【ペット】カブトムシの飼い方:種類・寿命・値段まとめ
更新日: 2024年10月12日
カブトムシと言えば、セミと同じく夏の風物詩として身近な存在ですよね。夏休みの早朝、ラジオ体操に行って樹液にカブトムシがいないか探した思い出がある人も多いのではないでしょうか。そんなカブトムシを捕まえて飼った経験のある人も多いでしょう。体に対して大きな角を持つ姿は、特に男の子の憧れの的。昔も今も変わらず大人気の昆虫です。そして大人の中でもカブトムシは根強い人気を誇っています。近年では俳優の哀川翔さんが熱いカブトムシ愛を持つことで知られていますが、同様に愛好家が多い昆虫でもあります。海外の大型品種のカブトムシを飼育したり、繁殖させて多数飼いしたりする人もいます。外来種は昔ながらのカブトムシと違って飼育も難しそう、昔ながらのカブトムシも繁殖させるのは無理そう、と思う方もいるかもしれません。そこでカブトムシの飼い方について詳しくまとめました。
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カブトムシってどんな動物?生態を紹介!
コウチュウ目コガネムシ科カブトムシ亜科に分類されるカブトムシ。さらにいくつかの族に分かれていて、いわゆる日本の「カブトムシ」は真正カブトムシ族に属しています。その他には「ヒナカブト族」「サイカブト族」など8族ほどに分かれています。真正カブトムシ族の中に「ヘラクレスオオカブト属」「ゾウカブト属」など13属が属しています。世界中には亜種を含めると1300種ものカブトムシが生息していますが、日本で採取できるのは4種のみ。一般的なカブトムシである「ヤマトカブトムシ」の他に「コカブトムシ」「サイカブト」「クロマルコガネ」が日本に生息しています。カブトムシは元々は亜熱帯に住む昆虫なので、日本に生息すること自体が奇跡だとも言えます。野生のカブトムシはコナラやクヌギの樹液を吸って育ちます。梨やリンゴなどの果汁を吸うこともあります。体は小さいものの大食漢で、与えた分だけ平らげてしまいます。例外はコカブトムシ。他の昆虫の幼虫や死骸を食べる肉食昆虫なのです。黒光りするルックスの格好良さが魅力のカブトムシ。自宅で飼えばいつでもその姿を堪能できるので熱心な愛好家が多いのもうなずけます。
カブトムシの寿命はどのくらい?
最初に紹介するカブトムシの情報は「寿命」。夏の昆虫の代表格と言えば、セミとカブトムシではないでしょうか。セミは地中で何年も過ごした後、羽化して地上で生きられるのは2~3か月と儚いことで有名です。ところが実際は、カブトムシは地上で生きられるのが1か月ほどと、セミ以上に儚い存在なのです。日本に生息するヤマトカブトムシやコカブトムシは、孵化してから10か月ほど土の中で幼虫として過ごし、土の上に出てからは、オスは1~2か月、メスは2~3か月の命で越冬はできません。ヘラクレスオオカブトは成体になった後、1~1年半かけて越冬しつつ生きます。コーカサスオオカブトは半年ほどと、外来種の方が長生きします。飼育下においてえさや温度管理に気を使うことで成虫になってから4~7カ月も飼育できた事例もあります。
カブトムシをペットショップで買うときの値段は?
次に紹介するカブトムシの情報は「値段」。カブトムシというとコレクターに高値で売買されている物というイメージがあるのではないでしょうか。かつてサターンオオカブトが日本初登場した際にはオスメスのペアで100万円の値が付きました。現在でもサイズの大きい物、角が太い物、飼育コストのかかっているものほど高額になる傾向にあります。一方で国産の幼虫と成虫の天然カブトムシは、安価で購入できます。オスの成虫が500~600円、メスの成虫が400円ほどなので、オスとメスのペアで購入しても1000円ほどで購入可能。購入場所もペットショップやホームセンターで幅広く売られています。さらにおすすめなのが幼虫で購入すること。幼虫ならオスもメスも150~300円ほどで飼うことができ、成長過程を楽しめます。
カブトムシの繁殖に関する紹介
3番目に紹介するカブトムシの情報は「繁殖」。寿命が短く成体での姿を楽しめる期間が短いカブトムシ。卵から幼虫、幼虫からさなぎ、そして脱皮を繰り返しながら蛹化(ようか)し成虫の姿のさなぎになり、4回目の脱皮で成虫へと成長し、交尾・産卵して約1年間で人生を終えます。カブトムシを飼育するなら、何年も飼育することは不可能なので、その成長過程を楽しむことをおすすめします。成体になり昆虫ゼリーを食べられるようになり2週間ほどで成熟し交尾が可能になります。オスとメスを同じ飼育ケースに入れておくと夜に交尾をします。1週間ほど同居させたら産卵用のケースにメスを移動させます。1週間から10日かけて1日に1・2個ずつの卵を産みます。総数にして100個ほど産むことが多いです。産んだ卵は成虫が傷つけてしまわないように別のケースに入れましょう。
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カブトムシの種類は?
