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そもそも「ルルド」はどこにあるの?
ルルドはピレネー山脈の麓、フランスとスペインの国境にある町です。人口は1万5千人ほどの小さな町ですがキリスト教の巡礼者を始め、年間600万人もの観光客が訪れる人気の観光地です。ルルドの泉はどんな病気をも治す奇跡の泉として伝えられ、世界中から奇跡を信じて多くの人々がやって来ます。ピレネー山脈やポー川など、美しい景観もこの町の人気の秘訣です。
「ルルドの泉」の起源は1858年だった
ルルドの泉の起源は1858年に遡ります。貧しい家の14歳の少女ベルナデット・スビルーはマサビエルの洞窟で薪拾いをしている時、若い婦人が現れ、洞窟の土を手で掘るようにとお告げがありました。すると泥水がわき、徐々に清水へと変化したのです。のちに少女はその婦人が聖母マリアであることを知り、驚くべきことに泉には病気を治す力があることがわかったのです。
ルルドの泉があるのは「マサビエルの洞窟」
マサビエルの洞窟は聖母マリアが現れた場所として伝えられています。洞窟を入ってすぐ左側に泉の水源があり、今もこんこんと湧き続けています。洞窟周辺の岩がツヤツヤしているのは、聖母の奇跡を信じる人々が静かに祈りを捧げながら表面を撫でたからです。ルルドの泉は持ち帰りが可能で、聖域前のお土産屋でボトルを購入して持ち帰る方も多いのだとか。
「ルルドの泉」の聖水で奇跡は起こるのか
ルルドの泉を訪れた人のうち、6000人の人々がルルドの水を飲み不治の病から奇跡的に治ったと言われています。杖をついてルルドを訪れた人が、帰路は杖をつかずに帰ったという話も残り、数々の実例はルルドの教会が管理しているそうです。聖母からお告げのあったベルナデットは35歳の若さで亡くなり、聖ヨセフ聖堂の墓地に眠っています。その遺体は腐敗することもなく、まさに奇跡としか言いようがありません。
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「ルルドの泉」を求め多くの人が訪れている
カトリックの聖地、ルルドの泉を求めて日々世界中から観光客や信者が訪れます。すがるような思いでくる巡礼者の中には、持参した家族の写真壁から滴る水や岩肌に擦り付けながら祈る人の姿も。ルルドには沐浴施設もあり、毎朝9時から開始にも関わらず朝6時から行列ができ、熱心な信者もいます。また車椅子の人や見るからに重い病気を患っている人も多く訪れます。
「ルルドの泉」の聖水は持ち帰りが可能
ありがたいことにルルドの泉は持ち帰りができます。洞窟すぐ横には水汲みがあり、持参したボトルや町中で販売されているプラスチック製のボトルに入れて持ち帰る人が多いようです。またルルドの奇跡の水を使った小瓶のお守りも販売されており、お土産にも人気です。ルルドの聖地周辺の土産物屋では聖地ならではのグッズも販売されているので、ぜひ立ち寄ってみてください。
「ルルドの泉」巡礼の地:観光スポット1ロザリオ聖堂
ルルドの聖地には多くの教会がありますが、中でも一番多くの人が訪れているのが「ロザリオ教会」です。ビザンチン・ロマネスク様式で建てられたロザリオ教会の内部には、聖母マリアのモザイク画が。その美しい聖地マリアの表情は訪れる人を魅了し、心安らかになるでしょう。教会の丸い天井やベネティアモザイク、ステンドグラスなど内装も見どころです。
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「ルルドの泉」巡礼の地:観光スポット2無原罪の御宿り大聖堂
奇跡の泉の噂がヨーロッパ全土に広がり、当初建てた小さな教会も大きく建て直されていきます。1871年に完成した「無原罪の御宿り大聖堂」は洞窟の真上に建てられたゴシック建築の聖堂で、通常は「上部聖堂」とも呼ばれています。定期的に開催されるミサやイベントも行われ、聖堂から鳴り響くバジリカの鐘やアベマリアの奏でが聖域一帯に響き渡ります。
「ルルドの泉」巡礼の地:観光スポット3マサビエルの洞窟
