更新日: 2023年11月21日
カンノーロというお菓子をご存じでしょうか?カンノーロとはイタリア南西にある島、シチリア島の伝統的なスイーツです。カンノーロは「小さな筒」という意味で、小麦粉でできた生地を金属の棒に巻き付けて油で揚げ、空洞部分にクリームなどを詰めて食べるお菓子です。現在ではシチリアだけでなくイタリア全土で食べられアメリカにあるイタリアンレストランのメニューには必ず書かれている有名デザートでもあります。日本ではまだ耳慣れない言葉ではありますが、カンノーロ専門店が東京駅にでき人気が出始めています。今日はイタリアではお土産としても人気があるスイーツカンノーロをご紹介します。
目次
- イタリア生まれのカンノーロとは?お菓子の秘密を知ろう
- カンノーロの始まりはお祝いのお菓子だった!?
- 現在のイタリアでは1年を通して食べられるほどメジャーなお菓子に
- シチリアを舞台にしたあの有名映画にも出ているお菓子!
- 日本人の口にも合う!小麦とクリームの相性は抜群
- ナッツ・フルーツ・ココアなどバリエーションが豊富
- 甘口のカンノーロは苦いエスプレッソと合わせて食べるのがおすすめ!
- カンノーロを食べてみたい!日本で食べられるお店は?
- カンノーロが食べられるお店1:本格シチリア料理がコースで食べられる「SALONE TOKYO」
- カンノーロが食べられるお店2:イタリア料理店でお手軽にカンノーレが味わえる「アントニオ アトレ四谷店」
- カンノーロが食べられる店3:コスパ良くコースが味わえる店「ラルテ沢藤」
- カンノーロが食べられる店4:予約必須!国内素材を使用したワインバー「ロッツォシチリア」
- カンノーロが食べられる店5:目の前で実演販売をしているフードマーケット「EATALY」
- カンノーロは意外と簡単!?オリジナルカンノーロを作って食べよう
- 専用の型があれば失敗なし!おいしいカンノーロが焼けるアイテムを紹介
- まとめ
- 日本のスイーツでおすすめの記事
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イタリア生まれのカンノーロとは?お菓子の秘密を知ろう
カンノーロとはイタリアの南西、地図で言う所のつま先の先にある島であるシチリア島で食べられる伝統的なお菓子です。現在ではシチリアだけでなくイタリア全土で作られており映画をきっかけに世界中に知られる事になりました。中学校の時に英語の複数形というのを習ったと思いますが、イタリア語でも単数と複数の場合言い方が変わります。本来、単数であればカンノーリなのですが2個以上になるとカンノーロと呼ばれるようになります。
カンノーロの始まりはお祝いのお菓子だった!?
イタリアは国内にキリスト教の中でもカトリックの国です。ヨーロッパにはカトリックを中心に恵に感謝する謝肉祭、カーニバルが行われており、カンノーロは豊穣の象徴として作られるようになりました。カンノーロは中東地方で好んで使われる香料であるローズウォーターが使われる事があるのでアラブ人がシチリアを支配していた時に作られたのではないかと言われています。
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現在のイタリアでは1年を通して食べられるほどメジャーなお菓子に
カンノーロはシチリアを代表するお菓子ではあるのですが、現在ではイタリア全土で買うことができるメジャーなお菓子で、季節を問わず一年中食べられています。カンノーロは筒状に挙げられた生地にリコッタチーズなどを入れて食べるお菓子ですが、現在ではその土地で有名なお酒や果物などで風味を付けたクリームを使い各地で楽しまれています。
シチリアを舞台にしたあの有名映画にも出ているお菓子!
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シチリアといえばイタリアンマフィアを連想される方は多いのではないでしょうか。マフィア映画の金字塔「ゴッドファーザー」の中にカンノーロは登場しています。第1作目の中で主人公の忠臣の部下が裏切者を殺害後、立ち去る時に「Leave the gun. Take the cannoli」と言うシーンがあります。「銃は置いていけ。カンノーリを持ってきてくれ」という台詞でこれは演者のアドリブだった事もあり映画上の名台詞としても有名です。第3作目にもキーワードとなる小道具の一つとしてカンノーリは使われています。ゴッドファーザーに登場するイタリアンマフィアはシチリアをルーツに持つことからカンノーリが使われたそうです。この映画をきっかけにアメリカでカンノーリが流行ることとなりました。
日本人の口にも合う!小麦とクリームの相性は抜群
カンノーロは小麦粉、卵、砂糖、ラード、マルサラ酒を使って生地を作り、金属の棒に巻き付けて油で揚げます。その後、砂糖、マルサラ酒などで風味付けをしたリコッタクリームを入れるとカンノーロが完成です。コロネのような形をしていますが、パイ生地のようなにサクサクしているのが特徴です。リコッタチーズを使うことであっさりとし、甘い物の苦手な人にも食べやすいお菓子です。
ナッツ・フルーツ・ココアなどバリエーションが豊富
カンノーロは元々カーニバルの時に食べられるお菓子でした。これは牛乳に含まれる乳脂肪分が増える冬場のリコッタチーズの方がコクがあるためと言われています。安定した牛乳が手に入る今、リコッタチーズだけでなく生クリームやその他のチーズで作られています。現在はクリームの中にチョコを混ぜたり、特産物、ピスタチオやレモンピールを入れるなどバリエーションが豊富です。
甘口のカンノーロは苦いエスプレッソと合わせて食べるのがおすすめ!
カンノーロは他のイタリアンデザートと比べると比較的あっさりはしています。ですが、外側の皮にもフィリングのクリームにも砂糖が使われ、最後に上から粉砂糖を飾りにふるのでやはり甘味の強いお菓子です。そんな甘いお菓子には苦いエスプレッソがピッタリです。カンノーロは外側の軽い食感も楽しみの一つです。ですが、クリームを入れてから時間が経つと、だんだんクリームの水分で軟らかくなってしまいます。そのため食べる直前にクリームを詰める事があり、こういったカンノーロは「カンノーロ・エスプレッソ」と呼ばれます。カンノーロ“エスプレッソ”を食べながら、圧をかけ「特急」で入れられたコーヒーである“エスプレッソ”を飲むのは愛称抜群ですね。