【ペット】トイプードルの飼い方：種類・寿命・値段まとめ

トイプードルは、もともとは水鳥猟で獲物を回収する水猟犬であった「プードル」を小型化に改良してつくられた小さい犬種です。「プードル」の語源についてはドイツ語の「プーデル（水を跳ねる）」からきていると言われています。
容姿に気品があり、高い知能を持つ賢い犬として、「プードル」は16世紀の初めごろからフランスの上流階級の婦人たちの間で大流行しました。トイプードルは、その特徴をしっかりと受け継ぎ、小さいけれど利口で落ち着きがある堂々とした犬です。改良されたのは18世紀ごろだと言われていますが、今でもペットとして飼いやすい犬として世界中で愛されています。

活発な性格とはギャップがある見た目のかわいらしさや、シングルコートで抜け毛が少ないこと、無駄吠えが少ないことなど、家庭犬としてのポイントが高く、初めて犬を飼う人にもおすすめです。
今回はトイプードルを飼うことに興味のある人に是非知ってもらいたい、種類や寿命や値段といった基本的な情報を紹介していきます。

この記事を監修するのは？

トイプードルってどんな動物？生態を紹介！

「プードル」は、大きさによって4つの種類に分けられていて、「トイプードル」はその中でも1番小さい犬種です。

体重が3～4kgで体高は約28cm以下が平均とされ、被毛はくるくるとカールしていて耳は大きく、垂れているのが特徴です。じっとしているとまるでぬいぐるみのようなかわいさがあり、愛嬌のある表情やしぐさには誰もがキュンとしてしまうことでしょう。

トイプードルの見た目のかわいらしさを強調しているのは、カールしたふわふわの巻き毛です。そのままにしているとどんどん伸びて絡まっていきますが、この豊富な被毛にはあらゆるトリミングの技術を生かすことができ、色の種類も豊富なので、それぞれに似合うカットを試して見つけることが、トイプードルの飼い主さんには楽しみのひとつでしょう。

トイプードルの運動能力は高く、柔軟性のある肢体を持っています。ぴょんぴょんと飛び跳ねることができたり、ジャンプも得意です。また、賢い犬としても知られています。学習能力が高く、とても利口な犬であることも魅力で、飼いたい犬では、ポメラニアンやチワワを抜いて第1番目の人気者なのです。

トイプードルの寿命はどのくらい？

トイプードルの寿命は、他の小型犬と比べると長いほうで、平均寿命は16年前後とされています。犬の中でも体が丈夫で病気もしにくく、長く付き合える犬です。
トイプードルの健康状態には、日々の食べ物はもちろんですが、運動量や寂しさからくるストレスも関係してくると言われています。小型犬の中でも運動能力が高く、遊ぶことが大好きな犬なので、飼い主と遊べる時間をできるだけ多くとり、信頼関係を築くことで寂しい思いをさせないようにしましょう。このことが犬の健康にもつながります。

また、トイプードルのかかりやすい病気を知っておくことも大切です。目の周りがただれてしまう「涙やけ」や、耳の病気「外耳炎」などは、普段のお手入れで予防できます。健康で長生きしてもらうには、定期的に健康診断を受けることもおすすめです。

トイプードルをペットショップで買うときの値段は？

トイプードルをペットショップで購入する時の相場は、実は性別や毛色によって様々です。平均だと、約20万～30万円前後で、小型犬のなかでもペットとしての人気を争うチワワやポメラニアンと、たいして差のない価格だと言えます。

ずば抜けて高いわけでもなく、特に安くもない、スタンダードな価格だと思ってください。3ヶ月〜6ヶ月程の仔犬は人気があるので、そのくらいの月齢だと、少し高めになるようです。

トイプードルの鳴き声は？うるさい？動画で紹介

トイプードルはどんな声で鳴くのでしょうか？家の中で飼う犬なので、鳴き声がうるさいかどうかは、やっぱり気になるポイントです。

トイプードルは、小型犬特有の甲高くよく通る鳴き声をしています。特に子犬の時期は、あまえてよく鳴くことがあります。ですが利口な犬なので、躾をしっかりすると、無駄吠えをしなくなります。小さい時にしつけることが大切です。

