日常を離れのんびり過ごそう♪レトロな風情溢れる関東近郊の温泉街５選

1. 渋温泉（長野県下高井郡山ノ内町）

最初におすすめする関東近郊の温泉街は「渋温泉」。1,300年前に発見されたという渋温泉は、夜間瀬川支流の横湯川沿いに温泉街が広がり、35軒の旅館のほかに外湯巡りのできる外湯が9か所あります。

浴衣姿で外湯巡りをしながら歩ける温泉街は大正から昭和初期に建てられ、増改築を繰り返した複雑な木造建築が多く残っていて、タイムスリップしたかのような景観です。

石畳の細い路地に地元の商店が並び、温泉まんじゅうや温泉卵、射的場や無料で遊べる卓球場などもあり、気さくに話しかけてくれる温かな温泉街です。

2003年7月1日に「斉月楼」と「大広間」の2棟が、国の登録有形文化財に認定された歴史ある温泉宿「金具屋」も、ここ渋温泉にあり、「千と千尋と神隠し」に登場する「油屋」にとても似ていると言われています。
実際には取材などは無かったそうですが、外観はもちろん内部の雰囲気も、今にも神様たちが歩いていそうです。

2. 伊香保温泉（群馬県渋川市伊香保町）

2番目におすすめする関東近郊の温泉街は「伊香保温泉」。古くは万葉集にもその名が登場している歴史ある温泉で、草津温泉と並んで群馬を代表する名湯です。

急傾斜地に作られた石段の両側に、温泉旅館や飲食店、土産物店などが立ち並ぶ「石段街」は伊香保温泉の温泉街のシンボルとなっていて、365段の石段の上には伊香保神社があります。

また、石段の下には「黄金の湯」の源泉が流れ、小間口と呼ばれる引き湯口から各旅館に分湯されていて、石段の途中で源泉が湧いているのを見ることもできます。射的や輪投げ、手裏剣投げなどもできる遊技場もいくつかあり、大人も楽しめますよ。

石段街の中ほどに建つ温泉旅館「横手館」は、元禄時代（宝永年間1710～1720）に旅籠として創業した歴史ある宿。大正9年に建築された本館は総桧造りの4階建てと言うとても珍しい建築で、書院造りを基本とした各部屋も趣のある雰囲気です。

また、石段街から徒歩3分のところにある「美松館」の最上階にある檜の展望露天風呂「浮雲」は、上州連山を一望できる最高の景色が好評です。

3. 鬼怒川温泉（栃木県日光市）

続いておすすめの関東近郊の温泉街は「鬼怒川温泉」。鬼怒川上流域にある温泉で、かつては「東京の奥座敷」とも呼ばれ、現在でも年間200万人以上が訪れています。鬼怒川の美しい渓谷沿いに旅館やホテルが立ち並ぶ大きな温泉地で、周辺に観光スポットも多いため観光客で賑わいます。

温泉街の入口付近にある東武鬼怒川線の鬼怒川温泉駅から温泉街の奥寄りにある鬼怒川公園駅の間には、滝見橋（吊り橋）などのいくつかの橋もあり、春は桜、秋は紅葉などを楽しみながら、温泉街を散策できます。

創業130年の、鬼怒川温泉で最も歴史のある老舗宿「あさやホテル」は5つ星の宿で、光り輝く巨大な吹き抜けが印象的。館内にはエステやカラオケルーム、キッズルームなどの施設が充実していて、団体から小さな子ども連れでもゆったりと過ごすことができます。