大阪・堺の老舗かん袋はくるみ餅が大人気！そんなくるみ餅の由来やアクセス方法をご紹介！

更新日: 2023年11月21日

大阪府境市の名物といえば老舗和菓子店「かん袋」のくるみ餅。もちもちの白玉団子に、緑色のとろりとした餡（あん）がかけられた歴史ある和スイーツです。メニューはくるみ餅と氷くるみ餅の2種類のみ。お取り寄せはできず、大阪堺にあるお店に足を運ばなければ味わえない特別な和菓子として知られています。
今回は、そんなかん袋のくるみ餅の歴史やアクセス方法をまとめてご紹介します。手土産用くるみ餅の値段や消費期限、店内限定でいただける氷くるみ餅についてなど、知る人ぞ知る銘菓・かん袋のくるみ餅に関して、たっぷりとご紹介するのでぜひ参考にしてみてくださいね。

大阪堺のかん袋ってどんなお店？

大阪府堺市にある和菓子店「かん袋」。鎌倉時代末期に創業された700年近くの歴史を持つ老舗店です。名物くるみ餅が看板メニューとなっており、週末には行列ができるほどの人気ぶりです。閉店時間前に売り切れてしまうことも多いので、お早めの来店がおすすめ。くるみ餅は店内でいただけるほか、お持ち帰りもできるため、大阪堺の定番土産としても親しまれています。

秀吉が名付け親？かん袋の名前の由来とは

かん袋は、1329（元徳元）年に和泉屋という商号で開業したのがはじまりとされています。安土桃山時代、天守閣の瓦を屋根にのせる作業の奉仕に出た、当時の店主・和泉屋徳左衛門が、餅作りで鍛えた腕力をいかして、次々に瓦を屋根に放り上げた様子が「かん袋（紙袋）が散る様に似ている」と豊臣秀吉がたたえたことから、商号を「かん袋」に名付けることを命じたといわれています。

歴史を感じるたたずまいが素敵！

大阪堺の閑静な住宅街にあるかん袋は、昔ながらのたたずまいに、味のある看板がかかげられているのが目印です。石畳が敷き詰められた店内には、レトロな雰囲気の喫茶スペースがあり、できたてのくるみ餅や店内限定販売の氷くるみ餅が味わえます。趣きあるつぼ庭が眺められるのも魅力のひとつ。四季の風情を味わいながら、静かなひと時が楽しめます。

大阪堺の銘菓「くるみ餅」

大阪堺の銘菓・くるみ餅は、創業当初、お餅を包（くる）んで食べるお茶菓子を販売していたことから、この名前が付けられてといわれています。木の実の「クルミ」を使っているスイーツを想像する方も多いようですが、実際には、青大豆の餡でプルンとした食感の白玉団子を包んだ和菓子なのです。「クルミ」を使っているわけではないでお間違いなく。

かん袋のメニューは2種類！

大阪堺のかん袋のメニューは、くるみ餅と氷くるみ餅の2種類のみ。たった2種類しか販売していないにもかかわらず、全国からたくさんのスイーツファンが訪れています。店内でいただく場合には、それぞれシングルまたはダブルの2つのサイズがお好みで選べます。お持ち帰りできるのはくるみ餅だけなので、かん袋を訪れるなら、店内限定の氷くるみ餅をぜひ食べておきたいですね。

氷くるみ餅が人気！

かん袋の店内でしかいただけない氷くるみ餅。冷凍技術が進んだ明治時代から登場したメニューで、新鮮なくるみ餅の上に、ふわふわしゃりしゃりの氷がのせられています。夏だけでなく、一年中食べられるのも人気のポイント。冬でもおいしいカキ氷が楽しめます。秘伝の豆餡を氷にからめながらいただけるので、甘いものが得意でない方にも人気のメニューです。

かん袋のくるみ餅の値段は？

大阪堺の老舗和菓子店・かん袋のくるみ餅は、店内でいただく場合、シングル360円、ダブル720円で味わえます。店内限定の人気メニュー・氷くるみ餅の場合も値段は変わりません。もちろん、くるみ餅の量は一緒。ふわふわの氷はサービスということになります。昔ながらの変わらない味わいが、良心価格で気軽にいただけるのも人気のポイントです。