トイプードルの種類は？

トイプードルの毛色は様々です。ペットショップに行くと、ホワイト、ブラック、ブラウン、アプリコットなどがよく見かけられます。他にもシルバーやベージュやシャンパンなど、毛色の濃淡の幅は広く、一般的には11種類に分けられて紹介されています。

少し前に、テディーベアカットが流行ってからは、それが似合うブラウンやアプリコットが特に人気となりました。実は毛色によって性格に違いがあると言われていて、飼うことを検討する時は、それぞれの特徴を予備知識として持っておくのもよいでしょう。

ホワイト

ホワイトカラーはプードルのスタンダードカラーです。純白からクリームかかった色まで、個体によって差がありますが、気品と高級感があることで人気です。セレブが小脇に抱えて歩くイメージでしょうか。ホワイトは汚れが目立ちやすいので、小まめに手入れをする必要がありますが、一方ではおしゃれにカラーリングを楽しむこともできます。毛質は他のカラーのトイプードルと同じようにカールしていますが、毛量は比較的少なめです。

性格は、飼い主に従順で甘えん坊なタイプです。他の犬とも仲良くできる社交性があり、多頭飼いにも向いています。他の毛色のトイプードルの中でも、利口でしつけがしやすいことが特徴で、はじめて飼う犬にはおすすめです。ホワイトカラーのトイプードルは、「鼻」「目ぶち」「唇」が真っ黒な個体が、より健康だとされています。

ブラック

ブラックは、ホワイトと同じくトイプードルのスタンダードカラーです。そのため、遺伝子が安定していて、遺伝子疾患を持って生まれることが少ないと言われています。ほかのカラーのトイプードルに比べて、運動能力も高く、骨もしっかりした子が多いのが特徴です。
子犬から成犬になる過程で、ブラック以外の遺伝子が混ざっていた場合を除いては、毛色が変わることはありません。毛量は多いほうで、トリミングはモヒカンやトップにボリュームのある、かっこいいカットも似合います。

性格は飼い主に従順でしつけやすく、すべての毛色の中で一番利口だとされています。控えめで落ち着いている気質なので、他にペットがいる場合にも、飼いやすい種類です。

ブラウン

ブラウンのトイプードルは、落ち着いた毛色をしていて艶もよく、瞳も美しくて人気です。色素が薄いことから、目鼻の動きが見えやすく、他の毛色のトイプードルにはない独特な表情があります。ホワイトやブラックカラーのトイプードルよりも独立心が強く、飼い主に依存しすぎないという一面があります。

性格は穏やかでマイペースですが、人見知りをする傾向があり、他の犬との協調性には欠けるので、他頭飼いには向かないとされています。ブラウンのトイプードルは、他の毛色のトイプードルに比べると、わがままっ子に育つこともあるので、子犬のころから根気よくしつけをすることが必要です。

アプリコット

ブラウンよりもオレンジがかったアプリコットは、トイプードルの中でも1番人気のカラーです。テディーベアーのようなカットがよく似合い、他の毛色のトイプードルよりも比較的スリムで足が長いことが特徴です。
ホワイトやブラックのスタンダードとは違い、中間色のアプリコットは歴史が浅く、遺伝子がまだ安定していないと言われています。そのため、年々毛色が薄くなる傾向があるとも言われています。

性格は陽気で活発な子が多く、やんちゃでいたずら好きの面があります。ブラウンカラーのトイプードルと似ていて、自己主張が強く協調性に欠けるので、他の犬や動物と一緒に飼うのは難しいとされます。見た目はとてもかわいいのですが、躾を子犬のころからしっかりしなければならない種類です。

