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サンライズエクスプレス出雲とは
「サンライズ出雲」は、東京駅～出雲市駅間を運行するオール2階建ての寝台特急列車です。東京～出雲間を12時間かけて走り、1日1往復しています。途中、岡山までは「サンライズ瀬戸」と共に14両編成で進みます。「サンライズ出雲」はJR線で唯一残る定期寝台特急列車です。週末には乗車率99％になることも珍しくなく、7割が女性客と女性に人気の列車です。
走るシティホテル
車内は通路から客室内にいたるまで、木の温もりを感じさせる木目調のインテリアで統一されています。個室の設計には「ミサワホーム」が携わり、JRと住宅メーカーという異業種コラボレーションが実現。「M-Wood」という製品を全面に使用して、まるで新築住宅の一室をそのまま寝台個室にしたかのようです。個室を中心にした構成で、サロンコーナーやシャワーブースなどのユーティリティも充実させています。
A寝台1人用個室 シングルデラックス
このA個室は2階建て付随車の2階部分に位置し、その静寂さは「サンライズエクスプレス」の数ある個室の中でもピカイチです。個室内にはベッド・洗面台・ライティングデスクが機能的に配置されていて、かなりの広さ。掛け布団は羽毛がセットされています。洗面台は温冷選択が可能で、A個室利用者には、シャワーカードが1枚とアメニティキットが配布されます。コームやヘアゴム、洗顔料まであるその内容は一晩の乗車では充分すぎるほどに豊富。A個室専用のシャワー室が車端部に設置されています。
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B寝台1人用個室 シングル
「サンライズエクスプレス」編成内の個室の大半を占める「シングル」は、個室の位置によって、大きな窓が魅力の「階上室（2階部分）」、揺れの少ない「階下室（1階部分）」、天井の高い「平屋室（車端部平屋部分）」の3タイプ。各タイプとも室内の設備は共通で、ベッドの大きさも1,960mm×700mmで同じサイズとなっています。個室の高さは1,800mmあって大人でも無理なく立ち上がることができるのが「ソロ」との大きな違いです。
B寝台1人用(2人用)個室「シングルツイン」・B寝台2人用個室「サンライズツイン」
「シングルツイン」は、1人でも2人でも使えるように設計された個室で、「シングル」とほぼ同じ床面積の室内に、ベッドが2段に設置されています。上段は「補助ベッド」という位置付けで、1人利用の時は窓方向に跳ね上げて収納できます。さらに下段ベッドは簡易ソファーにすることもできます。そして、B寝台2人用個室といえば「デュエット」ですが、「サンライズツイン」は全く新しい2人用個室で、カギ型空間の「デュエット」に対して、こちらは真四角に近い空間構成。室内の広さもグンとワイドになっています。ベッドサイズは「シングル」より若干大きめです。
B寝台1人用個室 ソロ
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多種の「ソロ」の中で、「サンライズ」では階段を上段個室内に抱え込んだタイプを採用。このタイプの大きな特徴でもある、階段部分の覆いが下段個室内に大きく張り出しています。ベッドサイズは基本が1,960mm×700mmですが、一番狭くなる部分では幅が560mmまで狭まります。上段では階段部分でなんとか立ち上がることができますが、下段では立ち上がることはできません。「シングル」よりも1,000円ほど安い料金設定で、平日でもけっこう埋まっていることが多い人気の個室です。
普通車指定席 ノビノビ座席
「カーペットカー」を進化させた「ノビノビ座席」。「座席」とはいえ、完全に横になって寝る事ができます。この「ノビノビ座席」は寝台特急ながら、寝台料金不用。指定席特急料金と乗車券だけで乗車可能です。リーズナブルに長距離移動できるとあって、繁忙期はもちろん、閑散期でもかなりの高稼動を誇ります。車内は上段と下段の2段構成。上段へは通路からハシゴで上がります。隣りの区画とは簡単な仕切りで区切られ、頭部分だけが完全に仕切られています。掛け布団として、簡単な肌掛けが1枚提供されます。枕はないので、旅行用の空気マクラの持ち込みがおすすめです。
ミニサロン
3号車と10号車には、共用のくつろぎスペース「ミニサロン」があります。カウンターにステンレス製のスツールが合計で8脚の「ミニ」という名の通りホントにささやかなスペースです。ただ「ソロ」「シングル」の利用者にとっては、のびのびと息抜きや飲食ができる貴重なスペース。大きな窓も魅力的で、早朝の朝焼けや朝日の眩しい瀬戸内海を眺めながらボンヤリするのも列車の旅ならではです。
シャワーブース
「シャワー室」がミニサロンの隣りにあります。シャワーカードを車掌さんから購入して（1枚300円）利用しますが、カードは瀬戸・出雲編成それぞれ20枚の限定販売です。（給水タンクの容量から換算してこれだけの人数と決められている）シャワーの給湯時間は6分間。時間予約制ではないので、他の人が使っていると待たなければなりません。シャワー室にはボディーソープとシャンプーが、脱衣スペースにはドライヤー・ゴミ箱・着替えカゴが備え付けられています。車内では200円の「タオルセット」を車掌さんが販売しています。
トイレなど
各車両のデッキには、洗面台とトイレがあります。トイレは「洋式」「和式」を設置。男性用個室はありません。全体的に「サンダーバード」「はるか」といったJR西日本の新型特急と共通のデザインになっています。車椅子対応のスペースは、ハンディキャップルームのある2号車と9号車に集約。寝台個室からわずかな移動でトイレと洗面台に辿りつけるように工夫されています。各車両とも、通路ドア上部に電光情報表示板を設置。ニュースなどは流れませんが、停車駅などが案内表示されます。車椅子対応設備のある2号車と9号車のデッキドアは、ドア幅が広い設計となっています。
いかがでしたか？従来の「寝台列車」のイメージと異なるきれいな車内や設備が、女性に人気の理由なんですね。遅い時間までおしゃべりを楽しんでも大丈夫な個室も良いですし、友達同士なら「ノビノビ座席」で、駅ビルで買ったスイーツやお酒、おつまみを楽しみながら過ごすのも楽しそうです。
サンライズ出雲
- 出雲市～東京
- 0088-24-5489（申し込み専用ダイヤル、受付時間8：00～22:00、無休）
- 1日1便22:00東京発
- なし
- 寝台料金1人あたり シングルデラックス13730円、シングルツイン9430円、シングル7560円、ソロ6480円
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