【神奈川】新店舗もオープン！ 新横浜ラーメン博物館を食べつくそう♪

出典: https://www.flickr.com

更新日: 2024年4月15日

1993年に開業した「新横浜ラーメン博物館」は、今や全国各地に増えているフードテーマパークの先駆けで、20年以上の歴史を持ちながら、現在でも休日には行列ができるほどの人気ぶりです。

館内のミュージアムで気軽にラーメンの歴史を学ぶことができたり、有名店の丼ぶりやオリジナルのラーメングッズを手に入れることもでき、何より北は北海道から南は九州までの全国各地の選りすぐりラーメン店のラーメンを、飛行機に乗らずに食べられるのが大の魅力です。レギュラー店のほか、期間限定店もあって何度訪れても楽しめます。それではどんなラーメンが食べられるのかご紹介しましょう。

新横浜ラーメン博物館とは

新横浜駅北口から徒歩5分のところにあり、都心からも約1時間ほど。車の場合は博物館の2F～7F・屋上が専用有料駐車場になっていて駐車サービスもあります。建物の外に各ラーメン店の待ち時間の表示があります。

入場券の購入が必要で、1日入場券は大人310円、小学生と60歳以上は100円です。3ヵ月フリーパス（いずれも500円）、年間フリーパス（いずれも800円）というお得なチケットも。入館してすぐの1Fフロアはプロローグゾーンで、ギャラリーとミュージアムショップがあり、各ラーメン店の説明書きもあります。

いざ、昭和レトロの街並みへ

お店があるのは地下1F・2Fの体感ゾーンですので、階段を下りて進みましょう。昭和30年代の街並みをコンセプトにノスタルジックな空間の広がる館内は、鶴亀町・蓮華町・鳴戸町の3つの町で出来ています。

昔懐かしいレトロなポストがあったり、昭和の映画ポスターや看板など、歩いているだけでもかなり楽しめます。ラーメン店以外にも駄菓子屋、喫茶＆すなっく、居酒屋などのほか露店もあり、地下2F広場では大道芸や紙芝居などのイベントが毎日開催されています。

ミュージアムショップも充実しており、これまでに出店してきた歴代の名店たちの味を再現したインスタントラーメンや、「ラー博」でしか手に入らない限定のラーメングッズなども取りそろえ、お土産に喜ばれています。

店舗ラインナップ

■山形「龍上海本店」

2005年12月～現在まで出店しているレギュラー店。昭和35年に山形県の赤湯にある「龍上海」で生まれた味噌ラーメンが看板メニューです。始めは醤油ラーメンだったものを自宅にスープを持ち帰って、味噌を入れて食べていたのが「龍上海」の煮干しの効いた味噌ラーメンの誕生となり、現在は全国各地のさまざまな味噌をブレンドしています。

1玉ずつ丁寧に手揉みしている太い平打ち麺は180gとボリュームたっぷり。一番の特徴である真っ赤な辛味噌を少しずつ溶かしながら食べるのがおすすめです。

■イタリア・ミラノ「カーザ ルカ -CASA LUCA-」

2015年5月29日(金)～1年半の期間限定出店。イタリア・ミラノ生まれの店主が地元にオープンした「CASA RAMEN」は、パスタを知り尽くしたイタリア人たちが開店30分前から行列のできる人気店です。

看板メニューは、イタリアテイストの「ミラノとんこつラーメン」で、20時間かけて作る豚骨100％のスープに、オリーブオイルでグリルした香味野菜を漬け込んだ醤油ダレ。麺はパスタ用のデュラムセモリナ粉とイタリアパンに使われる小麦粉のブレンドしています。パンチェッタ製法でしっとりと仕上げた豚バラのチャーシューも絶品です。

■博多「元祖 名島亭」

2015年2月～現在まで出店しているレギュラー店。地元で愛される地域密着型の店ながら、昼時には常に行列ができる福岡を代表する老舗の名店です。メディアでも度々紹介され、県外からも多くの人が訪れるというその味の秘密は、1987年の創業から「築炉釜」で継ぎ足して作る「呼び戻しスープ」。豚頭、げんこつを2日間以上かけて丹念に作っていて、あっさりした飲み口で、まろやかな味わいの中にしっかりとしたトンコツの風味が、コシの強い極細麺と抜群の相性です。

