【兵庫】姫路市立動物園：姫路城に隣接し動物を見ながら絶景も楽しめるレトロな動物園

「姫路市立動物園」はサンフランシスコ講和条約調印を記念して1951年に開園した動物園です。
世界文化遺産で国宝に指定されている姫路城に隣接しており、姫路城が綺麗に見えるスポットとしても人気を集めています。園内ではゾウやキリンなどの大型動物をはじめカピバラやペンギンなど愛らしい動物など約100種390点の魅力的な動物を見ることが可能です。

動物のふれあいタイムや食事タイム、ゾウの健康チェックなど様々なイベントが開催されており、園内には動物園だけでなく観覧車などがあるミニ遊園地も完備されているので、1日中子供から大人まで遊び尽くすことができるでしょう。
ここではそんな「姫路市立動物園」について紹介します。

「姫路市立動物園」の概要&魅力

「姫路市立動物園」は1951年に開園し65年以上もの歴史を持つ動物園です。サンフランシスコ講和条約調印を記念して作られ1995年には博物館相当施設に指定されました。

世界文化遺産や国宝に指定されている姫路城のお堀内にある非常に珍しい動物園で、園内からは姫路城を見られます。姫路城に隣接していることから大規模な拡張やリニューアルをすることが難しく、現在も開園当時のレトロでどこか懐かしい雰囲気を残しているため、のんびりと過ごすことができるでしょう。

園内には約100種390点の動物が飼育展示されており大型動物や鳥類、爬虫類など魅力的な動物を見ることが可能です。「姫路市立動物園」ではただ見るだけでなくモルモットやヤギに触れるふれあいタイムやゾウの健康チェック、食事タイムなど動物を身近に感じられるようなイベントを多数開催しています。

また、観覧車やコーヒーカップを完備したミニ遊園地も併設しており、子供だけでなく大人も童心に返って楽しむことができるでしょう。

「姫路市立動物園」は動物の飼育展示だけでなく、社会教育や野生動物の保護、調査、研究にも力を入れており、小学校や中学校とタイアップした校外学習や職場体験、保護された動物の人工保育、絶滅の危機にさらされている動物の人工繁殖を行っています。
これらの活動を通じ野生動物の生息環境の保全の必要性を多くの人々に広め人間と動物が共存できる世界を実現することが目標です。

「姫路市立動物園」の見どころ1：魅力的な動物

ゾウ

姫子と名付けられたゾウは開園当初からアイドルとして親しまれています。開園当初からいた初代の姫子は1994年1月に亡くなったため、現在見られる姫子は1994年10月にやってきた2代目です。健康や体調管理、飼育員の安全確保を目的とした健康チェックを1日3回行っており、その時間になるとゾウの健康チェックを見ようと多くの来場者が集まります

開園以来ゾウ舎は狭く、安全性を確保するため初代姫子は鎖につながれて飼育されていましたが、子供たちが「悪いことをしていないのにかわいそう。鎖からはずしてあげて」と姫路市長に手紙で訴えたことをきっかけに開園40周年の記念事業の一環として1992年にゾウ舎の拡張修繕を行いました。
初代姫子はゾウ舎が拡張し鎖がはずされてからわずか2年で老衰のため亡くなってしまいましたが、2代目姫子は毎日のびのびと生活しています。

ホッキョクグマ

「姫路市立動物園」にはロシア生まれのホッキョクグマがオスのホクトとメスのユキが飼育されています。美しい真っ白な体毛が特徴的で、プールで背泳ぎをしたり半身浴をしたりまったりと幸せそうに暮らしており、大暑の日に行う恒例行事、氷のプレゼントが人気です。
この2頭は仲が良く、これまで何度か妊娠出産をしていますが、残念ながら亡くなってしまいました。

2017年にふたたびユキに出産の兆候が見られたため隔離しユキの展示は中止しています。ホッキョクグマは飼育下での自然繁殖が難しいとされていますが、近い将来「姫路市立動物園」生まれのコグマを見られる日がくるかもしれません。

キリン

「姫路市立動物園」で1番背の高いアミメキリン柵が通路の近くに作られているため、間近で観察することが可能です。コウスケと名付けられたオスキリンの右前足にはハート型の模様があり、見つけられた人には幸運がもたらされるといわれています。特にカップルで探すとご利益があるといわれているので、探してみてくださいね。

ラクダ

いつもモグモグと口を動かしながら来園者を興味深そうに見ているラクダを飼育しているラクダ舎は姫路城がよく見える場所にあり撮影スポットとしても人気です。ラクダとお城という非常に珍しい光景を見られるのも「姫路市立動物園」ならではの楽しみ方になっています。

ふれあい広場

ふれあい広場では羊やブタ、モルモットなどにふれあうことが可能です。ふれあいができるふれあいタイムは10時半から11時半までと13時半から14時半までと決められているので注意が必要です。この時間帯はスタッフが常駐しているので、動物について疑問に思ったことや詳しい生態を教えてもらうことができます。

