普段何気なく使用しているインターネット。旅行や出張で海外に滞在する際も、目的地までの行き方を調べたり、同行者と連絡を取り合ったり、旅の思い出をSNSに投稿したりと欠かせません。海外用のモバイルWi-Fiルーターは、海外で快適にインターネットを利用するために便利なアイテム。現地通信会社の回線を利用できるWi-Fiルーターを事前にレンタルしておけば、お得な定額料金でスムーズにインターネットを利用することができます。
今回は、金門島で使えるモバイルWi-Fiルーターをピックアップ。海外でインターネットを利用するためのその他の手段や注意点も合わせてご紹介します。
目次
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台湾のWiFiレンタルプラン
ブランド | プラン | 申込期限 | 詳細・予約 | ご利用料金 |
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台湾 3G(300MB/日)
3G
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1~3日前まで
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165円/日 |
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台湾 4G LTE(300MB/日)
4G
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1~3日前まで
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268円/日 |
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台湾 3G 大容量(600MB/日)
3G
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1~3日前まで
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268円/日 |
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台湾 4G LTE 大容量(600MB/日)
4G
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1~3日前まで
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269円/日 |
結局どれを選んだら良いかわからない方はこちらから!
一覧を見ても、何を基準に選んだらいいかわからない!とりあえず間違いないのはどれ?と思った方はこちら!トラベルブックからの予約数が多い順に、レンタル会社をランキングでご紹介。レンタルが初めての人や悩んでしまった人は、上から検討していきましょう。
速度は早い?料金は?空港で受け取れる?といった基本情報はもちろん、メリットやサポート体制などについてもまとめています。値段が安いだけでは心配……という人は、ぜひ参考にしてください。
海外で使える格安Wi-Fi!おすすめランキング順にご紹介!
■GLOBAL WiFi
「グローバルWi-Fi」は、利用者数が業界最多という人気のWi-Fi。最安値クラスの低価格なので、迷ったらこちらを選んでおけば間違いありません。
200以上の国と地域に対応しており、現地の通信会社の回線を使用しているため、どこでも高速で快適にインターネットを利用可能。料金も定額制のため、どのくらいの容量を使うかわからない、高額請求が怖い、という方も安心です。
24時間365日のサポート体制が整っており、電話やメール以外にLINEやスカイプのメッセージや通話でも問い合わせることができます。
フォートラベル グローバルWiFi
- 参考価格:90円~
■jetfi (ジェットファイ)
海外で使える格安Wi-Fi!おすすめランキング上位、2位は「jetfi (ジェットファイ)」です。
世界100ヶ国以上で使える海外用レンタルWi-Fiサービス。中国や台湾など一部の国で対応している無制限プランがあります。オプションサービスで「jet-phone機能」というものがあり、これに申し込むと1日180円で海外から日本へ電話がかけ放題となります。国際電話料金は高額ですが、仕事などでどうしても通話する必要がある人におすすめです。
jetfi (ジェットファイ)
- 参考価格:680円~
■クラウドWiFi東京
海外で使える格安Wi-Fi!おすすめランキング上位、3位は「クラウドWiFi東京」です。
2019年11月にサービスを開始したクラウドWiFi。1ヶ月間は解約不可ですが、その後は契約期間も違約金も設定されていないのが特徴です。対応エリアが広く、135ヵ国でインターネットを利用することが可能。海外によく行く人におすすめです。渡航先でのトラブル時には、カスタマーサポートが年中無休・24時間対応してくれます。
