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トマト祭り(ラ・トマティーナ)観光ガイド:数万人がトマトを投げつけ合う世界屈指の奇祭

通称トマト祭り。8月の最終水曜日に行われる収穫祭で、数万もの人々が世界中から小さな街に集まり、用意された大量のトマトを投げつけ合う。街中が真っ赤に染まり、人々はトマトまみれになってしまう。そんなとんでもないお祭りが、スペインはバレンシア州、ブニョルという街に実在しています。今回は世界的な知名度を誇り、2010年には日本の芸人が参加したことで日本でも知られるようになったこの奇祭、トマト祭り(ラ・トマティーナ)の魅力を紹介していきます。

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小さな町のお祭りが世界に広がる

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ラ・トマティーナはバレンシア州の小さな町、ブニョルで開催される収穫祭です。この時期にはわずか人口1万人程度のブニョルの街に4万人以上もの観光客が集まり、祭りを楽しんでいます。

現在のトマト祭りの始まりは1940年ごろ。その起源ははっきりとはしていませんが、ケンカでトマトを投げ合った、抗議のため政治家にトマトを投げつけた、などということがその始まりではないかとされています。
一度はその危険性もあって禁止されましたが、市民の強い要望もあって、祭りの最中以外には絶対にトマトを投げないなどといったルールを制定し、再開にこぎつけています。当初はあくまで小さな街の中でのお祭りでしたが、それが世界に知れ渡ると多くの観光客を呼び、1975年からはそれまで参加者が自前で用意していたトマトを街が大量に用意するようになりました。その結果、街中が真っ赤な洪水で覆われるかのような、すさまじい光景が毎年繰り広げられるようになっています。

ブニョルの街中が真っ赤に染まる1日

前夜祭

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祭りの前日には前夜祭と称して街中にイルミネーションが飾り付けられ、路上でパーティが開催されます。多くの屋台や移動遊園地が並び、朝方まで多くの人々でにぎわいます。また、ラ・トマティーナ当日に向けた準備もこの日に行われ、トマトをぶつけられては困るものや家の壁などをビニールシートで覆う作業が街の補助を受けてで行われます。

パロ・ハボン

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トマト投げのスタートはパロ・ハボンというイベントによって宣言されます。パロは棒、ハボンは石鹸という意味で、石鹸を塗りたくられた数メートルの棒の上に生ハムが括り付けられ、参加者たちが生ハムを目指してよじ登るものです。誰かが生ハムをとることができた時、それがラ・トマティーナ開始の合図となります。

トマト投げ

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パロ・ハボンで生ハムがとられると号砲が鳴らされ、大量のトマトが入ったトラックが現れて集まった人々にトマトを渡していきます。祭りの参加者たちはそれを拾い、当たった人に怪我をさせてしまうことがないように少しつぶしてから、周りの人に誰彼構わず投げつけていくのです。トラックは乗っているトマトの量が減ってくると荷台から一気に落とし、トマトの波が路上に広がっていくことになります。
そして1時間が経過すると再び号砲が鳴らされ、トマト投げは終了。これ以降トマトを投げることは禁じられています。その後は街が用意した散水車や仮設シャワーで街も参加者もトマトを洗い流し、お祭りは終わりを迎えます。

お祭りの後はぜひ風光明媚で知られるバレンシア州の各都市を観光して回るのがおすすめです。

美しい海と優雅な歴史が共存するエリア

バレンシア

マドリッドとバルセロナに次ぐスペイン第3の都市バレンシア。ブニョルが属するバレンシア州の州都であるバレンシアはバレンシア語という独特の言語を話し、その他地域とは少し異なった文化を持っています。このバレンシアでまず見てほしいのはバレンシア大聖堂。もともとはイスラム教支配下でムスクとして建設されたものをレコンキスタ後に大聖堂として改築したものです。アラブ様式をはじめ、ゴシック様式やバロック様式など様々なテイストが入り混じった姿が興味深い建築となっています。

また、ラ・トマティーナとは違う季節ではありますが、3月にバレンシアで開催されるファジェス(サン・ホセの火祭り)はスペイン三大祭りの一つに数えられる盛大なものです。工夫を凝らした大きな人形を作って、中世的な服装をして街を練り歩き、祭りの最後には人形を盛大に燃やしてしまいます。その迫力ある光景は決して忘れられないものとなることでしょう。

ベニドーム

人口の30%以上が外国人というヨーロッパ屈指の国際都市であり、日々世界中から多くのリゾート客が集まる場所、それがベニドームです。地中海に面しており、ベニドームの海の先には夏に世界中のセレブが集うパーティーアイランドであるイビサ島もあります。ベニドームには長い海岸線に沿って数多くのホテルやナイトクラブが建設されており、特に夏場には昼は海水浴客でにぎわい、夜はクラブやバーで朝まで踊り狂う人々であふれています。その人気のほどは、オーストラリアのゴールドコーストがこのベニドームを参考に建設されたというほど。このスペインのみならずヨーロッパきっての歓楽の街をぜひ楽しんでください。