ミニ牧場

ミニ牧場ではヤギやブタなど、昔は家畜として飼われていた動物たちを放牧しています。小さな檻ではなく、広い敷地でのびのびと暮らす動物たちの姿はほのぼのとしていて癒やされることでしょう。ミニ牧場は中に入ってふれあうことはできませんが、人に慣れているので動物のほうから近寄ってきてくれることもすくなくありません。

「姫路市立動物園」の見どころ2：遊園地

「姫路市立動物園」にはレトロで懐かしい雰囲気の小さな遊園地があります。観覧車や空中ブランコ、モノレールなど小さな子供でも楽しめる遊具が充実しており子供から大人まで一緒に楽しむことができるでしょう。

1993年に設置された小さな観覧車は面白みに欠けるような気がしますが、乗ってみるとそんな気持ちはくつがえされます。ゴンドラには窓がなく、スリル満点！頂上からは姫路城を眺めることもできるのでおすすめです。

「姫路市立動物園」の見どころ3：城見橋

「姫路市立動物園」の魅力は動物園や遊園地だけではありません！動物園入り口からまっすぐ進むと見えてくる城見橋という赤い橋は姫路城が一望できるため絶景スポットとして人気です。春には周辺一帯に桜が咲き誇り、桜と美しい姫路城を1枚の写真に収めようと多くの人が訪れます。

「姫路市立動物園」の見どころ4：はく製展示室

はく製展示室では園内で飼育していたけれども亡くなってしまった動物や、繁殖に成功したけれどもすぐに亡くなってしまった子供をはく製や骨格標本にして展示しています。72点のはく製及び骨格標本を展示していますが、中でもトラの子とフンボルトペンギンのヒナは非常に珍しいものとなっているので、見逃さないように注意してください。

生きていた頃の様子を忠実に再現しているので、今にも動き出しそうな迫力があります。また、開園当初から飼育されていたゾウの初代花子は骨格標本として保存され姫路科学館に展示されています。

はく製展示室はお城の撮影スポットとしても有名です。内堀に面しているので、大天守が水面に映るので、天気がよく風のない日には美しい逆さ大天守を写真に収めることができます。

「姫路市立動物園」での食事情報

「姫路市立動物園」には食事ができるレストランや軽食を販売する売店はありません。しかし、飲食店の多いエリアにあるので食事困ることはありません。「姫路市立動物園」周辺のおすすめレストランを紹介します。

SORA NIWA

姫路城が一望できる絶好のロケーションで地元姫路の食材をふんだんに使用した和洋折衷料理が楽しめるレストランです。夜は姫路の夜景を楽しめます。ランチやフルコースなどメニューが豊富に用意されているので、特別な日の食事にもおすすめです。花束など演出アイテムの手配も可能です。

千姫茶屋

姫路城を目の前に臨みカジュアルに和食を楽しめるレストランです。地元で採れたしらすを使い、大きな大名椀で提供するしらす丼をはじめご当地グルメの生姜醤油であっさり食べる姫路おでんなど地元の味にこだわっています。広々とした店内には座敷20席とテーブル席40席があり、のんびりと姫路の味を堪能できるでしょう。

姫路市営だから入園料がリーズナブル！

「姫路市立動物園」の入園料は5歳以上中学生以下なら30円、高校生以上なら200円というリーズナブルな設定もうれしいポイントです。様々な動物や姫路城が見られて遊園地で遊ぶこともできるのにこの料金設定はうれしいですよね！通常でもビックリするような安さですが、こどもの日や関西文化の日、勤労感謝の日など無料で利用できる日もありお得に利用できます。

「姫路市立動物園」へのアクセス

兵庫県姫路市にある「姫路市立動物園」はJR姫路駅が最寄り駅になっています。姫路駅から徒歩で訪れることも可能ですが、15分から20分程度かかってしまうのでバスの利用がおすすめです。姫路駅北口のバス乗り場から神姫バスに乗って姫路城大手町門前で下車すると徒歩5分程度で到着します。

また、姫路駅にはレンタサイクル駅リンくんという自転車の貸し出しも行っているので、バスが苦手な方や姫路城を眺めながらのんびり訪れたいという方におすすめです。

車で訪れる場合は姫路バイパス中地ランプ、山陰自動車道山陰姫路東ICで降りて15分程度で到着します。「姫路市立動物園」専用の駐車場はありませんが、周辺にコインパーキングが複数あるので駐車に困ることはないでしょう。事前にコインパーキングの場所を調べておくと安心です。

「姫路市立動物園」のまとめ

「お城の中にある動物園」と呼ばれる「姫路市立動物園」について紹介しましたがいかがでしたか？

お城に隣接し世界文化遺産と動物を一緒に見られるという珍しい動物園で種類豊富な動物たちが暮らしています。大規模な動物園とはいいがたく派手さもありませんが、レトロで懐かしい雰囲気の動物園でのんびりとした時間を過ごすことが可能です。姫路城観光に訪れた際には「姫路市立動物園」へ足を運んでみてはいかがでしょうか？

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