4番目に紹介するカブトムシの情報は「種類」。ヤマトカブトムシやサイカブトムシといった国産のカブトムシは、野外採集も可能でペットショップなどでも広く安価に購入でき、気候に合っているので飼育も最も容易です。東南アジア産のコーカサスオオカブト、南米産のヘラクレスオオカブトも丈夫な品種であり、20度以上に室温を保つことで国産カブトムシよりも長い期間飼育を楽しめます。
ヤマトカブトムシ
5番目に紹介するカブトムシの種類は「ヤマトカブトムシ」。日本で一般的に「カブトムシ」というとこの種類を指す、最もポピュラーなカブトムシです。亜種には、久米島に生息する絶滅危惧種のクメジマカブトムシや沖縄のオキナワカブトムシ、口永良部島のツチヤカブトムシがいますが、日本で捕獲できるカブトムシはほとんどがヤマトカブトムシです。赤茶色に光る甲殻が特徴です。体長は30㎜から50㎜になります。生息数も多く、ペットショップやホームセンターで手軽に購入できます。オスは角を使って戦うことで有名です。角先を相手の体の下に差し込み投げ飛ばします。夜行性で、野生下では夜から早朝に里山のクヌギやコナラの木の樹液を吸っています。
サイカブトムシ
6番目に紹介するカブトムシの種類は「サイカブトムシ」。日本国内でも沖縄県に生息するカブトムシです。原産地は台湾であることから「タイワンカブトムシ」とも呼ばれていました。サイのような短く湾曲した角を持つことが特徴です。」体長はオスメスともに30~45㎜です。光沢のある黒い甲殻ですが、成体になったばかりの頃は腹側がやや赤みがかっています。前胸の背板前半が大きくくぼんでいるのが目立ちます。オスもメスも短い角を持つので一目見ただけでは見分けがつきません。つので相手を投げ飛ばすことはなく、サイのように相手と押し合いをして戦います。力が強いので容器をかじって脱走することがあるので注意しましょう。一度ひっくり返ってしまうと元に戻るのが苦手なので、飼育ケースには捕まることのできる木の枝などを入れて置くのがおすすめです。
ヘラクレスオオカブト
7番目に紹介するカブトムシの種類は「ヘラクレスオオカブト」。南米中部を中心に広く分布しているヘラクレスオオカブトは、世界最大のカブトムシとして有名です。ヘラクレスオオカブトにはいくつかの亜種がありますが、一番大きくなるのはヘラクレス・ヘラクレスです。110㎜から150㎜程度のものが多く、中には180㎜ほどまでに達する個体もいます。大きな体と胸角と頭角の2本の長い角が迫力満点です。色は、前翅が黄褐色や黒褐色なのが特徴です。熱帯の地域が原産ですが、標高1000m付近の涼しい場所に生息しています。飼育の際には、室温を20~28度に保つようにし、15度以下や余りにじめじめした環境は避けましょう。外来種ですが丈夫で飼いやすいので人気です。体が大きいので飼育ケースも大きいものに入れてやりましょう。
コーカサスオオカブト
8番目に紹介するカブトムシの種類は「コーカサスオオカブト」。東南アジア西部に広く生息するコーカサスオオカブトは、ヘラクレスオオカブトと並び「世界最強のカブトムシ」と称される闘争心の旺盛さが特徴です。大きさも60㎜から120㎜のものが多く、中には130㎜に達するものもいてアジア最大を誇ります。キラキラと光る黒い体が特徴です。頭部に1本、前胸背板に2本の計3本の長い角を持ち、戦いの際には3本の角と大きく鋭い爪を備えた長い足を巧みに使います。室温を20度から25度に保つことさえ気を付ければ、日本に近い国が原産のカブトムシなので飼いやすい品種です。寿命は5~6か月です。交尾させて繁殖させることも難しくはありませんが、大きな角の個体を育てるのはなかなか難しく、だからこそ熱心に飼育する愛好家が多くいる品種です。
カブトムシの餌(エサ)は?
