大阪のパワースポットサムハラ神社！「お守りの指輪」が大人気の理由を紹介

「サムハラ神社」とは

サムハラ神社は大阪市西区の小さな神社です。昭和10年（1935年）に「サムハラ大神」を篤く信仰する田中富三郎氏が、地元岡山の荒廃したほこらを再興したことに起源をもち、昭和36年（1961年）現在の場所に移築・遷宮されました。境内にはサムハラ神を守護神とする合気道の道場も見られます。この神社を一躍有名にしたのが指輪型の御守りで、この御守りや御朱印を求めて遠方からも多くの参拝客が日々訪れています。

サムハラ神社には「サムハラ大神」が祀られている

サムハラ神社には無傷無病・延命長寿の御利益があると言われています。祀られている神様は「天之御中主（あめのみなかぬし）大神」「高皇産霊（たかみむすび）大神」「神皇産霊（かみむすび）大神」で、この三神の総称が「サムハラ大神」です。それぞれに強力なパワーを持つこの三神を一緒にお祀りする神社は全国的にも非常に珍しく、そのためサムハラ神社は日本有数のパワースポットとしても注目されています。

サムハラ神社は「弾除け神社」とも呼ばれた

かつて加藤清正が「サムハラ」の文字を刻んだ刀を持つことで九死に一生を得たという話をはじめ、数々の伝説を残すサムハラ神社。「サムハラ」の四文字を記した護符には特別な力が宿るそうで、身に着けていれば大きな災いから身を守ってくれると言われています。その不思議な力は弾除けの御利益ももたらすと評判を呼び、日露戦争の頃になるとサムハラ神社は「弾除け神社」とも呼ばれ、大勢の兵士が出兵前に参拝したそうです。サムハラの護符を持参していた植芝盛平翁という人物は、実際に戦禍の中で幾度となく危機を逃れたという話も残っています。

「サムハラ神社」は合気道の守護神でもある

植芝盛平翁というのは合気道の創始者として知られる人物です。合気道と関係が深い神様のひとつ「天之村雲九鬼さむはら龍王大神」は、天地創造の力（エネルギー）の根源神であり植芝家の守護神、ひいては合気道の守護神として篤く信仰されてきました。この守護神は気性の荒々しい武神であるという言い伝えがあることから、戦いに強い神だともされています。このようにサムハラ大神は様々な形で多くの人から篤い信仰を集めてきたのです。

「サムハラ神社」では神字が使われる

「サムハラ」というのは諸説ありますが、サンスクリット（梵語）で幸福を集め、保ち、育てること、静かで穏やかなこと、平和などの意味を持つ「シャンバラ」に由来するとも考えられています。正式にはカタカナや漢字ではなく、四つの難しい「神字」という文字で表記されます。神字というのは言葉自体が強力な力を持つとされ、「サムハラ」も古くから身を守る言葉として伝えられてきました。そのため「サムハラ」と口に出して唱えたり書いてある物を身につけたりするだけでも、困難・災害などを逃れる御利益が受けられるのだそうです。

「サムハラ神社」の指輪はどんなもの？

霊験あらたかなサムハラ神社ですが、ここで授けていただける「御神環」という指輪型の肌守りが近年注目を集めています。指輪は丸みを帯びたシンプルなデザインで、真鍮と銀メッキでできており、内側には「サムハラ」の神字四字と、それをはさむように2つの神様のお顔が刻まれています。この指輪がSNSなどで話題になっており、遠くからの参拝や問い合わせも殺到。今では人気のあまり、参拝しても指輪の製造が追いつかず入手困難な状態であることが多いようです。

「サムハラ神社」の指輪が人気の理由1御神環（指輪型肌守）である

指輪型の御守りと聞くとおしゃれなイメージですが、肌守りとしての御利益を期待するならいくつかの約束事もあります。基本的には、指輪の内側にある「サムハラ」という身を守る言葉を肌身離さず付けておくことが必要で、指輪に紐を通してネックレス風にしたり入浴時に外してしまったりすることは禁止。常に指にはめておく事を大事とするので、きちんとサイズが合ったものでないと授けてはもらえないそうです。

「サムハラ神社」の指輪が人気の理由2ひとつひとつ手作りされている

サムハラ神社で授けられる指輪はすべて手作り。だからこそありがたみも増すのですが、どうしても入荷数は限られてしまい、人気もあるため常に品薄状態です。1人あたり1体ご本人のみへの御授与が原則で、一度入荷しても主だったサイズのものは当日のうちになくなってしまう場合がほとんど。手に入れるには運やタイミングも重要となります。ぴったり合うサイズの指輪になかなか出会えず、遠方から何度も参拝している人もいるほどです。