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歴史ある地で生まれた日本最古の公立近代美術館
神奈川県近代美術館は1951年に日本で最初の公立近代美術館として開館しました。「日本及び世界の近代・現代美術を紹介し、人間相互の理解を深めると同時に、世界美術のなかに日本の現代美術を位置づけること」、および「日本及び世界の豊かな歴史的美術を現代の目で見つめなおし、その豊かさを現代人の心と生活の中に定着させること」を目的としています。
その開館の場所は鎌倉市雪ノ下。源氏の氏神として知られ、年間参拝者数が約250万人という日本屈指の人気を誇る神社の境内で、初めて行われた展覧会は「セザール、ルノワール展」でした。その建築はモダニズム建築を実践し、新宿駅西口広場や1937年のパリ万博日本館などを設計した建築家坂倉準三によるものです。
当初は主に作品を借りてきて企画展を行うことが中心でしたが次第にコレクションを増やし、1966年には再び坂倉準三の設計で新館が増築されました。さらに1984年に新宿副都心や多摩ニュータウン、みなとみらいといった近代都市の設計に携わった都市計画家にして建築家の大高正人の設計により現在の鎌倉別館が建設されています。そして1994年にはきたる新世紀に向けた新たな美術館の体制が検討され始め、1997年に新館の設立を決定。2003年に現在の葉山館が誕生しました。
2016年には老朽した鎌倉館が閉館し、土地を鶴岡八幡宮に返還し、建物も譲渡することに。そして2017年9月からは鎌倉別館が改修工事のため2019年9月まで休館となっており、現在は葉山館のみが開館をしています。
風光明媚な景色とモダン建築が一体化した美術館
豊かな自然を取り入れた造り
葉山館はその名が示す通り、神奈川県の葉山町に位置しています。三浦半島にあるこの町は風光明媚なことで知られ、古くから人気を集めてきました。葉山館がある一色町は首都圏有数の海水浴場を有するほか、皇室の葉山御用邸があることでも知られています。この御用邸では大正天皇が崩御し、昭和天皇が践祚の式を挙げるなど歴史的に重要な場所でもあります。葉山館が位置する場所ももともとは高松宮家の別邸があった場所でした。後続も愛した葉山の風景を存分に楽しむことができる立地であるといえます。
建設に当たっては学芸員と建築会社が綿密に検討を積み重ね、自然光を豊富に取り入れた明るい環境を作りつつも、作品の保護を徹底することができる環境づくりに取り組みました。目の前に広がる一色海岸と背後の三ヶ岡山の美しい風景を取り入れた大きな庭園は散策するのにもうってつけ。清々しい心持になれることでしょう。
豊富な展示の数々
主な所蔵品に高橋由一の「江の島図」、黒田清輝「逗子五景」といった地元の姿を映し出した名作に、厨子で暮らし、ノーベル文学賞を受賞した小説家川端康成が寄贈した古賀春江の代表作「窓外の化粧」などといった作品があります。その総収蔵作品数はなんと13000点を超える規模。日本の近代美術作品を中心に、日本の公立美術館の中では有数の質と規模を誇っています。また、神奈川県近代美術館は企画展にも力を入れており、美術史の観点や美術批評的視点から問題提起をするような、挑戦的な企画も継続的に行われています。
葉山の海を一望するレストラン
葉山館には目の前に一色海岸を望むその抜群の眺望を活かしたレストラン「オランジュ・ブルー」が併設されています。海に沈む夕日をイメージした店名を持つこのレストランでは同じ三浦半島に位置する三崎港などから獲れた新鮮な魚介類や地元の野菜をふんだんに取り入れたオリジナルメニューを味わうことができ、目で葉山の光景や美術品の美しさを楽しんだ後は、舌で葉山を楽しむことができるようになっています。
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人気の高い地元の味をお手軽に楽しめる
葉山コロッケ
葉山のグルメで古くからよく知られているのが、葉山旭屋牛肉店で売られている葉山コロッケ。一見変哲もないコロッケですが、実は昭和を代表する日本の大スターの石原裕次郎がこよなく愛したことで知られているものです。葉山からすぐの逗子で育った裕次郎やその兄石原慎太郎、甥の石原義純などもたびたびこの葉山旭屋牛肉店に足を運び、葉山コロッケを楽しんだそうで、今では裕次郎コロッケとも呼ばれています。
同じ湘南エリア出身のサザンオールスターズ・桑田佳祐もしばしば購入するというこの葉山コロッケ。葉山のみならず、湘南を代表するグルメの一つといってもいいでしょう。お店は神奈川県近代美術館から車で5分ほど北上した場所にあります。
葉山ビーカープリン
デザートにおすすめなのが葉山ビーカープリンです。1984年に創業したレストラン「マーロウ」で出されていたプリンが人気を呼び、特製の耐熱ビーカーに入れたものをテイクアウトで販売したのがその始まり。こだわりの卵を使って一つ一つ丁寧に造られたプリンは今では葉山や湘南エリアのみならず、銀座にも出店するほど。その他、全国の百貨店で行われる催事イベントなどでも販売されています。
