【広島】福山市立動物園：生き生きと生活する動物を間近で見てふれあえる動物園

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「福山市立動物園」は広島県福山市にある市立動物園です。
1978年に開園した動物園で、日本国内で唯一ボルネオゾウが飼育されています。65種400点の動物を飼育展示しており、自然に囲まれた緑豊かな環境で動物とふれあえる場所として子供から大人まで親しまれている施設です。

動物をできるだけ野生に近い状態で展示しており、夏に開催される夜の動物園というナイトサファリは「姫路市立動物園」夏の風物詩となっています。園内では動物を観察するだけでなく、様々な動物のエサやり体験や見学ツアー、ふれあい体験など様々なイベントを開催されており、動物をより身近に感じることができるでしょう。
ここでは、そんな「福山市立動物園」について詳しく紹介します。

「福山市立動物園」の概要&魅力

広島県福山市にある「福山市立動物園」は1978年に開園した動物園です。
開園当初は私立の動物園で、冨谷池動物園もしくは冨谷レジャーランドという名称で経営していました。すぐ横にある冨谷池周辺にはゴルフ場やキャンプ場、遊園地があり動物園と共にレジャー施設の中核となっていましたが、施設の老朽化や経営難を理由に福山市が経営をすることに。

福山市が経営をするようになってからゴルフ場やキャンプ場は営業を終了し、交通アクセスを改善したものの宣伝不足もあり施設の利用者は期待したほどの伸びが見られなかったため、1995年より順次施設の改修が進められることになりました。

ゴルフ場跡地には児童公園が建設され、キャンプ場跡地には福山市役所芦田支所が設置されています。1995年より進められてきた施設の改修も、2011年にすべての施設が刷新され新たにオープンしました。

備後地域のシンボル的な自然公園とし充実した動物園とすることや人と動物とのふれあいを大切にすること、魅力ある動物園にすること、社会教育の場とすることを基本理念とし家族のレクリエーション場や社会教育施設として多くの人に親しまれています。

現在「福山市立動物園」では65種406点の動物を飼育しており、ペンギンゾーン、サバンナゾーン、走鳥類・ふれあい動物ゾーン、フライングケージ、爬虫類ゾーン、小動物ゾーン、猛獣ゾーン、ゾウ、サルゾーンの9つに分けて展示しています。
できるだけ野生に近い状態での展示を目指しているので、動物たちのありのままの姿を観察することができ、今までよりも身近に感じられることでしょう。

「福山市立動物園」の見どころ①：9つのエリアに分けられた動物展示

「福山市立動物園」の動物はペンギンゾーン、サバンナゾーン、走鳥類・ふれあい動物ゾーン、フライングケージ、爬虫類ゾーン、小動物ゾーン、猛獣ゾーン、ゾウ、サルゾーンといった9つのエリアに分けて展示しています。それぞれ雰囲気が異なっているので、飽きることなくすべての動物を観察できますよ。

サバンナゾーン

サバンナゾーンではキリンとシマウマが飼育されています。どちらも優しい顔つきでのんびりと生活をしているので、見ていると癒やされてしまいますよ。「福山市立動物園」のキリンはたびたび繁殖に成功しており、最近では2017年5月にメスのキリンが誕生しています。運が良ければキリンの出産現場や愛らしい赤ちゃんキリンに会えるかもしれません。

猛獣ゾーン

施設改修の最後に改修が行われ、「福山市立動物園」の中で最も新しいエリアです。ライオンやトラ、アムールヒョウなど大迫力の肉食動物を見られます。アムールヒョウはロシア沿岸地方に生息している動物で、ヒョウの中で最大級の大きさを誇っているので迫力満点です。
かつては中国北東部や朝鮮半島にも生息していましたが、森林破壊や乱獲で姿を消してしまい、ロシアと中国の国境紛争で有刺鉄線がはられたためエサである草食獣の行き来が絶えエサ不足となり、野生化での生息数は数十頭と絶滅が心配されている動物です。「福山市立動物園」を訪れた際はそんな貴重なアムールヒョウをじっくりと観察するのもおすすめですよ。

猛獣ゾーンの建物内は岩や木が積まれ立体感のある展示方法が採用され、来園者が歩く場所はスロープになっているので様々な角度から来園やトラ、ヒョウなどの生活を観察できます。

走鳥類・ふれあい動物ゾーン

走鳥類・ふれあい動物ゾーンではダチョウやミーアキャットなどが飼育されています。ミーアキャットが2本足で立ち興味深そうなまなざしでこちらを見ている様子は愛らしくいつまででも見ていたくなってしまうほどの愛らしさです。

ふれあい体験では毎日2回テンジクネズミを抱っこしてふれあえるふれあいタイムが設けられています。ただ見るだけでなく、実際に動物とふれあうことで命の大切さを実感することができるでしょう。

小動物ゾーン

小動物ゾーンではケープハイラックスやワラビー、ヤマアラシ、カピバラなどを展示しています。中でもカピバラが大人気でアイドル的存在です。カピバラの展示はガラスと檻を両用しているので、愛らしいカピバラの姿をじっくり観察しながら鳴き声や臭いでより身近に感じられるよう工夫されています。