ロザリオ広場からカブ川沿いに西に曲がるとマサビエルの洞窟が見えてきます。訪れた人は1列に並び、岩肌を手で確かめながら洞窟内を歩きます。ベルナデットが掘った場所には泉があり美しい花で飾られ、壁にはマリア像が。中央祭壇には人々が書いた手紙や祈りを入れる箱が置かれ、聖母マリアの出現以来、絶えることのないろうそくが灯されています。
「ルルドの泉」巡礼の地:観光スポット4サクレクール教会
ルルドの街中にそびえるサクレ・クール教会は、ベルナデットが洗礼を受けた教会としても知られ、ベルナデットの受洗証明書の展示もされています。内部はステンドグラス越にブルーの光が溢れ、厳かな雰囲気。聖書の場面を描いたモザイク画や洗礼者ヨハネと聖母マリアの像など、静かな空間でゆっくり見学することができるでしょう。ルルドの泉だけでなく、ベルナデットゆかりの地もぜひ足を運んでみてくださいね。
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「ルルドの泉」巡礼の地:観光スポット5ベルナデットゆかりの地
ベルナデットゆかりの地として有名なのがベルナデットの生家で、重要な観光スポットとして多くの人が訪れています。現在では跡地になっている水車小屋や2歳まで暮らした家など、聖人となったベルナデットの足跡をたどる人気の観光コースでもあります。水車小屋跡地は現在博物館になっており、生家は当時の様子を再現。ベルナデットの質素な暮らしが伺えます。
「ルルドの泉」巡礼の地:観光スポット6ルルドの蝋人形館
ルルドには蝋人形館もあるんです。巡礼地なのでキリスト教の場面を表したものがほとんどですが、ベルナデットの誕生やイエスの生涯など、ストーリーに沿って展示されています。レオナルドダビンチの最後の晩餐のシーンも蝋人形で表され、その立体感は音や光の演出と相まって臨場感を感じずにはいられません。また蝋人形館には絶景を望めるバルコニーがあり、ルルド城やポー川など、ルルドの街が広がっています。
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ルルドの聖地では「ろうそく行列」が行われる
ルルドでは4月から10月にろうそく行列という宗教行事が行われ、夜になると参加者はろうそくを手に持ち、行列を作ってゆっくり行進し始めます。車椅子の人やベッドに寝たままの人が先頭になりアベ・マリアの合唱を繰り返しながら進んでいきます。聖地一帯にアベ・マリアが響き渡り、暗闇に浮かぶろうそくの灯が幻想的です。観光で訪れた際は参加してみるのもおすすめです。
ルルドの聖地には「沐浴施設」がある
ルルドには沐浴施設があり、朝9時から開始されます。沐浴の場所は男女別に分かれており、沐浴場に行って順番をまちます。順番が来たらバスローブに着替え、浴槽に入るという流れです。沐浴が終わったら聖母マリア像にキスをして、祈りを捧げて終了となります。心も体も清められ、爽やかな気分になるでしょう。熱心な巡礼者は朝の6時から列に並ぶようです。
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「ルルドの泉」へのアクセス方法
ピレネー山脈の麓にあるルルドの町。アクセス方法はパリのモンパルナス駅からフランスの高速列車TGVに乗車し、ナント・ボルドー経由でルルド駅に向かいます。所要時間は約5時間半と少し長くかかりますが車窓から見える景色も美しく、フランスの景観が楽しめるでしょう。ルルド駅からルルドの泉までは歩いて約20分、タクシーを使えば10分でアクセスできます。
まとめ
聖地ルルドへのアクセス方法や起源、観光スポットについて紹介してきました。キリスト教信者の巡礼地であり、奇跡の聖水が湧き出るルルドの泉を求めて世界中から多くの人が訪れます。幻想的なろうそくの行列や美しい教会など、巡礼地パワーあふれるスポットが数多く揃っています。実際に訪れてそのパワーを感じてみてはいかがでしょうか。素晴らしい旅になりますように。
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