪華なメリーゴーランドや各種乗り物などがあり、子どもを楽しく遊ばせることができるようになっています。
動物科学館
4番目にに紹介する福岡市動物園の見どころは「動物科学館」。動物科学館には様々な動物の骨格標本が設置されており、間近で動物たちの体の構造を学ぶことができます。パネル展示や図鑑が置かれている他、館内にいる動物相談員から解説を受けることもできるようになっており、子どもの好奇心を満たしてくれる施設だといえます。大きな動物たちの骨格標本は迫力満点です。特に、長い首の仕組みが分かるキリンの骨格標本には子どもたちも興味津々となることでしょう。
こども動物園
5番目にに紹介する福岡市動物園の見どころは「こども動物園」。モルモットやウサギと触れ合うことができるこども動物園。ここでは毎週火曜から金曜日には1日2回ウサギ、モルモット、ゾウガメとの触れ合い方やだっこの仕方を指導するふれあい教室を開催しています（事前申し込みが必要）。こどもたちがより深く小動物たちと親しむことができるいい機会となるはずです。
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福岡市植物園とは共通利用が可能
6番目にに紹介する福岡市動物園の情報は「福岡市植物園とは共通利用が可能」。野外に1,400 種160,000 本、温室に1,240 種29,400 本の植物を見ることができる福岡市植物園。福岡市動物園とは共通入場することができ、同時に楽しめます。2015年には開園35年を迎え、動物園とともに更なる発展を続けている植物園です。20年のリニューアル計画の中では、将来的に「バードガーデンエリア」が建造されることが決まっており、より花々が咲き乱れ、鳥たちが優雅に飛び交う場所となっていくとみられています。
大花壇
7番目にに紹介する福岡市動物園の情報は「大花壇」。福岡市植物園内には2か所の大花壇があります。1つは花壇・バラ園。植物園最大のポイントであるこの花壇は500平方メートルの規模を誇り、年に4回の植え替えを行いながら彩り鮮やかに飾られています。また、この大花壇の周囲には約250種1100株の園芸品種のバラが春と秋の時期には芳しく咲き誇っています。
2つ目は市民花壇・ハーブ園。展望台の手前に位置するこの花壇には薬用植物、染料植物、料理の薬味や香りづけに使う植物などの有用植物を収集展示されています。ハーブに関する知識を深めることができるでしょう。
温室
8番目にに紹介する福岡市動物園の情報は「温室」。8つの部屋と2つの庭に分かれている温室は、広さ2800平方メートル。広大な空間にめずらしい木や花が集められています。温室内はアジア太平洋蘭会議（1995年）の後に、福岡市に寄付された貴重なランなどを展示する「ラン室」、ブーゲンビリアが咲き乱れる「廻廊温室」、熱帯・亜熱帯植物を展示する「水生・水辺植物室」、サボテンに代表される多肉植物を展示する「サボテン・多肉植物室」、ベコニアを中心とした鉢植えの花を展示する「鉢花室」、パパイヤ、マンゴー、コーヒーなどの熱帯雨林に生息する植物を集めた「大温室」などに分けられています。
見本園
9番目にに紹介する福岡市動物園の情報は「見本園」。様々なテーマに沿って植物が屋外展示されている見本園。高・中・低木の針葉樹を収集展示している「針葉樹園」、湿地帯、挺水帯、浮葉帯に分けてそれぞれに合った植物を展示する「水生植物園」、日本庭園や西洋庭園など、11のスタイルで造られた庭園を展示している「モデル庭園」などに分けられています。
福岡市動物園の園内各所に食事処が点在
食堂が敷地内に2か所
10番目にに紹介する福岡市動物園の情報は「食堂が敷地内に2か所」。福岡市動物園内には、中央食堂と科学館横食堂の2か所の食堂があります。季節によってメニューが変わるほか、福岡市動物園オリジナルメニューもあるのでぜひ試してみましょう。おすすめはヤマネコラーメン。博多ラーメンベースのオリジナルラーメンの味を楽しめます。子ども向けのキッズメニューも多いので安心です。中央食堂には売店も併設されているので、ぜひチェックを。福岡市動物園オリジナルのお菓子やガイドブック、クリアファイルなど、様々な商品を取り扱っています。
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植物園の展望台カフェへ足を運ぼう
11番目に紹介する福岡市動物園の情報は「植物園の展望台カフェへ足を運ぼう」。植物園エリアの高台に位置している展望台カフェでは、コーヒーや食事を楽しみながら天神や博多の景色を楽しめます。展望台の前にはハーブ園や花見広場があり、足元の景色もまた麗しいものとなっています。
福岡市街からすぐのアクセス
12番目に紹介する福岡市動物園の情報は「アクセス」。福岡市動物園の最寄り駅は福岡市地下鉄七隈線の薬院大通駅。七隈線の始点で、九州随一の繁華街である天神に位置している天神南駅からは2駅とすぐそばです。2020年にはターミナル駅である博多駅とつながる予定となっており、さらにアクセスが向上することとなります。
薬院大通駅からは56・58番バスで約6分、徒歩で約15分の距離にあります。また、西鉄大牟田線の薬院駅からは「薬院駅前」58番バスで約10分となっています。
西鉄バスを利用する場合は、「博多駅前B」58番バスで約20分、「天神協和ビル前（10）」56・57番バスに乗って約20分で到着します。
車の場合は、九州自動車道の太宰府ICから福岡都市高速天神北出口を経て、動物園までは約20分ほどです。駐車料金は1日普通車500円、中型車1000円、大型車2000円となっています。ただ、駐車場はあまり広くなく、土日祝日は激しく混雑するので、公共交通機関の利用がおすすめです。
福岡市動物園で動物サポーターになろう
最後に紹介する福岡市動物園の情報は「動物サポーターになろう」。福岡市動物園では、「動物サポーター」という動物たちのエサ代を一般公募する制度を採用しています。個人は1500円から、企業・団体は50000円からとなっており、寄付を行うと1年間入場が無料となる年間パスポートの発行を受けることができたり、2000円以上寄付すれば年2回普段は入ることのできない獣舎の裏に入ってエサやりなどを体験できる約1時間の「バックヤードツアー」、月1回程度1~2か所の獣舎裏に入ることができる「バックヤードガイド」に参加できたりするなど、素敵な特典が満載です。福岡市のふるさと納税でも福岡市動物園を選ぶことができるので、近くにお住まいの方や1年間に複数回福岡市を訪れる予定がある方にはぜひおすすめです。
福岡市動物園のまとめ
培った伝統の上に、じっくりと時間をかけて新たな価値を築き上げ続けている福岡市動物園。これからさらに魅力的な動物園となっていくことでしょう。訪れるたびに新しい魅力に気づかされるはずです。福岡市の中心地にも近く、県外からでも簡単に行くことができるアクセスも大きな魅力。まずは一度、この福岡市動物園に足を運んでみてはいかがでしょうか。
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