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世界一寒い村!ロシアオイミャコンの暮らしとは?

世界一寒い村として、ギネスブックにも認定されているロシアのオイミャコン村。四季がなく、一年の半分以上は冬、一月の平均最低気温は-50℃という、ほとんど寒さと暗闇に包まれた村です。永久凍土でありながら、天然の温泉が湧き出る土地であるため、川の水は冬でも凍らず、この水のお陰で人々は暮らすことができています。部屋の中は温かく、不便がありつつも、霧と雪に包まれた美しい世界で、人々は幸せに暮らしています。オイミャコン村を訪れた人は、皆「美しい村だった」と言います。オイミャコン村、一体どんな村なのでしょうか?ここでは、オイミャコン村の人々の生活や、厳しい環境の中で暮らし続ける理由などについて紹介しています。

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更新日: 2023年11月21日

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オイミャコンとは?

ロシア・サハ共和国の北東に位置するオイミャコン村は、世界一寒い村として知られています。永久凍土で形成されているこの村には、四季が無く一年の半分以上は冬、一日の21時間は太陽が顔を出さず天気が良いということを感じられることも少なく、ほとんど暗闇と寒さに包まれています。1月の平均最低気温が-50度という極寒の村です。

オイミャコンはどこにあるの?

オイミャコンは、ロシア連邦の北東に位置するサハ共和国の北東、オイミャンコ地区のインディギルカ川より約2km西、北極圏の少し南にある村です。村の周辺には、インディギルカ川の準平原が広がり、川の流路も網の目状に走っています。川から数km先には、浸食が進化して老年期に達したなだらかな山地が広がる、ロシア特有の広大な土地を感じることのできる場所です。

オイミャコンにはどれくらいの人が住んでるの?

オイミャコンの村には、標高740mの永久凍土に、人口約500人(大人300人と子供200人)が住んでいます。年平均気温が-15.5℃のオイミャンコでは、水が凍結してしまうため、水道はなく、かつては住民が馬や牛にタンクを引かせて川まで水を汲みに行っていましたが、現在は、給水車により各家庭に給水が行われています。

オイミャコンの名前の由来

オイミャコンという名前は、シベリア東部に住むツングース系民族・エヴェン人の言語であるエヴェン語で「不凍の水」という意味に由来します。それは、この地が永久凍土であるにも関わらず、天然の温泉がこんこんと湧き出る土地であるため、川の水は冬でも凍らないためです。この水のお陰で人が生活することができているのです。

-70℃!?半端じゃないオイミャコンの冬の気温とは?

1926年1月26日、このオイミャコン村で-71.2℃という気温が観測されましたが、世界最低気温としてギネスにも認定されています。村には、この温度を観測した地理学者のレリーフが建てられています。-40℃の世界では、熱々のお茶が一瞬で氷に変り、自分の息で眉毛が凍る程の寒さ、数十分としてその場に居られる環境ではありません。

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夏はちゃんと暑い

オイミャコンの村は、1年の半分以上が冬であるにも関わらず、5月頃までには雪が溶け、夏の日中は気温が30℃を超えることもあり、天気良い日は日差しが強くなります。しかし、夏の期間は非常に短く、早くて9月頃にはまだ雪が降り始めます。年間の気温差は、-40℃から30℃まで、100℃近くと、気温差が非常に激しい地でもあります。

外でメガネをかけるべからず!

オイミャコンの-50℃の世界では、外に出て2~3分もすれば凍傷になってしまう程の寒さ。外出をする時に、うっかりメガネをかけると危険です。一度、メガネを耳にかけると、冷え切った眼鏡の金属部分が、耳の皮膚に完全にくっつき、外れなくなるという事態になるからです。冷え切った金属部と皮膚から出た水分が瞬間的に凍ってしまうのです。

ドアノブに触れるべからず!