クラウドWiFi東京
- 参考価格:3,380円~
■どこよりもWiFi
海外で使える格安Wi-Fi!おすすめランキング上位、4位は「どこよりもWiFi」です。
月額3,280円で月間300GBまで使えるWiFiサービス。公式サイトに「使い放題」との記載がありますが、実際には月間300GBの上限があります。ただしかなりの大容量であるため、実質無制限での利用が可能ということです。別途料金はかかりますが、海外でもそのまま使うことができます。1年以内に解約すると違約金が発生するので念のためご注意下さい。
どこよりもWiFi
- 参考価格:3,280円~
■Mugen WiFi
海外で使える格安Wi-Fi!おすすめランキング上位、5位は「Mugen WiFi」です。
容量制限がなく、海外でもそのまま使えるWiFiサービス。格安プランなら月額3,280円です。海外使用時に便利な「翻訳機能」、「地図機能」などを備えた「Glocal Me G4」が使える「アドバンスプラン(月額3,880円)」を用意。30日間の解約であれば違約金が発生しないサービスがあり、とりあえず1度試してみたい人におすすめ。
Mugen WiFi
- 参考価格:3,280円~
■JAPAEMO(ジャパエモ)
海外で使える格安Wi-Fi!おすすめランキング上位、6位は「JAPAEMO(ジャパエモ)」です。
容量が最大でも500MBまでしかありませんが、比較的レンタル料金が安いJAPAEMO(ジャパエモ)は、速度は気にせず安く海外用Wi-Fiをレンタルしたい人におすすめのサービスです。「通信が遅い」という口コミが多い反面、「料金が安くてお得」「マニュアル対応でない丁寧なサポートが良い」といった口コミも目立ちます。
JAPAEMO(ジャパエモ)
- 参考価格:290円~
■グローバルモバイル
海外で使える格安Wi-Fi!おすすめランキング上位、7位は「グローバルモバイル」です。
100ヶ国以上で対応している海外用Wi-Fiサービス8。往復送料については完全無料ですが、事前にネットで申し込みをして空港で受け取ることができます。料金が安く、タイや台湾などでの無制限プランもあるのが魅力ですが、ローカルな場所などネット回線が整っていない場所では一部繋がりにくいところもあるとの口コミがありました。
グローバルモバイル
- 参考価格:690円~
■Fast-fi(ファストファイ)
海外で使える格安Wi-Fi!おすすめランキング上位、8位は「Fast-fi(ファストファイ)」です。
予算に合わせて簡単にプランを選べるシンプルな料金体系が特徴の海外用Wi-Fiサービス。対応エリアは100ヶ国以上。500MBと1GBのプランで貸し出される端末には、23ヶ国語に対応する翻訳機能が搭載されています。長期の旅行や短期留学にぴったりの長期プランを用意。60日、90日プランもあり、長期でレンタルしたい人におすすめです。
Fast-fi(ファストファイ)
- 参考価格:410円~
■エクスモバイル
海外で使える格安Wi-Fi!おすすめランキング上位、9位は「エクスモバイル」です。
世界170の国と地域で低価格の高速通信を提供している海外用レンタルWi-Fiルーター。容量は200MB・300MB・500MBの3つのプランから選べます。最も容量が大きいプランでも500MBであるためビデオ通話など多用する予定のある人には不向きですが、通常の旅行で高速通信に対応している海外用Wi-Fiを探している人にはおすすめです。
エクスモバイル
- 参考価格:550円~
■Lucky wifi(ラッキーWi-Fi)
海外で使える格安Wi-Fi!おすすめランキング上位、10位は「Lucky wifi(ラッキーWi-Fi)」です。
中国、韓国、台湾、香港の4ヶ国のみに対応している海外用Wi-Fiレンタルサービス。韓国と台湾とでは550円で容量無制限プランが使えます。空港での受取は空港郵便局にて行います。自宅受取にしても空港受取にしても往復の送料が1,100円以上かかります。ルーター自体の料金は安いですが、送料を含めた総額が激安とはならないので念のためご注意下さい。
Lucky wifi(ラッキーWi-Fi)
- 参考価格:550円~
■NOZOMI WiFi
海外で使える格安Wi-Fi!おすすめランキング上位、11位は「NOZOMI WiFi」です。
国内で100GB利用可能な大容量プランでレンタルされるWiFiは、世界90ヶ国以上での利用にも対応。1回1,000円のチャージにより海外で500MBを使えるようになります。通常は日本国内でも使用できるため、普段から使っているルーターをそのまま持っていける手軽さが魅力。継続して利用を考えている人におすすめのWi-Fiレンタルサービスです。
NOZOMI WiFi
- 参考価格:1,000円~
格安Wi-Fiを見つけたい方はこちらの記事をチェック!
