太平洋と東京湾に面する房総半島は、年間を通して過ごしやすい気候で、自然も豊かな場所です。首都圏からもアクアラインを使えばアクセスが良く、行楽地も数多くあります。そんな房総半島を訪れたら、お土産に地酒を選んでみるのはいかがでしょうか?
水郷地帯であった房総半島は今も湧水に恵まれており、「名水」として選定されているところも多いのです。そんな名水を仕込水としており、酒造見学や試飲もできるおすすめ酒造の数々をご紹介します。ぜひとも舌でその美味しさを確認してお土産選びをしてみてくださいね。
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■稲花酒造
房総半島の地酒店の最初におすすめしたいのは「稲花酒造」。九十九里浜の最南端、一宮町にある酒蔵。文政年間から酒造りを行っており、創業当時の蔵を現在も使用しています。代表銘柄の「稲花正宗」はすっきりとしたのどごしで、飲み飽きない一品。吟醸酒づくりの歴史も古く、大吟醸酒はこれまでに数えきれないほどの受賞歴があります。長南町の湧水を仕込水として用い、10数種類のお酒を完全に手造りで丁寧に生産しています。
■飯沼本家
次に紹介する房総半島の地酒店は「飯沼本家」。300年の歴史を誇り、千葉では数少ない自家精米をおこなっている酒蔵。伝統を守りながらも、新しいことへ挑戦する姿勢を大切にしています。「甲子純米吟醸酒」は華やかな香りと口当たりのまろやかさが人気の一品で、「ワイングラスでおいしい日本酒」として受賞歴もあります。「酒々井まがり家」というアンテナショップでは食事も楽しめます。
■吉野酒造
次に紹介する房総半島の地酒店は「吉野酒造」。緑豊かな勝浦市の丘陵地帯にある酒蔵で、「良い環境が良い酒をつくる」というモットーを掲げています。天保年間の創業で、建物は国の有形文化財に指定されています。最近では、テレビや映画のロケに使われたりすることも。敷地内から湧く超軟水の自然水が美味しさの秘訣。兵庫県産山田錦を使って作られる「腰古井大吟醸」は香り高く、後味もよい一品です。
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■藤平酒造
続いておすすめの房総半島の地酒店は「藤平酒造」。江戸末期から9代続く酒蔵です。地下水が湧き出る町と呼ばれる久留里の地下水を使っています。手造りにこだわっており、量産はしていません。それゆえに、地酒としてお土産にする価値があります。代表銘柄は「福祝」という、大変おめでたい名前がつけられています。こちらの大吟醸酒は、すっきりとした口当たりにフルーティーな香りが特徴。お祝いの席に味わってみてください。
■豊乃鶴酒造
続いておすすめの房総半島の地酒店は「豊乃鶴酒造」。かつて城下町として栄えた大多喜町にある酒蔵で、建物は国指定登録有形文化財となっています。天明年間の創業で、現在は17代目。すべての作業を家族でしており、こちらで作られる地酒はほとんど県外には出ていません。その中でも大吟醸酒「大多喜城」は全国新酒鑑評会において2年連続金賞を受賞しており、さわやかで淡麗な味わいが特徴です。
■亀田酒造
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6番目におすすめする房総半島の地酒店は「亀田酒造」。シーワールドなどでも有名な鴨川市の酒蔵で、創業260年余の歴史があります。明治天皇即位の際に選定された水田での白酒醸造を担当し、以来全国で唯一、明治神宮に献上しています。代表銘柄は「寿萬亀」。大吟醸酒はスッキリとしたのどごしながら、キリリとした辛口が特徴。おまんじゅうやソフトクリーム、ケーキなどの販売もしています。
■馬場本店
次に紹介する房総半島の地酒店は「馬場本店」。天保年間の創業で、代表銘柄は大吟醸酒の「海舟散人」。あの勝海舟が来店し、逗留したことからこの名前がついたと言われています。山田錦を使用しており、味わい深さのなかにフルーティーな香りが漂います。また、こちらでは白みりんが有名で、現在も江戸時代から伝わる手造りの製法で作られています。地酒と一緒にみりんもお土産にすれば、おつまみもおいしくできそうです。
■東薫酒造
続いておすすめの房総半島の地酒店は「東薫酒造」。文政8年の創業で、伊能忠敬の旧家や記念館のある香取市佐原地区にある酒蔵です。元々この辺りは水郷の良質な早場米、利根川の水運と恵まれた環境にあり、その中で酒造りの伝統も築かれてきました。商品の種類が豊富で、地酒以外にもアイスやゼリーなども販売しています。「叶」という辛口かつフルーティーな味わいの大吟醸酒や契約栽培米を用いた純米吟醸酒「卯兵衛」が人気。
■東灘醸造
房総半島の地酒店の最後におすすめしたいのは「東灘醸造」。勝浦の海浜近くにある慶応3年創業の酒蔵。酒質は淡麗ですっきりとしており、海の幸に良く合うと評判です。代表銘柄には大吟醸酒「東灘」がある他、地酒専門店専用に出荷される「鳴海」があります。小量生産で、丁寧な酒造りを心がけており、また、常に品質の向上に力を入れています。品揃えが豊富なので、きっとお好みの一本を見つけることができます。