イギリスの首都ロンドンには魅力が一杯！街の概要や観光スポットを紹介します

ロンドンの基本情報

イギリス（グレート・ブリテン及び北アイルランド連合王国）および、その構成国イングランドの首都であるロンドンは、イングランド南東部テムズ川の河畔に位置しています。ロンドンは金融、芸術、文化、教育、交通など、あらゆるシーンで世界をリードする世界都市の1つで、様々な人種の移民が暮らすグローバルシティ。また、歴史的建造物や博物館、エンターテイメントなど多彩な見どころがあり、世界中から多くの観光客が訪れる世界有数の観光地でもあります。ロンドンへ旅行する場合、日本からの直行便を利用するとフライト時間は11時間半程度です。緯度的には北海道の北端よりも北にありますが、冬の気候は比較的温暖。日本とは9時間（サマータイム期間は8時間）の時差があります。

ロンドンは交通網が発達している

ロンドンは交通網がかなり発達した街なので、観光の際には市内を網羅する交通機関を上手く利用するのがおすすめです。その中でも観光客がもっとも利用しやすいのは地下鉄でしょう。ロンドンは世界で初めて地下鉄が通った街で、日本の地下鉄もイギリスが手本だと言われています。現地では「チューブ」とも呼ばれる地下鉄は11もの路線があり、路線図も見やすいので目的地へ効率的に移動できます。また、赤い車体がトレードマークの二階建てバス「ダブルデッカー」もぜひ利用したい乗り物。地下鉄と比べると難易度が高いかもしれませんが、バスの上からは歴史的な街並みや建造物、風景などを眺めることができ、移動中もロンドンの街を楽しめます。

ロンドンには古い建造物がたくさん残っている

その起源から2000年もの歴史を持つロンドンの街。日本に比べると湿度が低く、地震も少ないとあって建物の保存状態が良いため、市内には古い建造物が数多く残っています。中でもぜひ訪れたいのは世界遺産にも登録されている国会議事堂「ウェストミンスター宮殿」。併設された時計台「ビッグベン」はロンドンの象徴とも言える建物で観光スポットとしても大変人気があります。他にも、美しいゴシック様式の「ウェストミンスター寺院（世界遺産）」や王宮や牢獄として使われていた「ロンドン塔（世界遺産）」、衛兵の交代式が有名な「バッキンガム宮殿」、バロック様式の傑作「セントポール寺院」など、ロンドンには魅力的な歴史的建造物が沢山あります。

ロンドンの美術館や博物館は無料が多い

海外旅行では必ず現地の美術館や博物館に訪れるという人も多いのではないでしょうか。ロンドンには大小様々な美術館・博物館があり、有名なミュージアムのほとんどがなんと入館無料。つまり、歴史的価値の高い収蔵品や世界的巨匠の名画など、歴史と魅力的な芸術を無料で気軽に鑑賞することができるのです。中でも、世界最大級の博物館「大英博物館」には、古代エジプトのミイラやパルテノン神殿の破風彫刻に代表される貴重な資料が約15万点も常設展示されており、観光スポットとして大変人気があります。こういった美術館・博物館は入館料が無料でも入り口には寄付用の箱が設置されている場合があります。展示内容に満足できたなら、少額でも寄付していくと良いでしょう。

ロンドンのおすすめ観光スポット1:ロンドンアイ

ロンドンアイはミレニアム記念事業としてテムズ川南岸のサウスバンク地区に建設され、1999年に開業した大型の観覧車です。最大高度135mというヨーロッパNo.1の高さを誇るこの巨大観覧車には合計32個のカプセル型ゴンドラが付いており、1つのゴンドラには約25人の乗客を乗せることができます。ゴンドラはゆっくりと30分かけて一周し、テムズ川のすぐ対岸にあるウェストミンスター宮殿やビッグベンはもちろん、セントポール大聖堂やタワーブリッジ、バッキンガム宮殿など、空中から数々のロンドンの名所を見渡せるのが魅力。ロンドンでも人気のアトラクションで長い行列が出来ていることも多いため、事前にチケットを購入して早い時間帯に行くのがおすすめです。

