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スイスってどんな国?
スイスは中央ヨーロッパに位置し、アルプスの山々に囲まれた自然豊かな国です。スキーリゾートやハイキングを楽しむ旅行客に人気のエリアです。また、世界初の永世中立国でもあり、首都ベルンだけでなく、国連事務局のあるジュネーブや金融都市チューリッヒも良く知られています。一方で、中世の名残りを感じる歴史地区にはツィットグロッゲ(時計塔)や木造の礼拝堂橋など建造物も多いのも特徴です。
スイスには公用語が4つもある?
スイスでは地域によって使う言語が異なるという特殊な言語環境にあります。主に話されている公用語は全部で4つあります。北部・中部を中心に約60%以上を占めるのがドイツ語。次いで、約20%西部地区で使われているのがフランス語。10%足らずイタリア語を使用するのは南部地区。伝統的なロマンシュ語は南東部でごくわずか使用されています。
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どうして公用語が4つになった?歴史的な背景は?
なぜ、4つも言語を使うのか?それにはスイスの地形と歴史的な背景に理由があります。スイスは高いアルプス山脈に囲まれた地形が特徴的です。そのため、近隣国から迫害された人々が逃げ場として集まってきました。例えばナポレオン時代にはフランスから、ナチス時代にはドイツからといった風にスイスへの移住が増えたのがきっかけです。各国の人々が自国のルーツを尊重し今でも公用語として使っているのです。
スイスの公用語1「スイスフランス語」
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スイスの中で2番目に多く使われているのがフランス語です。正確には「スイスフランス語」と言われています。標準のフランス語と大きな違いないので、会話上は問題なく通じます。異なる単語の例を挙げると、朝食・昼食・夕食の表現が違うことがあります。数字の数え方もスイスフランス語独自の数え方があります。スイス国内ではフランス語を学ぶ人も多いため、国内なら通じる可能性も高い言語です。
スイスの公用語2「スイスドイツ語」
スイス国内で最も多く使われているのがドイツ語です。正確には「スイスドイツ語」と呼ばれ、標準のドイツ語とは少し違う言語であるのが特徴です。スイスドイツ語は標準ドイツ語の方言とされており、その中でもベルン方言やチューリッヒ方言といった違いもあります。発音がかなり異なるため、理解が難しい場合もあります。スイスの全国放送では標準のドイツ語を使用しています。
スイスの公用語「スイスイタリア語」
スイス南部エリアのティチーノ州などではイタリア語を使用しています。とはいえ、標準のイタリア語とは異なる単語も多く、正確には「ロンバルド系イタリア語(ロンバルド語)」と言われます。イタリア語よりもフランス語に近いと言われており、地方によって若干の方言もあります。実際、イタリア国内でロンバルド語を話す人は少なく、スイス南部のみでしか積極的に使われていないのが現状です。
スイスの公用語「ロマンシュ語」
4つの言語のうち、最も使用割合の少ないのがロマンシュ語です。スイス国内では、南東部のごく一部、アルプスの山麓部でしか使われていません。かつてローマ帝国時代にアルプスの山間部に暮らしていた山間民族の原住民言語であるともいえます。そのため、このロマンシュ語を使用しているのもほとんどは高齢者です。スイス政府はこの言語を絶滅危惧として、現在は言語の保存に努めています。