9番目に紹介するカブトムシの情報は「餌(エサ)」。カブトムシは食欲が旺盛な大食漢として知られています。どんなに元気なカブトムシもお腹が空いた状態になるとすぐに弱ってしまうほか、水分補給もえさからしているので水分不足にも陥ってしまいます。カブトムシの口には歯が無く、細いひものような舌2本を使って樹液などの栄養と水分を吸います。そのため乾いたものはえさには不向きです。カブトムシが必要とする栄養をバランスよく含んだ「昆虫ゼリー」は1粒サイズで与えやすく安価で経済的です。たまに他の物を与えたい時には、りんごやバナナ、みかんや梨などの果物がおすすめです。スイカやきゅうり、トマトなど水分の多いものは夏場にすぐ腐敗してしまいがちでえさには向きません。
カブトムシのおすすめエサ一覧
カブトムシを飼うために必要なもの
10番目に紹介するカブトムシの情報は「飼うために必要なもの」。飼育ケースの中で飼育できるカブトムシは、用意する物も多くはありません。ただし幼虫やさなぎ、成虫などの成長過程によって適切な環境を用意する必要があります。
1飼育ケース
ホームセンターやペットショップで広く売られているプラスチック製の飼育ケースがカブトムシの飼育に適しています。上部にメッシュのふたが付いている物でオーケーですが、余りにメッシュの目が粗いものだとコバエが入るので目の細かいものにしましょう。
2昆虫マット
飼育ケースに敷き詰める専用の腐葉土です。カブトムシやクワガタムシの成虫が好む朽木を粉砕してあるものや、幼虫向けの栄養が含まれたものがあるので用途に応じて選びましょう。園芸用の腐葉土でも代用できますが、その際は無農薬の物を選びましょう。
3霧吹き
昆虫マットが乾燥してしまうとカブトムシも弱ってしまうので霧吹きで湿らせましょう。
4室温計
外来種のカブトムシを飼う際には室温をチェックし、暑すぎたり寒すぎたりしないように気を付けましょう。
カブトムシおすすめグッズ一覧
ケースについて大きさなど
11番目に紹介するカブトムシの情報は「ケースについて」。本能と反射によって行動する昆虫であるカブトムシは、経験による学習はせず飼い主に懐くことは残念ながらありません。触られるのも嫌がり、余りに触られると弱ってしまいます。一緒に遊んだり触れ合ったりするために飼おうとしている人は、別の物を飼った方がよさそうです。それでもカブトムシが人気のペットである理由は、その姿の格好良さ。大きな角や黒光りする体、戦う時の強さなど、男の子の永遠の憧れです。よく観察しているうちに、えさを夢中で食べる時のしぐさや眠るときの様子など、自分のカブトムシだけの習性を見付けることもあり、かわいさもひとしおです。中には仰向けで眠るカブトムシの個体もいます。寿命も短いですが、交尾させて卵を産ませたら別のケースに移して土を乾かないようにしていると、10日ほどで小さな幼虫が生まれます。2か月後には2~4cmの白い幼虫に成長し、色が黄色っぽくなり土に潜ってさなぎになります。そして成虫の姿になって土の上に現れます。ひと夏だけのペットのイメージが強いですが、代々に渡って育てていく醍醐味を味わえるのがカブトムシの魅力です。
カブトムシは臭い?
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最後に紹介するカブトムシの情報は「臭い」。飼育ケースの中で暮らすカブトムシは、家の中が獣臭くなるようなこともなく、飼いやすいペットだと言えます。鳴き声もなく、動く音もカサカサという小さな音だけなので集合住宅でも飼うことができるペットです。一軒家じゃないからとペットをあきらめているような人にも人気で、子供に与える初めてのペットにも向いています。ただし夏場に飼うことが多いカブトムシは、飼育ケースの中が臭ってしまうことも多々あります。水分の多いえさは避けて食べ残しはこまめに捨てること、ふた上部からコバエが入らないようにすることに気を付けましょう。昆虫マットをこまめに取り換えると同時に、ケース側面におしっこが付いていることが多いので側面もよく拭きましょう。飼育ケースの置き場所は、直射日光が当たらない涼しい場所にすることでえさの腐敗を防ぐことができます。
カブトムシのまとめ
子供たちの憧れであり、大人にとっては夏の風物詩としてノスタルジックな気持ちにさせられるカブトムシ。日本にいる昔ながらの品種を飼うもよし、外来種の大型のダイナミックなものを飼うもよし。好みの1匹を見付けたらぜひ飼ってみましょう。容易に飼うことができ、繁殖させる楽しみも味わえ、姿を変えるところを観察することもできるのでおすすめですよ。
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大切なペットの死は、長年付き添ってきた飼い主にはとても寂しい瞬間です。犬、猫であれば10年以上、小動物のうさぎ、ハムスター、モルモット、鳥類などはそれよりも短いですが大切に育てた我が子同然の存在です。そんな大事なペット達を亡くなってしまった後にも忘れないためペット葬儀でしっかり送り出してあげましょう。場合によっては骨壺に入れることもでき、毎日目の届く場所に飾ってあげると亡くなってしまった後でも毎日一緒にいるかのような安心感が得られるかもしれません。依頼なども思ったより煩雑ではない場合が多いので一度ご検討してみてはいかがでしょうか。
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