ロンドンのおすすめ観光スポット2:大英博物館

ロンドン観光の目玉スポットと言えば大英博物館です。ロンドン中心部に位置し、最寄りの地下鉄駅「トッテナム コート ロード」駅からは徒歩約5分でアクセスできます。博物館内には有名なロゼッタストーンやパルテノン神殿の彫刻をはじめ、モアイ像やアステカ文明の装身具、アジアの仏像など、世界中から集めた15万点以上の収蔵品が展示されていて見応えたっぷり。カフェも複数個所あり、無料Wi-Fiも利用できるので、1日かけてゆっくりと見て回るのがおすすめです。滞在時間が長くとれない場合は、あらかじめ見たいものを絞っておくと効率的に館内を回ることができるでしょう。これほどに充実した博物館であるのにも関わらず、入館料が無料なのは驚くばかりです。

ロンドンのおすすめ観光スポット3:バッキンガム宮殿

エリザベス女王の公邸、執務の場であり、ロイヤルファミリーの迎賓館でもあるバッキンガム宮殿は、ロンドン観光では外せないスポットです。ロンドン中心部に位置し、地下鉄の「ビクトリア」「グリーンパーク」「セントジェームズパーク」「ハイドパークコーナー」の各駅から徒歩約10分でアクセスできます。毎年8月と9月は宮殿内の一部の部屋と庭園が一般公開されており、豪華絢爛な大広間や絵画、彫刻などの王室コレクションを鑑賞できます。また、バッキンガム宮殿と言えば、赤と黒の制服に身を包んだ衛兵たちが颯爽と行進する衛兵の交代式があまりにも有名。5～7月は毎日、それ以外は2日に1回、午前11時半から行われており、多くの観光客が見物に訪れます。

ロンドンのおすすめ観光スポット4:ウェストミンスター寺院

2本の塔を持つ荘厳なゴシック様式の建物が大変印象的なウェストミンスター寺院は由緒ある英国国教会の教会で、ユネスコの世界遺産にも登録されています。歴代の英国君主の戴冠式が行われる英国王室ゆかりの教会であり、戴冠式以外にも、故ダイアナ妃の葬儀やウィリアム王子とキャサリン妃のロイヤルウェディングなど、英国王室に関連する数々の行事が行われてきました。また、歴代王をはじめ、著名な政治家や科学者、詩人、音楽家など3000人以上が埋葬されている墓地でもあります。内部の見どころは美しいアーチ型の天井や繊細なステンドグラス、戴冠式で使用される戴冠の椅子など。隣接している国会議事堂やビッグベンと併せて観光するのもおすすめです。

ロンドンのおすすめ観光スポット5:ロンドン塔

テムズ川北岸に建つロンドン塔はロンドンにある4つの世界遺産のうちの1つです。11世紀にウィリアム征服王によって城塞として建設された後、歴代の王により増築が繰り返されました。ロンドン塔は城塞として以外に、王宮や牢獄、処刑場、宝物保管庫など、様々な用途で使用された歴史を持ち、現在は博物館となっています。内部には、甲冑などの武具が展示された「ホワイトタワー」、数々の拷問器具が見られる「ロウワーウェイクフィールドタワー」、エリザベス1世もくぐった「トレイターズゲート（反逆者の門）」、きらびやかな王冠や宝石等、王室の至宝が並ぶ「ジュエルハウス」等の見どころがあり、「ヨーマンウォーダーズ」と呼ばれる退役軍人によるガイドツアーも人気です。

ロンドンのおすすめ観光スポット6:ビックベン

ロンドンで最も有名な観光名所と言えば、やはりビッグベンでしょう。ビッグベンはロンドンにある世界遺産の1つ、イギリスの国会議事堂（ウェストミンスター宮殿）に付属した時計台です。時計台の名称は正式にはエリザベスタワーですが、時計台の大時鐘の愛称「ビッグベン」という名でより広く知られています。ビッグベンが完成したのは1859年。それ以来、ネオゴシック様式で高さ約96mの美しいタワーと時を告げる鐘の音はロンドンのシンボルとして親しまれています（鐘は修繕工事のため2021年まで停止中）。テムズ川沿いに建つウェストミンスター宮殿とビッグベンは昼間訪れてもその美しい姿に魅了されますが、夜はライトアップが施され、昼間とは違う幻想的な景色を見られます。