かん袋のくるみ餅の日持ちはどれくらい？

閉店前に売切れてしまうこともめずらしくないかん袋のくるみ餅。持ち帰り用も販売していますが、「消費期限は当日限り」と日持ちしないのが残念なところです。冷蔵または冷凍保存をして、電子レンジでチンすればやわらかくなりますが、もちっとした食感や風味は落ちてしまいます。旅行中なら帰路につく日に立ち寄って、その日に食べる分だけを購入するのがおすすめです。

足を運んだ人だけが味わえる！

大阪堺の老舗和菓子店・かん袋では、くるみ餅の鮮度を大切にしています。以前は通信販売をしていましたが、現在では行っていません。百貨店やショッピングモールなどにも出店していないため、お店に足を運ばないと味わえない特別な和スイーツなのです。最高の状態で、新鮮なくるみ餅を味わって欲しいという店主の思いが込められているので、ますます食べてみたくなりますね。

手土産におすすめ！持ち帰りもOK

かん袋では、持ち帰り用のくるみ餅を販売しているので手土産にもおすすめです。手ごろなシール容器に入ったタイプは、2人前860円、4人前1640円、6人前2450円、8人前3200円、10人前4000円。おもたせにぴったりな壷入りなら、3人前1750円、5人前2600円、8人前3950円。入れもの持参で行くと、容器代分がかからないので、お得に購入できます。

無料で使える駐車場あり！

車でアクセスする場合には、かん袋のすぐ近くにある「タイムズ堺かん袋」に停めましょう。くるみ餅購入の際に、駐車券を提示すれば、90分間の無料割引券がもらえます。カーナビ検索では、郵便番号「590-0963」、施設名「タイムズ堺かん袋」でOK。近隣には、コインパーキングが数カ所があるので、駐車場入口にある「タイムズ堺かん袋」の看板を確認してから駐車してくださいね。

かん袋周辺のおすすめスポット1「仁徳天皇陵古墳」

仁徳天皇陵古墳は、かん袋より2.5kmほど東にある日本最大の前方後円墳です。エジプト・クフ王のピラミッドや、中国・秦の始皇帝陵と並んで、世界3大墳墓のひとつに数えられています。墳丘は全長約486m、高さ約35.8m、体積140万立方メートル。古墳の周りには、約2.7kmほどの周遊道路が整備されており、市民にも観光客にも人気の散策コースになっています。

かん袋周辺のおすすめスポット2「旧堺燈台」

旧堺燈台は、かん袋より2km北西の堺旧港南波止場にある六角形の白い灯台です。1877（明治10）年に完成後、1968（昭和43）年まで使用されており、現存する日本最古の木造洋式灯台として国の史跡に指定されています。周辺は大浜公園として整備されており、夕暮れ時にはロマンティックな夕日が見られるスポットとして人気があります。

かん袋の営業時間と定休日は？

大阪堺の老舗和菓子店・かん袋の定休日は、火曜日と水曜日になり、国民の祝日の場合には営業しています。営業時間は、午前10時から午後5時までですが、売り切れ次第閉店になってしまうため、確実にくるみ餅をゲットしたい方は、早めの時間に来店するのがおすすめです。週末や祝日は混雑が予想されるため、時間に余裕を持って、行列覚悟で向かいましょう。

かん袋のアクセス方法

大阪府堺市にあるかん袋まで電車で行くのなら、最寄駅となる南海電鉄・堺駅よりタクシー利用なら約7分、バスや阪堺電車利用の場合は約15分ほどでアクセスできます。車利用の場合には、阪神高速15号堺線・堺出口から約1.5km、阪神高速4号湾岸線・大浜出口から約2kmほどになります。かん袋の対面には無料駐車場を完備しています。

まとめ

大阪堺の銘菓・かん袋のくるみ餅は、足を運ばなければ味わえない特別な和菓子です。氷くるみ餅は店内限定ですが、定番のくるみ餅は持ち帰り用も販売しているので、甘いもの好きな方への手土産にもおすすめです。プレミアム感があるおもたせなので、センスの良さを印象付けられること間違いなし。秘伝の餡ともっちり白玉のくるみ餅を食べに、ぜひ大阪堺を訪れてみてくださいね。

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