なお当サイトではユーザーのみなさまに無料コンテンツを提供する目的で、オンライン旅行代理店やレストラン予約サイトが提供するアフィリエイト・プログラムに参加し、サービス等の紹介を通じた手数料の支払いを受けています。掲載の順番はサービス等の提供会社により支払われる報酬も考慮されている場合があります。
■ファーム富田の概要
「ファーム富田」とは
明治30年に、富田忠雄氏の祖父、初代の富田徳馬氏が、この中富良野原野に開墾の鍬を入れてから、ラベンダー栽培に未来を見出した「ファーム富田」。輸入香料の台頭によって苦悩する時期もありましたが、現在は富良野を代表するラベンダー農家として知られ、プロヴァンスのラベンダー生産者組織から、ラベンダー栽培の功労者に贈られる称号「オートプロヴァンス・ラベンダー修道騎士」を授与されています。
■ファーム富田の見どころ
トラディショナルラベンダー畑と倖の畑
トラディショナルラベンダー畑は、「ファーム富田」の原点となった、日本で最も歴史のあるラベンダー畑です。1976年にJR(当時の国鉄)のカレンダーで紹介されたことで、カメラマンや観光客が訪れ始め、富良野のラベンダーが全国的に有名となるきっかけとなった畑です。倖の畑は、「ファーム富田」のほぼ中央にある畑で、濃紫早咲・おかむらさき・ようてい・はなもいわ、の花色の異なる4種類のラベンダーが美しい紫色のグラデーションを作り出します。
ラベンダーイースト
ラベンダーイーストは、「ファーム富田」から十勝岳連峰に向かって、東に4kmほど進んだ上富良野東中地区にある、日本最大級のラベンダー畑です。もともとは水田だった土地を整備して、香料の原料となるラベンダーを生産するための畑として植栽しています。開花時期が7月上旬から中旬と短いため、見ごろに訪れなければなりませんが、東側には大迫力の十勝岳連峰、南には夕張山地を望むことのできる、絶景ポイントでもあります。
まるで絵本の中の世界
ラベンダーが有名な「ファーム富田」ですが、ラベンダーの時期以外もさまざまな花が咲く、まるで絵本の中の世界にいるような景色を楽しめます。春にはチューリップなどの球根の花々や色鮮やかなビオラ、初夏からはかわいらしいインパチェンスやベゴニア、マリーゴールドなどの四季咲きの花までが、まさに富良野のこの地に虹が下りて来たかのように目に鮮やか、そして爽やかな空気の中に花の香りが漂います。
グリーンハウス
6月の下旬から、8月の上旬までが開花時期のラベンダー。でも、畑にラベンダーが咲いていない夏以外の季節でも、グリーンハウスでは、ラベンダーを楽しめます。真冬でもグリーンハウスの中では、観賞用として人気のある品種のラベンダー「濃紫早咲」や、歯のように見えるギザギザの葉と薄紫色の花が特徴の「デンタータラベンダー」が咲いています。また、トケイソウやゼラニウムなどの色とりどりの花や観葉植物も鑑賞できます。
広告
花人の舎
「ファーム富田」のウェルカムハウスです。ファームに入ってすぐのところにある、大きな三角屋根が目印の建物です。1階には「ファーム富田」のオリジナル商品が揃ったショップ「マリー」があり、2階には「ファーム富田」の歴史を紹介している「富田ラベンダー資料館」、「香りの体験室」、蒸留機の展示などがあります。また、夏季は建物横の「シャポー」、冬季は1階で「ルネ」として営業するカフェ、GWから秋には「プチルネ」でソフトクリームなどが楽しめます。
ポプリの舎
トラディショナルラベンダー畑のすぐそばにある、ポプリの舎は、木の温もりがあふれる建物で、建物内は、フラワーデザイナーのレン・オークメイド氏のアレンジで飾られています。「ファーム富田」のオリジナル商品が揃うショップと、カフェがあります。建物の北側には、トラディショナルラベンダー畑を一望することのできるテラスがあり、南側には倖の畑と、十勝岳連峰を望むテラスがあります。
ドライフラワーの舎
