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リスボン観光ガイド:大航海時代を生み出した街。海の女王の宿るポルトガルの首都

スペインと並んで大航海時代にその勢力を世界中へ伸ばし、日本の歴史にも大きな影響を与えた国ポルトガル。その栄光はリスボンから始まりました。紀元前1200年ごろから続く西洋最古の都市であり、その後の歴史の中で様々な文化によって磨き上げられたリスボンは、今なお世界都市としてその輝きを放ち続けています。 今回はポルトガルが世界に誇る海の女王の街、リスボン観光の魅力をじっくりとお届けしていきます。

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更新日: 2023年11月21日

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7つの海を制した海の女王の街リスボン

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ポルトガルの首都リスボン。ヨーロッパの西の果てに位置する大都市で、唯一大西洋に面した首都でもあります。その成り立ちは古代ローマ時代よりもさかのぼり、ローマやロンドン、パリといったその他の大都市よりもはるかに古い、西ヨーロッパ最古の都市の一つとして知られています。

ここに最初に街を築いたのはフェニキア人。交易を生業とし、多くの都市を築いた彼らが紀元前1200年ごろにリスボンを建設したとされています。その後同じフェニキア人が興した都市国家であるカルタゴの支配下となり、英雄ハンニバル・バルカがローマに敗れてカルタゴがローマの軍門に下ると、今度はローマの属州の一部となりました。キリスト教が伝播してくると、その西側における重要な拠点ともなっています。

イベリア半島で8世紀から12世紀にかけて長く続いたイスラムの支配がレコンキスタによって終結を迎えると、15世紀から17世紀にかけて起こった大航海時代にリスボンは飛躍の時を迎えます。スペイン人とともに海上に乗り出したポルトガル人たちは、東は日本、西はブラジルまで広くその行動範囲を伸ばし、そこから得た莫大な利益がリスボンに流入することとなりました。特に植民地ブラジルから来る金は莫大なもので、現在のリスボンのバロック様式建築を建てるための資金源をまかなうことができたほどでした。

リスボンはその後もナポレオンの侵略や君主制の終焉、独裁者サラザールによる支配といった激動の時代を潜り抜けたポルトガルを常に首都として支え、発展を遂げてきました。フェニキアに始まり、ローマやイスラムを経て、大航海時代につながった世界中の文化が混じり合った文化のるつぼともいうべき世界都市。それがリスボンなのです。

リスボンの定番観光スポット:ポルトガルの繁栄を象徴する建築の数々が見もの

ポルトガル帝国の玄関口、コメルシオ広場

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コメルシオ広場の名前の意味は「貿易広場」。日本を含めた世界中と貿易し、莫大な富を築き上げたポルトガルの首都の広場に相応しい名前です。かつてはここに宮殿が建てられていましたが、1755年にリスボンの街を崩壊させたリスボン地震が発生すると宮殿はがれきの山と化してしまい、別の場所へ移転することに。残った広場を機能主義のさきがけとされる建築家エウジェニオ・ドス・サントスの設計によって再建し、政府関係の庁舎や港湾貿易関連の建物が周囲に建造されました。これが現在のコメルシオ広場につながっています。

コメルシオ広場には多くのカフェやレストランがあり、地元のリスボンっ子たちにも人気があります。朝はここでコーヒーを飲み、昼には仕事の合間にランチを食べ、夜は友人とおしゃべりをしながら食事をする。世界的な観光地でありながら、市民の生活に密着した場所です。ぜひリスボン市民の日々の生活を垣間見てみましょう。

世界遺産、ジェロニモス修道院とベレンの塔

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ポルトガルの黄金期を築き、海外交易によって莫大な富を築き上げた”幸運王”マヌエル1世。彼の治世にポルトガルで花開いた建築様式であるマヌエル様式の傑作とされているのがジェロニモス修道院とベレンの塔です。
航海者たちを厚く支援し、大航海時代の幕を開けたマヌエル1世の子エンリケ航海王子の偉業を称えるために建造されたジェロニモス修道院と、インド航路を「発見」した航海者バスコ・ダ・ガマの功績を称えるために建造され、テージョ川の河口を監視するために利用されたベレンの塔はその建築美のみならず、その深い歴史的意義もあって、1980年にポルトガルで最初に世界遺産に登録されています。