海外でインターネット利用するための4つの手段
目的地をマップで確認したり、人気のお店を調べたり、同行者と連絡を取ったり、海外旅行にもインターネットは欠かせません。旅先で困ったことにならないためには、事前に現地のWi-Fi事情について調べたり、現地で利用できるインターネット環境を手配しておくことが肝心です。ネットの使用頻度や目的、予算などに合わせて適切な方法を選んでください。
フリーWi-Fiを利用する
コストを極力抑えるなら、無料で利用できるフリーWi-Fi。Wi-Fi設備のある施設の周辺でしか使用できないので利用できるタイミングが限られる、通信速度やセキュリティが保証されないなどのデメリットもあるので、現地でほとんどインターネットを利用しないという方にはおすすめの手段です。
携帯電話会社の海外パケット定額(国際ローミング)を使う
海外でも普段と同じようにスマホを利用したいという方には、携帯電話会社の海外パケット定額が手軽です。ただし1日あたりの料金が比較的割高なので、長期滞在の場合はかなり高額な出費になることも。特定の日だけインターネットを利用したいという方にはおすすめです。
現地のSIMカードを購入する
海外出張などで海外に行く頻度が高い、滞在日数が長いという方は現地の携帯電話会社に対応したSIMカードの購入を。SIMフリーのスマホに差し替えると現地の国内通話扱いとなり、割安な料金で比較的安定した通信環境が確保できます。ただし現地でSIMカード調達する必要があり初心者には難易度の高い手段です。
海外用モバイルWi-Fiルーターをレンタルする
頻繁にスマホを利用したい方やグループで旅行する場合におすすめなのが、モバイルWi-Fiルーターのレンタル。通信速度が早く、1台で複数の端末をカバーできるのがメリットです。レンタル費用も割安で、グループでシェアすればさらにお得。ルーターはネットで予約し、空港の専用カウンターで受け取ることができます。
海外でインターネットを利用するときの注意点
国内旅行の感覚でインターネットを利用していると、高額請求や不正アクセスといった思わぬトラブルに巻き込まれることもあります。ここでは楽しい旅行を台無しにしないためにも知っておきたい、海外旅行初心者のためのインターネット利用の注意点を紹介します。
データローミング機能による高額請求
スマホには海外でも通信ができるデータローミングという機能が備えられています。ただし、この機能は通常のパケット定額サービスの適用外となるため、帰国後に高額が料金が請求されることも。高額請求を防ぐためには、あらかじめスマホのデータローミングサービスをオフに設定しておきましょう。
フリーWi-Fiでの不正アクセス
海外のホテルや空港などでフリーWi-Fiを利用する際に気をつけたいのがセキュリティ問題。セキュリティ設定されていないWi-Fiスポットでは、ウイルス感染や個人情報を盗まれるリスクがあるので注意が必要です。特にIDやパスワードの入力が必要なサイトへアクセスする場合は、セキュリティ設定された海外用モバイルWi-Fiルーターを利用するのが安心です。
台湾の基本情報
東アジアに位置する台湾は、台湾島を中心とした77の付属島嶼からなる地域です。日本の琉球列島(八重山諸島)の西方の海上にあり、与那国島とは約110㎞の距離。総面積は36,193 k㎡、人口は約2,353万人です。最大の都市は台北(タイペイ)で、事実上中華民国の首都としての機能を果たしています。住民は大多数が漢民族ですが、高地や離れには16の「高山族」が住んでいます。公用語は中国語で、宗教では信仰の自由が保障されており、道教・仏教・キリスト教などが特に盛んです。ユネスコに加盟していない「中華民国」の統治下にある台湾では、世界遺産が1つも登録されていません。ただし現在、世界遺産登録に向けた準備が進められています。候補となっているのは、自然遺産「太魯閣国家公園」など6ヶ所、文化遺産「卑南遺跡及び都蘭山」など11ヶ所です。
金門島の基本情報
金門島は、台湾海峡の西に位置しており、金門島の北部からは海の向こう側にある中国の廈門(アモイ)を見ることができます。金門島は、文化や伝統など歴史を感じることができる街で多くの観光客が訪れています。自然が豊かで素朴な雰囲気がありますが、その中にも宗教や建築、閩南文化が色濃く残っている街です。
金門島の特産物として挙げられるのが貢糖、高粱酒、包丁です。貢糖はサクサクとした歯触りが特徴的なお菓子で、独特な土壌と気候、水質で作られている金門でしか食べることができない味です。また、高粱酒は香りが豊かで人気があります。どちらも金門のお土産として人気があります。
この他にも牡蠣を使った料理などの郷土料理を楽しむことができます。
日本と台湾の時差
台湾の週間天気
台湾の為替
※2024年4月20日の為替価格です
台湾の気候は?朝晩の寒暖差にご注意!