ロンドンのおすすめ観光スポット7:セントポール大聖堂

セントポール大聖堂はロンドンの中心部、シティ地区に建つ英国国教会の大聖堂です。ロンドンに数ある教会の中でも美しいバロック建築の建物として知られ、水色の大きなドーム屋根がその特徴。ダイアナ妃とチャールズ皇太子が結婚式を執り行った英国王室ゆかりの場所でもあり、チャーチル元首相やサッチャー元首相の葬儀等、国家的儀式にも使用されています。大聖堂内に一歩足を踏み入れると、その広さ、美しく緻密な装飾に目を奪われるでしょう。また、セントポール大聖堂ではドーム部分へ階段で登ることも可能。高さ30mにある「ささやきの回廊」で、壁に向かって囁くとドームの反対側にいる人に聞こえるという不思議な現象を体験してみてはいかがでしょう。

ロンドンのおすすめ観光スポット8:トラファルガー広場

バッキンガム宮殿や大英博物館、ビッグベンなどの観光地にもアクセスしやすい場所にあるトラファルガー広場は1805年、英国海軍がトラファルガーの海戦でフランス・スペイン合同艦隊を撃退したのを記念して作られました。広場の中央には、この戦いで殉死したネルソン提督の記念柱が建ち、その周囲に設置された4頭のライオン像もみどころです。また、広場内には大きな噴水があり、人々の憩いの場となっています。トラファルガー広場と併せて訪れたいのが、脇にあるセントマーティン イン ザ フィールズ教会。教会の地下には、なんと墓所を改装して造ったセルフ式のカフェ「カフェ イン ザ クリプト」があり、観光途中のランチタイムやティータイムに気軽に利用できます。

ロンドンのおすすめ観光スポット9:テートモダン

テートモダンはテムズ川南岸のサウスバンク地区に位置する近現代美術ミュージアムです。美術作品ではピカソの「泣く女」をはじめ、ダリ、アンディ・ウォーホールなどの巨匠の絵画が代表的な所蔵品。特に、マーク・ロスコの「シーグラム壁画」は大変人気があります。また、元火力発電所をリノベーションした美術館の建物自体も見どころとなっており、元々は発電機が設置されていた巨大なエントランスホールは訪れる人を圧倒するでしょう。テートモダンは本館ボイラーハウスと新館スイッチハウスの2館から成り、新館の屋上にある無料展望台はロンドンの街を一望できる絶景スポットとしても人気です。入館無料なので美術には興味がないという人でもぜひ足を運んでみましょう。

ロンドンのおすすめ観光スポット10:ヴィクトリア＆アルバート博物館

地下鉄・サウスケンジントン駅から徒歩約5分。ロンドン自然史博物館のすぐ隣あるヴィクトリア＆アルバート博物館は、デザイン・芸術を専門として400万点ものコレクションを収蔵している博物館で、服飾品や家具、陶器、彫刻、織物、絵画など、様々なジャンルの展示品を鑑賞できます。中でも一番の見どころと言われているのが、システィーナ礼拝堂（バチカン）のタペストリ制作のためにラファエロが描いた下絵が展示されている「ラファエロ・ギャラリー」。広々とした空間で盛期ルネサンスの巨匠作品をゆっくり見られます。また、館内のV＆Aカフェには雰囲気の異なる3つの部屋があり、おしゃれな内装が魅力。セルフサービス方式でドリンクやスイーツ、軽食メニューなどを気軽に楽しめます。

リアルなロンドン生活に触れたい！おすすめの場所は？

歴史的建造物や美術館・博物館等の定番観光スポットだけがロンドンの魅力ではありません。リアルなロンドンを知りたいなら若者が多く集まるエリアにも足を運んでみましょう。まず、ロンドン中心部の北に位置するカムデンタウンはパンクロックの街として有名。通りに並ぶファッションのお店や、小さな露天が勢揃いする賑やかなマーケットで買い物を楽しんでみてはいかがでしょう。また、イーストエンド地区のブリックレーンもおしゃれな若者に人気のエリア。ストリートアートで溢れた街の中にはスタイリッシュな古着店やマーケット、カフェ、エスニック料理のレストラン等、個性的なお店が並び、最先端でファッショナブルな今のロンドンを体感できます。

まとめ

いかがでしたか？古き良き伝統と最先端のカルチャーが共存するイギリスの首都ロンドン。由緒ある建物に訪れて英国の深い歴史に思いを馳せたり、クールで革新的な若者文化に刺激を貰ったり、見どころが満載で何度訪れても新たな発見ができるのがロンドンの魅力です。日本人にも人気の旅行先であるロンドンでは、記事を参考にぜひ新たなお気に入りスポットを見つけて下さいね。

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