ファームの入口近くにあるドライフラワーの舎には、日本で最大規模のドライフラワーアレンジメントの展示スペースがあります。花の本場、オランダのフラワーデザイナーの、レン・オークメイド氏によって手がけられた、建物内のアレンジメントは、黄色や赤、オレンジなどの暖色系の花材をふんだんに使用して「北海道の秋」を表現しています。また、ラベンダーなどを中心としたドライフラワーを使ったリースなどの、アレンジメントも販売しています。
ギャラリーフルール
2013年6月に、ファーム内にオープンした「ギャラリーフルール」は、四季折々の「ファーム富田」の姿が鑑賞できる写真館です。ラベンダー畑をさまざまな角度から撮影した写真や、自分が訪れた時期以外の様子を見られます。なかなか訪れて見ることのできない、すっぽりと雪をかぶったラベンダー畑の写真もあります。この場所が、春にはこんな姿、冬にはこんな姿になるんだと、富良野の美しい四季を素敵な写真で鑑賞できます。
■知っておきたいラベンダーの種類
濃紫早咲
6月下旬から7月中旬に開花するラベンダーです。日本で開発された品種であり、蕾の時から濃い紫色をしていることが特徴です。茎は短いですが蕾が大きく、色がとてもはっきりしているので、観賞用としての人気が高いものです。
おかむらさき
広告
7月上旬から下旬に開花するラベンダーです。やや淡い紫色の花に長い茎や穂先が特徴です。このため、風に揺れる姿が特に美しい、と言われています。香料成分が多く、品質が優れていることもあり、香水や化粧品香料としても使用されます。
■ファーム富田の観光シーズン
ファーム富田には約10ヶ所のテーマ別の花畑があるので、見たい花畑によってベストの観光シーズンが違います。人気のラベンダーは6月下旬から開花し始め、7月上旬から中旬頃に開花し見ごろになるので、その頃が観光のベストシーズンとなります。そのときには畑一面が紫色に染まる絶景が見られます。また彩りの畑にてカスミソウやポピーは6月から7月、秋空に映える赤いクレオメは9月下旬までがシーズンとなっています。
■ファーム富田のアクセス情報
車で行く際は、旭川空港から国道237号線経由で45分ほどで行けます。また札幌市内からでも道央自動車道の三笠I.C経由で、2時間30分ほどで行くことが可能です。7月など見ごろの時期には付近の道や駐車場が混雑するのでご注意ください。
そのほか見頃には、6月から9月末まで運行しているトロッコ電車を利用するのもいいでしょう。旭川駅と富良野駅結んでいる臨時列車で、その際は「ラベンダー畑駅」で降車するとファーム富田がもう目の前。徒歩7分ほどで入場口にたどりつけます。
■ファーム富田の周辺情報
とみたメロンハウス
中富良野町に位置する、大きなメロン型のバルーンが目印の施設です。こちらの店内には夏季においてはもぎたてのメロンをはじめ、メロン味のソフトクリーム、濃厚なジャムが入ったメロンパンなど富良野産のメロン商品が店内に沢山あります。
町営ラベンダー園
「北星山」にある中富良野町が運営するラベンダー園です。観光リフトで北星山の頂上を目指す途中にラベンダー、ひまわり、マリーゴールド、サルビアなどのお花畑が広がっています。山頂から見渡すお花畑も色鮮やかできれいです。
四季彩の丘
美瑛駅から車で12分の場所にある展望花畑です。15ヘクタールもの広大な敷地内にチューリップやひまわりなど春から秋にかけて、数10種類の草花が咲き乱れています。ウェディング撮影などでも使われるほどのきれいな景色が見られます。
■まとめ
いかがでしたか?とても見ごたえのある、広大な「ファーム富田」。写真を見ているだけでも、あの爽やかなラベンダーの香りが漂ってきそうです。春や秋などラベンダーの時期以外も、色とりどりの花々が咲く素晴らしい景色を堪能できますので、富良野の自然を楽しみに訪れてみてはいかがでしょうか。
ファーム富田
- 北海道空知郡中富良野町基線北15号
- 0167-39-3939
- 花人の舎7・8月8:30~18:00、5・6・9月8:30~17:00、10・11月9:00~16:30、12~4月9:30~16:30
- 無休(季節によって休業となる舎があります)
- 入園料無料。駐車場有り