冬になると1m程度の高さから温かいお湯がでてきてカピバラが打たせ湯を楽しむシーンを観察することが可能です。ただし、暖かくなるとカピバラが寄りつかなくなるので打たせ湯は中止されます。

ゾウ

「福山市立動物園」では2001年からボルネオゾウのふくちゃんを飼育しています。ボルネオゾウはマレーシアのボルネオ島にのみ生息しているゾウで、アジアの中で一番小さい種類です。

ボルネオゾウを飼育しているのは日本国内で「福山市立動物園」のみとなっており、ここでしか姿を見ることができません。そんな貴重なボルネオゾウのふくちゃんは2016年2月頃から結核を患い、現在は療養中のため展示を中止しています。

しかし、結核菌は紫外線に弱いという性質があり晴れた日には展示場へ出しているため、運が良ければ姿を見ることができるかもしれません。現在は回復傾向にありますが、病気のせいで周囲の物音や人の声に以前より神経質になっているようなので、ふくちゃんを見られた場合はできるだけ静かに観察するようにしましょう。

「福山市立動物園」の見どころ②：ぱっくんタイム

飼育員の解説を聞きながら、動物たちがエサを食べる様子を観察することができるイベントです。エサの時間は普段おとなしくじっとしている動物が活動的になるので迫力満点で見応えがあります。動物ごとに習性を活かしたエサやり方法が採用されているので、動物の習性や生態を理解することもできるでしょう。

「福山市立動物園」の見どころ③：夜の動物園

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夜の動物園、ナイトズーと呼ばれるナイトサファリは8月の土曜日に開催される「福山市立動物園」夏の風物詩です。それぞれのゾーンでぱっくんタイムやふれあいなど様々なイベントが開催され、普段は見ることのできない夜の動物たちを観察できます。昼の動物園とは全く違った雰囲気を楽しむことができるため夏休み中の子供たちに大人気です。

「福山市立動物園」の見どころ④：動物わくわくエサやり体験

「福山市立動物園」ではライオン、トラ、ペンギンにエサをあげながら食べている様子を間近で観察できるエサやり体験を土日祝日限定で実施しています。ライオンやトラにエサを与える体験は迫力満点です。

ペンギンは先着20組までと余裕がありますが、ライオンやトラは先着4組までと少なく競争率が高いので、希望する場合は集合時間よりも早めに集まっておくようにしましょう。
過去にはゾウとキリンのエサやり体験も行っていましたが、現在は中止しています。

「福山市立動物園」での食事情報

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「福山市立動物園」にはうどんやラーメン、チャーハンなどの軽食やソフトクリームなどのスイーツを扱う売店があり購入したものをベンチで食べるとピクニック気分を味わえるのでおすすめです。また、持ち込んだものを食べるのも許されているので、お弁当を作っていくのもいいでしょう。売店には食べ物だけでなく、ぬいぐるみやお土産、動物園のオリジナルグッズも販売しています。

リーズナブルな入園料がうれしい！

「福山市立動物園」は様々な動物を観察することができるだけでなく、イベントなどを通じて動物を身近に感じられるにも関わらずリーズナブルでうれしい料金設定になっています。15歳以上は500円、14歳までの方と福山市内に住む65歳以上の方、社会福祉施設に入所している方は無料で利用可能です。

また、年に3回以上訪れる方には個人会員1,500円、家族会員4,000円で入会可能な動物園友の会への入会がおすすめです。動物園友の会に入会すると1年間無料で何回でも動物園に入園することができるだけでなく、季刊誌を年4回受け取れたり年2回開催される動物の解説や工作教室に参加したりできます。

「福山市立動物園」へのアクセス

「福山市立動物園」は周辺に電車の駅がないので、バスもしくはタクシー、車を利用してください。

バスで訪れる場合、JR福山駅前1番バス乗り場より府中行きに乗車し、山守バス停で下車。柞磨行きに乗り換え動物園前バス停で下車すると徒歩2分程度で到着します。バスの所要時間は30分程度です。
タクシーで訪れる場合は4,500円程度かかります。バスの便数が少ないので、乗り換えが面倒な方やタクシーを利用したいけど安く抑えたい方は福山駅前から福戸橋までバスを利用し、福戸橋からタクシーを利用するのもおすすめです。福戸橋からのタクシー料金は1,000円程度です。

車で訪れる場合は山陽自動車道福山東ICもしくは福山西ICで降りると30分程度で到着します。収容台数700台の駐車場を無料で利用可能です。

「福山市立動物園」のまとめ

様々な動物を身近に感じふれあえる「福山市立動物園」について紹介しましたがいかがでしたか？
緑豊かな場所に位置しており、動物たちが生き生きと生活をしている姿を観察しふれあうことでただ楽しむだけでなく、命の大切さ、動物と共存していくことの大切さを学ぶことができるはずです。小さな子供連れのファミリーはもちろん、カップル、友達同士など誰と訪れても楽しむことができる「福山市立動物園」へ足を運んでみてはいかがでしょうか？

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