■ドイツ･フランクフルト「無垢-muku-ツヴァイテ」

2014年6月25日～1年半の期間限定出店。ドイツで10年過ごした日本人店主が営むドイツ・フランクフルトの「無垢（MUKU)」は、看板もホームページも無く宣伝もせずに、オープンから4年でヨーロッパ中の食通がわざわざ足を運ぶ超人気店。限られた環境で作られたという看板メニューの「無垢ラーメン」は、豚骨と鶏ガラをベースに3日間かけてブレンドしたスープに、ピザ用の小麦とパスタ用のデュラム粉をブレンドしたプリプリとした麺。シンプルな具材はドイツ生まれと思えないほど日本らしい一品に仕上げています。

■熊本「こむらさき」

1994年3月～現在まで、開業当時から出店しているレギュラー店。近年続々と新店が生まれている熊本で、昭和29年の創業から変わらぬ味を守り続ける熊本ラーメンの王道とも言える名店です。アクと余分な油をカットしたサッパリ目のトンコツスープに、熊本ラーメンとしてはやや細目の自家製オリジナル麺。特製ダレに漬けこんだチャーシュー、キクラゲ、メンマ、関東地方では珍しい細モヤシの具材に「こむらさき」独特のローストガーリックが絶妙な美味しさを生み出しています。

■札幌「すみれ」

1994年3月～2004年10月と、2012年8月～現在の2度目の復活出店をしているレギュラー店。昭和39年に札幌の中の島で開店して以来、今や全国的に有名となった味噌ラーメンの名店です。店主の母であり創業者の味を守りつつ、現代風に進化させた「すみれ」のラーメンを引っ提げての復活。

看板メニューの味噌ラーメンは、豚骨・魚介・野菜類を煮込んだものに味噌とニンニク、調味料を加えた超濃厚スープ、それに負けない太縮れ麺、賽の目に切ったチャーシューと挽肉、モヤシ、玉ねぎを炒めた具材と特製メンマ、ネギの具材のインパクトのある一杯です。

■支那そばや

2000年3月～現在まで出店しているレギュラー店。メディアにも多数出演し、「ラーメンの鬼」という異名で広く知られた佐野実氏（故人）が店主の有名店です。厳選素材にこだわった看板メニューの「醤油らぁ麺」は、独自に掛け合わせたスープ専用地鶏「山水地鶏」を始めとする30種以上の素材を使ったスープに、イタリア産のデュラムセモリナ粉と国産小麦ハルユタカをブレンドした「絹越和伊麺（きぬこしわいめん）」。具材には三元豚や、金華豚などの限定チャーシューなどとことんこだわった至高の一杯となっています。

■東京「二代目げんこつ屋」

2011年4月～現在まで出店しているレギュラー店。1980年に阿佐ヶ谷で店主の父が開業した「げんこつ屋」は、伝説のラーメン店として当時多くのお店に影響を与えながらも2007年閉店。4年後に二代目である息子の関川氏が「父を超える味を」という思いから出店となりました。看板メニューの「げんこつら～めん」は、マグロ節メインの和風と豚骨、鶏ガラで取った白湯のブレンドスープに、喉ごしの良い多加水ストレート麺。シンプルな具材と、全体のバランスが絶妙な飽きのこない味わいです。

いかがでしたか？ ラーメンとひと口に言っても、しょう油、味噌、トンコツなどのスープはもちろん、麺の太さや縮れ具合、それを彩るさまざまな具材と、その可能性は無限大に広がる食べ物です。

また、日本各地の地域性が顕著に表れているものもあれば、今や海外から逆輸入するほど人気の高いものまであります。もちろん、ここ「新横浜ラーメン博物館」は飛行機に乗らずに選りすぐりのラーメンを楽しめますので、たまにはラーメンの食べ比べというのも良いですね！

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