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シーギリヤ・ロックとは?
シーギリヤ・ロックは、スリランカの中部マータレー州にある遺跡です。
この地域は、スリランカでも古代遺跡が集中する「文化三角地帯」と呼ばれ、ほかにも見所がたくさんあるエリア。
そんな歴史的・文化的価値の高いエリアにあるシーギリヤ・ロックは、スリランカでも一番の観光地と言われています。
1982年には世界遺産にも登録され、毎年多くの観光客が訪れています。
シーギリヤ・ロックは、ジャングルの中にある岩に建てられた王宮跡です。
南北に約180m,東西に約100m、高さ約200mもの大きさの岩山の上に、なんと宮殿や庭園、貯水池などが築かれていたというから驚きです。
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シーギリヤロックの歴史
シーギリヤ・ロックは、カッサパ1世によってつくられました。
カッサパは、5世紀後半にシンハラ王朝の王ダートゥセナと平民の血筋の母から生まれました。
嫡男ではあったものの、王族の血筋を持つ別の母から生まれた弟モッガラーナの存在によって、王位継承が揺らいでしまいました。
そこで、弟モッガラーナに王位継承を奪われるのを恐れたカッサパは、父であるダートゥセナ王に不満をもつ将軍と共謀して父王を投獄しました。
さらには王位継承権を持つ弟をインドへと追放し、477年カッサパはカッサパ1世として即位しました。
その後、王となったカッサパ一世は、父ダートゥセナに隠し財産をすべて出すように迫ります。
それに対して「貯水池が全財産だ」と答えた父に怒り狂ったカッサパ一世は、将軍に命じて父を殺害してしまいました。
しかし、父親を殺すというのは仏教徒として最大の罪。大罪を犯した彼は、罪を償うべく寺院や施療院を立て、善政に励むようになりますが、弟の復讐への恐れを払拭することはできませんでした。
そしてカッサパ一世は、シーギリヤ・ロック建築に乗り出します。
それは、自分が殺してしまった父を供養するため、また、弟の攻撃から身を守るためだったとも言われています。
玉座は岩山の頂上におかれ、中腹には、巨大な獅子像が作られ、まるで威嚇するように弟の逃れた南インドを見据えていたと言われていますから、相当に弟からの報復を恐れていたのでしょう。
結局11年後、インドから戦いを挑んできた弟モッガラーナにあっけなく敗れ、カッサパ1世は自ら命を絶ったのでした。
シーギリヤ・ロックのみどころ
シーギリヤ・ロック山頂にある宮殿遺跡やそこからの絶景を見るためには、巨大なシーギリヤ・ロックを登る必要があります。
登山の途中にもたくさん見所があるので、余すことなく紹介します!
まずシーギリヤ・ロックの敷地に入ると、貯水池があり、広い庭園が広がっています。
そこを抜けると、いよいよシーギリヤ・ロック登山の始まりです。
巨大な岩が折り重なる間を抜け、自然のままのような階段を登っていきます。
しばらく登っていくと、、断崖の中腹にある最初の見所「シーギリヤレディ」を見に行くことになります。
シーギリヤレディとは、岩壁に描かれたフレスコ画で、王宮の女性たちを描いたとも、妖精の姿であるとも言ています。
かつては500人ほど描かれていたそうですが、現在見ることができる女性は18体のみ。しかし色彩は今も鮮やかで美しく、絶対に目にしておきたい姿です。
シーギリヤ・レディを通り過ぎると、巨大な「ライオンの足」の像が現れます。
今は足しかありませんが、以前はライオンの頭部もあり、口の中に人が入っていくようになっていたのではないかと言われています。
足だけでもとても大きく、かつてあったという像の全貌が気になりますね。
ライオンの足を過ぎてさらに登っていくと、ようやくシーギリヤ・ロックの頂上にたどりつきます。
頂上からは360度ジャングルが広がり、その風景は本当に素晴らしいものです。
頂上には遺跡が残されているので、風景を見ながら散策するのがおすすめ。
スリランカの絶景を楽しみましょう。
シーギリヤ・ロックへのアクセス
シーギリヤ・ロックへの行き方はさまざまあります。
ポピュラーな方法としては、近くの街からバスで行く方法。
キャンディからいく場合は、路線バスで約3時間ほどでつきます。
バスターミナルへ行けば、運転手のアシスタントさんが行き先を連呼してくれているのでわからないことはないでしょう。
シーギリヤ・ロックの手前にある街・ダンブッラからいく場合は、路線バスで約45分ほど。ダンブッラのバスターミナルでにも、ターミナル発のバスがあるので大変便利です。
バス代も15円ほどでお得です。
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