このプリンの人気を高めているのは、その味だけではなく、その使っているビーカーにも理由があります。丈夫なビーカーはそのままコップなどとして自宅で使うことができる上に、デザインも豊富。時にはディズニーやハローキティなどともコラボしているので、マーロウのビーカーを集めるコレクターもいるほどです。お店は神奈川県近代美術館から最寄りの葉山店は車で8分の距離にあります。
鎌倉からも横浜からも車ですぐ
葉山館を訪れる際に一番お手軽なのは自動車。横浜横須賀道路の逗子インターチェンジ、もしくは横須賀インターチェンジで下りて、それぞれ7.5kmほどの距離にあります。駐車場は普通車48台、身障者専用2台、バス3台の計53台分が用意されています。
公共交通機関を利用する場合は、JR横須賀線の逗子駅もしくは京浜急行線の新逗子駅げ下車しましょう。そこからバスに乗車して20分ほどで到着します。
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神奈川県立近代美術館 葉山館
- 神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
- 046-875-2800
- 9:30~17:00
- 月曜日
- JR横須賀線逗子駅前から京浜急行バスに乗車し、三ヶ丘・神奈川県立近代美術館前で下車
げんべいでぜひオリジナルのサンダルを
海の街葉山は毎年多くの海水浴客やサーファーが集う街でもあります。ほかの湘南エリアの街とは少し違う、より洗練されたイメージのある葉山ですが、ここには日本中から注文が殺到するビーチサンダル屋があります。それがげんべい。ここではビーチサンダルの代の色と鼻緒の色を選び、オリジナルのサンダルを作れることから高い人気を博しています。もちろんその履き心地も抜群。長時間履いていても疲れにくいところもその人気の秘訣です。
げんべいは神奈川県近代美術館と同じ葉山町一色に位置し、車で7分ほどの距離にあります。ぜひ自分の足に合った最高のサンダルをげんべいで作ってみてはいかがでしょうか。
美術館の生まれた地、鶴岡八幡宮へも足を運ぼう
神奈川県近代美術館が誕生した場所でもある鶴岡八幡宮。源氏の氏神としても知られるこの由緒正しい神社は武士の棟梁と呼ばれる河内源氏の二代目・源頼義によって、京都の石清水八幡宮を勧請し、東北で戦う前九年の役の戦勝祈願のために鶴岡若宮として1063年に建設したのがその始まりとされています。その後1081年にはその息子で武士の興隆の象徴的な存在でもある源八幡太郎義家によって改修がなされています。
その子孫である源頼朝が鎌倉に入り、自らの本拠地を築き上げた際にはこの八幡宮を現在の場所に移転させ、そこを中心に鎌倉幕府の中枢施設を整備していきました。源氏の、そして武士全体の棟梁としての地位を確立するために、神格化されていた八幡太郎義家の威光を借りる目的もあったのでしょう。頼朝はその後征夷大将軍となり、明治維新にいたるまで700年近い武士が支配する世の中を生み出しました。
鶴岡八幡宮でよく語られることといえば、隠れ銀杏の名で知られる大銀杏です。樹齢1000年ほどとも言われたこの大銀杏は、鎌倉幕府三代将軍(頼朝の四男)実朝が、追放され暗殺された二代将軍・頼家の息子公暁が実朝を待ち伏せるために身を潜めた場所だと伝承されている場所。公暁は木の陰から飛び出して実朝を殺害し、自らも追っ手に討たれたことで河内源氏の嫡流の血脈が途絶えてしまいました。
この大銀杏は2010年に強風により倒壊してしまいましたが、根から4メートルほどはすぐそばに移植され、残りの部分は境内に保存。元々立っていた場所には新芽が芽生え、すくすくと成長しています。鶴岡八幡宮の長い歴史と、そしてこれからもずっと紡がれていくであろう未来を感じることができる場所だといえるでしょう。
鶴岡八幡宮
- 神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-31
- 0467-22-0315
- 【10~3月】6:00~21:00【4~9月】5:00~21:00
- JR鎌倉駅・江ノ電鎌倉駅から徒歩10分
「神奈川県近代美術館・葉山館」のまとめ
美しい景色と趣深い歴史に恵まれた場所、葉山をその建設地に選び、近代の日本芸術に大きな貢献を続けている神奈川県近代美術館・葉山館。これからもますます、新たな美を生み出していく大きな支えとなっていくことでしょう。ぜひ葉山に足を運んでその風情を楽しむとともに、日本の近代美術の素晴らしさを神奈川県近代美術館・葉山館で体験してみてはいかがでしょうか。
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