かつての王宮サン・ジョルジェ城

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市内の高台にそびえるサン・ジョルジェ城は360度広がるリスボンの街並みを眺めることができる最高の展望スポットです。紀元前6世紀ごろからこの地には要塞が築かれていたとされています。かつてはポルトガル王家の宮殿として使用され、ポルトガルを世界帝国に飛躍するきっかけを担った航海者バスコ・ダ・ガマを王家が歓待した場所でもあります。ポルトガル発展の世界への発展の始まりの場所と呼ぶことができるでしょう。

リスボン観光ならサッカーを見逃すな!

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リスボン観光中にぜひ体験してほしいのがサッカー観戦です。ヨーロッパ屈指の名門クラブであるベンフィカとスポルティング・リスボンがこのリスボンに本拠地を置いています。
ベンフィカはUEFAチャンピオンズリーグを2度制覇、スポルティングもリーグ戦18回優勝しているチャンピオンズリーグ常連クラブです。この2チームで戦われるリスボンダービーの熱気はヨーロッパでも随一で知られているほか、ルイコスタやフィーゴ、クリスティアーノ・ロナウドといった歴史に残る超一流選手を輩出した育成機関も有名です。

ベンフィカのホームスタジアム、エスタディオ・ダ・ルスは大聖堂の愛称を持ち、荘厳な雰囲気を湛えるスタジアムです。ポルトガル代表の試合や、UEFAチャンピオンズリーグ決勝もここで開催されています。スポルティングのエスタディオ・ジョゼ・アルバラーデも5万人を収容する、欧州サッカー連盟によって最高ランクの格付けをされたスタジアムです。

どちらも市街からは5km程度と近く、互いのスタジアムも3km程度しか離れていません。欧州屈指の歴史と伝統を誇る両雄が積み上げてきたリスボンの熱いサッカー文化は必見です。

リスボン観光中は名産の豚肉を使った料理を味わおう

リスボンの食事でぜひおすすめなのが「Carne de Porco a Alentejana(豚肉とアサリ炒め)」。大西洋でとれた新鮮なアサリと、ポルトガル名産の豚肉があわさった深い旨みが魅力の一品です。ポルトガルの東部でスペイン最大のイベリコ豚の産地エストレマドゥラ州に面する地域はスペイン側同様豚の名産地として知られており、日々旨みがぎゅっと詰まったおいしい豚肉がリスボンに運ばれてきます。
そこに海に面した街リスボンに水揚げされるアサリの海の味が合わさり、なんともいえない魅力を作り出しているのです。リスボンのレストランならどこでもメニューに入っているほどの人気料理ですし、日本人の下にもよくあう料理なのでぜひお試しください。

レストランは市内各所いたる所にありますが、やはりおすすめは上記のコメルシオ広場にあるレストランに行くことでしょう。歴史ある豪奢な建造物や、世界中からリスボンに商品を運んできたテージョ川の輝きを眺めながら食べるポルトガル料理はまた格別のものとなるはずです。

市内には観光におすすめの宿泊エリアが多数

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リスボンでホテルを探すなら、最初にチェックしたいのがバイシャ地区です。旧リスボン市街の下町に当たるこのエリアは地下鉄の駅も近く、またリスボンの主要なダウンタウンとして栄えている地域なのでレストランやホテルも多く軒を連ねています。コメルシオ広場など多くの観光地が徒歩圏内とアクセスも良く、もっともリスボン市内を観光するのに便利な場所だといえるでしょう。
世界遺産「ジェロニモス修道院とベレンの塔」のあるベレン地区や、レストランやクラブが多い若者向けの歓楽街として栄えるバイロ・アルト地区も宿泊先におすすめのエリアです。街の雰囲気やいきたい場所に合わせて選ぶといいでしょう。