南北に細長い地形を持つ台湾は、北部は亜熱帯気候、南部は熱帯地域と分かれます。暑い時期は日本よりも長く続き、その分冬は短め。具体的には3月から5月は春にあたり、朝晩はまだまだ冷え込む形。特に5月下旬あたりから梅雨入りすることが多いので、折り畳み傘などがあればいいでしょう。6月から8月は台風シーズンとなり、連日35度以上と本格的に暑くなってきます。9月から11月は徐々に温度は下がってきますが、思いがけず30度以上になる日も。冬になる12月から2月は小雨もぱらつき、肌寒くなるのでセーターなどが必要です。どの季節も朝晩の寒暖差は少なくないので、ストールなどの羽織ものを一枚持参すると重宝するでしょう。
台湾の物価事情?食事の相場はこのくらい!
台湾には日本同様、チップの習慣はありません。ある程度のホテルやレストランになるとあらかじめ10~15%のサービス料がプラスされるので、請求どおり支払えばそれでOK。ただし、無理を聞いてもらった時などには100台湾元程度チップを渡すとスマートです。また気になる物価事情ですが、現在台湾は上昇傾向にあります。たとえばコンビニではコーヒーSサイズやおにぎりが25台湾元(約100円)と、日本とそれほど変わらない印象。ですが屋台や地元の食堂ではタピオカドリンクが30台湾元(約120円)、小籠包が10個100元(約376円)と、かなりリーズナブルに楽しめます。
台湾好きの日本人が必ず訪れる観光スポットは?
台湾の台湾らしさを最も感じられるスポットとして人気なのが、台北市から2時間ほどの場所にある九份(ジォウフェン)。九份はかつての金鉱都市で、当時の華やかな面影を今に伝えています。提灯が輝くその景色はまさに「千と千尋の神隠し」の世界そのもの。そのため多くのジブリファンが訪れる聖地となっています。その他、台北から電車で40分ほどの場所にある淡水(ダンシュイ)もおすすめ。河に映る夕日も素晴らしいですが、周辺にはかつての英国領事館・紅毛城や税関事務所として使われた小白宮といった歴史的建造物が多くあり、異国情緒もたっぷりです。ただしこれらは点在しているので、レンタサイクルなどの移動が便利。
金門島でおすすめの観光スポットをご紹介!
■翟山坑道
翟山坑道は、金門島の南西部にある全長357mの地下坑道です。戦時に小型上陸艇を停泊させる基地として1961年から5年の歳月をかけて作られたもので、外部の海と水道で繋がり、海から直接アクセスできるようになっていました。
坑内は大変広く、約42隻の小型船が収容できるそうで、坑道建設に多大な労力と時間を要した当時の苦労が想像できます。坑道の外には戦車や高射砲の展示もあり、ここが実際に軍事施設であったことを思い知らされるでしょう。
翟山坑道は1998年以降、観光スポットとして一般に公開され、内部は無料で見学することができます。また、音響の良さを活かしてコンサートなどのイベントの会場として使用されることもあります。
■得月樓
得月樓は、金門島南西部の水頭集落にある歴史的建築物です。地元出身で、インドネシアで富を成した華僑の富豪、黃輝煌が1931年に建設したもので、西洋と中国の建築を融合させたような独特のデザインが特徴。
当時、水頭集落には海賊が頻繁に襲来していたため、高さ約4mの塔には盗賊を防御する様々な工夫が施されています。入口は大変狭く、壁には銃眼なども見られるほか、地下には避難用の通路も作られていたそうです。
現在建物内は華僑に関するミュージアムになっており無料で見学が可能です。毎日9時~16時まで、定時に無料ガイドツアーも行われています。
■八二三戦史館(ジンチョンミンファンコンダオ)
金湖鎮の榕園の隣に位置する八二三戦史館は、1958年に起こった中国人民解放軍と中華民国国軍との戦闘「八二三砲戦(金門砲戦)」についての博物館で、八二三砲戦から30年を記念して1988年に建てられました。