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トイプードルの餌（エサ）は？

トイプードルは好奇心も旺盛で、人間の食べているものにも興味を持つことがありますが、頭のよい犬なのでしっかり躾をすると、ドッグフードしか食べなくなります。餌については、個体によって好きなものも違うので、色々な種類を与えて試してみるとよいでしょう。

ドッグフードを選ぶときに注意したいポイントは、良質な動物性たんぱく質が入っているか、動物性脂質が明確か、ということです。個体によってアレルギーを持っている子もいるので、材料や成分にも気を付けて与えましょう。トイプードルの体づくりには、動物性タンパク質やビタミン、ミネラルが重要です。これらはトイプードルの美しくハリのある被毛を維持するためには必要不可欠な成分です。
愛犬の健康維持は飼い主の責任でもあるので、栄養面も考えてよいものを選んであげましょう。

トイプードルの性格

トイプードルは、スタンダードが水辺で狩りをする猟犬だったこともあり、運動能力の高い賢い犬として知られています。そんなトイプードルをペットとして飼う場合には、やはり飼い主にどの程度なついてくれるのかや、その性格は気になるポイントです。

実はトイプードルは、小型犬の中では1番利口だとされています。毛色によっても性格は違うと言われているものの、基本的には活発で遊び好きです。高い学習能力を持ち、しつけやすいことも特徴です。感情豊かで人になつきやすく、飼い主を喜ばそうとして努力をする犬なので、一緒に暮らすと親密な関係を持てそうです。

ただ躾が不十分だと、他の犬と仲良くできなかったり、いたずらをするようになってしまいます。時には頭がよいことが仇になって、飼い主がそのかわいいしぐさについついおやつをあげることや、遊んで欲しくて吠えるなどの要求に応えてしまうと、すぐにそれを覚えてしまい、わがままな性格になってしまうので気を付けましょう。

犬の躾に経験がなく不安な場合は、プロのトレーナーにお世話になることもおすすめです。

トイプードルは臭い？

トイプードルは室内犬です。家の中でいつもそばに置いておくペットとして、そのにおいも気になるところですが、一般的には他の小型犬に比べて体臭が少ない犬種で安心です。

実は毛色によってもにおいが違うと言われていて、ブラックが1番犬臭いようです。またストレスや、耳、口、被毛の汚れから臭くなることもあるので、いつも清潔にお手入れしてあげることが大切です。

トイプードルをペットとして飼うために必要なもの

小型犬のトイプードルは、家の中で飼われることが基本です。お家に準備しておきたいものを紹介していきましょう。
ケージ）　部屋で放し飼いする予定でも、はじめはケージがあったほうが躾の際にも役に立ちます。大きさには色々ありますが、トイレとベッドが入って、ご飯を食べるスペースがあるくらいがちょうどよいでしょう。トイプードルは運動能力が高く、飛び跳ねることもできるので、ケージの柵は高めか屋根があるものがおすすめです。

水ボトル
ケージの中に備え付ける水入れは、トレイだとひっくり返してしまうことがあるので、ボトルタイプのものがおすすめです。
ベッド
種類には色々ありますが、成犬になっても体がすっぽり入るサイズを選んであげましょう。冬は暖かく、夏は涼しい加工がされているベッドもあるので季節によって変えてあげるのもよいでしょう。
おもちゃ
トイプードルは活発な性格から、運動することも大好きです。できるだけお散歩に連れて行ってあげるのがよいのですが、お家のなかの狭いスペースでもおもちゃがあればひとりでも遊びます。おもちゃを噛むことで、歯や顎も鍛えられ、ストレスも発散できます。

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トイプードルのまとめ

見ためのかわいさは言うまでもありませんが、頭もいいトイプードル。飼い主だけでなく誰にでもなつく社交性や陽気な性格もとっても魅力的です。トイプードルは犬を飼うことが初めての方にも飼育しやすい犬種でおすすめですが、躾の面ではかわいさに負けて手を抜かないようにしたいものです。
メリハリのある躾をして、容姿も性格もかわいいトイプードルを育ててみましょう！

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