港町の刺激的なナイトライフを楽しもう

歴史あるリスボンの街でナイトライフを楽しみたいなら、ぜひカイス・ド・ソドレ (Cais do Sodré)にも足を運んでみましょう。古くはリスボンに集う船乗りたちが夜な夜な集結する売春宿や賭場であふれたエリアだったカイス・ド・ソドレ。今もリスボン屈指の歓楽街として、若者を中心に刺激を求める人々が集まっています。バルで飲み食いしたり、ライブを見たり。ここにはアスファルトがピンク色に塗られた妖しい雰囲気の通りもあります。刺激的な一夜を過ごすことができるでしょう。

とはいえ、飲みすぎには注意です。ポルトガルは日本とは違って酔っ払いに寛容な国ではありませんので、泥酔しようものなら追い出されるか警察を呼ばれてしまいます。つい楽しくなって羽目を外してしまうこともあるかもしれませんが、きちんと節度を守り、トラブルを起こさないように注意してください。

市内のアクセスは地下鉄が便利

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現在日本からリスボンへの直行便は運行していませんが、ロンドンやパリ、フランクフルトといったハブ空港を経由した路線は多く運行しています。総飛行時間の目安は14~15時間です。

リスボンの主要空港はリスボン・ウンベルト・デルガード空港。市街地からは北に6kmほどの場所に位置しています。市街地との往復にはリスボン地下鉄の赤線、空港バス、路線バス、タクシーの中から最適なものを選んで利用しましょう。特にリスボン地下鉄は乗車1回につき1.25ユーロと安いことに加えて、赤線は地下鉄の残り3線(青線、黄線、緑線)とつながっているので1回の乗り換えでリスボン市内のすべての地下鉄駅にアクセスできます。地下鉄は市内の重要地点を網羅しているので、快適に移動することができるでしょう。

気候は快適も山火事には要注意

ポルトガルはイギリスのエコノミスト紙が発表する世界平和度指数の治安部門で3番目と、治安は非常にいい国の一つです。とはいえ、観光地を中心に外国人を狙ったスリや詐欺がしばしば出没するので、貴重品は必ず体に身に付け、決して目を離さないようにしましょう。

ポルトガルで要注意なのが山火事です。ポルトガルは日本とは違い、夏場に乾燥して冬場には湿度が高くなるのですが、その乾燥するシーズンには毎年頻繁に山火事が発生します。2010年には1年で東京23区の半分近い面積が焼けたとの記録もあり、注意が必要です。2017年にも過去最大クラスの被害が発生しており、特に夏場は必ずどこかで山火事が発生していると考えていいくらいです。都市部にいる分には問題ありませんが、郊外へ出かける際には事前にニュース等で確認しておくといいでしょう。

リスボンは地中海性気候に属しており、1年中大きな温暖の差はありません。観光に一番おすすめの季節は6月から9月。リスボンは湿度が低いので、夏場も蒸し暑くなく快適に過ごすことができるでしょう。冬場は雨が多いので、スケジュールを組む際などには注意が必要となります。

お土産のアズレージョで自宅をリスボン風に!

リスボンでおすすめのお土産はなんといってもアズレージョ。色鮮やかに焼き上げられたおしゃれなタイルです。ポルトガルでは建物を装飾するのによく使われており、リスボン市内でもいたるところで見られます。お土産用にはデコレーションはもちろん鍋敷きやコースターなど、多彩な商品が売られているので、ぜひ手に取ってみてみるといいでしょう。大抵の店が国外発走にも対応しているので、もちろん数十枚買って帰って家の壁を飾るのもおすすめです。

リスボン観光ガイドのまとめ

リスボンはその長い歴史や伝統に加え、ポルトガルの政治経済の中心としても、またヨーロッパの文化芸術の中心の一つとしても繁栄を続けています。この7つの丘を持つ町で融合された世界の文化が生み出したその街並みは見る者を魅了してやみません。ぜひリスボンの美しさを肌で感じ、その魅力を体験してみてはいかがでしょうか。

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