オイミャンコの-50℃の極寒の世界では、外でドアのノブに触れるのは禁物です。ドアノブを素手で触れば、ノブから離れることができません。無理にはがすと皮がむけるほどの重症です。美しい光景を、写真におさめたいからと言って、カメラを顔につけるのも禁物です。極寒の地では、金属や鉄に決して触れてはいけません。瞬間火傷で皮膚にくっつき、離れなくなります。

車のエンジンは切るべからず!

オイミャコンでは、車で外出した際には、エンジンを一度止めると、二度とかからなくなるので、かけっ放しにされています。車を使うこと自体とても難しく、まず外国製の車のエンジンはかかりません。「ウラル」や「UAZ」といったロシア製の車なら、ブロー・トーチの裸火を使うと温まりますが、最初の数kmは厳密に真っすぐ走らせないと、タイヤの外側が曲がり角で飛んでしまうこともあるようです。

洗濯物は凍らせて乾かす!

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信じられない程、気温が下がるオイミャンコの冬場、洗濯物は、なんと外に干して乾かすそうです。洗濯機はなく、手洗いした洗濯物は、-40℃の外に干されます。洗濯物は干したそばからどんどん凍り、数分経つと、衣類の表面に水分が吹き出し氷の塊になります。それを払い落せば、見事に乾いているという嘘みたいな話。太陽が出てなくても洗濯物は乾くのですね。

魚は急速冷凍!

オイミャコンの人々は、主に、魚や馬肉、乳製品を食べて暮らしています。果物不足は野イチゴで補っています。近くの川で魚が釣れますが、気温が低い時は、釣りあげた魚は、外気に触れたそばから凍りつくということもしばしば。一気に冷凍保存されて、鮮度をキープできます。凍った魚をそのままスライスして、塩をかけたら「ストロガリーナ」という郷土料理のできあがりです。

オイミャコンにはホテルがない!

オイミャコンは、ギネスにも認定された、世界一寒い村ということで、関心を持つ人も多いようです。しかし、オイミャコンは、観光地ではないためホテルはありません。唯一、宿泊できるのは、元教師で郷土史研究家のタマーラ・ワシリエワさんのゲストハウス。タマーラさんは自宅の一部を改装して、旅人達を迎え入れ、エクスカーションなどを提供、この村の窓口的存在です。

オイミャコンは長寿の村として有名!

オイミャコンの寒さは、人体に悪ことばかりではありません。ソビエト時代には、オイミャコンの平均寿命は世界で2位になったこともあり、現在もシベリア一の長寿を誇っています。1年の半分以上が冬で、軒並み-50℃以下になることで、細菌やウィルスも凍るため、感染症にかかるリスクが低いのがその理由。自然環境や生活習慣スタイルも関係しているようです。

オイミャコンには豊富な資源が!

オイミャコンの凍った地面の下には、豊富な資源が眠っていると言われています。1993年には、10トンを超える大量の金が発掘された記録もあります。もともと、シベリアを遊牧していた先住民が住んでおり、凍らない川のあるオイミャコン辺りは砂漠のオアシスのような場所でした。1930年頃になると、金の発掘の拠点として多くの人が移り住むようになり、発展しました。

オイミャコンはすべてが凍りつく美しい世界!

オイミャコンは、極寒の地でありますが、それが故の美しい景色が魅力です。オイミャコン村を訪れた人達は皆「美しい村」だと言います。いたる所に霧がたちこめ、すべてが小さなつららの下がった、砂糖でアイシングされたケーキのような世界。この寒さと雪、つららが織りなすホワイト・ビレッジに魅せられる人は多いものです。

まとめ

ロシア・サハ共和国の北東にあるオイミャコン村は、ギネスブックにも認定されている世界一寒い村。冬の最低気温と夏の最高気温の温度差はなんと100℃近く。この厳しい環境の中で、約500人の人たちが幸福に暮らしています。オイミャコンを訪れた人は、口を揃えて「美しい」と言います。この寒い村でしか見られない光景に魅了されるのです。オイミャコンへの興味は尽きませんね。

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