八二三砲戦は第2次国共内戦最後の戦闘で、中国側から金門へ計47万発という多数の砲弾が撃ち込まれましたが、中華民国軍が反撃して島を死守しました。八二三戦史館の壁には殉死した587人の将兵の名が刻まれているほか、館内には当時の武器や写真、案内パネルなど様々な資料が、屋外にも戦闘機や戦車、カノン砲などが展示され、戦闘の様子が解説されています。戦地としての金門島の歴史や戦争の惨烈さを今に伝える場所としてぜひ見ておきたいスポットです。
■大胆島(大膽島)
大胆島(大膽島)は金門島の西約12㎞の海に浮かぶ離島です。
中国の厦門(アモイ)まで約5kmの場所にあるこの島は国共内戦時は最前線となった場所で、「前線中の前線」と称されました。長年一般人が立ち入ることのできない島でしたが、2019年の3月から解禁され、観光客がツアーを利用して訪れることができるようになりました。
島内の見どころは、『三民主義統一中国』の巨大な軍事スローガンが掲げられた「心理戦壁」や「大胆放送所」などのプロパガンダ用の施設、約500mの道沿いに沢山の獅子の像が並ぶ「生明路」など。島の面積は0.8㎢ほどで、島内はガイドとともに徒歩や電動車で巡ります。
■慈湖
慈湖は金門島北西部の金寧郷にある人工の湖です。かつては海だった場所ですが、中国人民解放軍の上陸に備え、1969年に戦略的に堤防が作られて湖となりました。
慈湖は堤防から美しいサンセットが眺められる夕陽スポットとして人気があるほか、バードウォッチングやサイクリング、釣りなどの自然アクティビティの名所にもなっています。
このように現在は大変穏やかな自然の風景が見られる慈湖ですが、堤防沿いの砂浜にはかつて敵船の上陸を阻むために設置された軌條砦(棒状のレールをコンクリートで固めたもの)が多数並んでおり、金門独特の景色を作り出しています。
■陳景蘭洋楼
陳景蘭洋楼は金湖鎮にある白亜の洋館です。シンガポールに出稼ぎして財を築いた金門出身の華僑、陳景蘭が1921年に建設したもので、金門にある洋館としては最も大きく、花のレリーフやアーチで飾られた優美な外観が目を引きます。
陳景蘭洋楼は、建築後は住居や学校、軍の施設、病院など様々な用途で使用されましたが、現在は博物館として一般公開され、人気の観光スポットになっています。館内では病院や軍の娯楽施設として使われていた時の様子が再現されているほか、陳景蘭や華僑についての展示物も見られます。それに加え、2階のベランダや建物の前からは美しい海の景色が眺められます。
■成功海防坑道
成功海防坑道は、金門島中南部の成功集落にある坑道です。料羅湾を臨む海辺に作られており、全長は約560m。指揮所や戦防砲陣地、高砲陣地、トーチカ(機関銃等を据えた防御陣地)、寝室、廚房などの機能を備えた要塞で、戦時中は需要な役割を果たしていました。
現在は一般に公開され、内部では人形を使ってトーチカから外を攻撃する様子などが再現されています。坑道内は複雑に枝分かれした構造になっており、薄暗いこともあって不気味に感じるかもしれませんが、戦時の記憶を伝えるスポットとして一見の価値があります。
成功海防坑道のすぐそばには白亜の洋館「陳景蘭洋楼」や金門島有数の人気海水浴場「成功ビーチ」もあるので、あわせて回るのもおすすめです。
■獅山砲陣地(獅山防塞)
金門島北東部にある獅山砲陣地(獅山防塞)は坑道式の榴弾砲陣地の跡です。
ここには「震東坑道」と呼ばれる全長509mの坑道があり、その内部には大砲や砲弾などの武器が展示され、八二三砲戦で威力を発揮した8インチ榴砲も見ることができます。
獅山砲陣地の観光のハイライトは何と言っても「大砲発射実演パフォーマンス」で、観光客を前に大砲に砲弾を詰めて発射する工程が実演されます。もちろん実弾が発射されるわけではありませんが、大きな音が出て迫力は満点。木曜日以外は毎日複数回この実演ショーが行われており、観光客に人気を集めています。
獅山砲陣地(獅山防塞)
台湾 / 金門島
- 台湾金門県金沙鎮獅山砲陣地
- +886-82-355697
- 09:00-17:30 大砲発射実演パフォーマンス ◾️木曜日は休演です。每日六回。週末と祝日は09:00の回が加わり計7回となります。 午前二回:10:00、11:00 午後四回:13:30、14:30、15:30、16:30。
