みなさんはエリトリアという国をご存知でしょうか。響きからヨーロッパの国かなと思う方のいるのでは。それくらい日本人にはなじみのない国ですよね。エリトリアはアフリカ東部にある国で、アフリカの北朝鮮といわれているほどの独立国家で有名な場所なんです。外国人が入国した都市から移動するには、観光省から許可証を得ないといけなかったり、外国人記者は入国を断られたり、ちょっと行きづらい場所なため、情報も少ないんです。そこで今回はそんな未知の国エリトリアがどんな国なのか紹介します。文化や治安、観光スポットなど国の情報をまとめてあるので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
目次
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エリトリアってどこにあるの?
エリトリアはアフリカの角と呼ばれ、アフリカ大陸の北東部に位置しています。アフリカ・ヨーロッパ・中東を結ぶ紅海に面します。西にはスーダン、東はジブチ、南はエチオピアと隣り合わせになっています。イタリアやイギリス、エチオピアの植民地時代を経て1993年に独立し、アフリカの北朝鮮と呼ばれる独裁国家でも知られています。
エリトリアってどんな国?
エリトリアは2時間で3つの季節を体験できるといわれる多様な気候と地形を持った国です。国土面積は約12.4k㎡ 、日本の北海道と九州を合わせたぐらいの大きさ。人口は約500万人で、9つの民族が生活しています。首都は標高2350メートルの場所に位置するアスマラで、イタリアの植民地時代の面影が今も残り、街には多様な文化が見られます。
エリトリアの言語は?よく使われる言語は?
エリトリアでは主にティグリニャ語、アラビア語、英語が広く使われています。国内に9つの民族(アファ、ビレン、ティグレ、クナマ、ナラ、ヘデレブ、ラシャイダ、サホ、ティグリニャ)があり、それぞれの言葉を話しています。イタリアやイギリスの植民地だったこともあるので、イタリア語と英語が通じる場所も多くあります。
エリトリアの気候は?2時間で体験できる3つの季節とはなに?
エリトリアは多種多様な地形にあることから、2時間で体験できる3つの季節と例えられます。アスマラの北東の乾燥した森林地帯は夏には気温が40度を越える非常に厳しい気候が特徴。また、標高2000mの場所にある首都アスマラは、11月~2月の冬の間は夜間の気温が0℃くらいになることが多く、厳しい寒さが特徴になっています。
エリトリアの気になる治安は?
エリトリアの治安は比較的安定しています。独裁政権で知られるエリトリアですが、現在は紛争もほとんどありません。外務省の報告によると、エリトリアの首都アスマラの治安は、2019年2月現在レベル1(十分に注意してください)になっています。エリトリア南部のデブブ州や南紅海州は渡航中止勧告のレベル3に分類されています。
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エリトリアがなぜあまり知られていない国なの?
エリトリアと聞いても、どこにあるのかいまいちピンとこない人が多い場所。なぜあまり知られていない無名の国なのかというと、外国人記者の入国が基本的に禁止されていることにあります。テレビや雑誌などのメディアから日本国内に情報がほとんど入ってこないため、旅行や仕事で訪れたことがある人にしか知られていないのです。
エリトリアはどんな社会や文化なの?
エリトリアはアフリカの北朝鮮と表現されることが多い独裁主義の国。イギリスやイタリア、エチオピアなどの植民地時代を経て、1993年に独立しています。国際社会から孤立している一方、街のいたるところで、エチオピアやイタリア文化が見られます。国内に9つの民族がいて、それぞれの言語や文化がある魅力的な国なのです。
エリトリアの気になる食文化は?
エリトリアの食文化はイタリアの影響が強いといわれています。主食はテフという雑穀からつくったクレープのような「インジェラ」という食べ物。ソースやスープにつけて食べるのが一般的です。赤唐辛子を主としたスパイスのベレべレはエリトリア料理に多く使われます。植民地時代の名残りからカフェやイタリア料理店もたくさんあります。
エリトリアにはどんなスポーツが流行っているの?
エリトリアで流行っているスポーツといえば、国技といわれるほど盛んな自転車競技が挙げられます。イタリアの影響から流行るようになったといわれており、ロードレースの本場であるヨーロッパで活躍する選手もたくさんいます。ブラジルのサッカー選手のように、エリトリアではロードレーサーが国民的スターなのです。他には陸上競技のマラソンも人気です。
エリトリアにはどうやって行くの?アクセス方法は?
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日本からエリトリアに行くには、直行便が運行していないため、カイロやドバイなどの中東やフランクフルトなどのヨーロッパ経由で行く必要があります。一番メジャーなのが、エジプトのカイロ経由で行く方法。成田国際空港からカイロ国際空港まで約13時間。そこからアスマラ国際空港まで約2時間ほどで到着します。アスマラ市以外の場所へいくなら証明書が必要です。
エリトリアは移動にも許可が必要?使われている交通手段は?
エリトリア市内の移動は、タクシーを利用するのが一般的です。レンタカーサービスなどはありません。地元の人は相乗りのミニバスなどを利用している人がほとんどですが、観光客はスリなどの被害に遭うこともあるのであまりおすすめはしません。首都からマッサワやケレン行きの長距離バスがありますが、移動する際には観光省の移動許可書が必要になります。
エリトリアを訪れたら行っておきたいスポットは?
エリトリアを代表する観光スポットと言ったら、首都のアスマラです。標高2350メートルに位置し、第二のローマと称される都市は、世界遺産のひとつになっています。ほかには港町として有名なマッサワもおすすめ。ビーチを眺めながらリゾートホテルでのんびり過ごせます。買い物をするならマーケットの集まるケレンに行きましょう。
エリトリアで初の世界遺産「アスマラ:近代主義的アフリカ都市」
第二のローマとして開発が進んできた場所。ブーゲンビリアやジャカランダが咲き誇るヨーロッパ風の街並みには、昔ながらのアフリカの家やイタリア・アールデコ様式の建築物が今も残されており、2017年には「近代主義的アフリカ都市」として世界遺産に認定されてます。中でも、聖マリアコプト教会やカトリック大聖堂はアスマラを代表する観光スポットです。
エリトリア最大の市場「ケレン:メイン・マーケット」
エリトリアでも観光におすすめのケレンは、ケレンホテルの後ろ側には、ケレンのメイン・マーケットが開かれ、地元の野菜やフルーツ、スパイスなどのお店が軒を連ねています。ケレンの名物にもなっている銀細工をはじめ、陶器やバスケットなどの民芸品も多く並んでいるので、お土産探しにも最適です。毎週火曜日には家畜を売買するラクダ市も開かれます。
ダイビングもおすすめ!青い海・白い砂浜「ダハラック諸島」
ダハラック諸島は、エリトリアの中央部にある360以上の島を持つ群島です。ダフラック諸島は魚の住処になるサンゴ礁がたくさんあり、紅海域でも約600種以上の魚が生息していると報告されています。白い砂浜の広がるビーチでのんびり過ごしたり、ダイビングやフィッシング、マリンスポーツにぴったりの青い海もあるためおすすめです。
まとめ
いかがでしたか。今回はアフリカ大陸の北東部に位置する独裁国家のエリトリアをまとめて紹介しました。エリトリアは観光の情報が少なく、日本ではあまり知られていませんが、カイロからのアクセスも良く、魅力的な観光スポットがたくさんあります。治安に気をつけて、見どころいっぱいのエリトリアに訪れてみてくださいね。