アリカンテ

ベニドームから南に40kmほど進んだ先にあるアリカンテも美しいビーチで知られる街です。外国人だらけのベニドームと比べると地元のスペイン人により好まれており、落ち着いた雰囲気が特長です。紀元前300年ごろにハンニバルで有名なカルタゴのバルカ家によって建設されたのが街の始まりとされており、旧市街の山頂にはカルタゴ人が築き、その後アラブ人などによって改築されたサンタ・バルバラ城や、市内中心地にある地元の生鮮食品やワインなどを購入することができるセントラル市場、透き通った海で泳ぐことができるタバルカ島など、見どころがいっぱいです。

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スペインを代表する料理の本場の味を楽しむ

スペインのグルメといえば、代表的なものはやはりパエリアが思い浮かぶでしょう。ブニョルがあるバレンシア州はこのパエリア発祥の地であり、本場の味を楽しめます。パエリアというとムール貝やエビがたっぷり入った海鮮パエリアをイメージするかもしれませんが、これはマジョルカ風とも呼ばれるもの。本場バレンシアのパエリア(パエリア・バレンシアーナ)は主に鶏肉、ウサギ肉、パプリカなどの具材がふんだんに使われています。

また、パエリアで使う香辛料のサフランは世界一高額な香辛料とされています。日本では1gあたり500~1000円もするので安い着色料が使われることが多いですが、比較的安価に手に入るスペインではふんだんに用いられています。その鮮やかな色合いや豊かな香りを楽しみましょう。

また、バレンシアといえばオレンジが有名です。古くからオレンジの産地として栄えたバレンシアは今も郊外にオレンジ畑が広がり、新鮮な果実を楽しめます。搾りたてのオレンジジュースの味は格別です。

バレンシアグルメを日本へ持ち帰ろう

海外からのお土産には、やはりその名産のものを買っていきたいものです。バレンシアならばやはりまずはオレンジ。とはいえオレンジの果実そのものを持って帰るのは難しいので、オレンジジュースやオレンジリキュールなどがおすすめです。

もう一つの名産、パエリアはぜひ本場のパエリア鍋を買って帰りたいところです。やはり本物のパエリア鍋を使ってこそ、本当においしいパエリアを作ることができるでしょう。それから、日本ではなかなか高くて手が出せないサフランもまとめ買いすることをお忘れなく。配るのに最適な小さなケースに入ったものから、大きめの瓶に入れられたものもあります。

混雑時のスリやセクハラに注意!

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ラ・トマティーナは8月の最終水曜日に行われるため、暑さの盛りの時期に当たります。スペインの夏の日差しは日本の比ではなく、スペイン人も日中は外に出ることを極力避けるほど。日没が21時過ぎと遅く、人々が外に姿を現し始めるのも日が陰り始めた夕方からです。ラ・トマティーナは日中に行われるので、そんな強烈な日差しのもとに出る必要があります。水分の補給をしっかりと行い、日焼け止めを忘れずに塗るようにしましょう。

また、ラ・トマティーナ開催中は大勢の人々が大混雑した狭い町中でトマトを投げつけ合うので、弾みで怪我をしたり、どさくさ紛れにセクハラをしたりということが後をたちません。服を破かれるなどの被害も多いので、特に女性は注意するようにしてください。

全身がトマトまみれになってしまうので、貴重品や電子機器はなるべく持ち歩かないようにしましょう。とてもインスタ映えするお祭りなのでぜひスマホで記念撮影したいところですが、少なくとも防水ケースに入れておくなど、自衛の手段を講じることが重要です。目に入る危険性も高いのでゴーグルなどを用意しておくとなおいいでしょう。

スペイン第3の都市からすぐのアクセス

ラ・トマティーナが開催される街ブニョルはバレンシアからは40kmほどの距離にあり、公共交通機関で約1時間、自動車やタクシーでは約40分で到着します。世界中から観光客が集まるこの期間はブニョルに宿をとるのは難しいので、バレンシアに宿をとって当日移動するのが賢明かもしれません。

日本からバレンシアへの直行便はありませんが、パリやロンドン、ローマ、アムステルダムといったヨーロッパの主要ハブ空港から乗り継いで、2時間ほどでバレンシア市街地から8kmほどの距離にあるバレンシア空港(マニセス空港)に着きます。市街地へはバレンシア地下鉄で向かいましょう。スペインの二大都市マドリッドとバルセロナとはスペイン国鉄(Renfe)が運営する鉄道で接続されており、それぞれ2時間と3時間ほどで移動できます。

「ラ・トマティーナ」観光ガイドのまとめ

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トマトを思うさま投げつけ、ストレスを思いっきり発散することができそうなこのラ・トマティーナ。ルールをしっかりと守ることが大前提ですが、よそでは決して経験することができない、ぶっとんだ思い出を作ることができるでしょう。スペイン屈指の大都市バレンシアからも近く、日本からのアクセスもいいブニョルの街で行われるトマト祭り、ラ・トマティーナにぜひ飛び込んでみてはいかがでしょうか。

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