■馬山観測站
馬山観測站(馬山観測所)は金門島最北端の海に突き出した岬にあるかつての軍事施設です。中国側の角嶼まで約2kmと金門島の中でも最も中国に近い地点にあるため、戦時は対岸を監視し、宣伝活動を行う軍事要塞となっていました。
入り口を入ると坑道が続いており、坑道の先の部屋に設置された望遠鏡からははっきりと対岸の様子を窺うことができます。観測站の外に掲げられた「還我河山(国を返せ)」のスローガンや、内部の薄暗い坑道、トーチカ等を目の当たりにすると、戦時の台中間の緊張感が伝わってくるようです。
馬山観測站の隣には、心理戦として中国大陸に向けたプロパガンダ放送が行われていた「馬山放送所」があります。
■風獅爺文物坊
風獅爺文物坊は金門島南西部の水頭集落にある風獅爺の博物館/喫茶店。得月樓のすぐそばに建つピンク色の可愛らしい洋館が風獅爺文物坊の建物です。
風獅爺とは金門島内でよく見られる石像で、魔除け、守り神として信仰されているもの。一見すると沖縄のシーサーに似ています。
風獅爺文物坊の館内には、あちこちに大きさや色、表情の異なる様々な風獅爺が置かれていて、風獅爺好きにはたまらない場所。気に入った風獅爺グッズをお土産に購入することもできます。また、併設のカフェでは、毛沢東奶茶(金門島産の高粱酒を混ぜたミルクティー)などが味わえます。
■山后民俗文化村
山后民俗文化村(金門民俗文化村)は金門島北東部の山后村にある古民家の集落です。ここには、清代の1900年に金門出身の王氏が建てた18棟の伝統的な閩南(びんなん)式の建物が保存されており、観光スポットとして人気を集めています。
村内は「文物」「喜慶」「礼儀」「武館」など、計6つのテーマエリアに分けられ、様々な展示物を通して民俗文化が紹介されています。古い建物が整然と並ぶ路地を歩けば、昔へタイムスリップしたような気分が味わえるでしょう。
18棟の建物のうちの1つは王氏の祖廟で、その繊細で美しい装飾も必見の見どころとなっています。
■模範街
模範街は金城のバスターミナル近くにある長さ約75mの商店街です。
オープンは1925年で、通りの両側にクラシカルな佇まいの赤レンガの建物が並ぶ様子がとてもフォトジェニック。これらは東南アジアの建築様式である「五脚基」をベースに、中華風と西洋風をミックスした建築になっているそう。商店街内には土産店やレストラン、焼餅の有名店などが軒を連ね、食べ歩きも楽しめます。
模範街では、台湾、中国の両方の国旗が掲げられることがあり、2つの国旗が共にはためく珍しい景色が見られることも。夜間にライトアップされた商店街も大変美しいです。
■莒光楼(ジュグワンロウ)
莒光楼(ジュグワンロウ)は古寧頭戦役(1949年)で戦った兵士を称えて建てられた建物。金城の街の南、莒光湖を見下ろす高台にあります。
国共内戦の戦地であった金門を象徴するランドマークであり、金門島を代表する観光スポットとして知られています。
莒光楼は伝統的な中国建築の宮殿のような3階建ての建物で、内部は博物館になっており、金門の歴史や自然、文化についての展示や国民党軍の胡璉将軍に関する展示などが見られます。また、上階は眺望が良く金門はもちろん、対岸に位置する中国の厦門のビル群も望むことができます。
■清金門鎮総兵署
清金門鎮総兵署は金門島南西部の金城鎮にある史跡です。総兵署とは軍事本部のことで、清代には警察署や裁判所の機能を果たしていたそう。1915年に金門県(中華民国)となった以降も、総兵署の建物は行政機関として利用され続けました。
現在は博物館となっており、パネル展示や蝋人形を使って昔の様子が分かりやすく紹介されています。なんと地下には牢獄もあるんです。また、東南アジア最大と言わる木綿(きわた)の木が植えられた裏庭も見どころの1つです。
清金門鎮総兵署では毎日午後7時半から金城の街を巡る約2時間の無料ガイドツアーが開催されています。ツアーは中国語のみですが、興味がある人は参加してみて下さい。